「衷情の銃士」ナタリア_include
属性補正
炎属性
77%
水属性
130%
風属性
100%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
メルク「ナタリアさん……?机に向かって、いったいなにをしているのですよ?」
ナタリア「ああ、メルクか。それに、主人公もきていたんだな。」
主人公「まあ、別に用事はないんだけど、ナタリアが見えたから、どうしたんだろうと思って。」
ナタリア「そうだったのか。私はここで書きものをしていただけだぞ。」
主人公「へえ、なにを書いてたんだ?」
ナタリア「手紙だ。」
メルク「誰に宛てた手紙なのです?」
ナタリア「お母さん。」
ナタリア「海軍で稼いだ収入で、いつも実家に仕送りをしているんだが……、」
ナタリア「そのついでにこうして手紙を添えると、お母さん……、喜んでくれるからな。」
メルク「親孝行なのですね~!手紙にはどのようなことを書くのです?」
ナタリア「どのようなこと、か。まあ、なんてことはないんだが……。」
ナタリア「近頃はいかがお過ごしでしょうか。ナタリアはすこやかに暮らしております。」
ナタリア「仕事はあいかわらず慌ただしくしておりますが、それでもナタリアの体調が万全なのは、お母さんの届けてくれる食材のおかげですね。」
ナタリア「私だけでは食べきれないほどたくさんあるものですからいつも職場のみんなでおいしくいただいております。」
ナタリア「お母さんのことなら心配はいらないと思いますが、常夏の陽光にはくれぐれもご用心ください。お身体には気をつけて。ナタリアより……、と。」
ナタリア「だいたいこのようなものだ。」
ナタリア「お母さんの送ってくれる食材は栄養満点だからな。主人公も期待しておいていいぞ。」
主人公「ありがとう。俺と歳もそう変わらないのに、ナタリアはずいぶんしっかりしてるんだな。」
ナタリア「そうでもない。海軍には出稼ぎの兵士がたくさんいるんだ。」
ナタリア「私の後輩だって、私なんかよりもずっとしたたかに生きている。まだほんの子どもだというのに……、」
ナタリア「……。」
ナタリア「うぬぬ……。」
メルク「ナタリアさん?どうしたのですよ?」
ナタリア「いや、なんだか思い出すと腹が立ってきた。あいつ、私が寛容なのをいいことに、毎度のごとく舐めた真似を……。」
ナタリア「上官にやたらと気に入られているから、私も下手なことは言えないんだが……。」
メルク「みゅ、世渡りのうまい後輩さんなのです?」
ナタリア「ああ、しかもあろうことか、最近ではこの私まで餌づけしようとしている。とんでもなく生意気な奴だ。」
ナタリア「あいつは私の懐事情を知っているからな。だから上官と食事の約束をこぎつけた時は決まって、私も便乗すればいいと誘ってくるんだ。」
ナタリア「ふん、私を手玉にとろうだなんて百年早い……。」
主人公「いや、なんていうか、気の利いた後輩じゃないか……?」
ナタリア「わ、私にだって先輩としての威厳があるんだっ。」
メルク「なるほど……。ナタリアさんにとっては複雑な心境なのですね。」
ナタリア「ああ。とはいえ私なんてまだまだ半端者だ。水兵の鏡であるべく、精進しなければな……。」
主人公「なんだか住んでる世界が違うみたいだな。」
主人公「どうだ。もしよければ、これからどっか食事にでもいかないか?」
ナタリア「え?」
主人公「ナタリアにはいつも世話になってるんだ。生活も仕送りで大変みたいだし、支払いなら俺に任せてくれればいいから。」
ナタリア「……。」
ナタリア「すまない、今日は先約があって……。」
主人公「あ、そうなんだ。残念だけど、それならまた今度だな。」
ナタリア「ああ……。」
メルク「ナタリアさん?浮かない顔をしてどうしたのですよ……?」
ナタリア「それは、だな……。」
メルク「あの、まさかとは思うのですが、先約のお相手って……、」
ナタリア「……。」
ナタリア「わ、私の、後輩だ。」
メルク「ええっと、それはつまり……、」
ナタリア「ち、違うんだ。あいつがどうしてもきてくれと言うからっ。」
主人公「なるほど……。ま、まあ、やむにやまれぬってやつだな……。」
ナタリア「理解が早くて助かるっ。残念だが、そろそろ行かなくてはな!」
主人公「あ、ああ……!」
ナタリア「今日は誘ってくれてありがとうっ。主人公がよければ、また声をかけてくれ。」
「それでは失礼する……!」
(暗転)
主人公&メルク「……。」
主人公「先輩の威厳がどうとか言ってたけど。」
メルク「ナタリアさん、すでに手玉にとられているのでは……?」
備考
「軌金の海兵」アウグストの先輩
入手方法