「夏馳せる爽翅」エテベリィタ_include
属性補正
炎属性
90%
水属性
90%
風属性
90%
光属性
100%
闇属性
140%
モデル
ストーリー
エテベリィタ「はじめまして!君が主人公にメルクだね。会えてうれしいよ。この日がくるのをとても待ち遠しく思っていたんだ。」
主人公「そ、それはどうもありがとうございます。まさかエテベリィタさんが仲間になってくれるとは思っていませんでしたから、ほんと驚きました……。」
エテベリィタ「あはは、そんなに気負わないでくれよ。たしかに王女という肩書きをもってはいるけれど……、」
エテベリィタ「ここでの私は一介の旅人、まだ名もなき蕾にすぎないんだから。」
主人公「ええっと……、蕾、ですか?」
メルク「なんだか堂々としたお姫さまなのですよ……。そういえば1つ気になっていたのですが、夏の野というのはいったいどこにあるのです?」
エテベリィタ「そうか。まだ2人ともきたことがないんだね。」
エテベリィタ「春と秋のあいだにあって、妖精の国でいちばんはじめに夏がおとずれるところなんだ。」
エテベリィタ「透きとおった青い空に、輝ける新緑の森。照りつける陽光、鏡のような湖、瑞々しい果実たち。」
エテベリィタ「足元には可憐は野花が咲き誇り、そして耳を澄ませば川のせせらぎや小鳥のさえずりがきこえてくる。」
エテベリィタ「とにかく素敵なモノをいっぱいつめこんだところさ!いますぐにでも君たちと野原の散歩をしたいくらいにね。」
主人公「妖精の国はどこも自然豊かなところばかりですね。もし機会があれば、ぜひ立ち寄らせてもらいます。」
エテベリィタ「あはは、それは楽しみだな!そうだ、君にも夏のにおいをおすそわけしてあげよう。」
メルク「エテベリィタさん!?主人公さんの鼻先で飛びまわるのは危ないのですよ~!?」
主人公「あ、でもほのかにいいかおりがするな。花と果実、それと日向のようなにおいが……。」
エテベリィタ「夏のにおいは落ち着くだろう。でもあんまり深く吸いこみすぎると、郷愁にいざなわれてもどれなくなるから気をつけて。」
メルク「主人公さん~!」
(暗転)
主人公「そういえば今回の件、親には反対されなかったんですか?」
エテベリィタ「いや、もちろんいい顔はされなかったな。」
主人公「ええっと、大丈夫なんでしょうか……?それだと、つれもどしにきてもおかしくないような。」
エテベリィタ「あはは、そこは心配無用だ。父さんと母さんにはちゃんと許可をもらってきているよ。」
メルク「そういうことなら私たちも安心なのですよ~。」
エテベリィタ「まあ、諸手をあげて賛成してくれたわけではないけれど。今後はもう、私が旅をする機会なんてないだろうからな。父さんたちも大目にみてくれたのかもしれないね。」
主人公「機会がないとおいうのは、いずれ王位を継ぐ立場にあるからですか……?」
エテベリィタ「まあね。」
エテベリィタ「なんだかんだいわれながらも、自由にさせてもらえるのはいまのうちなんだ。なるべくたくさんのものを吸収しておかないとな。」
エテベリィタ「秋の森を治めている双子の兄妹を知っているかな。環境がちがうとはいえ彼らの年齢は私をおなじくらいだ。」
エテベリィタ「ギフティペペたちはよくやっているけれど。私もいつその立場にたたされるかわからないだろう?」
メルク「みゅ、そういうことだったのですよ。それでエテベリィタさんは旅にでようとしたのですね~。」
エテベリィタ「ああ、そのとおりさ!もちろん机にかじりついて勉強するのも大切だけれど、自分の目でみてみなければわからないこともあるからな。」
メルク「みゅふふ、エテベリィタさんらしいのですよ。」
エテベリィタ「ありがとう。もともとは勉強嫌いだった私が、遊びにでかけるためにつかっていた常套句なんだけれど。」
メルク「……。」
エテベリィタ「そういえば、春の丘を治めているフロイレイダ女王も褒めてくれたな。」
主人公「春の丘の……?」
エテベリィタ「ああ。ちなみに淑やかで麗しいかの女王陛下も、むかしはずいぶんおてんばだったという。」
エテベリィタ「それもはねっかえりで有名な、娘のサローディアに負けず劣らずのね。」
エテベリィタ「あはは。こんなはなしをしていると、またサローディアに怒られるな。」
エテベリィタ「今のご立派な女王からは想像つかないけれど、いくつもの経験を糧に成長することで、あんなにも美しい花を咲かせたんだ。」
主人公「エテベリィタさんは、春の丘の女王みたいになりたいんですか?」
エテベリィタ「憧れてはいるけれど、それはちがうな。」
エテベリィタ「でも、私のなかで積み重ねてきたもの、そして主人公たちとの旅で積み重ねていくものが、どんな形で花ひらくか、とってもワクワクするんだ。」
エテベリィタ「ここでの私は一介の旅人、まだ名もなき蕾にすぎないからね。」
メルク「エテベリィタさんなら、きっと素敵な花を咲かせてくれると思うのですよ~!」
エテベリィタ「あはは、ありがとう。」
エテベリィタ「私にとってかけがえのないこの時を、君たちと共にすごせることを光栄に思うよ。」
備考
「春を統べる者」フロイレイダ、「春を齎す者」サローディア、「秋統べる藍翅」ギフティペペ、「秋統べる紅翅」フルルメリィとは妖精の国の王族繋がり
「和装の護衛人」ミノリィに憧れを抱かれている