「珠釣る賢猫」シャム_include
属性補正
炎属性
130%
水属性
100%
風属性
77%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
主人公「はあ、昨日も断られちゃったな……。」
メルク「まあ、気長に仲間を探すのですよ。今日もこれから紹介所で声をかけてみるのです。」
シャム「……。」
主人公「ん?あれは……、釣り人か。」
メルク「これも縁なのです。仲間になってくれるよう頼んでみるのですよ!」
主人公「そ、そうは言ってもなあ。いきなりそう頼んでも驚かれるだろうし、とりあえずは世間話で打ち解けて……、」
主人公「あのー……、釣れますか?」
シャム「……、ええ。珠玉かどうかはさておき、釣れはしたようですわ。」
主人公「えっ?」
<紹介所>
シャム「ふーん、ふーん……。」
主人公「あ、シャムさんだ。尻尾が横に揺れてるな。」
メルク「なんだか機嫌がよさそうなのですよ。」
主人公「シャムさん、なにかいいことでもあったんですか?」
シャム「ふーん、ふーん……。」
主人公「あの……、」
シャム「ふーん、ふーん。」
メルク「気づいてないのですよ。肩を叩いてみるのです。」
主人公「あの、シャムさ……、」
シャム「がぶ。」
主人公「いった!」
メルク「ど、どうして噛むのですよ!?」
シャム「……わたくしは今、機嫌が悪いのです。そのくらい尻尾を見て察しなさい。」
メルク「みゅっ!そういえば尻尾が横に振れているときに機嫌がいいのは犬族の人だったのです!」
主人公「あっ、そうだった。猫族の人は揺れてると機嫌が悪い時で……、」
シャム「ふん。」
メルク「い、行ってしまったのですよ。」
主人公「仲間になってしばらくたつけど、やっぱり気分屋な人だなあ……。」
メルク「でも今回は尻尾に気づけなかった私たちも悪かったのですよ。」
主人公「そうだな……。もうちょっと猫族について勉強しよう。」
メルク「ちょうど紹介所の本に猫族について書かれた本があったような。」
主人公「よし、さっそく今から読んでみるか。」
<暗転>
メルク「ふむふむ。」
主人公「なるほど。尻尾がぴんと上に立っている時はうれしい時や遊びたい時で……。」
「うわっ!?」
「うふふ、だれでしょう?」
主人公「シャ、シャムさん……。」
シャム「正解でしてよ、主人公。退屈ですわ、かまいなさい。」
主人公「だからって、いきなり後ろから目隠しするのやめてくださいよ。」
メルク「このあいだはビンの中にいきなり花をさされたのですよ……。」
シャム「おや、気に入らなかったというのですか?せっかくお前に似合うと思って、このわたくしが手ずから摘んできたというのに。」
メルク「そ、それは嬉しいのですが、背後からいきなりさされるとびっくりするのです。プレゼントなら普通に渡してくれれば……。」
シャム「いやです。」
メルク「い、嫌なのですよ?」
シャム「いやです。」
メルク「な、なぜなのですよ!」
シャム「うふふ、わたくしがそうしたいからです。」
主人公「そ、そうですか……。」
シャム「それにしてもお前たち。いつまでそんな本を読んでいるのですか。」
シャム「猫族のことならこのわたくしに聞けばいいものを、わたくしを放って本にかかりきりとは感心しなくてよ。」
主人公「いや、シャムさんが察しろっていうから……。」
シャム「うふふ、それじゃあもう1度チャンスをあげましょう。わたくしの尻尾がぴんと上に立っている時は、お前たちはどうすればいいのかしら?」
主人公「……本を閉じてシャムさんと遊ぶ。」
シャム「うむ、褒めて遣わしましょう。さあ、そうとわかったら早くブラシで尻尾を梳きなさい。」
主人公「ううっ、わ、わかりましたよ!わかったから、尻尾を顔に押し付けないでください!」
シャム「んーっ、そうそう、いい感じですよ。お前たちはブラッシングが上手ですね。この旅が終わったら、連れて帰りたいくらいです。」
メルク「そういえば、ずっと聞き損ねていたのですがシャムさんはどうして私たちの仲間になってくれたのです?」
シャム「わたくしがそうしたいと思ったからですよ。」
主人公「じゃ、じゃあ、初めて会った時に珠玉かどうかはともかく釣れはしたっていうのはどういう意味だったのです?」
シャム「やれやれ、お前たちはそれでもわたくしと共に旅をする者ですか?もっとわたくしのことを知りなさい。」
主人公「そう言われても、シャムさんっていつも急に機嫌を損ねるから。」
シャム「わたくしのせいにするのですか?」
主人公「いや、その……、」
シャム「うふふ、その通りですものね。」
主人公「機嫌を損ねるポイントがほんとにわからない。」
シャム「わたくしが住んでいたところでは体の中に珠を持つ魚が川にいるのです。」
シャム「どんな珠を宿しているのかは釣ってみなければわからず、美しい珠の時もあれば、そうでない時もある。」
主人公「へえ、そうだったんですね。」
主人公「あれ?でも王国にはその魚はいないんじゃ……、」
シャム「ふふ。なかなかの大物が釣れましてよ。」
主人公「大物?」
シャム「さて。」
主人公「あれ、尻尾はもういいんですか?」
シャム「飽きましたわ。」
主人公「あ、はい。」
シャム「ではごきげんよう。」
主人公「ご、ごきげんよう。」
メルク「いきなりスーパードライに……。やっぱりシャムさんのことは、まだよくわからないのですよ。」
主人公「……でも、機嫌が悪くてもピンチの時にはどこからともなく駆けつけてくれるからそういうことなのかも。」
メルク「なのかもですよー。」
備考
関連ユニット
画像 | ページ名 |
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「人望む秀猫」エンペラム |