「玻璃の魔靴」チリッカ_include
属性補正
炎属性
160%
水属性
100%
風属性
63%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
メルク「みゅ~、主人公さんってば遅いのですよ。」
???「おやー、あなたも待ち人ですかな。」
メルク「みゅ?そうなのですがあなたは……。」
チリッカ「おおー、すこぶるくうぜん。いやはや、わたくしも人を待っているのです。わたくしを仲間に望んでくださる方を。」
メルク「……。」
チリッカ「どうかなされましたかな?」
メルク「い、一応聞いておくのです。あなたはいくつなのですよ?」
チリッカ「ほほほ……、もう11年になりますかな。」
メルク「そ、その言い方!もしかして11年前に何かがあって、本当は見た目通りの年齢じゃないとか……、」
チリッカ「わたくしがこの世に生を受けて。」
メルク「って、普通に子どもだったのですよ!」
チリッカ「しっけいしっけい、申しおくれましたな。わたくしはチリッカ。おはずかしながら、ぴかぴかの11才となります。」
メルク「わ、私はメルクなのです。チリッカさん……、難しい言葉を知ってるというか、やけに大人びたしゃべり方をするのですよ。」
チリッカ「子は親に似ると言いますからな。」
メルク「な、なるほど。親御さんのしゃべり方がうつってしまったのですね。というか、よくよく思い出したらさっきも偶然じゃなくて、空前と言っていたのですよ。」
チリッカ「……?」
メルク「そういえば、仲間を探してるとのことだったのですがもしかしてひとりで旅をしてるのです?」
チリッカ「おおー、さすがはメルクどの。そのごけいがんに、すこぶる、まんぷくいたしました。おっしゃる通りでございます。」
メルク「満腹……、た、たぶん感服なのですよ。」
チリッカ「いやはや、実を申しますと、しゅぎょうの旅のとちゅうなのです。」
チリッカ「ここで会ったのもなにかの縁、よろしければわたくしを仲間に入れてはいただけませんかな?」
メルク「それはいいのですが……、いったいなんのために修行をしてるのですよ?」
チリッカ「魔術協会の治安維持部に入るためでございます。ウニの友と、共にその夢を追おうと約束いたしましてな。それゆえ、強くなるために旅をしているのです。」
メルク「そうだったのですね~。でも、たぶんウニじゃなくて無二なのですよ。」
チリッカ「実力のほどはごしんぱいにはおよぎません。わたくしにはこのどくせいのくつがありますから。」
メルク「毒性!?」
チリッカ「友にもらった魔道具なのです。わたくしには魔法の才がありませんでしたから、こうして魔道具の力をかりているのですよ。」
メルク「特性ということだったのですよ……。」
チリッカ「魔法の才がないとわかった時は、すこぶるほうげきをうけましたな。その時までは、大人になったらガラス細工職人になるのだと決めておりましたから。」
メルク「砲撃を受けてたらまずいのですよ、衝撃にとどめておくのです。でも、ガラス細工職人は魔法使いでなくてはならないのですよ?」
チリッカ「この頭や胸のかざりをみてごらんなさい。わたくしの両親が作ったものでございます。」
メルク「みゅわ~、綺麗なのですよ~……!ガラスの中で模様が動いたり、表面がきらきら光ったりしてるのです!」
チリッカ「こうした特別なガラス細工を作るには魔法の力が必要なのですな。わたくしは何度もちょうせんしましたが、同い年の子たちがかんたんにやってのける単純な魔法すらできませんでした。」
メルク「そうだったのですよ……。それでガラス細工職人ではなく、
治安維持部を目指すことにしたのです?」
チリッカ「治安維持部なら両親が住む町を守ることができますから。わたくしがガラス細工をつくれないのは残念ですが、代わりに両親やそのお弟子さんがいる町や工房を守ろうと思ったのです。」
メルク「まだ11歳なのにしっかりしてるのですよ。でも、新しい夢が見つかってよかったのです。きっとたくさん悔しい思いをしたとは思うのですが……、」
チリッカ「わたくしは友人にめぐまれました。落ち込んだ時に彼が手を差し伸べてくれなければきっと今も立ち上がれなかったことでしょう。」
メルク「大切なお友だちなのですね。」
チリッカ「いやはや、彼には頭の下がる思いです。わたくしがそんけいする人のひとりですからな。」
メルク「そんなにすごい人なのです?武術の達人とか……、」
チリッカ「わたくしよりも実力はさんしたですな。」
メルク「か、格下と言いたかったのですよ!?でも、それもそれで慰めにはならないような……、」
チリッカ「彼に見習うべきは、その心根です。彼よりも後にしゅぎょうをはじめたわたくしが彼を負かした時、彼は手放しにぞうさんしてくれました。」
メルク「しょ、賞賛なのですよ?」
チリッカ「そして自分も頑張ると、さらなるたんめんに励んでいたのです。」
チリッカ「彼のそんな姿を見て、わたくしは彼をそんけいせずにはいられませんでした。わたくしは、魔法の才がないと分かった時、しばらくは誰かをうらやむばかりでしたから。」
メルク「それで尊敬する相手ということだったのですね……。」
チリッカ「彼にいかれる己であるべく、わたくしはこの旅でさらなる強さを手に入れるつもりです。」
チリッカ「メルクどの、のじゅくものですが、どうぞよろしくお願いいたしますぞ。」
メルク「チリッカさんの心意気はわかったのですよ!その夢を私も応援するのです!」
チリッカ「おおー、らんしゃさんげきあめふらしでございます……!」
メルク「主に言葉の面で……。」
備考
靴は「薫蝋の魔槌士」スコーラからシンレットが購入した物