「白藍の弓士」ペシェ

ペシェ「こんにちは。」

メルク「みゅ。こんにちは、なのですよ。」

ペシュ「……。」

メルク「ええっと。もしかして、ペシェさんなのです？」

ペシェ「なり。」

ペシェ「われはペシェ。かいぞくなり。」

主人公「へえ。ペシェは海賊団にいるのか。なんていうか、ちょっと意外だな。」

ペシェ「むう。」

メルク「たしかに小綺麗というか、かわいらしいかっこうをしているのです。過酷な船旅をしているようにもみえないのですよ～。」

ペシェ「だって。メルにいちゃんがもってくるの。ちゃんとしたもの、きなきゃだめって。」

メルク「みゅ。ペシェさんにはお兄さんがいるのですよ？」

ペシェ「なり。われがこまっていると、いつもたすけてくれるの。」

メルク「みゅふふ。たいせつにされているのですね～。海賊なら荒事に巻き込まれたりしないのですよ？」

ペシェ「べつに。」

メルク「そうなのです？船ではいつもどんな生活を送っているのですよ。」

ペシェ「さかなつり。」

メルク「さ、魚釣り……？」

ペシェ「なり。かわいい。おいしい。」

主人公「なるほど、ペシェは魚が好きなんだな。でも、やっぱり海賊っぽくはないというか……。」

ペシェ「むう。」

ペシェ「われはかいぞくなり。われのまえにひれふすなり。」

主人公「あの、ペシェさん？どうしていきなり弓をかまえるんですか……？」

ペシェ「われはかいぞくなり。あらごとも、やるなり。」

メルク「ペシェさん！？お、落ち着くのです！あぶないのですよー！？」

ペシェ「われはかいぞく……？」

メルク「みゅ。ええっと、それは……、」

ペシェ「……。」

主人公「か、海賊っ！ペシェは海賊なり！」

ペシェ「おお、かいぞく……。」

メルク「(主人公さん……？その口調はなんなのですうよ？)」

主人公「(い、いいから！ここは俺にあわせてくれ！)」

ペシェ「われはさかなつり。アーサー海賊団の、ほこりたかきせんしなり。」

主人公「あ、ああっ、さようなり！ペシェは海賊団の誇り高き戦士なり！」

メルク「ペシェさんは海賊なり、なのですよ～！」

ペシェ「おお、われはかいぞくなり……。」

メルク「(みゅ！ペシェさんがよろこんでいるのです！つがえていた矢をおろしてくれたのですよ！)」

主人公「(よし、この調子だ！たたみかけるぞ、メルク……！)」

メルク「(はいなのですよ～！)」

ペシェ「むう。ないじょばなししてる。われもまぜてほしいの。」

ペシェ「ひめごと、いやなり。あらごと、やるなり。」

主人公＆メルク「え……！？」

(暗転)

ペシェ「われはかいぞくなり。ほこりたかきせんしなり。」

主人公「ペシェは海賊なり！ペシェは海賊なり！」

メルク「ペシェさんは誇り高き戦士なり、なのですよー！」

ペシェ「おお、われはかいぞくなり……。」

紹介所のお姉さん「……。」

紹介所のお姉さん「ええっと。なにかの儀式、ではないみたいだけど……、」

紹介所のお姉さん「主人公くん、よね。それにメルクちゃん、ペシェちゃんまで。みんな、いったいどうしちゃったのかしら……。」