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「令越す朧暖呪」ツェルホウ

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作成者: ゲストユーザー
最終更新者: まーく

「令越す朧暖呪」ツェルホウの基本データ

出身少数民族の国
年齢36歳
性別
レアリティ★5
属性
成長タイプ晩成
武器蝋燭
武器種別回復
同時攻撃数4体
攻撃段数

初期体力初期攻撃力
2,5222,122
最大体力最大攻撃力
5,2964,456
覚醒体力覚醒攻撃力
8,2966,931
スキル進化体力スキル進化攻撃力
移動速度攻撃間隔
472.58
リーチタフネス
13034
DPS総合DPS
17276909
覚醒DPS覚醒総合DPS
2,68610,746
スキル進化DPSスキル進化総合DPS

スキル1-
追加日2020.11.10
ダイヤ限定★5&★4スカウトフェス2020.11.10

属性補正

炎属性

100%

水属性

100%

風属性

100%

光属性

150%

闇属性

100%


モデル


ストーリー

ネタバレ注意!

<夜の紹介所>

町のお兄さん「うーん……。うーん……。」

メルク「みゅぅ……苦しそうなのですよ。」

紹介所のお姉さん「大丈夫?水、飲めそうなら飲んでね。」

町のお兄さん「す、すみません……。迷惑をかけて……。」

紹介所のお姉さん「気にしないで。病気なら仕方がないもの。」

紹介所のお姉さん「もうすぐユウくんが、お医者さんを連れて戻ってきてくれるから。そうしたら、ちゃんとした治療を……、」

ユウ「も、戻りました!」

メルク「ユウさん!みゅ、お医者さんは……?」

ユウ「それが……どこももう閉まってて。」

紹介所のお姉さん「そう……。もうこんな時間だものね。」

町のお兄さん「うぅぅぅ……。」

紹介所のお姉さん「どうしましょう……。一か八か、宿屋に行ってみて……。」

ツェルホウ「失礼。」

紹介所のお姉さん「ひゃあ!?」

ツェルホウ「……苦しそうだけど、呼吸自体はそこまで乱れていないね。」

ツェルホウ「うん、なんとかできそうだ。」

ユウ「あ、あの……?」

「にゃ~ん。」

ユウ「(笠の中から猫が!)」

ツェルホウ「イバ、もう少しだけそこにいて。……驚かせてしまったね、ごめんよ。」

ユウ「い、いえ。それよりも……、」

メルク「お医者さん、なのです?」

ツェルホウ「いいや、違うよ。私はただ通りすがっただけの呪術師だ。」

メルク「呪術師……。」

ユウ「あ……。気っていう力を使う人、ですよね?」

ツェルホウ「やぁ、博識だね。」

ユウ「はい、友達に呪術師がいるんです。その人に教えてもらいました。」

メルク「とっても凄腕なのですよ!おまけに親切な方なのです。」

ツェルホウ「そうか。そんなにすごい呪術師と知り合いなんだね。これは緊張してしまう。」

紹介所のお姉さん「だ、だけどお医者さんではないんでしょう?なら申し訳ないけど……。」

ツェルホウ「そのことだけれど。私の呪術は回復に長けている。それに医学に関しても心得があるんだ。」

ツェルホウ「彼を助けたい。任せてもらえないだろうか。」

紹介所のお姉さん「……。」

ユウ「お姉さん……。多分、大丈夫だと思います。」

紹介所のお姉さん「本当に……?」

ユウ「はい。呪術師の力がどれだけすごいかは、友達を見ていて知っているんで。」

ユウ「それにこの人。その友達と似たような雰囲気があって……。」

メルク「その場しのぎのようなことは、言わない人だと思うのですよ。」

紹介所のお姉さん「……そうね。私の長年紹介所に勤めて鍛えた直感も、この人は大丈夫だと告げている。」

紹介所のお姉さん「それに、猫を連れている人に悪い人はいないわ!」

メルク「妙な説得力があるのです……。」

紹介所のお姉さん「お任せしていいかしら。」

ツェルホウ「ありがとう。イバ、少しだけ揺れるよ。」

「にゃおん。」

町のお兄さん「うう……。」

ツェルホウ「よしよし、ここまでよく頑張ったね。すぐに治してあげるから、もう少しだけ辛抱して。」

ツェルホウ「そうだ、良い香りの蝋燭をつけてあげよう。これを嗅いでいれば、痛みも和らぐはずだよ。」

町のお兄さん「う……、うぅん……。」

紹介所のお姉さん「本当にいい香り……。」

ユウ「俺まで落ち着いてきた……。」

メルク「すごい効果なのですよ。」

町のお兄さん「ん、んん……。」

ツェルホウ「眠っていいよ。目を覚ませば、苦しいのはなくなっている。」

町のお兄さん「で、でも……。」

ツェルホウ「無理して苦しみと付き合う必要はないさ。さぁ、安心して目をつぶって。」

ツェルホウ「……ねんねんころり、ねんころり♪良い子の落ち葉はひらひらり……♪」

町のお兄さん「う……、んん……。」

町のお兄さん「……すぅ。」

メルク「本当に眠ってしまったのです。」

ツェルホウ「いい子だ。ここまでよくこらえたね。」

ツェルホウ「きっと、治してあげるから。」


<朝の紹介所>

町のお兄さん「すぅー……、すぅー……。」

メルク「すっかり落ち着いているのです。」

ユウ「これは……。」

ツェルホウ「うん、もう大丈夫だ。後は彼が目を覚ますのを待つだけだよ。」

ユウ「よ、よかったぁ!」

ツェルホウ「原因は毒草のようだね。よほど空腹だったのか……、可哀想に。」

ツェルホウ「だけど、知識がない状態では、野草に手を出すのも危険だ。そのことはよく伝えておいてね。」

紹介所のお姉さん「ええ!本当にありがとう。えっと……、」

ツェルホウ「ツェルホウ。そちらこそ、私を信じて任せてくれてありがとう。」

ツェルホウ「笠の中にいるのは、イバ。」

「にゃあ。」

メルク「愛らしいのです……。」

紹介所のお姉さん「改めてありがとう、ツェルホウさん!よければお茶を御馳走したいんだけど……、時間はある?」

ツェルホウ「喜んでいただくよ。」

紹介所のお姉さん「よかった!ユウ君たちも待っていてね。上等なのを淹れるから。」

ツェルホウ「ユウ……。やっぱり、そうだったのか。」

ユウ「ツェルホウさん、ありがとうございました。あそこで来てくれなかったらどうなってたことか。」

メルク「まさに渡りに船だったのです!ありがとうなのですよ!」

ツェルホウ「ふふふふ、お礼を言えて偉いね。」

ツェルホウ「だけど所詮私は余所者。そんな素性のしれない人間を信用して、任せてくれなければ、こうはいかなかった。」

ツェルホウ「君達の信じる心が彼を救ったんだよ。これは誇っていいことだ。」

ユウ「あ、ありがとうございます……?」

メルク「みゅ~ぅ。な、なんだか照れるのです。」

メルク「だけどやっぱり、ツェルホウさんの技術あってこそだと思うのですよ!」

メルク「知らなかったのです。呪術師さんがあんなにも、医学に長けているとは……。」

ツェルホウ「私の呪術がそちらに特化しているだけだよ。それに私の場合は、弟子の看病で慣れていたという事情もあるからね。」

メルク「みゅ!つまりツェルホウさんは、師匠ということなのです?」

ユウ「なるほど……。あの手際の良さや技術も納得だな……。」

ツェルホウ「ふふふ、君達といると、自分が本当にすごい人間じゃないかと、勘違いしてしまいそうになるね。」

ツェルホウ「だけど、私はただそうなるように、運命づけられていただけだよ。」

ユウ「運命……?」

ツェルホウ「予言されたんだ。『いずれ生まれる、黒霧の深い闇を晴らす呪術師。お前はそれを導く呪術師となれ』と。」

ツェルホウ「私自身はただ、その予言に従って呪術師になっただけ。だから、彼の師匠たりえるだけの力が身に着いた。それだけのことなんだよ。」

ユウ「そ、そうなんですか……?」

ツェルホウ「そうなんですよ。ふふふふ。」

ツェルホウ「呪術師としての力量だけなら、当の昔に弟子に抜かされているしね。」

ユウ「今、そのお弟子さんは……?」

ツェルホウ「独立しているよ。もう私の元で学べることはないからね。」

メルク「つまりツェルホウさんは、立派に予言を果たしたということなのですね!」

ツェルホウ「立派かどうかはわからないけれど、そうだね。私の運命はすでに終わっている。おかげでこうして、ふらふらしているわけさ。」

ユウ「……ならやっぱり、ツェルホウさんはすごい人だと思います。」

ツェルホウ「うん?」

ユウ「やるべきことは終わっているのに、身に着けた力を人のために使っている……。」

ユウ「さっきだって、通りすがりにも関わらず助けてくれたじゃないですか。」

ツェルホウ「……。」

メルク「ユウさんの言う通りなのです。力はツェルホウさんが言う通りの形で、身に着いたものかもしれないのですが……、」

メルク「それをお弟子さんのため、そして見知らぬ人のために使おうと決めたのは、ツェルホウさんなのですよ!」

ツェルホウ「……なるほど、君達はそう解釈してくれるんだね。」

ツェルホウ「ありがとう。とても嬉しいよ。……本当に、心から。」

ユウ&メルク「……。」

「ごめーん、ユウ君!ちょっと手伝ってー!」

ユウ「お姉さん?」

「お、お茶淹れすぎちゃって……、こぼれそうなのー!」

メルク「みゅわわわ!すごい体勢なのですよ!?」

「い、今行きまーす!」

ツェルホウ「……あの子が手紙で書いてくれた通りの、いや、それ以上の子達だ。」

ツェルホウ「イヴィツァには、いい友達ができたんだね。私は師としてとても嬉しく思うよ。」

ツェルホウ「ああ……本当に心からの感謝を。私が空けてしまったあの子の孤独の穴を、優しく埋めてくれて……。」

「うにゃん。」

ツェルホウ「……。」

ツェルホウ「イバ、もう少しだけ私の身勝手に、付き合ってくれるかい?」

「にゃあ?」

ツェルホウ「彼らについて行こうかと思う。あの子の友達に世話を焼きたくなったんだ。」

「……にゃおん。」

ツェルホウ「ふふふ、お前にはお見通しか。そうだね。理由はそれだけじゃない。」

ツェルホウ「私自身も彼らが好きだ。」

ツェルホウ「清く、温かく、優しい子供達。まるでお前や、イヴィツァのような……。」

ツェルホウ「私は運命に与えられたこの力を、それらを守るために使いたい。それがたとえ……、」

ツェルホウ「運命から、外れることであっても。」


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タイトル メルクストーリア 癒術士と鐘の音色(ライン・ストラテジー)
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ゲーム概要 あなたの心を感動で癒す温かなストーリーを、圧倒的ボリュームで送るRPG。 簡単操作ながら遊びつくせない程の遊びと物語の世界へ、今旅立とう!

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