「背光の神王子」イルハーレ
「背光の神王子」イルハーレの基本データ
出身 | 砂漠の国 |
---|---|
年齢 | 18歳 |
性別 | 男 |
レアリティ | ★4 |
属性 | 光 |
成長タイプ | 晩成 |
武器 | 王杖 |
武器種別 | 打撃 |
同時攻撃数 | 2体 |
攻撃段数 | 2段 |
初期体力 | 初期攻撃力 |
---|---|
1,750 | 2,650 |
最大体力 | 最大攻撃力 |
3,675 | 5,565 |
覚醒体力 | 覚醒攻撃力 |
6,075 | 9,240 |
スキル進化体力 | スキル進化攻撃力 |
- | - |
移動速度 | 攻撃間隔 |
53 | 2.56 |
リーチ | タフネス |
115 | 44 |
DPS | 総合DPS |
2174 | 4348 |
覚醒DPS | 覚醒総合DPS |
3,609 | 7,219 |
スキル進化DPS | スキル進化総合DPS |
- | - |
進化 | - |
---|---|
- |
スキル1 | - |
---|---|
- |
スキル2 | - |
---|---|
- |
追加日 | 2020.12.11 |
---|---|
シャペルルルの魔法絵本2020.12.11 |
入手方法 | - |
---|---|
- |
属性補正
炎属性
89%
水属性
89%
風属性
89%
光属性
100%
闇属性
150%
モデル
ストーリー
<紹介所>
イルハーレ「お前たちが主人公とメルクか。我が名はイルハーレ、砂漠の国の王子が一人である。」
イルハーレ「私が不在の間、我が旅の仲間たちが世話になったそうだな。その行いにまずは感謝を述べさせてもらう。」
イルハーレ「その礼と言っては何だが、もし何か難儀していることがあれば、この私も助力しよう。いかがだろうか?」
メルク&主人公「……。」
イルハーレ「ふむ……熟考か。分かった、ぜひともお前たちが最善と思う判断を下してくれ。」
主人公「い、いえいえいえ、そんな! 仲間になってくれるのはありがたいですし、断るつもりなんてないんですけど……!」
メルク「イルハーレさんの後ろが……。」
イルハーレ「私の後ろ?」
ハーメディ「神さま……、僕だけの神さま! やっと会えた! もう絶対離さない! 永遠に二人きりでいようねぇぇえっ!」
モルタザ「おいやめろバカ弟王子! その手に持ってる短剣は何だ! 言ってみろ!」
リーハネフ「ちょっと二人とも、何を公共の場で喧嘩なんて始めてるのっ!? やめなさい! やめて! カゲキだわーっ!」
ウリダ「説明しよう。ウリダはひじょーに賢いので、愚かな人間たちの醜い争いには関わらないのだ。」
イルハーレ「私の後ろがどうかしたか?」
主人公「すっごい渋滞してますよ!」
メルク「収拾がつかなくなっているのですよ!」
イルハーレ「渋滞? 収拾? ああ、我が仲間たちのことか。」
イルハーレ「これはすまなかった。我々の間ではこの光景が当然だったもので、何とも思わなかった。」
主人公「これが日常風景なんですか!?」
イルハーレ「意外か?」
主人公「そこまで言えない俺たちがいます……!」
イルハーレ「そうだろう。」
モルタザ「こンの駄々っ子王子が……! いい加減そのろくでもねェ考えを改めやがれ!」
ハーメディ「平民のくせに、僕を邪魔するだけに飽き足らず神さまの護衛気取りなんかしやがって……。もういいよ、この僕が手を下してやる……!」
リーハネフ「こらーっ!」
リーハネフ「い、いい加減にしないと私だって怒るわよ! いいの? 私本気よ? 私が本気で怒っちゃってもいいわけっ!?」
ハーメディ「おい、お前邪魔だよ。口が回ってるうちにどっか行けよ。」
モルタザ「おい、お前引っ込んでろよ。怪我しねェうちにな。」
リーハネフ「相手にもされてない!」
ウリダ「ねーねーパシリ、お菓子持ってない?」
リーハネフ「ちょっとウリダ! 今はそれどころじゃないの! 大変なの! 男と男の勝負が始まっちゃうのよ!?」
ウリダ「馬鹿と馬鹿の殴り合いなんかほっとけ。」
ウリダ「そんなことよりお菓子を寄越せー。うおー。よこせよこせよこすんだー。」
リーハネフ「ダ、ダメ! あんまり食べ過ぎると体によくないし、あともうそろそろお昼だし……!」
ウリダ「真面目か。」
主人公「何と言うか……、毎日、『大変だなー、疲れたなー』って思ったりしないんですか?」
イルハーレ「非常に賑やかで愉快だと思っている。」
イルハーレ「騒々しいと言えばそれまでだが、このような活気は王宮暮らしにはなかったものだ。この旅ならではの経験と言えよう。」
主人公「……放っておいて大丈夫なんですか?」
イルハーレ「問題ない。私は私の仲間たちを信じている。」
イルハーレ「それに、私が安易に手を差し伸べることが常に最善となるわけでもない。」
主人公「えっ?」
リーハネフ「もう、ウリダったら……。いい、みんなには内緒よ? これで我慢してね?」
ウリダ「むむーん、この甘い香り。お昼時だろうとがまんできなーい。」
ハーメディ「邪魔だ!」
モルタザ「ちいッ!」
リーハネフ「きゃーっ!?」
ウリダ「あ。」
リーハネフ「あぁぁあっ!? わ、私がウリダにあげたお菓子がぁ……!」
モルタザ「菓子? どこにそんなもん……、あっ!?」
ウリダ「……。」
ウリダ「おい……馬鹿パシリと馬鹿王子。お前らの馬鹿騒ぎのせいで、ウリダのお菓子がぺちゃんこになった。」
ウリダ「一体どう落とし前をつけてくれるんだ……。」
モルタザ「お、お前……、どこでそんな言葉覚えてきやがった!?」
ハーメディ「ふん、菓子くらい買えばいいだろ。一々突っかかってくるなよ。」
リーハネフ「ちょっと、ハーメディ! そんな台詞はお菓子職人の方にも失礼でしょ!」
ハーメディ「うわっ!?」
リーハネフ「ハーメディ、モルタザ。喧嘩なんかもうやめて、ちゃんとウリダに謝りなさい!」
リーハネフ「人に迷惑をかけたら『ごめんなさい』よ。そうしたらウリダも許してくれるわ。」
ウリダ「『ごめんなさい』では済まさん。未来永劫ウリダにお菓子を貢ぎ続けろ。」
モルタザ「罰が過酷すぎやしねェか!?」
メルク「みゅわわわわ……! イルハーレさん、本当に大丈夫なのです!?」
メルク「このままではハーメディさんとモルタザさんが一生消えない罪を背負ってしまうのですよーっ!」
イルハーレ「もし本当にそうなりそうなら、私が手を差し伸べるところではあるがな。」
紹介所のお姉さん「あのー、ちょっといいかしら?」
ウリダ「あれ、紹介所のお姉さんとやらだ。さっきまでどこ行ってたの?」
紹介所のお姉さん「隣のおうちの引っ越しを手伝ってたのよ。人手が足りなくて、すごく困ってたの。」
紹介所のお姉さん「でも、もう心配いらないわね! だってこんなに活気のある若い人たちがいるんだもの!」
モルタザ&ハーメディ「……。」
リーハネフ&ウリダ「……。」
紹介所のお姉さん「紹介所の中で喧嘩するだけに飽き足らずっ! 建物を破壊しかねないくらいっ! 元気いっぱいの若い子たちがいるんだものねーっ!」
リーハネフ「ごめんなさーいっ!」
<時間経過>
主人公「み、みんなが……、連行されてしまった……。」
メルク「これで本当にいいのです!? これで本当にいいのですよ!?」
イルハーレ「ああ、これでいい。」
イルハーレ「さて、私も彼らに手を伸べるとしよう。」
主人公「え?」
イルハーレ「人手が足りず難儀していると、先ほどの民が嘆いていただろう?」
イルハーレ「我が仲間だけでなく、私も助力するのが当然だ。」
<町の外れ・夕方>
リーハネフ「よ、よいしょーっ! ええと、これってこっちでいいのかしら……?」
モルタザ「っと、それ寄越せよ。その粗大ゴミ、こいつでぶった斬ってやらァ。」
ハーメディ「おい……その荷物は後だ。僕の言った通りにやれよ、そうすればこんな作業なんかすぐ終わるんだ。」
紹介所のお姉さん「ありがとう、みんな! 予定よりずっと早く終わりそうだわ~!」
紹介所のお姉さん「作業が終わったら、お礼っていうほどじゃないけどご飯とデザートをごちそうしちゃおうと思うんだけど……、」
ウリダ「まじかー。やる気出てきたぞー。」
イルハーレ「……。」
主人公「……みんな、意外と協力する時はするんだな。」
主人公「色々あったけど、何だかんだ全部上手く行っちゃったな。喧嘩も収まったし、お姉さんの悩み事も解決したし。」
主人公「イルハーレさんは、こうなることを見越して……。」
メルク「『私が安易に手を差し伸べることが常に最善となるわけでもない』というのは、こういうことだったのですね~。」
紹介所のお姉さん「さあ、最後はこれだけよ! あと一息、みんなで頑張りましょう!」
イルハーレ「ふむ、骨が折れそうだな。」
イルハーレ「これは……、私一人では……、」
モルタザ「おい王サマ、あんたその細腕で大丈夫なのか? そっち寄れよ、オレも持ってやる。」
ハーメディ「神さまっ! 僕と一緒に運ぼうよ! こんな奴らなんか放っておこう!」
リーハネフ「あっ、私も手伝う! 手伝うもん! 手伝わせてください、お兄様!」
ウリダ「ウリダはおーえんの踊りを踊るー。それはもう踊り子なのでー。」
ハーメディ「お前……、何一人だけ違うことをして神さまの目に留まろうとしてるんだよ……。」
ウリダ「うわ、めんど。しょーがない、ウリダも手伝っちゃる。」
イルハーレ「……お前たち。」
ウリダ「どうした、おーさま?」
イルハーレ「いいや……何でもない。」
メルク「みゅふふ~。イルハーレさん、何だか嬉しそうなのですよ。」
主人公「全部イルハーレさんの言う通りだったな。」
「みんな、ありがとう! 行くわよ~、せーの……!」
「えーいっ!」
主人公「『私は私の仲間たちを信じている』っていうのもさ。」
イルハーレ「……。」
イルハーレ(賑やかだ)
(私の周りに仲間がいることが、さも当然のようになっている。私はいずれ孤高となるべき王子なのに)
(全てにおいて完全となるべく、常に研鑽し続けてきた)
(それでも、この一人の人の子であるが故の限界を、私は決して超えられない……)
(我が仲間たちと徒党を組み、一度離れ、再び巡り会い、理解してしまった。人間には、決して一人でできないことがあると)
イルハーレ(それでも、私は)
イルハーレ「……神になりたい。」
イルハーレ「私自身が全てを行い、全てを始め、民が満たされる。人間が王となったが故の先政など決して起こりえない。そのような、完全にして唯一の統治者に……、」
イルハーレ「この尊い仲間たちを失っても。」
備考
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★5 | ★4 | ★3 | ★2 | ★1 | |
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