営業報告・秘密の恋(2)
鯉の精は花信風の店内をうろうろしている……
確認出来ている店:花信風
鈴のような可愛い笑い声が花信風に伝わってきた。《派遣式神》がカウンターから顔を出すと、鯉の精の姿が見えた。「鯉の精さん、なにかお探しですか?」
鯉の精は花信風に入って来ると、軽い足取りで春の花飾棚に向かい、足を止めて花を観賞し始めた。鯉の精は《派遣式神》に言った。「実は、友達の河童さんから贈り物をもらったの。お返しがしたくて。」
《派遣式神》は答えた。「どんな贈り物が欲しいんですか?」鯉の精は首を傾げ、真剣に考え、それから真剣な大きな瞳で《派遣式神》を見た。おススメして欲しいようだ。
彼女に何を勧めればいい?【完了】
《派遣式神》は河童の素朴な姿を思い出し、同じ蓮の帽子を勧めた。
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彼女に何を勧めればいい?【大成功】