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インヘルミナ(名星会)・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

インヘルミナ・B・ガランド CV:大原さやか
軍事大国の征服女王。
民の笑顔を取り戻すため、歌を披露する。


メインストーリー
飛行島の思い出 
友情覚醒画像その他相関図



思い出1



皆の者! 息災であるか!

イ、インヘルミナさん!?

いきなりなにしにきたのよ!

……なにゆえ、驚いておるのだ?

だってまた侵略とか征服だとか言いだしそうな顔してたから……

なにを言う。我らは同盟を結んだではないか。

今日はただ視察に来ただけだ。〈わらわ〉の飛行島の安否を確かめにな。

ア・タ・シ・た・ち〉の飛行島よ!

それにここはいたって平和よ。心配することなんて……

わからんぞ。我が国を出し抜こうとする国などいくらでもある。

同盟関係である飛行島を奇襲して来ぬとも限らん。

……

……と、冗談はさておき。時間がない。これからある国での重大な会談を控えておるのでな。

えっ? そうなの?

……ひとりで行くんですか?

そんなわけなかろう。ほれ、優秀な護衛が目の前に。

それってまさか……?

さあ皆の者、わらわについてまいれ!

やっぱし!?


 ***


 ――バラムジア王国。謁見広間。


――どうかこの条件で、我が国を、連邦の末席に……

〈熱気のルーン〉は其方らにとっても貴重な資源であろう。

……今もなお、〈熱気のルーン〉をめぐり、近隣諸国との紛争は絶えませぬ。

我が国は疲弊しきっております。自衛のみでは早晩、侵略を許すことになりましょう。

しかし、連邦に加盟できれば……

……〈熱気のルーン〉の確保は、我が国にとっても有益だ。

それに……他国に渡ると、ちと厄介であるからな。

では……?

次の連邦議会で提案しよう。

感謝いたします……!



ふう……何事もなく終わってよかったわね……

横暴な交渉がはじまるんじゃないかって、ヒヤヒヤしたわ……


其方ら、ご苦労であった。

まあ、つっ立ってただけだけどね……

ならば、歩く元気は残っているということだな。

へっ?まだなんか用があるの?

城下町の視察を行う。護衛は任せたぞ。


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思い出2



 ――バラムジア王国。城下町。


 「…………」

 「…………」


 『グルルルゥ……バウバウ!!』

 「待つんじゃ野良犬……わしのパンを返せぇ……」



……なんという荒れ様……ここまで疲弊していたか……

あの……お姉さん……お花買って……

お、おお、よいぞ。いくらだ?

100Gだよ♪

よかろう。しばし待て。すぐに使いの者を――

てやあああ!!

なに!?


 突如、少年は花束に隠したナイフを取り出し、インヘルミナに襲いかかる!


女王さま!?

くっ!


 インヘルミナは反射的に少年の手首を掴み、ナイフを振り落とした。


こ、この、はなせ!

ほっ……よかった。無事みたいね。

こらアンタ!なんのまねよ!

はなせっ……!どこから来たか知らないけど、そんなかっこうをしてるんだ……!金を置いてけー!

…………

この子、どうしちゃたっていうのよ……


……もう行け。

ふんっ!

…………


女王さま、いいの?

永木に渡る紛争で、この国は飢えておる。だが、しばしの辛抱だ。

〈熱気のルーン〉の交易が、民にも潤いをもたらすであろう。

……それならいいのですが、でも……


 「…………」

 「…………」


それだけで……解決するでしょうか……?

……そうだな。たとえ富を得ようとも、民の染みついた卑屈な感情は、すぐに拭えるものではない……」

……そうね……

わらわは思うのだ……いくら領地を拡げようと、そこに笑顔がなければ意味などないと……

インヘルミナさん……


決めたぞ!わらわがバラムジアの民に笑顔を与える!

ど、どうする気よ……

妙案がある。


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思い出3



 ――バラムジア王国。広場。


さあ、皆の者、始めよ!


「ヒナの〈フルーピョ〉、たくさん聴いていってね……」

「魔法のベルよ!みんなに届いてー!」

「馬頭琴のアンサンブルよ!」

「「♪」」


……わー……

……ほっほっほ。なんだか体がうずくわい……


 楽団にダンサー……なんともにぎやかね。

 観客がいっぱいで、通りを覗くのもやっとだわ……

 けど、みんな楽しそうに笑ってるわ。

 インヘルミナさんの妙案ってこのことだったのね。


おお、これはこれは……!

インヘルミナ女王。我が国の民のために、このようなはからいまで……!

民達を代表して、お礼を申し上げます。ありがとうございます。

喜んでくれて何よりだ。なにせこの日のために、世界各国から選りすぐりの者たちを集めたのだからな。

なんとまあ、顔が広い……

……さて、余興も終わったところで本題とまいろうぞ。

なんと……他にもまだ何か?


――静まれーい!バラムジアの民よ!


「「!!!」」


わらわは女王インヘルミナ!

民よ! 今は辛かろう! 全てが敵に見えても無理からぬことである!

だが、安心するがいい! 連邦に加盟した暁には、この国の防衛を約束する!


「え……? 防衛って……?」

「連邦が、俺たちを守ってくれるのか……?」

「…………」


――それはいい!

「「?」」


今日のわらわは、女王としてではない。一人の歌姫としてここに来ておる!

皆も、聞いたことあろう!わらわは、我が国では名の知れた歌手でもあるのだ!

今回は特別にわらわの歌を、皆に聞かせてしんぜよう!


「おぉ……!まさか、こんな日が来ようとは……」

「……うた?おうたを聴かせてくれるの……?」

「……へぇ……」


 ま、待って!インヘルミナさんの歌って……

 ぎにゃー!とめなきゃー!


いくぞ――

 ――――――――――――♪


 インヘルミナの歌声が広場の隅々まで響き渡った。


「ぐおお……み、耳が……!」

「…………」

「おい大丈夫か!

 大変だ……気絶している!?」


……ふう。どうだ! わらわの歌こそ皆に、希望と笑顔をあたえ――

……インヘルミナ女王……

ほほほ、かように身悶えて……それほどまでに感動したか。

い、いえ……


「…………」

「…………」


む? なにゆえ皆、わらわを死んだ魚のような目で見つめておるのだ?

…………

おんち!!

!?

あんなひどい歌で、笑顔になんかなるかよ!

そ……! そんな……!


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思い出4



はあ……

 インヘルミナは小石を池に放り投げた。


さっきからずっといじけてるわね……

ついに、自分がオンチであることを自覚しちゃったもんね……

子供って、ときとしてだれよりもざんこくよね……


…………

そ、そんなに落ち込まないでください。

……民を笑顔にすると息巻いて……逆に不快にさせてしまうとは……なんたる不覚……

あのいつも強気な女王様が……

なんて声をかけていいのやら……


わらわの矜持はガラス細工のように砕け散った……

もはや本国はおろか、連邦全土に合わす顔がない……

……だったら特訓しましょう!

なに……?

すんだこと悔やんだってしかたありません……

練習すれば上手になります! 上達した歌を聴かせて、次こそ笑顔にさせればいいんです!

お、おお……

(ちょっと強引だったかな……)


そ、そうだな……其方の言う通りよ! 歌の特訓ぞ!

ふふ、立ち直ってくれたみたいですね♪

でも、飛行島での特訓はひかえてほしいかも……

これ! そこはわらわに協力するところであろう!

もうキャトラったら……

わかったわよ……アタシが歌のコーチをやってあげる。

だけど、やるからには容赦しないわ! 覚悟しなさい!

……望むところよ!


 ――こうして、インヘルミナの歌の特訓がはじまった。


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思い出5



あーー!

そう! そのまま割り箸を口にくわえたまま声を出し続けて!

あーーーー!!

背筋を伸ばして! 大事なのは呼吸法よ!

あーーーーーーーー!!!

頑張って、インヘルミナさん!


さあ、発声練習のあとはリズム感を鍛えるわよ!



1,2、ぎにゃー! 2,2、ぎにゃー!

そうそう! アタシの声に合わせてステップよ!

タタタン、タタタン、タタタンぎにゃー! ……さんはい!

タタタン、タタタン、タタタ、ぎ、ぎにゃあ!?


ほら、転んでる場合じゃないわよ! すぐ立って!

……くぬっ……!

頑張って、インヘルミナさん!


次は音感を鍛えるわよ!



むむむ……

そうよ! そのまま主人公のギターの音に耳を傾けて!

むむむ……

顔をギターに近づければいいてもんじゃないわ! 離れて!

す、すまぬ……


まあいいわ。とりあえず、やれることは全てやったわ。

さあ、いよいよ次は実践よ! 特設ステージを用意したから歌ってみて!


……では……!



…………

う、うう……耳が痛い……

頭がクラクラするわ……

どうやら特訓は……無駄だったようだな……

むしろ声量が増えて逆効果に……

……もうよい。

インヘルミナさん……

考えてみれば、わらわの歌は権威によって作られたまやかし……

わらわは……人を感動させたことなど一度もなかったのだな……

こんなわらわに歌う資格など……


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思い出6 (友情覚醒)



こ、これは……歌劇のカーテンコールで浴びた光……されど、これはまやかし……

そんなことありません! インヘルミナさんはがんばってました……

そうよ! たとえそれがまやかしだったとしても……アンタが歌を愛する気持ちは本物よ!

其方ら………………そうだな……わらわは歌が好きだ……

そして……民の笑顔はもっと好いておる!

さあ、行きましょう! みんなにアンタの歌を聴かせてやるのよ!

うむ!


 ***


 ――バラムジア王国。大聖堂。その奥には神聖な壇上がある。

 その壇上の真ん中に、自信に満ちたインヘルミナの姿があった。


「おんち女王が、また来たのー?」

「いい迷惑じゃなあ……」

「あんな人に守ってもらうことなんか……」


インヘルミナ女王……

…………


 がんばって……自分を信じて……

 特訓の成果を見せるのよ!


……すう。

 ――――――――――♪


 インヘルミナの歌声は大聖堂の外――

 バラムジアの隅々まで響き渡った。


「ぬおおぉおおお……!!! なんて声量じゃああ……!!!」

「て、天井にヒビが……!?」


 ぎにゃー!? やっぱりオンチのままだわ!

 ……でも……!


「なんか……なんなのこれ……!」

「うっはー、ひどいよー!

……でも……なんか……すごいぞ……?」


 えっ?

 インヘルミナさん、歌い始めてからずっと息継ぎしてない……!

 ほ、ほんとだわ!? よくわかんないけど、なんかすごい!



――――――――――♪


 そのとき、インヘルミナの頭上で何かが崩れる音がした――

 瞬間、瓦礫の雨が降り注ぐ!


 たたた、大変だわー!?!?!?

 危ない、女王様ー!


 ――


 あぁっ!? 瓦礫がインヘルミナさんを避けていく……

 うそ……こんなことって……


「これは、奇跡か……!」

「うう……なぜだろう……涙があふれて……」

「すごいすごい! おんちだけど、嫌じゃないや!」

「……みんな、手拍子じゃ! 女王様の魂に、手拍子で応えるのじゃ!」

「「「「おおーーーっ!!!」」」



……ふう。無我夢中で歌ってしまったわ……記憶がさだかではないぞ……

民たちの顔は……どう――?


「「「♪♪♪♪♪♪」」」


皆、拍手を……? ………………ふっ……!

ついにわらわは……本物の美声を手に入れたようだな!


 いや、それは――!


聞けーい、皆の者!わらわは征服女王インヘルミナ!

其方らの笑顔こそが国の未来だ!ゆえに、もしその笑顔が潰えそうなときは――

わらわの歌で征服してみせようぞ!


「いいぞー! おんち女王ー!」

「ひどい歌だったけど、また聴かせてくださいー!」

「むっ……? 腰痛が、治った……? まさかのう……」


ふふ……♪ これでいいのよ♪




ソング・フォー・ザ・ピープル


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その他



関連ストーリー
画像説明
インヘルミナインヘルミナ・B・ガランド cv.大原さやか
富国強兵を主義とする軍事大国の女王。
他国から「征服女王」の異名で恐れられている。
インヘルミナ(サマー版)インヘルミナ(サマー版)
真夏の太陽に身も心も解放した征服女王。
海の楽園でヴァカンスを楽しむ。
インヘルミナ(名星会)インヘルミナ(名星会)
軍事大国の征服女王。
民の笑顔を取り戻すため、歌を披露する。

人物紹介
画像詳細
ソフィソフィ・R・ファルク cv.本泉莉奈
氷の国の良さを伝えるために旅をしている王女。
親善大使を務めている。
インヘルミナインヘルミナ・B・ガランド cv.大原さやか
連邦の中でも有数の力を持っているため、国外だけではなく連邦内部の各国からも狙われている。
ノエルノエル・アレス cv.三瓶由布子
アレス三兄弟の三男にして、知的な少年。
かわいいものが大好き。
アルザーンアルザーン・ユンサル cv.久川綾
覇気に満ちた、巌然たる女王。
自ら、その拳で悪を裁いている。
ブランシュブランシュ・ロザリウム cv.種田梨沙
ステキな建物を創るお姫様。
平和を築くために奮闘中。
ミシェルミシェル・スピリアース cv.加藤英美里
早く大人になりたい王族の少年。
精霊に認めてもらうため、試練に立ち向かう。
ディオニスディオニス・ヴァランガ cv.前野智昭
若くして国を治める王。
何者にも崩されない守りが国の平和を約束する。
エーベルハルトエーベルハルト・ロイヤル cv.山下大輝
王様の国出身の<張り切り王>。
平民を尊敬している。
ジュディジュディ・ロックハート cv.優木かな
<トランプの国>を治める女王。
トランプとクロッケーが大好き。
サイファーサイファー・オブニアル cv.三上哲
聖王家の特務機関<V.O.X>の一員。
危機的状況でもユーモアは欠かさない。
(年齢・20代前半)
グレングレン・アルニド・ルブラム cv.畠中祐
血と戦を好む先祖の血を色濃く受け継いでおり、闘いの衝動に駆られて我を失ってしまうこともある。
ユーカレアユーカレア・アインヴァッカ cv.照井春佳
騎士の国<ジルベスタ>の幼き姫君。
変顔は急に戻せない。

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