【白猫】茶熊版ミレイユの思い出とボイス

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茶熊版ミレイユの思い出とボイス

思い出1

ミレイユ

みなさん、
ご無沙汰しています！

キャトラ

あら、ミレイユ、いらっしゃい。

今日は一人なのね？

ミレイユ

はい。先輩のみなさんには、

ちゃんとご挨拶しておきたいと

思いまして。

キャトラ

先輩……ああ、そっか。

ミレイユは新入生だもんね。

アイリス

入学おめでとう、ミレイユちゃん！

ミレイユ

ありがとうございます！

後輩として、精一杯がんばります！

キャトラ

学校にはもう馴染めた？

ミレイユ

うーん、そうですね……

みなさんスゴイ人たちばかりなので

まだちょっと緊張してます……

キャトラ

ああ、だいじょぶだいじょぶ。

すぐ慣れるって。

ミレイユ

……あ！　あとそれから

演劇部に入りました。

キャトラ

へぇ、演劇！

目指すは女優かしら？

ミレイユ

あ、いえ、演じる方じゃないです。

あたしは裏方担当ですね。

キャトラ

え、裏方？　……なんでまた？

ミレイユ

お兄ちゃんが『演じる方』なので、

そのサポートをしようと思って。

キャトラ

ああ、そういうこと。

ミレイユ

演劇は稽古したり道具を作ったり、

体力が求められる部活なんです。

ミレイユ

お兄ちゃん、すぐ無茶しちゃうので

あたしが見ててあげないと……

キャトラ

相変わらずお兄ちゃん子ねぇ。

アイリス

お裁縫部に誘おうと思ったけど……

そういうことなら仕方ないね。

ミレイユ

す、すみません、アイリスさん。

キャトラ

ま、学校は部活だけじゃないしね。

楽しんでいきましょ、ミレイユ。

ミレイユ

はい♪

キャトラ

ハンカチとティッシュ持った？

ミレイユ

ばっちりです！

キャトラ

知らない人に

ついていっちゃダメよ？

ミレイユ

え？　あ、はい……

それはもちろんですけど……

アイリス

急にどうしたの、キャトラ？

キャトラ

うーん、なんていうんだろ……

初めてのお使いを見送る

母親の心境みたいな？

ミレイユ

あ、あたしはそんなに

子供じゃないですよ～！

思い出2

ミレイユ

お兄ちゃん！　ほら起きて！

今日は朝練なんでしょ？

ヨシュア

……あー、うん……

今、起き、る……

ミレイユ

はい、お兄ちゃん。

お弁当、作ってきたよ。

ヨシュア

サンキュー、ミレイユ。

いつも悪いな。

ミレイユ

お兄ちゃん、

稽古場の掃除、終わったよ。

ヨシュア

ん、さんきゅ。

ミレイユ

それから演劇用の衣装、

汚れてるから洗濯しておくね。

ヨシュア

うん。

…………なあ、ミレイユ。

ミレイユ

なに、お兄ちゃん？

ヨシュア

お前もさ、なにかやりたいこと

とかないか？

ミレイユ

……？　どういう意味？

ヨシュア

いやさ、いろいろ手伝ってくれて

ほんと助かってるよ。

ヨシュア

でも、せっかくの機会なんだし、

ミレイユも好きなこと

していいんだぞ？

ミレイユ

だけど、お兄ちゃんは……

ヨシュア

心配するなって。

自分のことくらい自分で

なんとかしてみせるよ。

ミレイユ

うーん……わかった。

お兄ちゃんが

そこまで言うなら……

ミレイユ

……急にヒマになっちゃった。

なにしよう……

ミレイユ

うーん……とりあえず

図書室で本でも読もうかな。

…………

……

ミレイユ

むむむ、微妙だった……

適当にとった本じゃ

こんなものかなぁ。

ミレイユ

……あ、もうこんな時間……

寮に帰らなきゃ。

ミレイユ

明日はどうしようかなぁ……

お料理でもしようかな……

ミレイユ

……ん？

ふとミレイユは、
壁の張り紙に目をとめた。

ミレイユ

『購買部のアルバイト募集中！
アットホームな職場で
おだんごつくりましょう♪』

ミレイユ

…………

思い出3

購買部の求人に応募したミレイユ。
結果は即採用。
翌日にはアルバイト開始となった。

ツキミ

ようこそ購買部へ～。

ウェルカムだよ、ミレイユちゃん♪

ミレイユ

よ、よろしくお願いします、

ツキミさん！

ツキミ

ちなみに当購買部を

希望した理由は～？

ミレイユ

え！？　えーっと……

家計のために

貯金でもしようかなぁと……

ツキミ

若いのに現実的だね～。

採用っ！

ミレイユ

もう採用済ですよね！？

ツキミ

それじゃあ開店の準備をしよっか。

おだんご作りも教えてあげるね。

ミレイユ

あ、はい！

ミレイユ

いらっしゃいませ！

ご注文は何にしますか？

ガレア

だんごか……

黒胡麻をもらおう。５本だ。

マール

ガレア～、あたしも～！

みたらし3本ね～！

ミレイユ

かしこまりました！

黒胡麻5本、みたらし3本ですね。

キャトラ

アタシはあんこ！　こしあんね！

ミレイユ

しょ、少々お待ちくださーい！

ミレイユ

ツキミさん！　おだんご、

こんなかんじでいいですか？

ツキミ

あら、まんまるお月さま♪

初めてなのに上手だね～。

ミレイユ

あ、ありがとうございます……

ツキミ

ふふふ♪

なんだか昔を思い出すなぁ……

ミレイユ

昔……ですか？

ツキミ

私、実家がおだんご屋さんだから、

小さい頃からお店の

お手伝いしてたんだよ。

ツキミ

今のミレイユちゃんみたいに

おだんご作ったり、接客したり……

なつかしいなぁ。

ミレイユ

そうだったんですね。

ツキミ

今は自立して、旅をしながら

おだんご売ってるけどね～。

ミレイユ

お一人だと大変じゃないですか？

ツキミ

そんなことないよ～。

旅もおだんご作りも楽しいし、

とってもやりがいがあるよ♪

ミレイユ

なるほど……

ミレイユ

(あたしもいつか、

ツキミさんみたいに

自立することになるのかな……)

ミレイユ

(もしもあたしが、カティアさまや

お兄ちゃんと離れたら……)

ミレイユ

(……うーん、どうなるんだろう。

全然想像できないなぁ……)

ツキミ

ミレイユちゃんも

おだんご屋さんになってみる～？

ミレイユ

え、えーっと……検討します。

思い出4

朝、一人で登校するミレイユ。
いつも一緒にいるヨシュアは、
朝練で先に出ていた。

ヨシュア

はっ、はっ、ふっ、ふっ――

ミレイユ

あ……

先に登校していたヨシュアが、
通学路をランニングしている。

ミレイユ

お兄ちゃ――

ミレイユ

…………

ミレイユ

(邪魔したら悪いかな……

すごく真剣そうだし)

ヨシュア

はっ、はっ、ふっ、ふっ――

ミレイユに気づかないまま、
ヨシュアはその場を通り過ぎた……

ミレイユ

……お兄ちゃん……

(※バイクが現れる)

ミレイユ

きゃっ！

ガレア

……ミレイユか。

ミレイユ

ガレアさん！

お、おはようございます。

ガレア

ああ、おはよう。

……乗ってくいくか？

ミレイユ

え？

ガレア

行き先は同じだろう。

ついでだ。

ミレイユ

えっと……それじゃあ、

お言葉に甘えて……

ミレイユは、
恐る恐るバイクの後部に座り、
ガレアの背中につかまる。

ガレア

いくぞ。

ミレイユ

は、はい！

バイクはゆるやかに発進し、
やがて心地よい疾走感が
ミレイユを包み込む。

ガレア

どうだ、ミレイユ。

なかなかいいものだろう。

ミレイユ

そ、そうですね！

風がすごく気持ちいいです。

ガレア

……悩み事なら聞いてやるぞ。

ミレイユ

えっ……？

ガレア

落ち込んでるようだったからな。

言いたくなければそれでもいい。

ミレイユ

…………

ミレイユ

その……お兄ちゃんが演劇部で

すごくがんばってるんです。

ガレア

らしいな。

ミレイユ

なのにあたしは、

この学校でなにがしたいのか

わからなくて……

ミレイユ

やりたいこととか、将来の夢とか、

そういうのがないままで

この先どうなっちゃうのかなって。

ガレア

……ミレイユ。

お前が＜やりたい＞と

望むことはなんだ？

ミレイユ

え……？

ガレア

難しく考えなくていい。

純粋に思い浮かんだことを

口にしてみろ。

ガレア

単純なことだが、それが

＜答え＞につながると思うぞ。

ミレイユ

私がやりたいこと……

やりたい、こと……！

(※カティアとヨシュアを思い浮かべる)

(※主人公、キャトラ、アイリスを思い浮かべる)

ミレイユ

……やっぱりあたし、
お兄ちゃんの力になりたい……!

ミレイユ

みんなのために、
あたしにできることをしたいです！

ガレア

フッ……

ガレア

着いたぞ。

ミレイユ

……ガレアさん。

話を聞いてくれて

ありがとうございました。

ガレア

気にするな。

機会があれば、また乗せてやる。

ミレイユ

はい！

思い出5

ミレイユ

ツキミさん！

実は、アルバイトのことで

ご相談が……

ツキミ

ん～？　なにかな？

ミレイユ

あの……すみません！

今日でバイトを辞めさせて

いただきたくて……！

ツキミ

あら、そうなんだ……残念だけど、

ミレイユちゃんにとっては

大切なことなんだね？

ミレイユ

はい……あたしのわがままで

本当にごめんなさい……

ツキミ

いいよ、気にしないで～。

気が向いたらまた来てね♪

ミレイユ

ツキミさん……はい！

ミレイユ

ハルカさん！

ハルカ

あら？　あなたは……

ミレイユ

突然すみません。

あの……あたしに＜白魔術＞を

教えてもらえませんか？

ハルカ

え！？　急にどうしたの？

ミレイユ

……あたしの中には、

＜ウィータ＞が……

フェニックスが宿っています。

ハルカ

！　フェニックス……

癒やしの象徴の神獣……！

ミレイユ

あたし、この子の力を

みんなのために使いたいんです。

ミレイユ

だから、ちゃんと治癒の魔法を

勉強したくて……！

お願いします、ハルカさん！

ハルカ

……私も、病気に苦しむ人たちを

救いたいって思って白魔術を

始めたの。

ハルカ

だから、あなたの気持ちは、

すごくわかるわ。

ミレイユ

ハルカさん……

ハルカ

私の指導は厳しいわよ。

こと白魔術に関してはね。

覚悟しておきなさい！

ミレイユ

！　ありがとうございます、
ハルカさん！

こうしてハルカの教えのもと、
ミレイユの白魔術研究が始まった。

ハルカ

適切な治療を施すために、

人体の構造もちゃんと

勉強しておかなくちゃね。

ミレイユ

はい！

キャトラ

ねぇねぇ、二人でなにしてるの？

ミレイユ

あ、キャトラさん！

今、白魔術のことをハルカさんに

教わっているんです。

アイリス

私も一緒にいいかな？

いろいろと参考になりそう。

ミレイユ

もちろんです、アイリスさん！

ハルカ

薬草の効能もあなどれないわ。

白魔術と併用すれば、

効果を増幅できるの。

ハルカ

いくつか使えそうな種類を

教えとくわね。

あと調合方法も。

ミレイユ

はい、お願いします！

(※主人公が痛がる)

キャトラ

あら、草で指切っちゃった？

ハルカ

ちょうどいいわ。

早速、実験台になってもらいましょ。

ミレイユ

よ、よろしくお願いします……

ミレイユはハルカたちとともに、
白魔術――治癒の力を学んでいく。

演劇の稽古に打ち込む、
ヨシュアの支えとなるために――

思い出6

(※ミレイユが魔法を使う)

ヨシュア

っ！　ミレイユ、これって……！

ミレイユ

気分はどう、お兄ちゃん？

ヨシュア

どうって……すごいよミレイユ！

関節の痛みもなくなったし、

疲れも一瞬で吹っ飛んだし……！

キャトラ

感謝しなさいよ、ヨシュア。

ミレイユ、このために

すっごく勉強したのよ？

ヨシュア

！　ミレイユ……お前……

ミレイユ

お兄ちゃん、やっぱりあたし、
お兄ちゃんの手伝いがしたいの。

ヨシュア

……そう言ってくれるのは

うれしいけど、

ミレイユはそれでいいのか？

ミレイユ

最初はいろいろ迷ったんだよ。

なにをしたらいいのかなって。

ミレイユ

これからのこととか、

自分のやりたいこととか、

あたしなりに考えたの。

ヨシュア

…………

ミレイユ

だから……

今ならはっきり言えるよ。

ミレイユ

あたしは、みんなの力になりたい。
お兄ちゃんや大切な人たちのために
できることをしたい。

ミレイユ

それが、あたしの
＜やりたいこと＞なんだよ。

アイリス

ミレイユちゃん……

ミレイユ

そういうことだから、お兄ちゃんは

遠慮なく世話を焼かれてほしいな。

ヨシュア

……はぁ～……

お前ってほんとすごいよな。

ミレイユ

うーん、そうかな？

ヨシュア

そういう自覚のないところとかさ。

僕もがんばらないとなぁ……

ミレイユ

あたしも、もっと勉強しなくちゃ。

せっかく入学できたんだしね。

ヨシュア

そうだな。お互い、

やれることをやって、

悔いのないようにしような。

ミレイユ

うん！

キャトラ

ミレイユも

ちゃんとやりたいこと、

見つけられたみたいね。

ミレイユ

将来のことはわからないけど、

あたしは自分にできることを

精一杯やるだけ。だから……

ミレイユ

きっと――だいじょうぶ！

思い出7

ミレイユ

う～ん……

キャトラ

あら、ミレイユじゃない。

ウンウンうなってどうしたの？

ミレイユ

あ、はい。お兄ちゃんのこと

なんですけど……

アイリス

ヨシュアくんの？

キャトラ

白魔術を勉強したりとか、

ヨシュアのために色々

やってたのが、ダメにでもなった？

ミレイユ

いいえ、そういうわけでは

ないんですが……

ミレイユ

……お兄ちゃん、そのうち

どこかへ行っちゃうんじゃ

ないかって……

アイリス

え？　どうして？

ミレイユ

他の劇団にお勉強に

行こうとしてるみたいで……

キャトラ

それはいいことじゃない。

ミレイユ

でも、そうなると、

あたしの目が届かなく

なっちゃうから……

キャトラ

……イイカゲン、兄離れ

しなさいよ？

アイリス

ミレイユちゃんは心配なのよ。

ミレイユ

あんまり心配しすぎるのも

よくないって、頭では

わかっているんですが……

思い出8

(※主人公が光る)

ミレイユ

――あ……そっか……

ミレイユ

……そうですよね……

お兄ちゃんを、信じなきゃ……

ミレイユ

お兄ちゃん、あたしに

＜やりたいこと＞をやれ、

って言ってくれました。

ミレイユ

それならあたしも……

お兄ちゃんに、＜やりたいこと＞を

させてあげなきゃですよね！

ミレイユ

＜やりたいこと＞を

精一杯がんばるお兄ちゃんを

サポートすることが――

ミレイユ

――あたしの

本当に＜やりたいこと＞ですから！

ボイス

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