牡丹燕菜・誕生祝い

最終更新日時 : 2021/11/07 12:37

1人が閲覧中

最終更新者：ユーザー

牡丹燕菜

「○○。今日はあなたの誕生日だろう？」

「プレゼントを受取に来なさい。今すぐ開けて、感想を聞かせて？」

【選択肢】

・彼の帯を解く

・彼の手の中の箱を受取る

「ん？どうしてあたしの帯を引っ張るの？」

「あたしが…体に牡丹の花と絹の帯を着けているから、自分をプレゼントしてるんじゃないかって思った？」

「馬鹿だね。プレゼントはこっち、この箱だよ。あたしと長くいすぎたせいで、口も達者になったようだね。このあたしを揶揄う度胸までついたなんて」

「この玉の鬼面男性陶俑は魔除けに使えるわ。あなたにあげる」

「へえ？その陶俑がこの私によく似てるって…？」

「本当にあたしだったら、あなたはあたしに何をするつもりだったの？」

「自分の近くに置くだけで満足？ふふ…相変わらず面白い子だね」

「○○、今年の誕生日の願いはなに？」

【選択肢】

・『誕生日の歌』を弾いてくれる？

・美しい牡丹が傍にいてくれれば十分！

「演奏は別に構わないけど――他人にお願いするより、自分の手で実現させたほうがもっと面白いと思わない？」

話が終わると、彼は背後から私を覆い隠すように囲い、私の手を取って鍵盤に置いた。

牡丹の香りがほんのりと後ろから伝わってきて、私は集中できなくなる。私が鍵盤を弄っているのか、それとも彼が私の心を弄っているのか、一瞬区別がつかなくなってしまった。

「はは…あなたが不器用な動きでぐちゃぐちゃな音を奏でるのも、結構面白い光景だね」

「宴に咲き誇る牡丹が美しく、人の目を引き付けるのは当然のこと。でも、一体誰からそんな言葉を教わったの？」

「ちょっぴりお馬鹿さんだけど、ベタな言葉で褒めてくれるのを見ると、なんだか微笑ましいね」

「あたしはずっとこんな性格だよ。まさか、甘い言葉で褒めてくれるんじゃないかって期待していたの？」

「話術は使うべきところで使うもの。権力のためか、利益のためか」

「でもこの法則は、本当に偶にだけど…あなたには当てはまらないようだ」

「……」

「ふふ、どうやらあたしは宴の光に酔ったみたい。変なことを言っちゃったかな。あなたも、今のは気にしないで。理解してもらおうなんて思ってないんだ。あたしが期待しているのは――」

「あたしの願いは、あなたのその瞳があたしだけを見つめること。今年の誕生日も、来年の誕生日も、今後の誕生日も、全部」

「これがどういう意味か、わかる？」

コメント (牡丹燕菜・誕生祝い)

新着スレッド(食物語攻略wiki)