金銀蹄膀・伝記

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伝記

追憶

　金銀蹄髈は生まれながらに、外見が普通の人間とはかなり違っていた。そのため、異種だと見なされ、村から追放されてしまう。

彼は人間に対する信用を失い、野生の森へと向かい、弱肉強食の世界の王となった。

　森に追放された彼を育ててくれたのは、ある一匹の狼だった。彼はその狼のことを、自分の母親だと思った。しかしそんな温かい幸福なひとときも、そう長くは続かなかった。

　ある日、母狼がおそろしい妖獣に咬み殺され、その妖獣が、紫色の服を着友謎の人物にどこかへ連れて行かれた。その目で見た金銀締傍は復讐を誓い、その謎の人物を追い芳け、不周山までやってきた。

　しかし、不周山は非常に危険な山で、金銀蹄髈は重傷を負い、瀕死の状態に陥る。その時、彼は運よく、罪人一族の者に発見され村に連れ帰って助けられた。優しい村人だちに受け入れられた金銀蹄膀は、徐々に彼らに心を開き、いつか必ず、この恩に報いることを決意する。

容姿

　金銀蹄髈はいつも裸足で森の中を駆けまわり、自由にのびた銀髪を、風になびかせている。彼は金色・銀色の異なる色の両眼を見開いて、常に周囲の全てに目を凝らしている。さらに、ふとした時に、さっと鋭い牙を剥き、どんなかすかな異変でも身構える、強い警戒心をもつ。

　常に獣たちと一緒に過ごしてきた彼の腕は、あきらかな獣化の特徴を備え、全身の赤い印は、彼の激しい炎のような強い意志を感じさせる。

　金銀蹄髈の服装は彼の性格と同じく野性味があふれているーー彼のマントは彼が走ると巻き起こる風にのってバタバタとなびき、獣の牙の装飾品と獣の皮を縫い合わせた飾りは、森の王者としての彼の勲章である。

技能

　森の中で育った金銀蹄髈は、自分の力だけを頼りに生きのびる、サバイバル術を知っている。彼は犬の牙のように鋭い一対の七首を持ち、寝ている時も肌身離さず持っている。外部の人間が彼の領地に侵入すると、この七省で侵入者に猛烈な攻撃をしかける。

　しかし、金銀蹄髈と親しくなり、信頼できる仲間になれば、彼は力を尽くしてあなたを守る。彼の遠吠えは自分の士気を高め、仲間が受けるダメージを敵に跳ね返すことができる。

味

　金銀蹄髈は浙江省の伝統的で有名な料理である。

　その一つの作り方は、まず火踵と蹄髈の毛をきれいに取り除き、ぬるま湯で洗ってから熱湯でさっとゆで、取り出してから更に洗う。

　土鍋の底に竹網を敷き、火踵を入れ、適量の水と料理酒を加える。強火で沸騰したらあくを取り、弱火にして半熟になるまで煮込み、蹄膀、ネギとショウガを加える。

　とろ火で煮込んで8割ほど火が通ったら、ネギとショウガを取り出し、大きい骨を取り除いて土鍋に戻し、白砂糖、塩、うま味調味料を加えて引き続きホロホロになるまでとろ火で煮込む。

　最後に緑色の野菜を入れ、少し煮たらでき上がり。食前に包丁で塊に切るかスライスにする。絶妙な塩味で美味しく、肉はほろりと溶け、汁は濃厚である。

天性の才

　獣たちと一緒に生活し、戦ってきたことで、金銀蹄髈は傲慢な性格になり、用心深さが増していった。森の中で生き延びるために彼は誰にでも警戒心を持って接する。常に鋭い牙と爪をむき出しにし、攻撃の準備をしている。

　森のあちこちに潜む危険は、彼に野獣のような直観や、並外れたサバイバル能力を身につけさせた。彼の直観は、時折、彼を思いがけず事件の真相へと急接近させる。彼は言葉や見かけの姿に惑わされることはない。

　金銀蹄髈は好き嫌いがはっきりしていて心の奥底、触れてはいけない場所に触れられると、その人物を敵と見なす。しかし彼が信頼できると見なした相手には、忠実で甘えるという一面も見せる。

絆

「○○は、あのテレビっていう⋯黒いやつの使い方を教えてくれた。あれは本当にすごい。その中に、ボクはある男を見た。言ってること⋯⋯全然わからない。ただ森の中で生活するだけで⋯テレビに出れるなんて⋯⋯だったらボクにだってできる。ボクもすごい！

……

○○は言ってた。ボクと蓮花血鴨は⋯ハロウィンの時、狼と血族の格好をしてもいいって⋯⋯血族ってなんだ?けど、ボクは狼だ⋯⋯間違いない。○○が言うなら⋯⋯そうする。でも、ハロウィンってなんだ？」

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