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女児紅・物語

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江湖の恩讐・一

◆主人公【男女共通】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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夕食の時に女児紅が見当たらず、彼の部屋まで探しに行った。

ロウソクの火がちらつき、彼は腕に粉薬を塗っているようだった。

傷口が痛むと、彼はかすかにうめき声を上げた。


女児紅

「君?な、なんで来たんだ……」

「大丈夫だよ……」


来客を見ると、彼はあわてて負傷した腕を背後に隠した。

そばにいた人はやさしく彼の腕を取り出して、手当をしてやった。


【選択肢】

・呂泓、これはいつできた傷?

・呂泓、ケガしてるね。薬湯に入ったら?

選択肢

呂泓、これはいつできた傷?

女児紅

「悪い。わざと騙してたわけじゃないんだ……」

「ただケガした理由が……」


呂泓、ケガしてるね。薬湯に入ったら?

女児紅

「重傷じゃないし、自分で薬を濡れれば大丈夫なんだよ。」


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女児紅

「わかったのか?そうだ……昨夜助っ人に出掛けた時、悪人に切りつけられたんだ。」

「でも僕もたっぷり痛めつけてやったから!

 あいつは二度と女性に悪さをしないだろう。」

「君がこのことを知ったら、

 二度とトラブルを起こすなと叱られると思って、

 ケガしたことは教えなかった。」

「心配をかけたな……でも、女の子たちが苦しめられてることを思うと、

 何もしないわけにはいかなかった。」


【選択肢】

・あなたがやりたいことなら、もちろん応援する。

・どうして?こう見ても、私は『赤服の侠客』の忠実なファンなんだから!

選択肢

あなたがやりたいことなら、もちろん応援する。

女児紅

「それって、トラブルになっても、一緒に解決してくれるってこと?

 君っていう人は……ほんとに優しいな。」

「昔、空桑は僕の家だと言ってくれたな。

 家に帰ったら、気ままに自分のやりたいことができるって。

 今、君が言ってたこと、僕はようやく分かってきた気がする……」


どうして?こう見ても、私は『赤服の侠客』の忠実なファンなんだから!

女児紅

「忠実なファン?し、知ってるぞ。みんなと一緒にテレビを見てたら、誰かがステージで歌やダンスを披露してた。その下では大勢が歓声を上げていた。彼らはステージの上の人の「ファン」だと餃子が教えてくれた。」

「それは、君も僕の人助けは悪いことじゃないと思ってくれるよね……

 ほんとによかった。」

「でも、君には僕の「ファン」になってほしくない。

 僕は……君にそばにいたいから。」


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「手当が終わった……後でちゃんと薬湯に入るよ。ありがとうな。」



女児紅

「この手紙のこと?うん、もっと早く君に言うべきだったな。」

「これはある女の人が助けを求める手紙なんだ。町に押して不義を働く淫賊が現れたと書いてある。あの暴漢は武芸の達人で、官府もお手上げだったみたい。町のみんなはおびえ、女の子たちは夜になると家に閉じこもるしかできなかった。」

「こんな悪人を放っておけるものか!

 だが相手は手ごわい。時間がかかるかもしれない。」

「僕と一緒に行きたい?も、もちろんうれしいさ。

 君も危険に巻き込まれることになる……

 だが、安心してくれ。僕がしっかり守ってやるんだから!」

「手紙の日付を見ると、僕を連れて戻ったあの時代のようだ。

 もしかしたら、今回は旧友に会えるかも……」



唐の貞観19年



途中で淫賊の情報を集めた。人々により、官府にもこの犯人を指名手配したと分かった。ここの太守は民思いの人で、もしもっと詳しい情報が聞きたいのであれば、直接太守様に尋ねたほうがいいとここの民たちに教えられた。


庭園にやってくると、赤い服の女が猛然と駆け込んできた。


彼女は何かを地面に押さえつけれいた。よく見ると、逆手に縛られた男だった。

その男の顔は腫れ上がり、入ってくるなり「命ばかりはお助けを」と叫んだ。

女が彼に冷たい目でにらむと、彼はあわてて口を閉じた。


女児紅

「この女は実に面白い。まだ若いのに、気迫に満ちているな。

 で?この男はどんな悪事を働いたんだ?」


太守

「紅妹?」

「こやつはかなりの猛者。ケガなどしなかった?」


紅妹

「フン、たかが弱い物いじめしかできないヤツ。何を恐れることがある?官府はグズグズしてばかりで、賊を捕らえるのに指示を仰いだり、報告したり。そんなに難しいことか。」


太守

「わかった。紅妹の言うとおりだ。しかし……」


その賊は傷だらけで、明らかにそばにいる娘を怖がっていた。

役人に連れ去られると、「助かった」という表情を浮かべるほどだった。


太守

「悪事を働いたあやつには、官府が裁きを下す。

 この次はむやみな私刑はならんぞ?」


紅妹

「こんな悪行三昧のろくでなしなど、たたきのめしても生ぬるい!」


太守

「わかった。私もそう簡単には許さぬ。だが、あやつを殴ればその手が汚れるだろう?汚いことは、私が代わりにやってやる。そながらここまで連行すれば、私が賞金を出そう。」


赤い服の女は彼にからかわれると、振り向いて屋根に飛び乗った。


紅妹

「誰が賞金などほしいものか?私のことを――毎日忘れるな!韓郎、さらば!」


太守は遠ざかる女を見送った。その顔には満足げな甘い表情が浮かんでいた。


女児紅

「この女は義侠心にあふれ、並の女ではないようだな。

 彼女の眉間の赤い傷跡は、どこかで見たような……」

「確かに「韓郎」と呼んだな……

 この2人、もしかして、あの時の韓郎と孫娘だったのかな?」


太守

「二人の言うとおりだ。」


女児紅

「!?」


韓郎

「ボクを訪ねてきたんですか?とりあえず、中にお入りください。先ほど入り口でお二人の顔を見て、見覚えがあると思いましたが。紅妹が去って、お二人の話を聞いていると、すっかり過去のことを思い出しました。」


女児紅

「過去のこと……」

「まあいい……あの時は僕も悪かった。あの時の事件、すべての罪は趙五郎にある。僕も後から説明を聞いた。その時、僕が小さなことにこだわって、君を誤解したんだな。しかし、今なぜ紅妹と……」


韓郎

「知らないかもしれませんが、あの日裴氷人の忠告を聞いて、ボクは恥ずかしながら、二度と紅妹一家に近づけないようにしました。科挙に合格して朝廷で働けたら、手柄を立てた後に家庭を築くことに決めましたね。」

「聖恩を賜ってこの城の太守となった後、この地に官府の助っ人がいると聞きました。それをきっかけでボクは紅妹と知り合い、ともに民を救うことにしました。次第に、彼女の義侠心と変わった性格にボクは感服させられた。」


韓郎は二人で一緒に民を救った日々について語り、笑みが浮かんできた。

だが次の瞬間、彼の目はまた暗くなった……


韓郎

「そして、ある日彼女は眉間の赤い印のことを話してくれて、あれは3歳の時に悪党に刺されたものだと。ボクは紅妹の家族から事情を尋ねて、その悪党は趙五郎の差し金だったと分かりました。彼女は馮家の孫娘だったことも知りました。」


女児紅

「それで、君は今でも彼女に申し訳ないと思ったのか?」

「その必要はないだろ。しょせんあの時は君のせいじゃないんだから。

 彼女のことが好きなら、グズグズしてないで、はっきり言って来たらどうだ?」

「ゴホン。これも〇〇が教えてくれたこと。

 感情をずっと心に隠してると、気持ちは永遠に伝わらないからって。」


どういうわけか、女児紅はそう言いながら、横目でそばにいる人を見た。


韓郎

「赤の他人のあなたたちでもそう思ってくれているんですね。

 もし紅妹がそのことを知っていれば、同じように思うでしょうか……」

「ボクの気持ち、ずっと彼女に伝えることができませんでした。ボクが彼女に優しい理由は「罪悪感」からだと思われたくないのです。でないと、紅妹にも、ボク自身にも、かつてボクに忠告してくれた裴氷人にも申し訳ないと思いますから。」

「紅妹に優しくしてあげたのは、彼女が好きだからです。

 2人の感情は、家柄や恩義、罪悪感などに左右されるべきではありませんのに。」

「ですがお二人がやってきたのは、

 きっと神の思し召しだって、今がチャンスだってね……

 愛し合う者はなおさら誠実でないと。」


女児紅

「良縁は天の定めだとは言え、時々運命はほんとに不思議だと思う……君たちはいろいろあったが、今はこうして再び巡り合ったな。その気持ち、直接彼女に伝えてください、彼女も君のことが好きみたいだし。彼女を大切にしないと許さんぞ。


韓郎

「はい……もちろんです。」



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江湖の恩讐・二

◆主人公【男性】の場合◆

(女性の場合の差分は括弧書きで記載)

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店主

「お二人とも、お食事それともお泊りでしょうか?

 紅妹、お客さんにお茶を!」


中にいる女の子は返事したが、出てくるまでは暫く経った。眉間の赤い痕から見ると、官府で見た侠女に違いなさそうだ。普通の身なりとは言え、帯が乱れ、急いで着替えたように見える。

お茶を差し出すと、袖口から赤い襦袢が見えた。


店主

「紅妹、また悪人を捕らえに出ていたのか?」

「お二人は恥ずかしいところを。

 じゃじゃ馬娘で、いつも騒ぎを起こしまして。

 とりあえずお茶をどうぞ。」


店主は少女を奥に連れ込んだが、奥から二人の言い争う声が聞こえてきた。


店主

「子ども時、お前の思う通り女紅じゃなく武術を習わせたじゃんか。

今じゃ大侠になりたいって!バカなことはやめんか。普通女の子のようにちゃんと家にいて、いい歳になったら相手を探してやる。

夫婦でこの宿屋を経営すればいいんだ。


紅妹

「叔父さん、宿屋の経営なんて全然やりたくないの……知ってのとおり、子供のころからの夢は、「赤服の侠客」みたいに人助けをして、世間を渡ること!」


店主

「娘が毎日罪人と戦ってどうする。危ないだろう!

 俺たちあんたのことを心配しているよ……

 何より、その「赤服の侠客」は10年も前の噂だ。本当かどうかもわからない!」


紅妹

「もちろん本当よ!彼はたくさんの女の子を救った。

 彼は女の子の守護神なの、ウソなわけない……

 言い伝えによると、彼は私を刺した悪人も退治した。忘れたの!」


店主

「それもただの言い伝えだろう……」


紅妹はカッとなって飛び出し、自分の部屋に戻った。

しばらくして、部屋の中から押し殺すような泣き声が聞こえてきた。


【選択肢】

・紅妹は君の影響で侠客になったのか

・こんなに長く経っても、あなたの名前はまだこの世で残っているんだね

選択肢

紅妹は君の影響で侠客になったのか

女児紅

「僕の言い伝えはただのきっかけに過ぎない。

 かつての孫娘がこれほど芯の強い侠女になったのは、

 すべて彼女自身の努力と勇気の賜物に違いない。」


こんなに長く経っても、あなたの名前はまだこの世で残っているんだね

女児紅

「世間には紅妹みたいな女性がいるとは。

 僕の物語に影響されて、人助けを施し、自分のやりたいことをする……」


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女児紅

「元々独立独歩は、困難がつきもの……彼女を助けてあげないと。」

紅妹

「誰だ?」


女児紅

「……」

「この柘榴の花傘で女の子たちを雨風(あめかぜ)から守ろう!」


かつて女児紅が人助けを施した時、常に柘榴の花傘を携えていた。

彼のこの言葉も、講談本の中で広く伝えられた。


紅妹

「!!!」

「……あなたは?赤服の侠客!?」


女児紅

「シーッ、静かに。

 中で話そう。」


紅妹

「ううっ、分かった……一目でわかった。あなたが「赤服の侠客」だって!

 物語に描かれているのとそっくりだ…だからあなたが本当だと分かる!」


女児紅

「涙を拭くんで、今日はずっと泣いていたようだな。

 僕に会えたんだから、もう泣かないで。」


紅妹

「ううっ、私は……うれしくて……ずっとずっと、女はそんな夢を持つもんじゃないと言われてきた。でも花木蘭や賓線娘も、すご腕の女傑じゃないの?それに、今日、本当にあなたに会えるなんて……」


女児紅

「うん……わかってる。君が歩みたい道は普通と違うんだ……」

「実は、今日官府で君の姿を見ていたんだ。

 まだ若いのに、武芸の腕前は抜群だな。

 君が望むなら、きっとすばらしい侠女になるはず。」


紅妹

「そんなこと初めて言われた……ありがとう。

 私の家族もそう思ってくれるといいんだけど。」


女児紅

「たぶん、ご家族はただ侠客になる意義を知らないだけ、それに君の安危も心配してるだろうしな。

 君が自分を証明すればご家族も了承してくれるのだろう。手伝ってあげるよ、最近の淫賊が起こした事件は知ってるか?」


紅妹

「はい、花嫁だけ狙ってる悪人だと、被害者は3人もいたらしい。

 韓郎はこの事件の調査で忙しくて、何日も徹夜が続いているわ。」

「その賊人逃げ足は速いから、

 前回はとうとうあいつのしっぽをつかんだのに、逃げられてしまったの。」


女児紅

「女の子が何よりも楽しみにしている幸せなひと時を狙うとは……絶対に許せない!」


みんなは淫賊についての情報をいろいろ交わしながら、計画を練った。




数日後、宿屋




部屋の中で、1人の麗しい娘が赤いベールをかぶり、静かにベッドに座っていた。

涼しい風が吹き抜け、彼女は花嫁衣装に隠した短刀を握りしめていた。


数日前、紅妹に容姿端麗な花嫁さんがこの宿に泊まっているという情報を客に流した。

人の出入りが激しく、夜にこっそり女児紅の姿を見かけた者もいるため、その情報はすぐ町中に広まった。

一方、韓太守にも協力してもらうことになった。


屋根の上でゴソゴソと音がした。

その次に、部屋の窓がこじ開けられた。


淫賊

「ベールをかぶっても、美しいお嫁さんに見えるな……

 さて、俺様にじっくり見せてもらおうか……」


淫賊がゆっくり近づくと、

お花嫁さんはベールを外し、短い短刀を淫賊の胸に突き立てた!


紅妹

「私が誰なのか、その目でしっかり見なさい。」


淫賊

「なぜお前が?!花嫁は?」


紅妹

「こんな時でも、まだ花嫁のことを見たいのかしら?

 くらえ!」


2人は戦い始めた。

明らかに紅妹が優勢だったが、淫賊はスキを見て逃げ出した。


もうすぐ逃げられたところ、闇夜の中から数本の針が飛び出した。

淫賊はその針にツボを刺されて、両足がしびれて屋根から転がり落ちた。


女児紅

「花嫁を見たいのか?

 だったら、凌辱された花嫁たちに代わってお前を始末してやる!」


淫賊は女児紅と庭園で戦いながら、逃げ出すスキを伺っていた。

女児紅が手裏剣を投げると、彼はスキを見て門の外へ逃げ去った。

ところが韓郎が率いる官兵はそこに罠をしかけて待ち構えていた。

彼は網にかかり、ついに捕らえられた。


宿屋の人たちは騒動で目を覚まし、続々と集まってきた。

韓郎は淫賊を後ろ手に縛り上げた。

人々は太守を見ると、何が起きたのかを尋ねてきた。


韓郎

「お二人のおかげで、この淫賊を捕らえることができました。」


一般人A

「こいつがあの淫賊?とうとう捕まえた!

 うちの娘はおびえて夜も外出できなくなったんだ!」


叔父

「紅妹、これは……お前がやったのか?」


韓郎

「あなたの娘は何度も正義を貫き、手ごわい賊を捕らえてくれました。

 我らが城中の治安に大きく貢献しました。

 こんな優秀な娘がいるなんて、誇りに思うべきでしょうね!」


紅妹は恥ずかしそうに韓郎を見ているが、女児紅は安堵してほほ笑んでいた。

彼が近づこうとすると、人ごみの中から声が聞こえた――


一般人B

「あ、あれはもしや、言い伝えの『赤服の侠客』じゃないか?」


通行人丙

「そうだ!赤服の侠客が再び現れて、紅妹と一緒に淫賊を捕まえてくれたんだ!」


呉婆さん

「赤服の侠客……ずいぶん昔のことだが、わたしはちゃんと覚えているよ。

 孫娘の仇を討ち、孫娘に人形まで作ってくれたんじゃ。

 十年も経ったとは言え、みんなお前のこと、忘れてはいないのじゃ。」


叔父

「ばあさん、どうして出てきましたか?」


女児紅

「僕がいなくても、義侠心はこの世から消えることはないんだね。

 ばあさん、今夜は紅妹のおかげで犯人を捕らえられたんだ。」


呉婆さん

「どうやら、うちの紅妹は大人になったじゃの、

 お前のような侠客になれたんだ……」


叔父

「紅妹、お前がみんなにやってくれたこと、私はちゃんと知らなかったな。

 だが……叔父は誇りにも思うぞ。」


人々の議論する中、韓郎は罪人を連行させると、

改めてみんなの協力に感謝した。

女児紅はそのスキに抜け出し、そばにいる人とともに部屋に戻った。


女児紅

「よく考えてくれたな。

 この方法なら、賊も捉えられるし、紅妹のためにもなれる。」


【選択肢】

・呂泓こそすごい。あの針は速くて精度が高かったね!

・呂泓は賊と女を相手にすると、まるで別人だね!

選択肢

呂泓こそすごい。あの針は速くて精度が高かったね!

女児紅

「はいはい……」

「前は味方になってくれないと思ったから、ずっと君を騙してたんだ。

 でも今日は君と一緒に戦って、紅妹を手伝うこともできたんだから、

 ほんとにうれしかった……」


呂泓は賊と女を相手にすると、まるで別人だね!

女児紅

「女の子はこの世の花のように、やさしく扱うのは当然だ。

 花を荒らす悪人どもは、それなりの報いを受けなければならない。」

「どうして、急に僕を見るんだ?

 君は……男だったが、女を尊重し、

 僕の味方になってくれたり、やさしくしてくれたり……僕ももちろん……」

(「どうして、急に僕を見るんだ?

  ぼ、僕が君にやさしくするのは、君が女だからだけじゃない……

  僕の心の中で、君は他人と違うんだ……」)


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女児紅

「こんな夜更けに、外にいるのは誰なんだ?」


紅妹

「呂大侠、私はお礼を言いたくてここに来たんだ。」



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江湖の恩讐・三

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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紅妹

「今日はあなたの暗器のおかげで、あの賊人を捕らえることができたのに、

 あなたは私の手柄だと言ってくれて……何とお礼を言っていいかわからないわ!」

「ばあさんから聞いたの。私の大切なお人形さんはあなたがくれたんだって。

 感動したわ!人形を作ってくれた人が私の最も尊敬する侠客だったなんて。

 あなたはずっと私のそばにいて、私を励ましてくれたんだね。」


女児紅

「そんなことはない……あの淫賊は僕たちが一緒に捕まえたんだ。

 そのおかげで、ご家族も認めてくれたことは、

 僕たち予想外だった。」

「でも、これからは僕らがいなくて、一人で世間を渡る時は、

 くれぐれも気をつけたほうがいい。

 お別れの前に、お礼にこれをやるよ。」


女児紅は荷物の中から花嫁衣裳を取り出した。

赤いリボンに金の飾りがついて、きれいな縁起物だった。

紅妹は花嫁衣裳を受け取ると、恥ずかしそうにそっと表面の模様を触った。


紅妹

「この花嫁衣裳、私にくれるの!」

「ステキ……これを着て韓郎に見せたら、どんな顔をするかしら?」


女児紅

「かつて月老の姻縁書には君たち2人の名前が書かれてた。

 僕は韓郎と因縁があるが、こうして見ると、彼も貧弱な書生から、一人前の地方官吏になったようだ。

 この花嫁衣装は君に贈ろう。2人が今後もこの良縁に背かないことを祈ろう。」


紅妹

「韓郎との間に、何があったの?」


【選択肢】

・昔のことを彼女に話す

・それは秘密……

選択肢

昔のことを彼女に話す

紅妹

「やっぱり……実は私も薄々感じてたんだ。」


それは秘密……

紅妹

「当ててみようか、私の眉間の赤い痕と関係があるんでしょう?」

「なぜそんなに驚くの?あの愚か者、隠し事があっても、私には隠せないのよね。

 その秘密のせいで彼は窒息しそうなのよ。

 だから、ある日に私は彼の部屋に忍び込んで、当日の通報記録を探し出したら、わかったの。」


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「韓郎が原因で起きたことだけど、悪いのは完全に趙五郎だったのにね。

 私たち2人は両想いだったのに、なぜ他人のせいで心に溝が生まれるのかしら?」

「それに……こんなこと今はどうでもいいんだ。」


紅妹は花嫁衣裳を女児紅に返し、落ち込んだ表情を見せた。


紅妹

「この花嫁衣装は美しいけれど、私には着る機会がないかもしれないね。

 あの、今日実はお別れを言うために来たの。」


女児紅

「どこへ行くつもりだ?」


紅妹

「あなたみたいに世間を渡り、女の子を助ける。それがずっと私の理想だった。

 今日あなたが現れて、なおさらその意志が固まったの。

 もうこの小さな町にはいたくない。広い世界こそ、私が一生を過ごす場所。」


女児紅

「そのような志向を持ってたのか……その理想、叶えるといいな。」

「韓郎にはこのことを話したのか?」


紅妹

「いいえ。話すつもりもないわ。私は世間を渡り歩きたいけど、彼は太守。

 同じ道を歩む者同士じゃないもん。彼に伝えても、理解してくれるかしら?

 彼に会っても、未練が募るだけ……だったらこっそり出て行くわ。」


女児紅

「そんなことないと思うけど……」

「心から君を愛して尊重する人なら、

 きっと君のすべてを、君の夢を受け入れてくれるはずだ……

 それに、せめて彼に知る機会を与えないと。」


女児紅はここまでずっとそばにいてくれた人を見て、やさしく笑った。


女児紅

「何より、夢を追うからって、心の中のやさしさを捨てる必要はない。

 頼り合える人、心にやさしさを持った人は、 

 むしろさらに強い侠客になれるんだ。」


紅妹は納得したみたいで、

女児紅は花嫁衣裳を持ち、彼女の体に手振りで示した。


女児紅

「この花嫁衣装は、侠客風に変えたほうがよさそうだな。

 君には、そんな衣装も必要だろう。」


紅妹

「『赤服の侠客』みたいな衣装なの!?

 いるいる、小さいころからそんな衣装がほしかったの!」


女児紅

「衣装を作り直すには数日かかるんだ。

 その間に話すか話さないかは君次第だな。

 お別れの日は、僕たちが見送ってやる。」


紅妹

「ありがとう……」





数日後――




紅妹は花嫁衣裳から作った侠客服を着て勇ましい姿だったが、

たった1人で木の下に立って待っていた。


紅妹

「最後になるんだけど、これまでのお世話に感謝するわ。

 呂大侠、別れのことは韓郎に話したわ。

 彼がここで官吏を続けることになっても、私には未練もない。」


女児紅

「ああ……道中、元気でな。それから、手紙も書いてくれていいんだから。」


紅妹は寂しげに遠くに目を向け、何かを期待しているようだった。

すると、馬のひづめの音が沈黙を破った。

馬に乗っていたのは、彼女が期待していた人だった――


韓郎

「紅妹!来たぞーー」


紅妹

「韓郎?」


韓郎

「もう決めたんだ。お前と一緒に世間を渡り歩き、遊侠の伴侶になる。

 私にも連れて行ってくれないか?」


紅妹

「どう……どうして、来たの!」


韓郎

「遅くなってすまない、

 官職を辞し、多くの仕事を引き継がねばならなかったから。

 とりあえず、間に合ってよかった。」


韓郎は紅妹の涙をふき、やさしく彼女の顔を眺めた。


韓郎

「あなたの新しい衣装、本当にきれいだ。

 花嫁衣裳にも、侠客服にも見える。

 この花嫁衣装は、天下に唯一無二の我らが小侠女にこそふさわしい。」


紅妹

「プッ……よく言うわね。この衣装は呂大侠からもらったの。

 お礼を言わないとね!」


韓郎

「二人とも私たちの恩人です。

 とても感謝しております。」

「紅妹、ずっと隠していたことがあるんだ……今日、自分の口からその秘密を打ち明けることにしたい。

 その事実を聞いて、私を許すかどうかは、あなた次第だ、私は文句を言わない。」


紅妹

「フン、あなたが話したいこと、とっくに察しがついてるわ!」


韓郎

「な、なんだと?」


紅妹

「教えて。今の君が私に対するのは、後悔から、それとも真心から?」


韓郎

「あなたのことが好きなのは、正義に対する方向性が同じだからだ。

 私が思う最も自然で独特な女だからでもある。

 あなたを娶り、ともに余生を過ごすこと、それが私の一生の願いだ。」


紅妹

「そういうことなら……許してあげる。あなたの妻になってあげるわ。」


【選択肢】

・思い立ったが吉日。今日その願いをかなえよう!

・あなたたちは天が定めた良縁。きっとその日がやってくるよ!

選択肢

思い立ったが吉日。今日その願いをかなえよう!

韓郎

「ということは……」


紅妹

「それもそうね!

 天地が見届け人に、お二人は仲人に、余計なことは必要ないわ。

 私たち2人はここで夫婦の誓いを立てましょう。」


女児紅

「かつてあなたのために女児紅という酒を埋めておいた。

 今日、わざわざ取ってきたんだ。

 僕たちは、今日が始まりの日になると思ってたからな。」


あなたたちは天が定めた良縁。きっとその日がやってくるよ!

紅妹

「良縁は天の定めか……

 だったら、天地が見届け人に、お二人は仲人に、余計なことは必要ないわ。

 私たち2人はここで夫婦の誓いを立てましょう。」


女児紅

「いいとも……かつてあなたのために女児紅という酒を埋めておいた。

 今日は始まりの日でもあったな。」


共通

美酒の香りに包まれ、彼ら2人が遠ざかるのを見送ると、

万感の思いが交錯した。


女児紅

「天下の女の子が自分の幸せをつかむのを見ることができて、本当によかった……」

「あの日、紅妹を説得した言葉はどこから聞いてきたって?

 君はほんとにいやな人だな……わかってるくせに……」

「長いこと外にいて、そろそろ帰りたくなってきたな。

 いつの間にか、空桑が自分の家に思えるようになったね。

 君がいるからかもしれない。だから……いや、何でもない。帰ろう。」




数か月後――




女児紅

「〇〇、これを見て、紅妹から手紙が届いた。」


それはとても変わった手紙で、1枚の挿絵がはさまっていた。

講談本や小説から切り取ったもののようだった。

絵の中の女は紅の衣を身につけ、そばにいる男の手を繋ぎながら、明るく笑っていた。

その絵は、まさしく紅妹と韓郎だった。


女児紅

「2人は世間を渡り歩き、勧善懲悪を施して、ある程度名の知れた侠客夫婦となっていた。」


手紙は丁寧な言葉で書かれていた。

『僕、仇討ちを果たし、生涯の伴侶を得ました。呂大侠に感謝しなければならないことが2つあります。』


『1つは僕に侠客の気概を、自由な世間に飛び出す勇気を与えてくれたこと。もう1つは僕の心をやさしく守ってくれたこと。おかげで、僕は家族や愛する人と別れることなく、愛と夢を両方もかなえることができました。』


『この2つのご恩はしかと胸に刻み、一生忘れません。』


ここまで読むと、女児紅の目はかすかに赤くなっていた。

彼は顔をそむけ、そばの人に涙を見せないようにした。


【選択肢】

・涙をふいてあげる

・冗談を言って笑わせる

選択肢

涙をふいてあげる

女児紅

「ああ……またこんな姿を見られてしまったな。

 すまないな。」

「涙もろいのは悪いことじゃないって?

 うん、君もやさしい心を持っているから、そう思うんだろう……」


冗談を言って笑わせる

女児紅

「プッ、幸せの涙は甘いもの、悲しみの涙は苦いものって何だよ?

 空桑の若は涙の味も知りたいのか?」

「君と一緒にいると……僕はいつも嬉しかった。」


共通

女児紅

「これからも僕と一緒に正義の味方になり、天下の女の子を守ってくれるのか?」

「ああ、いい考えだ。

 約束しよう!」


女児紅は隣の人と指切りをしながら誓い、

先まで涙むんだ目は微笑むようになった。



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