肉骨茶・伝記

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伝記

追憶

　肉骨茶は20世紀の1980～90年代に化霊し、現在マレーシアに住んでいる。人間界でより良い生活を送るため、彼が漢方医の名家である饒氏の漢方薬局へ、アルバイトとしてやって来たが、年老いた主人に、若い時に失ったわが子だと勘違いされてしまう。どんなに説明しても逃げられなかった肉骨茶は、その後、饒家の継承者として育てられる。

　しかし彼は家業を継ぎたくなかった。肉骨茶は事業を始めるために東南アジアにやって来た華人が、現地の気候に適応するために作り出した湿邪を取り除く薬膳スープである。一般の人々が考案した料理であるからか、化霊後の肉骨茶も、普通の人として生きたいと思っている。家族に、自分に対する期待をなんとか無くしてもらうため、肉骨茶は「言うことを聞かない」子供になることに決め、外で「勝手気ままに悪事を働く」ようになり、ありとあらゆるいたずらでみんなを困らせた……

容姿

　しつけは厳しかったが、非常に大きな期待を寄せられ、肉骨茶の本質は明るく活発な少年のままだった。家に閉じ込められるより、彼は身軽な服を着て都市の路地裏で遊ぶ方が好きだった。

　肉骨茶は漢方薬で作った料理。化霊後、漢方医の名家で育てられた。そのため少年の腕と足首には青々とした薬草がからみつき、それはまるで彼本人のように生き生きとしている。

技能

　肉骨茶は純粋で善良な可愛い顔をしているが、薬を悪用したいたずらに精通している。彼の薬瓶の中にはいつも「サプライズ」が隠されていて、攻撃力低下、中毒など、しばしば敵を予想外の厄介な状況に陥れる。

　その他、薬膳料理から化霊した食魂の才を生かし、肉骨茶はヒーラーになることもできる。彼が入れる「茶湯」は、味方全体のデバフ状態をなおし、攻撃力をアップさせる力を持つ。

味

　肉骨茶の名前には「茶」がついているが、茶の成分は一切含まれておらず、豚肉と生薬を煮て作られたスープである。「茶」という名前は、一つは「薬」という言い方を避けるため、もう一つはスープを飲んで茶を飲むことを兼ねるという飲食方法によるものである。

　その作り方は、まず豚のスペアリブを指1本分位の長さに切り、ゆでた後に水につけて冷まし、不純物を取り除く。さらにトウキ、クコの実、アマドコロ、トウジン、シナモン、ニンニク、胡椒等の漢方薬と香辛料を混ぜ合わせ、数時間煮込んだ後、調味料を加えたらでき上がり。

　この濃厚な肉のスープは、一般的に、ご飯または油条と一緒に食べられる。醤油、刻み唐辛子、おろしニンニクを加えて味付けし、食後に「工夫茶」を飲んで脂っこさを消す。

天性の才

　家業を継がず、一般の人として生きるという希望を実現させるため、弁が立ち、頭の中が奇想天外な発想でいっぱいな肉骨茶は、よく人を驚かせることを言い、さらにずば抜けた漢方医の才能で周りの人を困らせ、自分はけっして良い子などではなく、後継者としてふさわしくないことを証明しようとしている。しかし、彼の「努力」はまだ「実を結んで」いない……

　その他、肉骨茶にはある特徴がある。その料理名をつける際、「薬」の感じを避けたことから、食魂である肉骨茶もまた、彼が「不吉」だと感じる文字については気にしていて、薬を飲むとはけっして言わず、茶を飲むと言う。

絆

　「×月×日　今朝、郭さんの酒にくしゃみが出続ける粉末を盛った。若様にずっとレシピばかり暗記させて、休憩する時間も与えないなんて！フン。前に家にやって来た家庭教師の先生は、僕が入れたお茶を飲んで、入れ歯が飛び出そうになってたな。郭さんはどうなるだろう？

　×月×日　まさか郭さんが引っかからないとは。事前に歯の隙間に解毒薬を仕込んでいたのか？やるじゃないか。どうやら、張り合いのある相手が現れたようだ！僕もこのままじゃいけない。多忙すぎる若様を救うために、もっとすごい方法を考えないと……」

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