縁
Illustrator:炬ヨツギ
名前 | 縁(エニシ) |
---|---|
年齢 | 年齢不詳(見た目は16歳だが 数千年を生きる超常の存在) |
職業 | 幽世の案内人 |
- 2021年11月4日追加
- NEW ep.I - Side.Aマップ3(進行度1/NEW時点で55マス/MAP1から75マス*1)課題曲「Ring」クリアで入手。
「幽世」という死後の世界で、流れ着く魂を転生する為の案内人をしている超常の存在。
STORYは、そんな世界に辿り着いたとある死者の視点から語られる。
スキル
RANK | 獲得スキルシード | 個数 |
---|---|---|
1 | ゲージブースト | ×5 |
5 | ×1 | |
10 | ×5 | |
15 | ×1 |
include:共通スキル(NEW)
- ゲージブースト【NEW】 [BOOST]
- ゲージ上昇率のみのスキル。
- PARADISE LOSTまでのゲージブーストと同じ。
- 初期値からゲージ6本が可能。ゲージ7本に到達するためにはGRADE301以上にする必要がある。
- NEW初回プレイ時に入手できるスキルシードは、PARADISE LOSTまでに入手したBOOST系スキルの合計所持数と合計GRADEに応じて変化する(推定最大99個(GRADE100))。
- スキルシードは400個以上入手できるが、GRADE400で上昇率増加が打ち止めとなる。
- CHUNITHM SUNにて、スキル名称が「ゲージブースト」から変更された。
効果 | |||
---|---|---|---|
ゲージ上昇UP (???.??%) | |||
GRADE | 上昇率 | ||
1 | 160.00% | ||
2 | 160.10% | ||
100 | 169.90% | ||
▲PARADISE LOST引継ぎ上限 | |||
101 | 170.00% | ||
201 | 180.00% | ||
▼ゲージ7本可能(190%) | |||
301 | 190.00% | ||
400~ | 199.90% | ||
推定データ | |||
n (1~400) | 159.90% +(n x 0.10%) | ||
シード+1 | +0.10% | ||
シード+5 | +0.50% |
開始時期 | 最大GRADE | 上昇率 | |
---|---|---|---|
NEW+ | 169 | 176.80% (6本) | |
NEW | 337 | 193.60% (7本) | |
~PARADISE× | 436 | 199.90% (7本) | |
2022/9/15時点 |
NEW PLUS以降、各GRADEの上昇率が10%増加した。これにより、GRADE1からゲージ6本到達が可能になった。
GRADE | 上昇率 | ||
---|---|---|---|
1 | 150.00% | ||
2 | 150.10% | ||
▼ゲージ6本可能(160%) | |||
101 | 160.00% | ||
推定データ | |||
n | 149.90% +(n x 0.10%) |
- 登場時に入手期間が指定されていないマップで入手できるキャラ。
Ver | マップ | エリア (マス数) | 累計*2 (短縮) | キャラクター |
---|---|---|---|---|
NEW | ep.Ⅰ side.A | 2 (35マス) | 40マス (-10マス) | メリム |
3 (55マス) | 95マス (-20マス) | 縁 | ||
ep.Ⅰ sideB | 5 (125マス) | 315マス (-60マス) | リタ ・カールステット | |
NEW+ | ep.Ⅳ | 3 (245マス) | 525マス (-10マス) | 黒須 紘※1 |
※1:初期状態ではエリア1以外が全てロックされている。
- カードメイカーやEVENTマップといった登場時に期間終了日が告知されているキャラ。また、過去に筐体で入手できたが現在は筐体で入手ができなくなったキャラを含む。
※1:同イベント進行度1全てのエリアをクリアする必要がある。
※2:同イベント進行度1の他エリアをクリアする必要がある。
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
スキル | スキル | ||||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
スキル | |||||
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | |
スキル | |||||
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | |
スキル | |||||
~50 | |||||
スキル | |||||
~100 | |||||
スキル |
STORY
身体が揺れるような感覚に目が覚める。
どうやらわたしは小舟で眠っていたようだ。
辺りは薄暗く、霧がかかっていて、いつからここにいたのか、ここがどこなのかもわからない。
――その前に、わたしは誰なんでしょうか?
名前もなにも思い出せない。
なんとか、思い出そうとすると酷い頭痛と立ち眩みに襲われる。
「わたしは、いったい……」
ただ、ひとつわかることといえば、薄暗く霧のかかった世界で、わたしは1人だということ。
誰かいるのなら、この状況を聞くことができるが、霧が濃くなにも見えな――
「あれは……島?」
霧の中で視界が悪いはずなのに、なぜかそれだけはしっかりと捉えることができた。
この小舟はどうやら、あの島に向かって進んで……いや、引き寄せられていると言ったほうが正しいかもしれない。
小舟に揺られ、しばらくすると船着き場が見えてくる。
誰かがいるかもしれない、そう期待していたが、その望みはどうやら薄いようだった。
廃墟という言葉が相応しいと思えるほど廃れていた。
「誰もいないのでしょうか……」
誰に聞かせるわけでもなく、そう呟いた言葉だったが――
「いいえ、いますよ。ここに、独り」
声がしたほうを見てみると、そこには1人の少女が立っていた。
透き通るほど白い肌に、足元まで伸びた白い髪。
そして、まるで暗闇で身を包むかのように喪服を身に纏っている。
「あなたは?」
「初めまして、私は縁(エニシ)。この幽世の案内人なのです」
鈴のようにか細くも透き通る凛とした綺麗な声。
それが縁と名乗った彼女への第一印象だった。
縁が幽世と呼んだ島。
人や動物、それどころか植物すら生えていない。
灰色の絵の具だけで采色したかのようなこの世界を、わたしは彼女と2人で歩いていた。
「これからどこへ行くのですか?」
「貴方が転生するための準備をしなければいけません。まずは少しずつ魂の形を――」
「待ってください、転生とは? それに幽世と呼んだこの場所はいったい……」
「……なるほど、そうでしたか。貴方は現世や幽世といった言葉のない世界の方なのですね」
そう言いながら、縁が説明をしだした。
幽世とは死後の魂が集う場所、逆に現世とは
わたしたちのよく知る生者の世界だと。
「ここが幽世だとしたら、わたしは……」
「ええ、受け入れがたいことかもしれませんが、貴方はもう現世の者ではなく、幽世に辿り着いた死者です」
自分が死んでいる、そう簡単に受け入れられることではない。
だけど、この場所を見てしまったら、その言葉を受け入れるしかないだろう。
ただ、自分がなぜ死んでしまったのか。
「うぅっ……!」
自分がどうやって死んだのか、それを思い出そうとすると、また視界が揺らぎ、立ち眩みを起こしてしまう。
「無理に思い出そうとしてはいけません。貴方はまだ魂の気質が不安定なのですから」
「あなたも亡くなって、ここへ?」
「いいえ、私はこの幽世の者です。死者の世界で生きる者というのもおかしな話ですけどね」
そう微笑みながら縁が言うと、わたしの手を握りしめてくる。
その手は驚くほど冷たく、まったく体温を感じなかった。
「ここから行く場所は幽世の者と手を繋いでいないと幽世の奈落に落とされてしまいますからね」
「これからなにをするのですか……」
「現世に向かい、貴方と縁のある場所を巡る旅へ出ます」
「もしかして、それでわたしの記憶が戻るのですか?」
「現世で亡くなった貴方は魂となり、幽世へと運ばれる。その際、身体に残された記憶と、魂の繋がりが一度切れてしまうのです」
「なら、わたしは思い出すことができないまま……」
「はい。記憶は貴方の身体にあるもので、魂に残されたものではありませんから」
「ならどうして、縁を結び直す必要があるのですか。思い出すこともできない人との縁なんて……」
「不安定な魂を正すために必要なことですから」
先ほども不安定と言っていた。わたしの魂にいったいなにが起きているというのだろう。
「……ただ、貴方が決して忘れたくないと思うほどの記憶があれば、もしかしたら、それは貴方の魂に刻まれて残されているかもしれません」
「わたしの魂に……」
「では、参りましょう。貴方が生きた現世(せかい)へ」
わたしは縁と共に現世を巡っていくこととなった。
最初に着いた場所はまるで廃墟のような瓦礫が積み重なっているだけの場所。
「なにもない、こんな場所にわたしの縁が……」
「ええ。では、儀式を始めましょう」
その各所でわたしは縁から燭台を渡された。
「これは?」
「燭台に火を灯してください」
「……これも意味のあることなのですね」
「貴方が火を灯すことで、その燈火は貴方の魂を導いてくれる標となります。目を閉じ、魂の安寧を願いましょう」
そう言いながら目を閉じる縁に合わせて、わたしも目を閉じる。
安寧を願うということは、死んだわたしへ黙祷を捧げるということなのだろう。
これが魂を安定させると言うことなのだろうか。
ただ、黙祷をするわたしは、どれも見たことがあるような、けれど初めて見たような気持ち悪い感覚に襲われていた。
「では、次の場所へ」
縁がわたしの手を取って歩き始める。
人型のなにかを作っている工場や、見渡しのいい野原などを巡っていく。
その場所全てで、先ほどと同じように燈火を灯し、黙祷を捧げる。
魂を安定させるため、と聞かされていたが、わたしに残るのはあの気持ち悪い感覚だけだった。
縁は言っていた、魂に刻まれるほどの思い出があるのなら思い出せるだろう、と。
だが、わたしはどの場所でも、その時の記憶を思い出すことができなかった。
「この場所は本当にわたしと縁のある場所なのですか?」
「ええ、貴方の魂も少しずつではありますが、安定してきていますから」
「……」
「あまり気に病まないでください。思い出す人は本当に稀で、むしろ思い出せないほうがいいと思います」
「自分の記憶なのに?」
「現世での記憶を取り戻せば、それは未練となってしまいます。それは魂を歪めてしまいかねません」
だとしても、思い出せないより思い出せたほうがいいとわたしは思う。
失われたまま、自分が何者かすらわからず、終わってしまうくらいなら。
「では、最後の場所へと向かいましょう。貴方にとって、最期の縁がある場所へ」
縁に手を引かれ、次の場所へと向かうことになる。
だが、新しい場所へ向かうたびにわたしは少し憂鬱だった。
わたしは知らないけど、わたしが知っていた場所だから。
「着きましたよ。ここが最期の場所です」
「ここは……!」
そこは数人の大人と、たくさんの子供たちが住んでいる場所だった。
大きくはない、今にも崩れそうな家を直しながら暮らしているように見える。
だが、そこに住む人たちは笑顔に溢れ、苦しい状況を楽しく暮らしているようだった。
……そして、わたしはこの場所を覚えている。
「そうだ、ここはわたしが――ボクが生きていた場所……!」
思い出すはずのない思い出を少しずつ取り戻していく。
「ボクには守らなきゃいけない人たちがいたんだ。みんな優しくて、一緒に暮らす毎日が楽しくて……なのに、ボクはあの子たちを傷つけて……!」
そうだ、あの子たち。ボクと一緒に暮らしていたあの子供たちは誰だったか。
名前も、顔も思い出せない。
思い出せたはずなのに、一緒に過ごしたあの日々のことを。
なのに、大切なものが欠けてしまっている。
気持ち悪い……気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い――
流れるはずのない涙がとめどなく溢れてくる。
思い出せたのに、思い出せない不具合が情けなくて、憎くて、悔しくて涙が止まらない。
視界に映る灰色だった世界の影が泥のように広がり、全てが黒く染まっていく。
こんなボクは、このまま影に飲み込まれてしまえば――
「それが貴方の後悔、未練なのですね」
意識が消えそうになる中、縁の声だけがはっきりと聞こえてきた。
――世界がどろどろとした影で黒く染まっていく。
これが縁の言っていた未練だというのなら、ボクはこのまま影に飲み込まれても構わないと思った。
あの子たちを悲しませた償いになるのなら――
「死者の魂に償いなど必要ありません」
優しい声が頭に響くと、温かいなにかに包まれる。
「だけど、ボクは……」
「本当に貴方は彼らを傷つけただけですか? 貴方は彼らになにも残してあげられませんでしたか?」
「ボクが残したもの……」
「貴方は彼らに帰れる家を作り、そして家族を作りました。それが彼らにとってどれほど幸せなことだったか、わかりますか?」
「本当に、そうかな……」
「ええ。だって、この場所をよく見てください。皆、笑顔にあふれていると思いませんか?」
縁に言われ、そこにいるあの子たちの表情を見る。
大変な暮らしをしているはずなのに、そこにいる誰もが笑顔で溢れていた。
「あの子たちは今も幸せに暮らしてるんだね……」
その笑顔を見ていると、影はゆっくりと引きはじめ、ボクの身体についていた影は砂のように乾き、剥がれ落ちた。
「よかったです。あのまま飲み込まれてしまったら、私ではどうすることもできませんでした」
気がつくとボクは縁に抱きしめられていた。さっき感じたあの温もりは縁のものだったと初めてわかる。
「あれはいったい……」
「この儀式を行うとき、現世への後悔や未練が大きくなると、あの闇に取り込まれてしまうことがあるのです」
「後悔……」
顔も名前も思い出せない子供たち。
ボクはあの子たちを残してきてしまったことを、後悔していたんだろう。
でも、あの子たちはいつまでも子供じゃないんだ。
きっともう、ボクがいなくても強く生きていく、そうに違いない。
「この儀式はそういった未練などを断ち切るものでもあるのですよ」
「じゃあ、この儀式はもうお終いなの?」
「本当は特別な儀式が必要だったのですが、貴方自身が未練を克服したことで、現世との縁を断ち切ることができました」
「現世との縁?」
「縁が繋がったままでは、新たな縁を結ぶことはできません」
「縁を切る? それってどういうこと……」
「今までどういった場所を巡ってきたか、覚えていますか?」
「え? そんなの……」
縁に言われて思い出そうとするが、思い出すことができない。
ボクは――わたしはどこへ行っていたのだろう。
「これでもう現世との繋がりは無くなりました。思い出せないことが気持ち悪いとは感じないはずです」
言われて記憶を思い出そうとするが、あの景色が歪むほどの立ち眩みが襲ってこない。
これが現世との縁を切るということなのだろうか。
「では、最後の儀式へ移りましょう」
「まだあるのですか?」
「貴方はこれから新たな縁を結ぶことになります。新たな器とともに」
縁と向かった先は、なにもない真っ暗な空間だった。
「なにもない?」
「いいえ、よく目を凝らしてください」
そう言われ、目を凝らすと、ぽつりとなにか明かりのようなものが見えてくる。
「燭台……」
燭台にはすでに燈火が灯され、その場に漂っていた。
なにもない、この暗闇の世界でたった一つの明かりを手に取ると、不思議なことに安心感と温もりを感じる。
その温もりは縁に抱きしめられたときに感じたものとよく似ていた。
「これは?」
「この燈火は、これから現世に生み出される前の生命の輝きなのです。辺りをよく見てくだい」
周囲を見渡すと、他にも燭台に灯された燈火がいくつも見えた。
「これは全て命のあるものです。人間であったり、植物であったり、動物だったり、様々な形をしています」
「この燈火が?」
じっと燈火を見つめると、この空間とは違う風景が垣間見えた。
「これは……」
「燈火が見せている、少し先の未来です。貴方が転生するその先の世界……」
そこに映っていたものは……どこか見たことがあるような、今にも壊れそうな家の中だった。
燈火の中に見える世界。
ある一つの燈火の中に今にも壊れそうな家の中、ベッドの上に横たわる女性と、その手を握ってベッドのそばから懸命に声をかける男性がいた。
女性のお腹は大きく膨らんでおり、それだけで新たな生命が生まれようとしていることがわかった。
「彼らはとても優しい人たちなのですが、まだ生活が不安定なのです。燈火の輝きも小さい……貴方が必ず幸せになれる保証はありませんよ」
「……いいえ、彼らの子供になれるのなら、きっと幸せになれると思います」
「なぜ、そう言い切れるのですか?」
「わかりません。でも……」
「**************」
彼らがなにかを話している。
わたしには彼らの言葉がわからない、子供の名前でも決めているのだろうか、それともいつ生まれるか話しているのか。
一つ確かなことは、彼らのその顔は幸せに満ち溢れた笑顔だということ。
「もしも可能なら、あの人たちの子供として、新しい縁を繋いでいきたいです」
「……そこまで言うなら。貴方が望むここへお送りしましょう。ちゃんと幸せにしてもらうのですよ」
そう言いながら、縁がそっとわたしを愛おしそうに撫でてくれる。
彼女から体温を感じることはできなかったが、不思議と確かな温もりを得られたような気がした。
縁との別れのときが来た。
「あなたと会えなくなるのは少し寂しいですね」
「できれば、私とは会えないほうが貴方にとって幸せなことなのですよ」
「だとしても、こうして出会えたのも縁でしょう?」
「……ふふ、そうかもしれませんね」
縁は一輪の花……百合の花を取り出し、その花を胸に抱え、祈るように目を閉じる。
「その花は……」
「これは新たな生を受ける貴方への手向けの花であり、祝いの花です」
「ありがとう……」
縁の祈りに呼応するように、優しく暖かな光が少しずつわたしを包んでいく。
ゆっくりとわたしが空間に溶けていくのがわかる。
その中で最期に感じたのは、ほのかに香る百合の花の匂いだった。
――これで一つの魂がまた現世に向かうことになる。
私は燈火の中を覗き込むと、そこに映る女性の中に、あの子の魂が入ったことを確かに感じる。
断ち切った前世の記憶も、私と辿った旅の記憶も残ってはいない。
魂を送り届けるまでが私の役目。
百合の花を抱きしめて、小さな光を見つめる。
厳しく、幸せになれるかわからないこれからの生命だけど、無事に送り届けることができた。
あの子の無事を祈りながら、私は安堵の笑みを浮かべた。
――白く広がる花畑の中を和やかに楽しむ親子がいた。
穏やかな風に吹かれて、花が小さく揺れる。
「あれ? この匂い……」
「おや、どうかしたかい?」
「この花のお名前なんていうの?」
子供が白い花を手に取り、母親に見せた。
「これは百合っていうのよ」
「そっか、百合っていうんだね!」
「その花が好きなの?」
「うん! だって、このお花の匂い、お母さんに抱きしめられてる感じがするの!」
「あら、嬉しいこと言ってくれるわね」
「はは、お前は時々、面白いことを言うよな。どっちに似たんだか」
「そうだわ、せっかくだしこのお花でキャンドルを作ってあげるわね」
「ほんと? ありがとうお母さん!」
そう笑いながら家族で団らんをしている姿はとても幸せそうに見えた。
願いはどうやら、届いていたらしい。
少女は独り、灰色の世界から眺めると、現世と幽世の境界線を白い指で優しくなぞる。
「幸せに生きるのですよ、また会う事ができる日まで多くの喜びがあらん事を」
少女は告げた。
穏やかな笑みと、ささやかな祈りを乗せて。
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チュウニズムな名無し
62021年11月29日 19:53 ID:qhhxryypやっぱりR sound designさんの曲はいいよな。おしゃれ。
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
32021年11月11日 23:45 ID:oawnf6bmたとえ"人間でなくても"魂って概念はあって、こうして幽世に辿り着いて、救済されるんだな。
前世が悲しい最期だっただけに、救われて良かった。
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枝主
22021年11月07日 14:38 ID:e65yn5eo追記:「横たわっている女性」は死者のことじゃなくて転生した子供のお母さんなの見落としてた、すまん。
それにしてもこのキャラ、初見シビュラ精霊記に登場する創造神イデアの前の憑り代かなと色々と身構えたけど、まさか“彼女”の物語の続きだったとはね……。
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チュウニズムな名無し
12021年11月07日 04:53 ID:e65yn5eo・この死者に縁があるところが「人型のような何かを作っている工場」、「見渡しのいい野原」、「今にも崩れそうな家」。
・「今にも崩れそうな家」で数人の大人や子供を苦しくても幸せに暮らしていた。
・一時死者の一人称が、わたし→ボクになる。
・死者が転生先として選んだ場所に「横たわっている女性」と「その女性の手を握って懸命に話す男性」。
あくまで自分の考察だけど、このストーリーに出てくる転生した子供もとい“死者”ってまさか・・・(涙)。