切れない絆・ストーリー
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切れない絆
プロローグ
南離印館
分館
激しい太陽が大地を炙り、木々の緑の葉が太陽の光の下で照らされ、青々と茂っている。
南京ダックは門を開けたすぐに、慌てて走ってきた姿とぶつかりそうになる――
焼き小龍包:あ!ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!
南京ダック:う、わたくしなら大丈夫だけど、そんなに慌てて何か急用なの?
焼き小龍包:ええ!郊外の村に珍しい骨董品が見つかったので、様子を見に行きましょう。遅くなってしまうと誰かに買われて困りますよ!
珍しい骨董品のことを聞いて、南京ダックの好奇心が喚起させられた。彼女は目をキラキラさせて、頭をかすかに傾けた。
南京ダック:その村はここから遠いの?
焼き小龍包:分かりませんね。……簡単な地図しかありませんが、そんなに遠くはないはずですね。
南京ダックはこの時やっと焼き小龍包の手の中の地図の存在に気づいた。彼女は笑って言った。
南京ダック:軽い気持ちで一人で向かって、何か危険な目に遭ったらどうするの?
焼き小龍包:え――……私……私、好奇心ばかりで、他のこと考えてませんでした……うう……私のミスです。
南京ダック:ふっふっ、ちょうどわたくしも気晴らしに出かけたいから、一緒に行きましょう!二人なら、何にあっても一人より解決方法が多いわ。
焼き小龍包:い、いいんですか?
南京ダック:ぐずぐずしてられない、早く行って早く帰って来ましょう。
郊外
小道
焼き小龍包:えっと、やっぱり辺鄙ですね。この道は歩きにくいです。
南京ダック:道に雑草がたくさん生えている、普段誰も行き来してない事が伺えるわ。もしこんな所で何か起きたら……
焼き小龍包:そ、そんなはずがあるわけないですよ!南京ダックさん、驚かせないでください!
焼き小龍包:ほら!南京ダックさん見て見て!!!菊です!
南京ダック:どうしてそう子どもみたい小さな事で驚いて騒ぐの、見てみるわ。
南京ダック:なるほど、これは菊ではなく、柳田五加木ね。花は菊に似てるけど、よく観察すれば違うところが見えるわ。
話をしている間に、二人はもうだいぶ歩いた。焼き小龍包の笑顔を見ると、南京ダックも思わず笑顔になった。
南京ダック:(やっぱりたまには外に出て歩かなければならないようね)
ストーリー1-2
郊外
小道
風が通過し、木の枝から何枚かの葉が静かな小道に落ちた。
焼き小龍包:あ!ほら!地図の標識が正しいなら、まもなく到着しますよ!
カサカサ――
焼き小龍包:……何の音?
南京ダック:誰ですか?出てきなさい!
南京ダックはキツく怒鳴り、腕を軽く上げて焼き小籠包を自分の背後に隠し、声が聞こえて来た林の奥の方を見た。
菊酒:君たちか、緊張しないで。久しぶりだね、元気か?
焼き小龍包:あ!菊酒だ!どうしてここに!!
菊酒:少し用事があるのでこの辺を調査している。一つの珍しい骨董品と関係あるようね。それを探している。調査の途中でまさか君たちに出会うとはね。
焼き小籠包:菊酒も、あの骨董品のことを知っているのですか?墨閣に何か情報が届いたのですか?
菊酒:……そうだ、君たちもあの情報を知ってるのか?
焼き小籠包:いいえ、変わった骨董品があると聞いただけです。好奇心がわいて来ますよね。ねえ、南京ダックさん。
南京ダック:ええ、最近調子があまりよくないので、これをきっかけに気分転換しようとしています。
菊酒:なるほど……では、よければ一緒に行かないか?
───
……
・一緒に行くの?よかった
・気にする訳ないでしょう!
・ええ!もちろんいいですよ!
───
南京ダック:行き先が同じ場所なら、わたくしは賛成します。
女の子たちの話題もいつも簡単な物だ、すぐに菊酒と焼き小籠包は話始めた。
談笑している内に、鬱蒼とした林の中の静かな小道を通り過ぎて、辺鄙な小さな村落が三人の目の前に現れた。南京ダックはは俯いて地図を確認している菊酒を見ていた。
南京ダック:菊酒、もしかして貴方もあの珍しい骨董品のために来たのですか?
菊酒:骨董品……?いや、私は悪を祓うためにここにきた。
南京ダック:悪を祓う……ですか……
菊酒:その表情、何か問題でも?
南京ダック:ああ、いいえ、気にしないでください。到着しましたから早く入りましょう。
ストーリー1-4
郊外
無名の村
三人は村に入った。村の中は寂れている事に気付き、たった数人しかいない村人は俯いて、元気なさそうな様子だった。
焼き小龍包:な……何が起きたんでしょう?彼らの様子ちょっとおかしいと思います。
菊酒は少し観察し、結論を出した。
菊酒:目がうつろで元気がない……悪い災厄があるかもしれない。
───
……
・じゃあ……誰かに聞かない?
・た……多分違うでしょう?
本当にやばいなあ……
───
焼き小龍包:ん!見て下さい!!あそこにいるのは、ヨンジーガムロじゃないですか!
南京ダックと菊酒は焼き小籠包が指す方向に向いて、遠くないところで人と話しているヨンジーガムロに気づいた。
ヨンジーガムロは急に頭を横に曲げ、自分の方へ歩いている三人に気づいた。彼女は興奮して前に走り、焼き小籠包の手を握った。
ヨンジーガムロ:ハァイ!!みんな、久しぶり!!
南京ダック:久しぶり、お変わりないですか?焼き小籠包が貴方に気づかなかったら、すれ違っていた所でしたわ。
焼き小龍包:本当に奇遇ですね!人違いだと思いました。
ヨンジーガムロ:あら!貴方たち随分ひさしく南離市の方の印館に来ていなかったよね、皆会いたがっていたわ!
南京ダック:分館の業務が忙しすぎたせいで、最近確かに行きませんでした。
焼き小龍包:ヨンジーガムロもあの珍しい骨董品のために来たんですか?
ヨンジーガムロ:いいえ、私は取材のために来たの。彫花蜜煎がここら辺の景色が良いって行っていたから、インスピレーションを探しに来たのー
焼き小籠包は聞きながら、背伸びをして期待の目で周りを見渡す。
ヨンジーガムロ:彼女は留守よ!でも貴方たちもここにいると知ったら、彼女は絶対後悔するわね。
ヨンジーガムロ:っていうか貴方は何か珍しいものを探しているの?
焼き小龍包:ええ、私たちはある骨董品を探すためにここに来ました!あの骨董品について何か聞いたことありますか?
ヨンジーガムロ:骨董品?ないわね……でも珍しいものと言ったら、ほら!前の彫像が見える?あの見た目絶対珍しいわよ!
ヨンジーガムロの細い手は遥か前方を指していた、興奮している感情が表に出ているためか、それに触発された三人もまだ見た事のない彫像に興味が湧いた。
南京ダック:その話を聞いて、どんな姿なのか見て見たくなったわ。
ヨンジーガムロ:私についてきて〜貴方たちを連れて案内するわ、すぐ前よ、近いところにあるわ!
ストーリー1-6
郊外
無名の村
ヨンジーガムロに連れられて、一行はすぐにボロボロで変わった彫像の前に辿り着いた。
それは大きなガチョウの卵のような頭に、緑豆のような小さな目が付いている生物だった。その短い四肢は地面に這いつくばっており、少しアホっぽい姿をしていた。
焼き小龍包:うわ!何かかわいいと思う!触りたいなあ。
ヨンジーガムロ:でしょうでしょう!この子の原型はある磁器商売をする豪商のペットだったそうよ!
職人:ペットではなく家族として扱っていたよ。ゴホンゴホン!!こいつ、小さな頃によく他の人の家に潜入して。食べものを摘まみ食っていた……
突然現れた村人を見て、南京ダックは顔色一つ変えず焼き小籠包とヨンジーガムロの前に出た。
南京ダック:すみません、どちら様ですか?なぜ私たちの話を盗み聞きしているのですか?
職人:ゴホゴホッ……私はたまたま通りかかって、君たちの会話を聞いてしまっただけだ。お嬢ちゃんたちの邪魔をするつもりはない。
焼き小龍包:えっと――さっきその豪商は彼を自分の家族として扱っていたと言いましたよね?
職人:……ゴホンゴホン!これは昔から流れていた噂だから、冗談として受け取って欲しい。
職人:あの豪商はよく自分の金で他の貧しい人々を救済した善人だった。でも自分に子どもができなかったから、こいつを飼った。そして時間が経つにつれて、絆も芽生えた。
ヨンジーガムロ:だからこの子のためにこの彫像を作ったのね!素晴らしい絆だわあ!
職人:裏山に洞穴がる。かつてこいつはあそこに長い間住んでいた。興味があるならあそこに様子を見に行っても構わない。ゴホン!ただ、あそこはいいところじゃない。
焼き小龍包:そ、そうだ、ここは珍しい骨董品があると聞きましたが、どこにあるか分かりますか?
村人は急に激しく咳をしてそれ以上何も言わなくなった。そしてからの顔も元気がなくなった。彼は焼き小籠包の言葉を聞こえなかった事にして立ち去った。
───
……
・ううーー彼は私の話を聞いていなさそう……
・裏山の洞穴?そこはどんな場所?
・彼……あんなに咳き込んでいて本当に大丈夫?
───
菊酒:直感的に、その洞穴には何か問題があると思う。
ヨンジーガムロ:その豪商の家は……その洞穴から近いところにあるそうよ!いいえ、それは重要なことではないわ!その洞穴について確かによくない噂を聞いたことがあるわ、その洞穴には呪いがあるとか……
菊酒:呪い……悪い災いのせいか?
ヨンジーガムロ:知らないわ……あそこは薄気味悪いから一人で行きたくないわ!でも、誰かが出入りしている所を見たことがあるわ!
南京ダック:ではいっそに様子を見に行きましょう。その後またあの骨董品を探します。これなら何にあっても一人より安全だと思います。
ヨンジーガムロ:オーケー!皆で一緒に行けば確かにもっと安全だわ!私は場所を知ってるから、ついてきて〜
菊酒:ああ、では案内をよろしく頼む。
ストーリー2-2
郊外
変な洞穴
山の坂を乗り越え、四人は裏山の洞穴に来た。洞穴の中は非常に暗い、蜘蛛の巣がいっぱい、また匂いも臭い。
石のすき間から漏れる光を借りて、四人は隆起する石台の前に来た。
焼き小籠包:ああ!見てください!あそこ何かキラキラしている!
石の台の上に、一つのホコリがない美しい磁器がある。一筋の微光が磁器に降り注ぎ、雰囲気はやや怪しい。
焼き小籠包:ええ!!うちの館の骨董品の模様とは全然違うやつですよ!
焼き小籠包:でもなぜここに磁器があるのでしょう?落ちてくる石に壊されたらどうしよう!
菊酒:待って、私に周りをチェックさせて、問題ないならもっと近づこう。
───
……
・うん!じゃあお願い!
・ああ!気を付けて!
・あ、ありがとう!
───
南京ダック:気を付けて。
この時、菊酒がまだ周りを確認していない間に、数人の村人が精神の安定していない様子で外から入ってきた。村人たちは四人を無視し、あの磁器に金を入れると、また外に出た。
その怪しすぎる行動を見ると、ヨンジーカムロは思わず怖くて南京ダックの後ろに退避した。
南京ダック:(なぜ彼らは磁器にお金を入れているの?ひょっとして…?)
焼き小籠包:ん?彼らは……何をしているのです?怪しすぎじゃないですか!
菊酒:彼らの精神状態は、もっとおかしくなっている。
南京ダック:或いは、あの磁器の中に何かをお供えしている……
ヨンジーガムロ:だ、だから言ったでしょう、ここは怖いって!彼らは本当に呪われてるんじゃ!
焼き小籠包:ううう――驚かせないでくださいよ!!
南京ダックは何かを考えているみたいだ。視線をあの磁器に向ける。そして彼女は急に静かに言った。
南京ダック:これは私たちが探しているあの骨董品です。ここにあるとは本当に思いませんでした……
ストーリー2-4
郊外
変な洞穴
村人たちが去った後、菊酒は柿餅が作った呪符で磁器を検査したが、何も発見しなかった。そして焼き小籠包は前に進み、もっと詳しい鑑査をする。
焼き小籠包:うわ!周りの環境こんな悪いのによくここまで保存できたなぁ、不思議ですね。
磁器を触った時、焼き小籠包は思わず感嘆した。
焼き小籠包:全体的には非常にきれい、厚さはほぼ均一。使われた土はちょっと粗末なもの、ちょっと黄ばみは見える……模倣品ではありません。
焼き小籠包:紋様の行筆は流暢、光耀大陸の特色がいっぱい見えるけど、有名な窯じゃない。私人的な窯として作られたのかもしれません。
ヨンジーガムロ:特別な所はないみたいね、でもその紋様は気に入ったわー絵みたいで!リアルだわ!
焼き小籠包:えっと――これは何ですか?!
ヨンジーガムロ:ああ!何を触ったの!
焼き小籠包:ん?南京ダックさん、ほら見て下さい!ここに妙な霊力が残されているようですよ!
焼き小籠包は磁器を三人の前に手渡した。磁器の表の色が鮮やかに見える。光に照らされ、紋様はまるで生きているようだ。
南京ダックは細かくその内壁を観察していた、手を冷たい磁器の上に乗せ、指で全ての箇所を軽くなぞった。
南京ダック:わたくしの予想が当たっているなら、この霊力の源は……堕神です。
───
……
・堕、堕神?大丈夫かな
・そ、そう?私はただ怪しいと思う。
・えっ!どうして堕神が!
───
ヨンジーガムロ:じゃあ……さっきの村人たちは堕神に誘惑されているの?!焼き小籠包、気を付けて!
焼き小籠包:え?でも私は大丈夫ですよ……
南京ダック:やはり、気を付けた方がいいわ。もし何かあったらどうしましょう?
急に、一つの影が磁器から逃げ出し、村人の供物を取って逃げた。突然すぎたせいで焼き小籠包は悲鳴をあげて、磁器を手放すところだった。
ヨンジーガムロが恐怖のあまり焼き小籠包に抱きついた。南京ダックは前に進み二人を守った。菊酒は焼き小籠包の安全を確認すると、あの影を追いかけに行く。
ヨンジーガムロ:ああああれはなに!ああ!!私のお金、彼に持って行かれた!
焼き小籠包:ああ!わ……私のも!!
南京ダック:あれは……堕神です!
焼き小籠包:うう……ビックリした!!南京ダックさん、菊酒一人で大丈夫でしょうか?
ヨンジーガムロ:じゃ、じゃあ私たちも早く追いかけましょう!菊酒が心配だわ、記憶が合っているなら、菊酒が向かった先は豪商の邸宅の方よ!
ストーリー2-6
郊外
荒れ果てた邸宅
邸宅の中に入ると、光は破れた天井から差し込み、小山のように高く積まれた貨幣の上を照らした。この光景を見た四人は息を呑んだ。
そして南京ダックが気づいた、たくさんの貨幣以外にも、回りに少ない陶磁器のかけらが見える事に。
焼き小籠包:ええ!――なんでここにはこんなたくさんのお金があるのですか?
ヨンジーガムロ:そうよ!あの豪商は自分の財産を全て散財し、自分のペットと一緒に消えたはずよ。何も残されていないはずよ。
焼き小籠包:じゃあ、これは一体どういうこと?
ヨンジーガムロ:あの堕神が持ち帰った可能性は?
焼き小籠包:ああ!さっき言い忘れてました。あの磁器から堕神の気配が感じられます。人を誘って中にお金を入れさせて、そして人の一部の精力を吸収して自分の状態を維持しているのです。
南京ダック:うん、少し見えてきました……もし間違っていたら、教えてください。
焼き小籠包:まさか、南京ダックさん、貴方はすでに真実がわかってるのですか?
南京ダックは神秘的な笑顔で焼き小籠包が持っている磁器を見ている。
南京ダック:あのお金を奪う者は……あの豪商が飼っていたペットでしょう。
南京ダック:長い間付き合っていたから、堕神であっても自分の主人に対して感情が生まれたのでしょう……
焼き小籠包:でも……なんで彼はお金を持っていくのですか?
ヨンジーガムロ:たぶん過去の経験で、彼はお金があれば、自分の主人がまた帰ってくる、この宅も元の様子に戻るのだと考えているのでしょう……
焼き小籠包:……堕神にも……そんな気持ちが生まれるのですか?
───
……
・もしかしたら……豪商の真心に心を打たれたのでしょう。
・もし自分の目で見ていなかったら、私は堕神がこんな感情を抱くなんて信じていなかった。
・人生もこの世も、予測しにくいものです。もしあなたがそれを信じるならば、それは存在します。
───
もう一方、菊酒はまだ小さな堕神を追っている。人がいない狭い坂を乗り越えると、二人の距離が近くなった。今にも追いつきそうだ……
菊酒√宝箱
郊外
荒野
菊酒は小さな堕神を追って、一つの荒涼たる場所に来た。そこは一つの墓碑が寂しく立っている。
菊酒:……お金を返せ。
小さな堕神は頭を振りながら、身体を振るわせて墓碑の後ろに隠れていた。慎重にお金を隠していて、返す気がない様子だった。
菊酒:……
小さな堕神がまだお金を渡す気がないのを見て、菊酒はゆっくりと墓碑へ向かって歩く。
菊酒:……主人……の墓?
堕神を斬ろうとする際に、菊酒は墓碑に書かれた見にくい字に気づいた。あれは明らかに人間が書いたものではない。菊酒は堕神と主人の絆に感動させられ、自分の動きを止めた。
小さな堕神は菊酒の方をチラッと見て、彼女が動かなくなった事を確認し、お金を抱えてよろよろと去って行った。
ヨンジーガムロの声を聞くと、菊酒はやっと意識を取り戻した。彼女は再び墓碑の後ろの方に視線を向けるが、あの堕神はもういない。
ヨンジーガムロは息を切らして汗をぬぐいながら、周りを見渡して堕神の姿を探す。
ヨンジーガムロ:この坂険しすぎ!疲れた!貴方は大丈夫?
菊酒:……平気。
ヨンジーガムロ:これは誰の墓?なんでこんな荒野に?
ヨンジーガムロは前に進み、その墓碑を見たそうにしたが、また何か危ないことが起きるのではないかと心配する。
焼き小籠包:ああ!疲れた!この磁器重すぎます……菊酒!怪我をしてませんか?
ヨンジーガムロがまだ躊躇している間に、菊酒は重い磁器を持ったせいで息が荒い焼き小籠包を見てから自分の剣を鞘に収めた。
焼き小籠包:えええ?もう帰るのですか?堕神は?
菊酒:堕神なんていなかった、行こう。
ヨンジーガムロ:……
南京ダック√宝箱
郊外
荒野
村に他の残された問題がないと確認した後、ヨンジーガムロと菊酒は他の用事のため、先に去った。
朧げな月光の下、南京ダックと焼き小籠包は帰り道を歩いている。
焼き小籠包:ああ、あの堕神、他に酷いことしなくてよかった。今日は本当にビックリした!
南京ダック:今回はあの村を救えたわね、貴方がいなかったなら、結果は想像するに耐えなかったわ……
焼き小籠包:いいえ、これはみんなが一緒に頑張った結果です、私一人では何もできません!
南京ダック:ふふっ、あの堕神は見た目は弱そうだけど、中身はそんな簡単ではなかったかもしれないわ。
焼き小籠包:な、なんですって?南京ダックさん、ビックリさせないでくださいよ!
南京ダック:いや、これはわたくしが考えすぎかもしれません。あの堕神は大切に育ててくれた豪商に報いるため、豪商が亡くなった後、あんな行動をしたのです。
南京ダックは思わずため息をついた。
南京ダック:堕神ですら恩を報いる事を知ってる。食霊のわたくしたちも、召喚して下さった恩を忘れてはならない。
焼き小籠包:そうです!恩を感じることを知っているからこそ、命の意味が分かるのです!
焼き小籠包は顔を俯けて優しく磁器を触る。非常に貴重なものというわけではないけれど、焼き小籠包にとっては異なる意義が含まれるもの。
焼き小籠包:ねえ、知ってますか〜どんなものにでもたくさんの人に知られていない物語が潜んでいます。
焼き小籠包:この磁器にも、あの堕神と豪商の絆が記録されていました!彼らはきっと幸せに過ごしていたと思います!
南京ダック:ふふっ、骨董品の話をする時は、貴方はまるで別の人ね。面白いわね。
焼き小籠包:ええ――そんなことないですよ!でも、他の人は骨董品は複雑、つまらないものだと思うかもしれませんが、私は本当に面白いと思ってますよ!
南京ダック:うん、それならいいわね。
南京ダックは頭を上げて、笑顔を見せて、明るい月を指しながら何かを思い出しているようだ。
南京ダック:見て、今夜の月、とても美しい。
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