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終遠の墟・封印された宮殿1~5

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序章―呪う


トカイ:新鮮な養料……ここにいるな……

トカイ:ウフフフ……すぐに……王座は我が物となる……


 荒涼とした山頂。風がヒューヒューと唸り、一面に広がる灰色の霧の中にかすかに、荒れ果てた建物の輪郭が浮かび上がる。

 果てしなく広がる荒野に、ただ一人の男の足音が鈍く響く。焦げ枯れた枝が尾のように広がり、彼が通る道には濁った色が滲み出している。


トカイ:我がものとなるべき力――

トカイ:今日こそ……奪い返す!


ナイフラスト

ある国


 ゆったりと進む馬車が石畳の道を辿り、城門を通り抜ける。キャラメルマキアートが幕を勢いよく押し上げると、陽の光を浴びて輝く華麗な城が見えた。


キャラメルマキアート:わあ!久しぶりに見る立派な王宮!きっとすごく面白い骨董品が収蔵されてるよね?

スブラキ:また骨董品かよ?王室のご馳走を楽しむのが先でしょ!

バクラヴァ:その通り!砂混じりの硬い乾パンより、王室の御料理は見た目も味も抜群だぜ!

パルマハム:じゃあ食べる時は俺のレンズから離れてくれよ。がつがつ食うモンスターが作品に写るのは勘弁だ。

フェジョアーダ:お前たち……今回の目的を忘れてるんじゃないのか?

スブラキ:もちろん覚えてるよ!精霊関連の手がかりを探して、欠けた歴史を補うんだ……隊長が服選びに時間かけなきゃ忘れる所だった!

バクラヴァ:王族に会うんだから格好はちゃんとするさ~。スメール探検隊の面目にかけてな!

フェジョアーダ:……隊長だけ体裁よくて、隊員はみすぼらしい探検隊の面目ってあるんですか?

バクラヴァ:ははっ、それこそがプロフェッショナルって証拠じゃないか?つーわけで面会は俺一人で行くから――

バクラヴァ:皆さんはご馳走を楽しみにしてな~!


その後

王宮のどこかで


スブラキ:面会もう終わったの!?

パルマハム:……まさか、無鉄砲な発言で追い出されたんじゃ?

バクラヴァ:残念ながら、それより酷いぞ……見当違いの場所に来ちまった

ムサカ:……?

バクラヴァ:この国は精霊への信仰みたいなものがあるらしが……実際に見た者も、痕跡もない。ただの伝説かもしれないんだ

パルマハム:でもお前の予言は痕跡があるじゃないか?

バクラヴァ:ああ。それに「精霊の呪い」を受けた者もいるらしい……ただ、とっくに国外追放されたらしいな

スブラキ:精霊の呪いって!?

ムサカ:…………

バクラヴァ:精霊が呪うなんて聞いたことないぜ……ムサカ、何か心当たりは?

ムサカ:……知らない。だがここには精霊はいない

バクラヴァ:やっぱりな……例の呪われた人物を見つければ何か……だが誰もその名を口にしたがらないんだ

スブラキ:じゃあ……ご馳走はお預け?

バクラヴァ:そういうこと!このスーツも無駄遣いだったぜ!

フェジョアーダ:……そんなことより大事な問題があるだろ

キャラメルマキアート:冗談はいいわよ!次の行動はどうするの?

バクラヴァ:諦めるなよ~!行き詰まりこそスメール探検隊の醍醐味さ!というわけで…今回はこの予言書に頼ってみよう!


 バクラヴァは陽気にページをめくるが、次の瞬間、笑みが凍りついた。


バクラヴァ:災厄……

キャラメルマキアート:え?また!?

バクラヴァ:邪神遺跡……呪い……全てが繋がっている

フェジョアーダ:つまりあの追放者は…邪神遺跡へ向かったと?

バクラヴァ:そうだな…とにかく邪神遺跡に行くしかない

キャラメルマキアート:まさか!じゃあパネトーネが危ないじゃない!?

パルマハムパネトーネ?美しいお嬢様の名前だね~君の知り合いか?

キャラメルマキアート:ああ、お前みたいな軟弱者を十人まとめて吹っ飛ばせる子よ。行かなくちゃ!

バクラヴァ:そりゃ皆で行くに決まってるだろ!

キャラメルマキアート:え?でも調査の邪魔じゃ…

バクラヴァ:邪神の遺跡で新たな手がかりが見つかるかもよ?何よりバクラヴィアは助け合いが大好きさ!スメール探検隊――出発だ!


 応接室に戻ったパルマハムは満足げにカメラをしまった。


第一回―失踪

霊力波動トカイの失踪。


ナイフラスト

地質観測点


 広大な観測台に星図がゆらめく。巨大なプラネタリウムが複雑な模様を映し出す中、資料を抱えた少女の甘い表情に不安が走った。


フィンブルーベリーパイ:今週の観測データ、すべておかしいなあ……

フィンブルーベリーパイ:まるで……何か変なエネルギーが干渉してるみたい……


 彼女がつぶやきながら資料室へ向かうと、常とは違う重い空気が漂っていた。


タルタル牛肉:……


 無数のスクリーンがデータを表示する会議室。普段は陽気なパネトーネまで表情を硬くしている。


フィンブルーベリーパイ:所長、今週の星象レポートまとめましたよ

タルタル牛肉:おお、ブルーベリーパイか!ご苦労

フィンブルーベリーパイ:大丈夫です。でも所長たち、何日も徹夜してますよね?何かあったんですか?

パネトーネ:所長、ブルーベリーパイにも話すべきじゃない?

タルタル牛肉:ああ……実は邪神遺跡の霊力測定値が、ここ数日異常値を示している

タルタル牛肉:多少の変動なら問題ないが、連続で安全域を超えるのは前代未聞だ……

フィンブルーベリーパイ:それじゃあ私の星象データも……

タルタル牛肉:心配するな!封印結界の不安定が原因だろう。カプリと原因調査中だし、魔導学院にも支援要請したからな


 雰囲気を和ませるため、タルタル牛肉はいつものように微笑んだが、彼の言葉が途切れるとすぐに、慌ただしい足音が聞こえた。


カプリケーキ:所長……!皆もいたか

タルタル牛肉:どうした?君が慌てるなんて珍しいな

カプリケーキ:……トカイが行方不明だ

タルタル牛肉:まさか!?

パネトーネ:全部探したの?ただ散歩してるだけじゃない?普段からあんまり会わないし

カプリケーキ:付近は全部……だが部屋でこれが見つかった


 カプリはそう言うと、ぐしゃぐしゃに丸められた紙を取り出した。そこに書かれた乱雑な文字を見た途端、一同は驚きの色を見せた。


パネトーネ:これトカイの字?ぐしゃぐしゃすぎて読めないよ……

フィンブルーベリーパイ:えっと……「近づくな……邪神遺跡……俺も信用するな」……かな?

タルタル牛肉:おかしい……しかもこんなタイミングで……

カプリケーキ:ここ数日、彼はずっとわざと僕たちを避けているようでした。呪いの力がまた暴れたのかと思って……もっと気にかけるべきでした。

タルタル牛肉:お前が一番彼を気にかけている。自分を責めるな。ただ……

タルタル牛肉トカイの体内の呪いの力は邪神と関係があるようだ……それに邪神遺跡近くで最近霊力が異常変動してる……何か繋がりがあるかもしれない

カプリケーキ:僕が邪神遺跡内部へトカイを探しに行くことを申請します

パネトーネ:はあ?頭おかしいの?邪神遺跡の内部なんて何万年も誰も踏み入ってない!神の封印がまだ残ってても、今はもう緩んでるんだよ?

カプリケーキトカイは僕が観測站に連れてきたんです。ここで一番信頼しているのは僕だと言ってくれました……絶対に放っておけません。


 普段は温和なカプリの強い口調に、パネトーネは反論できず、タルタル牛肉に助けを求めるように視線を向けた。


タルタル牛肉:その通りだ、トカイも我々の仲間だ。放っておくわけにはいかない。俺も同行する

カプリケーキ:所長……

パネトーネ:あー……本当に仕方ないわね!わかったわ、じゃあ私の大事な機械を連れて一緒に行くよ!

カプリケーキ:パネ……ありがとう

パネトーネ:やれやれ、そんな感動的なこと言わないでよ。ただあんたたち二人が頼りなくて心配だからさ

タルタル牛肉:ブルーベリーパイ、今回は観測点で後援を頼む

フィンブルーベリーパイ:はい!私に任せて、皆さん気をつけて!


第二回―地震

悠久の山脈に潜む危険。


邪神遺跡

神言八峰


そびえ立つ古の山脈が延々と続き、山頂は相変わらず果てしない灰色の霧に覆われ、ただ死のような気配が絶え間なく漂っている。


タルタル牛肉:ここはもう安全区域を超えている。皆、注意しろ

パネトーネ:はい……今この質問するのちょっと遅いんだけど……

パネトーネ:あの邪神、なんでトカイに目をつけたの?どうやって呪われたの?

カプリケーキ:彼はどうやらその経験を話したくないみたい……

パネトーネ:そっか……じゃあ邪神って昔何をしたから封印されたの?

タルタル牛肉:創始の神の神器を盗んだとからしい……でも邪神はそもそも封印されるべきだろ?

パネトーネ:つっても、あの奴生まれつき邪神なの?だって……ティアラの全部って創始の神が創ったんじゃないの?神様がわざわざ邪神を創って、また封印するなんて変じゃない?

タルタル牛肉:多分、もともとは邪神じゃなくて、後から……邪神になるのか?

パネトーネ:でも邪神も「神」でしょ?創始の神が「神」が堕神みたいな悪い存在になれるようにした……そのシステム自体もおかしくない?

タルタル牛肉:それは……


 創始の神が邪神を神言八峰に封印したため、この地を邪神遺跡と呼ぶ。これはティアラでは誰もが知る疑いようのない事実だが、何千年もの間、誰も神のこの行動の背後にある理由を深く追求したことはなかった。

 タルタル牛肉も言葉に詰まり、答えられなかった。空気が凍りついた時、遠くの山頂で鈍い音が響いた――


パネトーネ:何……何が起きたの!?!?

タルタル牛肉:まずい……

カプリケーキ:霊力波動がまた始まった……早くトカイを見つけなければ…!

タルタル牛肉:そうだ、急げ!


 三人は山奥へ足を速めた。どれくらい経っただろうか、もやがかってはっきりしなかった山頂に、ゆっくりと建造物の輪郭が現れた。規模は雄大ではあるが、崩れ落ちて廃墟と化している様子がはっきりと見て取れる。


パネトーネ:わあ、神言八峰にこんな宮殿があるなんて……

タルタル牛肉:かなりの年季が入ってるな……精霊時代のものだろう

パネトーネ:ああ、マキアートからしたら宝の山じゃない!

タルタル牛肉:マキアート……君の考古学をやってる友達?

パネトーネ:そうだけど、今そんな話してる場合じゃない……カプリ、ポケットの中で何か光ってる……!

カプリケーキ:え?あ……トカイのネックレス!

パネトーネトカイのネックレス?彼がこんな……可愛い物を身につけるんだ?

カプリケーキ:実は、トカイが拾ったネックレスです。前に僕が邪神遺跡の近くで彼を見つけたとき、このネックレスも横にあって、その時も光ってました……

パネトーネ:ネックレスが……なんで光るの?

タルタル牛肉:多分また霊力波動のせいだろう

カプリケーキ:僕もそう考えるが……今突然光るのは、ここが邪神遺跡だからなのか、それともトカイが近くにいるからなのか……

パネトーネ:そんなの悩む必要ないよ!私のスーパー探知機二代目があれば、霊力がどんなに微弱でも絶対見つけ出してやる!

カプリケーキ:……


 どうやら「霊力が微弱」という言葉に心を傷つけられたようで、カプリは黙り込み、顔中に心配を浮かべていた。それを見たタルタルとパネトーネはお互いを見つめ合い、無言で足を速めた。

 しかし三人が歩き始めたばかりの時、異様な音が地中から響き渡り、あっという間に山全体が激しく揺れ動いた。


パネトーネ:地震だっ!

タルタル牛肉:危ない!しっかり掴まれ!待て――

パネトーネ:カプリ!!


第三回―巡り逢う

神殿に佇むその姿はまさか…


 廃れた神殿で、ローブをまとった青年の顔色は異様に青く、体中の斑点状の傷から絶えず鮮血が滲んでいる。それでもなお、彼は手にした斧槍を握りしめ、王座の前に冷たく立ち尽くしていた。

 虚空から、不気味な笑い声がゆっくりと響いてきた。


???:はっはっはっ!まさか本当に我を傷つけられると思ったのか?滑稽極まりない!

???:よく見ろ、創始の神がここで堕神どもを大量に封印したのが、かえって我が養料となってくれたのだ。結果として、神すら我を利するとはな!

???:そうそう、お前が封印破壊に「協力」してくれたお陰で、ご馳走を楽に味わえたことも感謝するぜ~

トカイ:…………

???:だが食霊は所詮弱すぎる……いずれ……ふふ、こんな宿主に縛られることもなくなるさ

トカイ:……お前は呪いが具現化した寄生体に過ぎぬ。永劫続くものではない

???:ふん、今さらそんなことを言ったところで、何の意味がある?

???:――そうだ、お前の仲間たちもそろそろ到着しているだろう?迎えに行くとするか。奴らの霊力……きっと美味いに違いない

トカイ:お前……!ぐっ…………!!


 トカイは咄嗟に止めに入ろうとしたが、全身の傷に妨げられ、力尽きそうになった。次の瞬間、濃密な黒い霧が襲いかかり、青年の視界はたちまち暗転する。再び目を開いた時、もとより深淵のような双眸には、陰湿な邪気が漂っていた。


トカイ:こうしてしまえば楽というものだ……本当に厄介な体だ

???:トカイ……

トカイ:……


 意識を完全に失う寸前、トカイは懐かしい声が自らを呼んでいるのを聞いたような気がした……必死に目を開けようとしたが、体は底なしの闇へと引きずり込まれてゆく……

 ……


???:トカイ……


 果てしない闇に囚われたように、カプリケーキは朦朧とした感覚に包まれている。かすかな意識の中で、ただ一つの名前を本能のままに呼んでいた。ふと、温かな光が彼を取り囲み、闇が少しずつ払われていく……


???:カプリ……カプリ……!

カプリケーキ:うっ…………


 どこからともなく聞こえる懐かしい声が、焦りの混じった呼びかけを続ける。次の瞬間、青年はゆっくりと目を開いた。


カプリケーキ:痛い……みんなは……

???:よかった!やっと目を覚ましたね!

カプリケーキ:あなたは……

???:私はエルフよ。覚えていないの?

カプリケーキ:エルフ……あれは夢だと思ってた……本物だったんですね!でもどうしてここに?


 少女の答えを待たず、カプリは何かに気づき、自分の何もない手のひらを見つめ、次に茫然と周囲を見回した。


カプリケーキ:ネックレスがなくなる……

エルフ:何か落としたの?

カプリケーキ:ええ……落下の時に落としたんだと思います。もう見つかりそうにありません

エルフ:残念だけど……早くここを離れましょう。だって……何だか嫌な予感がするの

カプリケーキ:そうだ。まずは所長たちを探さないと、きっと心配します

エルフ:私も一緒に行く。さあ、行きましょう

カプリケーキ:この壁に刻まれた記号……精霊族の文字のようですね。神殿の建築様式も精霊時代特有のデザインだ……

カプリケーキ:危険さえなければ、研究価値のある場所なのに……ごめん、一人で話し込んでしまって


 真剣に殿内を観察していた青年が足を止めた。彼は少女の沈黙に気づき、申し訳なさそうな表情を浮かべた。


エルフ:平気よ。ただ……ここがどこか懐かしくて……

カプリケーキ:エルフさんは、自分がどうやって現れたか覚えていますか?

エルフ:何も思い出せないの……気がついたら、ここにいた……

カプリケーキ:わかりました。無理に思い出そうとしなくていいんですよ、エルフさん

エルフ:ありがとう、でも……ずいぶん歩いたのに、いつまで経っても出口に辿り着かないわ……あっ!誰か来たみたい!


 広大な神殿に、エルフの声だけが虚しく反響した。カプリが視線を向けると、果てしなく続く回廊に、ひと際背の高い人影がゆっくりと近づいてくる。

 薄明かりがその顔を照らしたとき、カプリは思わず震えた。


カプリケーキトカイ……!?


第四回―封印

伝説の封印結界。


 トカイの説明を聞き終えても、カプリの眉間の皺は深いままだった。


カプリケーキ:気がついたらここにいた……ってこと?やはり例の呪いが君を操ったせいで……

カプリケーキ:今は?呪いはもう大丈夫なの?

トカイ:ああ、押さえ込んだ

カプリケーキ:それと君の傷は……

トカイ:どうやってできたかは覚えていない。だが軽傷だ

カプリケーキ:転んだ傷じゃないみたい……どちらかというと霊力による損傷のようだけど……

トカイ:……

カプリケーキ:あっ……謝らなきゃいけないことが。ネックレスをなくしちゃって……

トカイ:ネックレス?そんな物はどうでもいい

カプリケーキ:そ、そうか……?そういえば、あのメモの意味は?

トカイ:メモ?

カプリケーキ:部屋に残してたやつだよ。覚えてないの?

トカイ:……

カプリケーキ:メモを残した時にはもう操られてたんだね……じゃあ呪いが暴走し始めたのはいつ頃か覚えてる?

トカイ:……俺を疑っているのか?


 突然の詰問にカプリは一瞬凍りついたが、すぐに揺るがない眼差しで相手を見据え、強い口調で言い切った。


カプリケーキ:……いえ。僕はトカイを信じている

トカイ:ならばいい。ところで、こいつは何者だ?

エルフ:……!?

カプリケーキ:今から説明するのは難しいけど……僕の友達だ

トカイ:構わん。邪魔さえしなければな……今は優先すべきことがある

カプリケーキ:何が?

トカイ:俺は呪いを解決する方法を見つけた。山頂の神殿に残る原初の神の封印力を利用し、呪いごとここに封じ込めるんだ

カプリケーキ:山頂の神殿……?君は行ったことがあるのか?

トカイ:ない。だが君は地質観測点で働いている。邪神遺跡の封印力がどれほどのものか、俺より詳しいはずだ

カプリケーキ:神の力が強大なのは確かですが、我々が借りるとなると……リスクが高い

カプリケーキ:まずは所長たちと合流し、その後どうするか話し合った方が安全です

トカイ:猶予はない。この呪いは時限爆弾だ。今すぐこの機会を利用しなければ

トカイ:何よりお前たちの目的地もあの神殿だろう?漫然と探すより、直接そこで待つ方が効率的だ


 カプリはまだ言い足りないことがあるようだったが、トカイの強固な決意を見て、最終的には承諾した。

 しかし二人が立ち去ろうとした時、カプリはエルフが呆然とトカイを見つめていることに気づいた。


カプリケーキ:エルフさん?どうかしました?

エルフ:何でもない……きっと、見間違いね……


 白骨が積もった尾根は雪山のようだった。カプリは頂上に聳える神殿を見つめながら、不安が心を覆っていくのを感じた。


カプリケーキ:こんなに歩いたのに、所長たちに全然会えない……無事だといいけど

トカイ:道中に印は残してある。見つけてくれるだろう

カプリケーキ:そういえば……あの呪いはトカイの体内にあるんだよね?どうやって遺跡に封印するつもり?

トカイ:試してみればわかる

カプリケーキ:なっ……それは危険すぎる!

トカイ:仕方ない。この呪いを根本から断つにはそれしかない

カプリケーキ:そういえば、君は今かなり呪いを抑え込めてる。以前は必ず体力尽きるか鎮静剤を使わないと収まらなかったのに

トカイ:ここにある封印力の影響かもしれない。さあ、神殿はもうすぐだ。体力を温存しろ

カプリケーキ:……はい


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タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
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  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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