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SPジンジャーブレッド・エピソード

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目次 (SPジンジャーブレッド・エピソード)

SPジンジャーブレッドのエピソード

国の騎士団長として、ジンジャーブレッドはまだ若々しい外見ながら、常に確固たる自我を胸に刻み、その力で国を守り抜いてきた。この国には滅亡の予言が伝わるが、彼女は必ずその予言を打ち破ると固く誓っている。

(※エピソード内に御侍の名前が出てきますが、名前表記の箇所は全て「御侍」で統一していますのでご了承ください。)


ジンジャーブレッド:さっきからさんざん言ってるのに、二人ともちゃんと聞いてるの?

ビーフステーキ:聞いてるよ、聞いてる。クリスマスが近づいて、お前の夢に出てきた「厄神」もやってくるんだろ?だからこの期間は特に警戒して、王国を守らないとな……

ジンジャーブレッド:お前たちの役目はこの門を見張ることだ!

ビーフステーキ:……

ジンジャーブレッド:なにその不満そうな顔?自分の服装を見てみろよ、私の言ってること間違ってるか?

赤ワイン:確かにその通りだが、俺様がこのバカとちょっと口論したくらいで、門番をやらされるてのは、やりすぎじゃないか?

ジンジャーブレッド:ちょっと口論したくらい?私がもう少し遅く来てたら、シュガーキャッスルもハニーガーデンもお前たちに破壊されてたぞ……

ビーフステーキ:でも実際には壊してないだろ……


 私は思わずステーキを睨みつけた。彼は遅まきながら気まずそうに空を仰いだ。私も仕方なく言う。


ジンジャーブレッド:ここは「おとぎの世界」だ。本に書いてある「現実世界」とは違う。過ちを犯せば罰を受ける、私の騎士団長の友達だからって、特別扱いはしないから。

ジンジャーブレッド:とにかく、このクリスマスを無事に終えられれば、それは私たちが厄神を阻止できたってことで、お前たち二人も、罪を償って騎士の身分に戻れる。

ジンジャーブレッド:それまで、自分の仕事をきちんとこなして、怪しい者が一人も王宮に入れないようにしなさい。わかった?

ビーフステーキ:おう……

赤ワイン:……わかった。


 二人ともまだ不満げだったが、今は彼らに説教してる場合じゃない。王国の安全を守るためには、私にはもっとやるべきことがあった。

ビーフステーキ:お前、誰だ?何の用だ?

ジンジャーブレッド:?


 まさか、振り返って立ち去ろうとした瞬間、門の方からビーフステーキの問い詰める声が聞こえてきた。それから……


御侍:えっと、私の名前は○◯です。山で道に迷って、やっとの思いでここまで辿り着きました。あの、ここはどこですか?


 この声……


赤ワイン:ここは王宮だ。道に迷ってたどり着くような場所じゃねえ。

ビーフステーキ:こいつ、まさかジンジャーブレッドの言ってた「厄神」じゃねえだろうな?……ふん、じゃあ、さっさと始末しちゃおうか?

ジンジャーブレッド:待て!

御侍:え?


 理由はわからないけれど、突然王宮の門前に現れたこの、本来なら疑ってかかるべき人物に、私はひどく懐かしい感覚を覚えた。気が付くと、私は相手の手首を掴んでいた。


ビーフステーキジンジャーブレッド、お前の予知夢はやっぱり外れないな。こいつが厄神をもたらす奴だろ!しっかり捕まえて、今すぐ……

赤ワイン:バカ、待てって言っただろ。また失敗して俺様に迷惑かけんな。


 幸い、赤ワインはとても慣れた手つきでビーフステーキの後ろ襟を掴み、さっと自分のそばに引き寄せて止めた。私はほっと息をつき、改めて戸惑っているその人物を見た。


御侍:予知夢……あなたは予言者なの?

ジンジャーブレッド:いや…たまたま未来に起きることを何度か夢に見ただけ。

ジンジャーブレッド:あなたは……御侍だよね。

御侍:あ、はい、あの……

ジンジャーブレッド:ここから出るにはだいぶ歩かないといけないし、案内人がいなければまた迷うだろう……今は皆手が離せなくて、この辺りも危険だから、クリスマスが終わるまで一旦王宮に滞在したらどうだ?終わったら送り届ける。

御侍:王宮に?この庶民が王様のお城に住むの?!

赤ワイン:この発言…なんか銭ゲバみたいだな……

ビーフステーキ:おい、ジンジャーブレッド。さっきまで怪しい奴は入れるなって言ってたのに、どうしていきなり……

ジンジャーブレッド:この人にはすごく懐かしい感じがする。多分、夢で会ったけど忘れちゃったのかも…とにかく、この人が厄神じゃないことは確かだ。むしろ、厄神の発生を阻止する鍵になるかもしれない。

ビーフステーキ:この奴が…?

御侍:?

ジンジャーブレッド:……


 私は嘘をついた。

 確かにすごく懐かしい感じはするけど、この人のことを夢で見たことはない。ただ今は、この人を一時的に王宮に、つまり私のそばに留まらせて、あの懐かしい感じの正体をはっきりさせるために、ビーフステーキたちに納得できる理由を考えなければならなかっただけだ。


赤ワイン:俺様はむしろ、たとえ厄神をもたらす者であっても、王宮に留めておくべきだと思う。敵を暗がりに置くより、表にさらした方がいい。

赤ワイン:それに、俺様もこの人に何となく懐かしい感じがするんだ…

ビーフステーキ:お前ら二人、またしても息ぴったりだな……まあいい、二人がそう言うなら、ジンジャーブレッド、こいつは任せたぞ。

ジンジャーブレッド:御侍も異論がなければ…行こう。今夜泊まるところに案内するよ。

御侍:あ、はい。


 赤ワインビーフステーキを説得するのは難しくなかった。でも、思わなかったのは…この御侍という人物も、少しも異論を唱えず、素直についてきたことだ。


ジンジャーブレッド:どうしてそんなに素直なんだ?数日間泊まっていけって言ったけど、実質的には軟禁みたいなものだぞ。反対しようとか思わなかったのか?


御侍:実は…なんでかわからないけど、あなたたちに会った時、すごく懐かしい感じがして、それに、ここにいなきゃいけない気がするんだ。そうしないと……

御侍:とんでもないことが起きる気がする。

ジンジャーブレッド:?!


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