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Honor of Kings@人物百科事典

【HoK Wiki】ヒーローデータ:影(エイ)

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作成者: 上官激推しbot
最終更新者: 上官激推しbot

【掲載日:2026年1月22日(木)】
「Honor of Kings@人物百科事典」のYouTubeチャンネルを開設いたしました。
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本Wikiと併せて、よろしくお願いいたします。


Honor of Kingsに登場する影(エイ)についてのデータを載せています。

ヒーローデータ


影(エイ)

入手方法

ステラ13888
バウチャー588

プロフィール

種族身長
魔族170cm
系統本拠地
武道/魔法雲夢山地
所属身分
全能者雲夢山地の元神巫で、全能者の盟友
好きなもの嫌いなもの
かつては数多のものを愛していた奇跡
巫祝
神巫
特技日本語CV
羽族の戦舞(未実装)
ストーリー
高潔な品格と、清浄なる翼。それが雲夢(うんむ)山地に語り継がれる羽族の姿だという。だが、深淵の東君(とうくん)にその面影はない。ただ瞳の奥に宿る太陽の残照だけが、彼女がかつて神巫「東君」であったことの証である。その栄光も、羽族の没落と共にすっかり過去に葬られた。すべてを奪われ、地獄の底から満身創痍で舞い戻った彼女は、自らに問いかける。あの「諸悪の根源」さえ滅すれば、この雲夢山地に、本当の光を取り戻せるのではないか。

バックストーリー(翻訳済み)

▼ タップ・クリックして展開 ▼
簡略バージョン
雲夢山地に伝わる羽族の噂とは異なり、影は聖なる双翼も、高潔な資質も持たなかった。
ただ、彼女の瞳に映る黄金の太陽の残光だけが過去と彼女をつなぎ止めており、それはかつて彼女が神巫「東君」であったことを示していた。
しかし、羽族が滅びたその日、彼女はその身分を自らの手で葬り去った。

いまや、地獄の底から戻ってきた影の姿は満身創痍であり、すべてを失った亡霊のようであった。

彼女の胸中にふとよぎる妄執──もしあの「罪悪の根源」を滅ぼし尽くすことができるなら、雲夢山地に真なる光を取り戻せるのではないか、と。
詳細バージョン①
上任の九神巫における「東君」こと「景(ケイ)」は、羽族の族長の娘であった。彼女は朝気に満ち、束縛を嫌い、まるで消えることのない小さな太陽のように、周囲に光と温もりをもたらしていた。
巫葉(ふよう)学園で学ぶ間、授業を抜け出し騒ぎを起こし、禁じられた森へ踏み入っては権威に反発し、仲間と連座で罰を受ける──学園の逸話という逸話のほとんどに彼女の名が刻まれている。
彼女は同学年の皆と打ち解け、とりわけ東皇太一大司命とは生死を共にするほどの「魂の相棒」となった。

しかし、二十年前の「天闕(てんけつ)の禍」により、景の人生は悲劇のうちに凍結された。語り継がれた物語は、彼女が最後の一息まで東君として勇戦したと告げる。哨兵たる羽族はこのとき歴史から姿を消し、雲夢山地の伝説へと変わった。
だが、物語はあくまで物語であり、真相を知る証人たちはすでに世を去り検証の術はない。語り手にとってそれは「森を守る英雄譚」の一つにすぎない。

それでも、生命の力は再び芽吹いた。冥府に二十年沈んでいた少女は目を覚ます。

彼女は雲夢山地へ戻ってきたが、その正体はもはや「東君」ではない。「影(エイ)」の破滅の旅路が、ここに正式に始まった──。
詳細バージョン②「完璧な計画」
長らく眠っていた身を、鋭い陽の光が突き刺すように揺り起こす。世界はまず耳から蘇り、烏の鳴き声があたりの木々に生命を呼び戻す。彼女にはそれらがはっきりと生きているのがわかり、木々は濃い緑に染まり直していく。続いて、地面を割って這い出す虫のざわめき、小鳥のさえずり、そして──死肉を求める禿鷹が彼女めがけて急降下してきた。
影は目を開き、ためらいなく指先から羽刃を弾く。刃は禿鷹の頭頂を紙一重で掠め、ついでに近くでおこぼれを狙っていた烏の頭も危うく落としかけた。
「あぁ……寝すぎて腕が鈍ったわ」
影は立ち上がり、こわばった四肢をほぐす。周囲の光景は記憶と大差ないが、彼女が長く沈んだ焦土の夢は、なお粘つく悪夢のようにまとわりつく。
この夢からどう抜け出すか──前代未聞の澄み切った計画が、心の底からゆっくりと形を取る。

第一歩、水浴び。
忘憂(ぼうゆう)沼沢は、生者にはほとんど渡れぬ地。雲夢の逝者は幾千年もの間、往生の船に導かれて沢の中心へ至り、肉体は水底へ沈み、魂は無想橋を渡って終点へ還る。だが、生死の狭間に囚われた影にとって、その澄みきり心を映す「忘憂の水」ほど純粋なものはない。風呂にうってつけなのだ。
腐臭を洗い落とした彼女は梢へ舞い上がり、日差しを浴びつつ赤い羽を整える。そこへ、水辺でぶつぶつ独り言を漏らす小さな暗き声。覗き込むと、水面にゆっくりと像が結ばれていく。眠りに落ちる直前に見た、最後の顔だ。その顔は変わらぬはにかみで微笑み、やがて水面から起き上がり、水際で喋る少女と重なった……。
影は頭を振る。
「長く寝過ぎたせいね。幻覚を見るなんて」
彼女は翼をはためかせて少女の前に降り立つ。
「まぁ、なんて丸くて愛らしい頭……」
影がにやりと笑い、指先で冷たい閃きを走らせる。
「あ、あの……と、鳥の……」
「羽族よ」
「……なら、お友達かしら?」
影は細めた目で間合いを詰める。少女は冗談を飛ばすが、額の汗は止まらない。さっきの見間違いに違いない──そうでなければおかしい。
「『縁あらばこそ会うもの、なら縁を活かすがよい』──私は少司縁です。一つ占って差し上げましょうか?」

第二歩、占い。
占いでも構わない。計画は状況に合わせてしなやかであるべきだ。
影は羽刃を収め、面白そうに問う。
「じゃあ、あたしがどこから来たのか当ててみせて」
「次はどこへ向かうか──って、年寄りが好みそうな質問ですね。ええと、やってみます……。『夢の友はやがて白髪、死と生はいまぞ岐路』──ダメ、怒られそう……。『驟雨と春風ふたたび来たれど、花は昔のように咲かず』──もっとダメ……。じゃあ、行き先を占って……『夢に見し雲夢の都は、夢にあらず。東神の城、まさに東に在り』──これだ! あなたの縁は『東神城』にあります!」
縁、東神城……ふふ、面白い。東皇太一、これが縁でなくて何だろう。
影は笑い、鮮紅の翼を大きく広げる。
「占ってもらった礼はどうしましょう?」
少司縁は慌てて手を振る。
「『鐘鼓饌玉(しょうこせんぎょく)は貴からず、目の前の人を大切に』──」
「これを持っておきなさい。少しは幸運を連れてくれるかもよ」
影は東へ飛び立ち、少司縁の手には、ふくらみ光を湛えた赤い羽が一枚残った。

第三歩、闘い。
「大いなる目的を掲げるなら、まず詳細で実行可能な計画表を立て、次に一歩ずつ、堅実にそれを成せ」
巫葉学園にいた頃、鬼谷子はそう教えた。だが、彼女は心に留めなかった。あの頃は、計画立案に長けた仲間が大勢いて、彼女の天馬行空に見える思いつきのために、幾重もの予備計画を用意してくれたからだ。
だが、今は違う。
だから彼女は計画を列ねる術を学びはじめた。過去の夢に住まう人々からの学びを、いま手もとで組み直す。ここまでの手応えは上々、いや、上出来。これからの戦いに自信は満ちる。
なに、失敗など怖くない。すべては終わりから始まっている。これから先、彼女には──時間なら、いくらでもあるのだから。
詳細バージョン③「愉悦のゲーム」
「巫神祝(ふしんしゅく)が奇襲され、雲珀(うんぱく)の採掘地図が奪われた」
──そんな報が忘憂沼沢に届いてまだ数日、さらに新たな救援の呼び出しが入った。今回は大司命自らが現場へ向かう。

流雲の下に巧妙に隠された雲珀の採掘場。大勢の巫祝が地面に跪き、その頭は一様に一部だけ剃り込まれ、茹で上がったばかりの卵のように見える。
「あたしはね、筋の通らない真似はしない。盗りもしないし、奪いもしない。ただ、ちょっとしたゲームをしたら、みんなが『ぜひ持ってけ』って言うだけのこと。断るのは意地が悪いでしょ?」
雲珀の山の上に腰を下ろした女の肌は、数え切れぬ亡者を送ってきた大司命の記憶にある魂のように、限りなく透明に近い。それでいて、その声は生者のもの。何より、背にきらめく半扇の赤い羽が、ここ数日彼が追っていた危険の源そのものに違いなかった。
ゆえに常の冷静さはわずかに乱れ、「何者だ」と「危険な物の香りがする」が交錯し、彼の口をついて出たのは──。
「貴様は何『物』だ?」
「『物』ですって? あたしはあんたの親玉さ!」
閃光が大司命の天頂へ奔り、戈と羽刃が素早く鋭く交わって、すぐにそれぞれの主の手へと戻る。



「無礼を詫びよう。だが、これが君の言う『ゲーム』か?」
「まだ終わっちゃいないわ。荷運びの河童がひとり足りない。天辺つるりとしたあなたなら、ちょうどぴったり」
影が笑みを浮かべて躍りかかる。衝突の音が鳴り響く中、一枚の赤い羽がひらりと舞い落ちる。影はそれを優雅につまみ、日差しに細めた目で確かめる。
「ん? どうしてこれがあなたの手に?」
──あれは、あの時あの小娘に渡した「幸運のお守り」のはず。
数日前、少司縁の報告を受けたときから、大司命はこの赤羽から、死と腐敗の気配を感知していた。彼は源を求めて追い続けたが掴めず、そして今、ついに蝟集する原因と相対したのだ。声は一層冷ややかになる。
「不浄を祓い、潜む災いを処す──それが我が職掌」
「匂いはもう落ちてる。なのに、なぜまだ持ち歩いてるの?」
影は羽を深く嗅ぎ込む。
「さては、あたしに恋してる?」
仮面の下で、彼の眉がわずかに跳ねた。
「あっ、違う。あの子に恋してるのね?」
殺意が、もはや隠し切れない。
「思い出した。数日前、忘憂沼沢に悪霊が出たとき──大司命さまはずいぶん長いこと戈を振り下ろさなかった。あの可愛い子の『用事』が済むのを待っていたのかしら?」
「それからね──」
影は、雲珀かき集めより面白い玩具を見つけた子どものように語り続ける。考えてみれば、雲珀を漁って回るのは東皇太一を超常の位へ押し上げるための補薬にすぎない。彼女自身にとって重要ではないのだ。
ただ一つ、腐りゆく肉の奥で燃える火だけが二十年消えずにいた。その火は身中を這い、芳ばしくも凄まじく、世界を泣かせるほどに燃え拡がった。
──まだ薬を見つけられていない。この火が消えぬ限り、東皇太一、あなたも安眠はできない……。
だが、今日、その火は別の炎に点じた。

先ほど、彼は無意識に視線をそらせた。そこには、大切な「誰か」がいる。
「荀(シュン)」の弟子──今代の大司命がどんな選択をするのか、見てみたい。
目の前の一人を救うのか、それともまた「必要な犠牲」を選ぶのか。
「ねぇ、もっと良いゲームを思いついた。今度は二人だけのゲーム」

「一人の命と一つの奇跡、等価交換ってのはどう? 不満なら彼女の家族もつけましょう。あ、忘れてた、彼女に家族はいなかったわね。じゃあ村ごと、部族ごと、百でも千でも」
「ねぇ、大司命さま。天穹(てんきゅう)のように、迫り来るものすべてから雲夢山地を庇えるといいわね」
「あ、ま~た忘れてた。天穹もすぐに壊れちゃうものだったわねぇ」
詳細バージョン④「長い雨季の中で」
窓の外で逆さまの風鈴草が、幾度もの豪雨に洗われて透き通っている。窓枠と壁の隙に作られた蜘蛛の網は、雨に打たれて水滴の破れ簾と化した。蜘蛛は隅に身を丸め、雨が止むまで動かぬと決めている。
雲中君が窓を閉めようと立ち上がった瞬間、誰かが窓越しに飛び込んできた。
「この三ヶ月間、また雨のなかお使いに出されたら──その夜は雲夢山地名物・採れたての『沼鰻の炙り』をふるまってあげるわ!」
「年寄りには固い。しかも、まったく採れたてではない」
東皇太一は火のそばで瞑目したまま、誰が戻ったかを言い当てる。
「歯は丈夫だから構わないよ」
雲中君は残った半分の窓を静かに閉じ、火のそばへ戻る。
宮殿・東神城の屋根裏は手のつけようもない散らかりようで、実際、がときおり草花に水をやりに来るほかは誰も手入れしていない。天生木(てんせいぼく)の梁は落雷に撃たれて色とりどりの茸を生やし、こんな雨夜には誰も外へ出たがらない。二人は室内に小さな焚き火を起こし、茸をゆっくり炙っている。
影が翼を激しく振ると、雨粒がぶどう弾のように四方へ弾け飛ぶ。
東皇太一は慌てて火を庇う。
「厄介を増やす天才だな」
「知らないわ。翼が濡れると飛べないの」
影は翼で身を包み、火のそばにうずくまる。
「他の鳥はそうならないが……?」
「同意だ」
雲中君は自分の翼に落ちた水滴を見下ろして眉をひそめる。
「歌があったろ──『集まろう、豪雨の夜、火を囲み、唄を歌い、心は軽く……』」
東皇太一は色とりどりの茸を返し、雲中君は黒白縞の傘茸を口へ運びつつ「『往生の道』に集う幽かな声でも聞きたい」と呟く。影は一番大ぶりの血茸を手に取り、東皇太一の口元へ押しやる。
「そこを歩くべきなのは別人よ」
血茸はゆっくりと艶を失い、東皇太一の身辺に浮かぶ三つの珠と同じ色に変わっていく。彼はぱちぱち弾ける火を見つめ、脈絡なくぽつりと言った。
「『あの日』も、こんな土砂降りだった」

あの日。
彼女は血溜まりに横たわり、純白の羽はどす黒い赤へと染まりきっていた。周囲の兵器が打ち合う音は遠のき、彼女は折れた両翼で横たわる母を見た。腹は裂かれ腸は半ば溢れ、明日成人を迎えるはずだった向かいの家の娘は、他の者たちと串刺しの茸のように連ねられていた。昨日まで成人の冠に使う木を嬉々として選んでいたというのに。村頭の家の足元が、村尻の家の頭と並び──生の気配はどこにもない。
それでも彼女は待った。これまで幾度もそうしてきたように、「彼ら」が来ると知っていたから。
だが、あまりに疲れていた。少しだけ、目を閉じてもよいだろうか──。微かな、心地よい香りが鼻先を撫でる。雨はさらに強まり、やがて周囲には雨音だけが残った。寒くはなかった。温かく湿った絹に包まれているかのようだった。ほどなくして雨音も遠のき、残ったのはほのかな香りと、遠い声だけ。
「景……景……お願い、寝ないで、行かないで……」

「ヘッ。それを言うなら、あんたが『玄(ゲン)坊』から『鰻』に化けた日も土砂降りだったから」
影は混濁する記憶から引き戻され、手にした煤けた茸を火へ投げ戻し、からかいで動揺を覆い隠す。
「荀が醜い骨袋になった日も同じ豪雨だったな」
東皇太一は表情を崩さず、今の忘憂沼沢にいる大司命の師を焚きつける。
影は露骨に不快げに顔をしかめ、その名をこれ以上聞きたくないとばかりに枯枝で火をつついて火の粉を散らす。
「ところで、往生の道を探ったけど、死んだのや転生したのやいろいろ。でも、少司命の行方だけは掴めなかった。まだ生きてるの?」
「──とうの昔に死んだ」
「じゃあ、なぜ往生の道で見かけなかったんでしょうね……?」
先ほどの茸で一度ふらついていた雲中君が、渋々ながら会話に戻る。
「──雲夢山地に降った『一場の雨』に生まれ変わったのだ」
火の勢いがぐっと増し、東皇太一は揺らぐ焔越しに影を見据える。瞳は不穏に暗く光る。
「少司命は姻縁と生機を司る者。自らの生命を犠牲に『生命の雨』をもたらしたんだ。天闕の禍で国境の戦場は焦土と化したが、その雨はそこで、わずかながら生の芽を蘇らせた……」
森には新たに姻縁を預かる巫祝が現れたという。さて、少司命の『不滅の生機』はいまどこへ流れ着いたのか──まったく、興味が尽きない。東皇太一はそんなことを面白がるように思う。
外の雨脚はさらに強まり、割れた窓から室内へと争うように流れ込む。珠の簾はついに崩れ、蜘蛛は後退に後退を重ね、家の影へと逃れた。
影は何かに思い当たったようだが、すぐに打ち消す。
二十年の惰眠──美容の秘訣なんてそんなもの。
ぼろ布のようだった戦羽は今や艶を取り戻した──手入れは惜しまない主義なのだ。
神巫も巫祝も匂いは鼻につく。だが、あの娘だけは違う──風呂で使う香料のせいか。
幾筋もの感情が細糸のように絡み合い、蜘蛛の網のような密な織り目となって部屋を満たす。
「雨も悪くないな」
雲中君は感慨を込めて呟く。
「少司命は、偉大なお方だ」

「茸を食べる手が止まっているぞ」
東皇太一の誘いを後目に、影はうんざりしたように立ち上がり、窓へ歩む。空を払うように腕を振り、粘つく糸を振り落として、縛りを断ち切ろうとするかのように。
「ドアがあるだろうが!」
東皇太一が声を飛ばす。
ガシャン!──もう一枚、窓が砕けた。


他のヒーローとの関係

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ヒーロー名解説

東皇太一
・一時的に協力しあう仲
かつて巫葉学園で生死をともにした親友。
また神巫となることを一緒に目指した仲でもある。
しかし、運命の歯車は狂い、再開した二人は互いの弱みを握り合うだけの「協力者」に成り果てていた。
やがて、二人は再び別々の道を歩んでいく。

鬼谷子
・かつての先生
巫葉学園の教師と、イタズラ好きな学生。
それからどれだけ時が移り変わろうと、師として、教え子に苦しみの海から抜け出してほしいと願う鬼谷子
しかし地獄とは果てしないもの。
影はもう、かつての場所に戻れないし、戻りたいとも思わなくなっていた。

雲中君
・優しい後輩
同じ鳥類だからか、あるいは彼とを「若かった頃」の自分と重ねているのか。
影が雲中君に向ける態度は、どこまでも先輩としての優しさと気遣いに満ちている。
だが、当の雲中君からすれば、それはただの迷惑でしかなかった。
脈絡もなくちょっかいを出され、奇妙なお題を吹っかけられる日常は、およそ優しさとは程遠い。
もはや友人というより、東神城に潜む「爆弾」と呼ぶ方が、よほど正確だろう。

・雲夢山地の未来の希望
仲間のために身を艇する勇気を持つ
それは、影の住む漆黒の世界に灯された火であった。
だが、当の小鹿は、そのような重い期待を寄せられていることなど知る由もない。
どちらかといえば「東神城で、またあの変な鳥に出会っちゃったらどうしよう」、「また変な質問をされるのかな……」といった調子である。

少司縁
・強い親しみを感じる顔なじみ
照影(しょうえん)淵で目があった瞬間に、おぼろげながら「忘れてはならない人」を思い出した影。
少司縁は怖さ半分、親切心半分で影の行く先を占う。
何度も占ううちに、影の猟奇的な外見の下には、憐れむべき魂が隠れていると気付くのだった。

大司命
・師に代わりて罪を負う存在
もし糾弾すべき相手がすでにこの世にいないのなら、溢れ出す怒りはいったいどこへ向けられるのか。
影は目の前に立つ大司命を見つめ、荀と似ても似つかぬその姿に、興奮を帯びた想像を膨らませていた。
だが、無数の生と死を引き渡してきた大司命でさえ、この時は迷っていた。
師匠から授けられた教えの中にはなかったのだ──生と死の狭間に揺らぐ存在を、果たしてどう導けばよいのかを。

白龍
・純粋無垢な少年
種族が違っても血の繋がりを結べるのだろうか?
眼前で繰り広げられる茶番に、思わず失笑する影。
しかし、皮肉も警告も飲み込むことにした。
なぜなら、この場で演技の皮を被っているのは、一人だけではないと気付いたのだから。

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