「溢愛の注ぎ手」ミルフィーノ_include
属性補正
炎属性
84%
水属性
84%
風属性
84%
光属性
100%
闇属性
190%
モデル
ストーリー
ミルフィーノ「なに?私を仲間にしたい、と?」
主人公「は、はい。」
ミルフィーノ「……まあ、いいだろう。この地でのすべきことも終わりかけていたところだ。もとより、そろそろ旅立つつもりではあったからな。」
主人公「あ、ありがとうございます!助かります!」
ミルフィーノ「かまわん。癒術士と旅をしたというのも、弟妹へのよい土産話になろう。」
主人公「へえ、弟さんと妹さんがいるんですね。」
ミルフィーノ「そうだ。まだ手のかかる子たちだが、それが可愛くてな。」
ミルフィーノ「1人でできると言うが、頼りなくてついつい、いろいろと手を出してしまう。」
ミルフィーノ「そのせいでたまに怒られるが、頼ってほしいという兄心をわかってほしいものだ。」
主人公「なるほど……。」
主人公(弟さんたちのことだと饒舌(じょうぜつ)だなあ~。そんなに話したことがあるわけじゃないけど、この人がこんなにしゃべってるの初めて見たかも)
主人公(それだけ弟さんたちのことを可愛がってるのか。話しぶりからして、結構年が離れてるみたいだし、10歳くらいの子かな……)
ミルフィーノ「どうした?」
主人公「あ、いえ。仲が良さそうで、ほほえましいなと思って。」
ミルフィーノ「……ほう、お前はなかなか見る目があるな。」
主人公「え?あ、はい、ありがとうございます?」
主人公「それにしても、ミルフィーノさんってその若さで社長さんって聞きました。たしか、高級ミルクしか扱わないお店なんですよね。」
主人公「それで、お菓子の国でもパティシエ御用達のブランドになってるって。」
ミルフィーノ「ああ。ミルク好きが高じてな。」
主人公「でも、社長をしながら、スイーツハンターとしても活躍するって、大変そうですよね。ここでも社長としての仕事をしてたらしいじゃないですか。」
ミルフィーノ「たしかにやるべきことはたくさんあるが、楽な仕事など存在しないだろう。」
ミルフィーノ「そして、どの仕事も私が好きでやっていることだ。大変ではあるが、充実している。」
ミルフィーノ「それに……、地位と財力はいくらあっても困らぬものだ。それさえあれば、大抵のことは実現可能だ。」
主人公「さっきまでイイ話だったのにいきなり俗にまみれた感じありますね……!?」
パン屋のおやじ「あ、ミルフィーノの旦那!言われたとおり、ミルクイーンのミルクを置いておいたぜ。」
パン屋のおやじ「けど、いいのか?ただで、商品をおろしてくれるなんて。」
ミルフィーノ「宣伝を兼ねているから、問題ない。あとは、以前頼んでいたことを、くれぐれもよろしく頼むぞ。」
パン屋のおやじ「おお、そいつは任せな!旦那の弟と妹が来て、困っていたら、助けてやって、何かあればすぐさま旦那に連絡を入れればいいんだろ?」
ミルフィーノ「ああ。」
パン屋のおやじ「へへっ、こういうのってなんだかくすぐったいな。俺も昔は、初めてのお使いや、小さな旅は緊張したもんだ。」
パン屋のおやじ「親が後ろからついてきてたり、事前に店に連絡が入ってるなんて知らずにな。」
パン屋のおやじ「ま、旦那からはいいミルクをおろしてもらったからな!ちゃんと、子供たちの世話をしてやるよ!」
ミルフィーノ「頼んだ。」
主人公(なるほど、まだ小さい弟さんたちのために前もってあちこちで仕込みをしてたのか……。弟さんと妹さん思いなんだな)
ミルフィーノ「パン屋には話を通せたから、あとは……。事前に街中の宿や店にも金を払っておいたし、護衛と身の回りの世話をする信頼のおける者も雇っておいた。」
ミルフィーノ「……よし、やり残したことはないな。では、癒術士殿よ、私はいつでも出発可能だ。」
主人公「え、いいんですか?弟さんたちがここに来るんですよね?」
ミルフィーノ「私がいると、怒られるからな。以前、それで妹に、もう子供じゃないとすねられて失敗した。」
主人公「ああ、たしかに、小さい子って大人扱いされたがる時期がありますよね。」
ミルフィーノ「お前より年は上だぞ。」
主人公「えっ。」
ミルフィーノ「……?妹は16だ。」
主人公「……。えっと……、じゅ、16歳だったらそこまで過保護にしなくてもいいんじゃないかなって……。」
主人公「ほら、なんでもやってもらうと、自分でできなくなりますし……。」
ミルフィーノ「……?それの何が問題だ?心配せずとも、いつまでも私が弟と妹の面倒をみてやるとも。」
ミルフィーノ「むしろ、私になんでも頼るようになった方が、ずっとひとり立ちせずに留まり続けてくれるだろう?そうなったとして、なにひとつ不自由はさせない自信がある。」
ミルフィーノ「私には財力も地位もある。ほとんどの望みは叶えてやれるのだからな。」
ミルフィーノ「まあ……、財力と地位があっても、昔のように手ずからお菓子を食べさせてやるといった私の望みはかなわなかったのだがな……。」
主人公(弟さんたちが怒るのも、無理ないよ……。この人、ダメ人間製造機だあ……!)
備考
関連ユニット