「報恩の目付役」フィデリオ_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
100%
風属性
100%
光属性
100%
闇属性
130%
モデル
ストーリー
メルク「私たちの仲間に、なのですよ?」
フィデリオ「ええ。もしあなた方がよければ、ですが。」
メルク「もちろん大歓迎なのですよ!これからよろしくなのです!」
フィデリオ「申し出を受け入れて頂いたこと、感謝します。こちらこそよろしくお願いいたします。では、私はこれで……、」
メルク「って、もう行ってしまうのですよ!?」
フィデリオ「失礼、まだ何かありましたでしょうか?」
メルク「そういうわけではないのですが……、ただもう少しお話してみたかっただけなのです。引き止めてしまって申し訳ないのですよ。」
フィデリオ「そうでしたか、気づかずに申し訳ありません。私のために、メルクさんたちの時間をこれ以上、割いて頂くのも忍びないと思いまして。」
メルク「みゅっ、私たちを気遣ってのことだったのですね!いきなり会話を打ち切られたので、あまりよく思われてないのかと思ったのですよ……。今日は特に用事もないのです!これから仲間になるフィデリオさんのことをいろいろ知りたいのですよ~!」
フィデリオ「なるほど、戦いにおいて命を預けることもありますしね。私としたことが、配慮が足りなかったようです。聞きたいことがあれば、なんでも尋ねてください。私にお話できることなら、お答えしますから。」
メルク「みゅ、ええとそれでは……、どうして旅に出ようと思ったのですよ?目的地があるとのことでしたが……、」
フィデリオ「そうですね……、あまりおおっぴらには言いづらいのですが……、実は、私がお目付け役としてお世話を任されているお嬢様が私の目を離している隙に家を抜けだされてしまったのです。すぐに追いかけたのですが、追いつくことはできず……。しかしながら、彼女の行き先はいつも決まっていますのでそこへ彼女を迎えに行く途中、というわけです。」
メルク「それは大変なのですよ~。その子はどうして家を飛び出してしまったのです?」
フィデリオ「……以前にお聞きしたのですが、答えてはいただけませんでした。私が至らないせいでしょう……。」
メルク「フィデリオさんはその子のことを大切に思っているのですね~。」
フィデリオ「ええまあ……。元は彼女の父上への恩返しだったのですが、いつの間にか、絆されてしまっていました。」
メルク「恩返しなのです?」
フィデリオ「あの方には、学費を出していただいたのです。字も読めず、本すら買うお金のなかった私を寮付きの学校へいれてくださいました。」
メルク「そうだったのですね……。それで、その恩を返すために娘さんのお世話を……。」
フィデリオ「幸い、私は医学も学んでいて、さらに回復魔法が使えましたから、体の弱い彼女のお目付け役に適任だったのです。」
メルク「なるほどなのですよ……。」
フィデリオ「……、はじまりはそういう理由でしたが、今は彼女を妹のように大事に想っています。こうして彼女をひとりで出歩かせてしまっている以上、お役目も満足にこなせていないと言うことなのですが……、だからこそ、彼女に何かある前に迎えに行きたいのです。彼女の望みすら打ち明けて頂けない私でも、それくらいは、できますから。」
メルク「フィデリオさん……、」
フィデリオ「……欲を言えば、彼女の求めているものを打ち明けてほしいのです。かつて私が、問われるままに彼女の父上に望みを告げて、叶えて頂いたように今度は私がそうしたいから。……失礼、少し長話をしてしまいました。私のことを、わかっていただけたでしょうか?」
メルク「みゅ、話しを聞けて、良かったのですよ。もし私にできることがあれば、言ってほしいのです。フィデリオさんたちのために協力したくなったのですよ。」
フィデリオ「……、はは、ありがとうございます。やっぱり言ってみるものですね。」
備考
入手方法