「舞台裏の盾士」オーシャン_include
属性補正
炎属性
130%
水属性
100%
風属性
77%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
メルク「オーシャンさんなのです?」
主人公「ああ、こないだ仲間になってくれたんだ。紹介所のお姉さんは、さりげないけど優しい人だって言ってて……、」
オーシャン「……。」
主人公「あ、オーシャンさん!」
オーシャン「……。」
主人公「あの……、」
オーシャン「……。」
主人公「……。」
メルク「き、きっと、タイミングが悪かったのですよ。ほら、よく見れば、なにか書き物をしてるのです!」
主人公「うん……。」
(暗転)
メルク「みゅ~、主人公さんが戻ってくるまでひまなのですよ~。」
オーシャン「ひとりとは珍しいな。」
メルク「みゅっ、オーシャンさん!」
オーシャン「どうした?」
メルク「な、なんでもないのですよ。」
オーシャン「そうか。」
メルク「ええと、実は主人公さんが紹介所のお姉さんに手伝いを頼まれて行ってしまったのです。」
オーシャン「そうか。」
メルク「……なにか用なのですよ?」
オーシャン「悪い。誰かここに座る予定だっただろうか?」
メルク「みゅっ、そうじゃないのです!ただ、オーシャンさんがこういう騒がしいところにやってくるイメージがなくて……、」
オーシャン「騒がしいのはそこまで嫌いじゃない、作業の途中でなければ。それに、仕事のためにもなる。」
メルク「仕事というと……、舞台美術なのです?」
オーシャン「ああ。」
メルク「いまいち、なにがどう役に立つのかわからないのですが……、」
オーシャン「人がどういう時にどんな反応をして、どんな過ごし方をするのか知ることができる。」
メルク「な、なるほど……?」
オーシャン「……舞台美術はそれだけでは完成しない。役者が舞台に立って、照明がともされ、音楽が響いてこそ、完成する。」
オーシャン「だから、人のあり方を知っていた方が、いい舞台がつくれる。……と、俺は思う。」
メルク「なるほど、そういう意図があったのですね!そういえばオーシャンさんの舞台美術は、斬新なことで有名だと聞いたことがあるのですよ。」
メルク「それも、そうやって人を観察して作った舞台だからなのですね~。」
オーシャン「……そうだな。俺は、役者に合わせた舞台をつくることにしている。」
オーシャン「役者にはそれぞれ個性があり、役の演じ方も違う。同じ脚本でも役者によって、雰囲気や印象が変わってくることもある。」
オーシャン「だから、そうした個性を最大限に活かせる舞台美術をつくれたら、よりいいものになるんじゃないかと、……思っている。」
メルク「それがオーシャンさんのこだわりなのですね~……!演劇って、つい役者さんにばかり注目してしまうのですが、素敵な劇には、舞台の力も重要なのですね……!」
メルク「そんな重要な仕事を一任されているオーシャンさんのすごさも改めて知ったのですよ~……!」
オーシャン「……すごいのは俺じゃない、座長だ。」
メルク「座長さんなのです?」
オーシャン「座長に声をかけられるまでは、俺の舞台美術は評価されたことがなかった。」
オーシャン「今思えば当然だが、どの劇場や劇団も設計図の段階でボツにした。」
オーシャン「実績も信頼もない俺の破天荒なデザインに、大事な劇を任せてくれるはずはない。」
オーシャン「……そんな時に、唯一、俺のデザインを試してみてもいいと言ってくれたのが座長だった。」
オーシャン「予算も期間も限られていたが、座長は真剣に、俺とデザインを話し合い、改案に何度も付き合い、脚本や役者のことを伝えてくれた。」
オーシャン「そうして出来上がった舞台を見た時、俺は、この人が許してくれるなら、ずっとこの歌劇団で働きたいと思った。」
オーシャン「俺を認めてくれた感謝だけではなく、あの人が信頼と尊敬に値する人だと思ったからだ。」
メルク「そうだったのですね~……。そこまで信頼できる人の下で働けるのは、きっと素敵なことなのですよ~。」
オーシャン「ああ。俺もそう思う。」
メルク「それにしても、オーシャンさんがこんなにお話ししてくれるなんて、ちょっとびっくりしたのです。」
オーシャン「……、俺も、たまにはしゃべる。」
メルク「みゅ、もしかして少し照れてるのですよ?」
オーシャン「そういうわけでは……、」
主人公「メルクー、待たせたなって……、オーシャンさん!」
オーシャン「……俺はこれで失礼する。ではな。」
メルク「はいなのですよ~!……、みゅ?オーシャンさん、奥の部屋に入っていくのです。人を観察するためじゃなくて他に用事が……、」
メルク「……!」
メルク「もしかして、本当は人を観察する予定はなくて私の近くに座ったのも、たくさんお話ししてくれたのも、私が暇だと愚痴っていたからなのですよ……?」
メルク「……みゅ~、紹介所のお姉さんが言っていた通り、さりげない優しさを持ってる人なのですね~……。」
メルク「なのですね、主人公さん!」
メルク「主人公さん?」
主人公「……俺が来た瞬間、席をたったんだけど。俺、嫌われてるのかなあ……。」
メルク「あっ……。嫌われてるのは、タイミングに、なのですよ~……。」
備考
「優美なる紫華」ロザリナが座長を務めるローズ歌劇団に所属している
他の団員として「舞奏でる白譜」フリューゲル、「風雅の指揮者」ディレット、「凛乎の歌劇家」プリシラがいる
入手方法
ダイヤスカウト