「優美なる紫華」ロザリナ_include
属性補正
炎属性
90%
水属性
90%
風属性
90%
光属性
140%
闇属性
100%
モデル
攻撃 | ダメージ |
ストーリー
ロザリナ「ごきげんよう、お二方。」
メルク「みゅ、ロザリナさん!ごきげんようなのですよー。」
主人公「ごきげんようです……、」
主人公「って、仲間として一緒に過ごしているうちに、なんだか最近、ロザリナさんの話し方がうつってきたような気がします。」
ロザリナ「あら、それならこれからは語尾にローズ歌劇団をよろしく、とつけようかしら。」
主人公「さすが座長……、宣伝に余念がない!」
ロザリナ「ほほほほ、座長として当然ですわ。もっとほめたたえてもよろしくってよローズ歌劇団をよろしく。」
主人公「わー、すごいローズ歌劇団をよろしく!」
メルク「すごいのですよーローズ歌劇団をよろしく!」
ロザリナ「ふふふんっ。声援、感謝しますわローズ歌劇団を……、」
ロザリナ「わかりきってましたが、これはくどいですわね。」
主人公「やめましょう。」
ロザリナ「やめましょう。」
メルク「それにしても、今日も華麗に浮遊してるのですよ。仲間になってからしばらくたつのに、いまだに地面に立っているところを見たことがないのです。」
ロザリナ「ふふふん、今のご時世、キャラ立ちが大切でしてよ。」
ロザリナ「いくら劇の内容がよくても、見て見らわなければ意味がありませんもの。」
ロザリナ「ですから、人の記憶に残りやすいキャッチー座長……、フライング座長として、宣伝効果を狙っているのですわ。」
メルク「そんな意図が……!」
ロザリナ「せっかく魔法の国の血を引いているのですもの。それを役立てない手はなくってよ。」
主人公「魔法の力って凄いんだなあ……。それを使いこなせるロザリナさんもだけど。」
ロザリナ「ほほほほ、もっとほめてもよろしくってよ!」
主人公「ほしがりますねー!」
ロザリナ「座長業に専念してからというもの、トップスターとして役者をしていた時代のように一身に称賛を浴びることは少なくなったものですわ。」
ロザリナ「ほめたたえられることに慣れ切った体が、今もことあるごとに称賛を求め、うずきましてよ……!」
メルク「ロザリナさんのほめられたがりにはそんな事情が……!」
主人公「役者をしてたのは何年くらい前なんですか?」
ロザリナ「役者をしてた時に大変だったこと?そうですわね~……、」
主人公「え?そうじゃなくて何年前の……、」
ロザリナ「聞こえなくってよ?」
メルク「主人公さん、デリカシーなさすぎなのですよ。」
主人公「えっ!?で、でもすごく若く見えるから……、」
ロザリナ「ほほほほ、どうもありがとう。」
主人公「……、た、大変だったことってなんだったんですか?」
ロザリナ「そう、役者時代の苦労といえば、何があっても舞台を降りられないことでしてよ。今思えば、大変なのは役者だけではないけれど……。」
ロザリナ「音楽が鳴らなかったり、誰かがセリフを飛ばしたり、衣装チェンジに間に合わなかったり、ものすごくトイレにいきたくなったり……、」
ロザリナ「どんなハプニングが起きても、役者は舞台で演じ続けなくてはなりませんの。ショー・マスト・ゴー・オンですわ。」
主人公「それってお客さんは気づいて……?」
ロザリナ「そこが役者の腕の見せ所でしてよ。とっさのアドリブで、いかにミスを演出に見せられるか。もちろん、カバーしきれないミスだって時にはありますわ。」
ロザリナ「でも、内心で、どれだけ恥ずかしく、情けなく、慌てていても、お客様の前では悟らせず、とにかく演じきる。」
ロザリナ「それが舞台に立つ者の義務ですの。」
メルク「た、大変なのですよ~……。私たちが気づかないだけで、本当はハプニングがあったかもしれないのですね~……!」
メルク「まるで白鳥みたいなのです。優雅に水上では泳ぎつつ、水面下では必死にバタ足を……。」
主人公「たしかに……。それを見ている人に気づかせないようにできる人がすごい役者さんってことなのか……。」
ロザリナ「ふふふ、そうとも言えますわね。」
<場面転換>
主人公「昼間のロザリナさんの話、面白かったな。」
メルク「お芝居の舞台裏を聞けてよかったのですよ~。でも、思ったより大変そうだったので……、」
???「ふんっ、ふんっ!」
メルク「みゅっ!?な、なんの音なのですよ!?」
主人公「その茂みの向こうからみたいだ。こんな村はずれでいったい何が……、」
ロザリナ「ふんっ、ふんっ!」
メルク&主人公「……、」
ロザリナ「ふう……、これで今日の腕立て伏せと腹筋は終わりでしてよ。あとは美容パックをして……。」
ロザリナ「まったく、傘で飛ぶのも楽じゃなくってよ。」
主人公「魔法で浮かせられるのは体じゃなくて傘だけだったのか……。」
メルク「つまり、常に空気椅子かつ懸垂してるみたいなもの……。」
メルク&主人公「……、」
メルク「ロザリナさんのバタ足を知ってしまったのですよ……。」
主人公「ロザリナさんへの称賛の気持ちを込めて、なにも見なかったことにしよう。」
メルク「なのですよ。」
備考
関連ユニット