「縁の仕立て猫」ロロ_include
属性補正
炎属性
89%
水属性
89%
風属性
89%
光属性
150%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ロロ「ふむふむ。なるほど」
ロロ「ええっ、そんな裁縫方法が!?」
ロロ「こんな風に褒めてくれるの、うれしいなあ」
メルク「ロロさん?さっきからなにを読んで、そんなに感激してるのですよ?」
主人公「それに尻尾がずっと垂直に伸びてるけど……。」
ロロ「あ、主人公さん、メルクさん。すみません、声に出てましたか?」
ロロ「今読んでいたのは、観光都市で行われたファッションショーの記事ですよ。」
ロロ「なんでも雪の国からは新進気鋭のミルカデザイナー、あのメルレッティさんが来てくれてたそうで、その人のインタビュー記事なんですよ。」
ロロ「ファッションショーに使われていた僕の服をすごく褒めてくれていて……、その嬉しさが口にも尻尾にも出てしまっていたようです。」
メルク「そうだったのですよ~。服が褒められててよかったのです!」
主人公「そういえば、猫族の人は嬉しい時に尻尾がまっすぐになるのか?」
ロロ「そうですね、特に隠したりしなければ。」
主人公「隠す?」
ロロ「尻尾で感情が筒抜けになってしまうことを恥ずかしがる方もいますから。」
ロロ「僕の幼馴染もそうでした。それでよく尻尾の訓練に付き合ってたものです。」
ロロ「それに猫族では気にする方は少ないですが、他の種族……、」
ロロ「例えば犬族の村では、尻尾をコントロールできてこそ一人前、といった風習があるところもあるそうです。」
ロロ「大人になっても、ところかまわず感情のままに尻尾が動き回ってしまうのは恥ずかしいことなんだとか……。」
ロロ「だから、大人の犬族の方が尻尾を心のままに動かすのは基本的には、恋人や家族、親しい友人の前だけだそうです。」
メルク「そうだったのですね~!」
ロロ「そうはいっても、あえて尻尾を動かして相手に気持ちを伝えたりすることもコミュニケーションの方法のひとつらしくて。」
ロロ「だから犬族の方の多くは、成長過程で尻尾のトレーニングをさせられる方が多いそうですよ。」
メルク「なるほど……。かわいいと思っていたのですが、尻尾があるのも大変そうなのです。」
ロロ「あはは。僕にとってはすごく便利なんですけどね。」
ロロ「もし犬族に生まれていたら、トレーニングが面倒で、尻尾なんてなければいいと思っていたかもしれませんね。」
主人公「ロロの口から面倒って言葉が出るのが意外だな……。」
メルク「たしかに、いつも仕事熱心で真面目なのですよ!」
ロロ「好きなことだからですよ。猫族は好奇心旺盛で、気まぐれな気質の人が多いんです。つまり興味のあることしかやらないってことですね。」
主人公「そ、そうだったのか……。」
ロロ「もちろん個人差はありますけど、僕は典型的な猫族ですよ。」
ロロ「好きなものや好きな人、情熱を傾けてることにはすごく夢中になれるんですけど、でも反面、そうじゃない時は…、」
主人公「時は?」
ロロ「基本的に動かないです。」
メルク「動かないのですよ!?」
主人公「どういうことなんだ……。」
ロロ「尻尾の恩恵を活かせる猫族に生まれてよかったです。」
<場面転換>
ロロ「ふああ、いい天気~。今日は仕事ができないし、1日、寝てよう~。」
メルク&主人公「……。」
メルク「ロロさんを中心にして、本から食べ物まで円状に広がってるのですよ。」
主人公「しかも寝ころんでるクッションって、巷で噂の人をダメにするやつ……。」
ロロ「のど乾いた~、お水~。」
主人公「おおっ、手では届かない足元の水を尻尾で!たしかにこれなら一切動かなくても、手と尻尾だけで必要なものに届く……!」
メルク「私も尻尾がほしくなってきたのですよ。」
主人公「メルクは尻尾を生やすより、手を伸ばせるようになったほうが早いんじゃないか?こう、のびーって感じで。」
メルク「手が伸びるより、尻尾の方が可愛いのですよ!」
主人公「ぐうたらにかわいさを求めるなよ……。」
メルク「ロロさんはぐうたらしてても可愛いのですよ。」
主人公「メルクに尻尾が生えたからといって、ロロみたいになれるかは別だ。」
メルク「おこ!おこなのですよ!」
主人公「(メルクから生えたら尻尾じゃなくて触手っぽい……、というのはさすがに言わないでやろう)」
備考
関連ユニット