「双炎の銃士」ブランドル_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
74%
風属性
135%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ブランドル「……。」
メルク「ブランドルさん。すっかり王国の本に夢中なのですね。そんなにおもしろい内容なのですよ?」
ブランドル「……。」
メルク「ブランドルさん、ブランドルさん~。」
ブランドル「……。」
メルク「みゅ、集中しているのですね~。いくら呼びかけても反応がないのですよ。」
メルク「主人公さんは寝不足のせいか、椅子にすわったままねむってしまったのです。」
メルク「とはいえ、私だけここでじっとしているのも退屈なのですよ……。」
ブランドル「……。」
ブランドル「のどが渇いたな。」
メルク「みゅ?あの、ブランドルさん?ええっと、いったいなにを……、」
ブランドル「……。」
メルク「みゅわわわっ!ブランドルさんのくちびるがせまってくるのですよー!?」
メルク「奥手そうにみえて意外とだいたん……、ではなくて、強引なのはよくないと思うのですよ~!」
ブランドル「ん?」
メルク「みゅうううっ!正気にもどってほしいのです~!」
ブランドル「ああ。」
ブランドル「メルクか。わるい、ぼうっとしていたようだ。」
メルク「ブランドルさん……!みゅ……、みゅふふ、びっくりしたのですよ……。」
メルク「先日は予定していたよりも長旅になったのです。ブランドルさんも疲労がたまっているのでは……?」
メルク「主人公さんみたいにここで熟睡するのもよくないのですが。じっくり休息をとったほうがいいと思うのですよ。」
ブランドル「主人公は寝たのか。」
ブランドル「俺の心配は無用だ。しばらく目を酷使していたせいだろう。やたら読みづらい本だと思っていたが……、」
ブランドル「どうやら眼鏡をかけわすれていたようだ。」
メルク「それでもかまわず没頭できる集中力に感心するべきか、むしろうっかりやさんなのではと思いあらためるべきか、いろいろと悩ましいところなのですよ……。」
ブランドル「どちらかといえば、俺はうっかりやさんなのかもしれないな。」
ブランドル「むかしから気のまわらないタチなんだ。不快にさせてしまうこともあるだろうが、今後はできるかぎり配慮しよう。」
メルク「みゅ!?私はべつにブランドルさんが不快にだなんて思わないのですよ~!」
ブランドル「そうか。」
メルク「みゅ、みゅふふっ。それにしてもブランドルさん。ベルトにさげてる眼鏡は読書用のものだったのですね~。」
ブランドル「いちおうはな。もとは愛想のわるい俺をみかねてか、姉のフラヴィアが押しつけてきたものだ。」
ブランドル「当時はよけいな節介だとばかり思っていたが。いまではこいつがなくては読書に支障がでる。」
メルク「ええっと、要領をえないのですが……、」
ブランドル「むかしはよく町の連中に絡まれたんだ。手短にいえば、俺の態度が気にくわなかったのだろうな。」
ブランドル「そんなときにフラヴィアがこいつをもってきたんだ。ときおり暑苦しいところもあるが、面倒見のいい姉でな。眼鏡をかけるだけで印象もずいぶんかわるといっていた。」
メルク「なるほど……。そのあとはうまくいったのですよ?」
ブランドル「いや、ためしてはいない。どうして媚びを売るような真似をしなければならない。わざわざ愛嬌をふりまく必要などありはしないだろう。」
メルク「みゅ……。」
メルク「なんだかブランドルさんって、不器用なところはあるかもですが、まっすぐな人なのですね~。」
ブランドル「そうか。フラヴィアにもよく不器用だといわれていた。」
ブランドル「それよりメルク。俺は王国の文化と風土をもっと知りたい。」
ブランドル「先日、この本を買ったところ……、なんという町だったか思いだせないが、また、つれていってくれないか……。」
メルク「たぶん商業都市なのです。また主人公さんにいっておくのですよ。」
ブランドル「……。」
ブランドル「そう、か……。ありがとう、メルク……。」
メルク「ブランドルさん……?いきなりうつむいてどうしたのですよ?」
メルク「みゅ……。」
メルク「ねむってしまったのです……。やっぱりつかれていたのですね……。」
メルク「しっかりしているようで、どこかほうっておけないというか、不思議と守ってあげたくなるような人なのです。」
メルク「みゅふふ。紹介所のお姉さんに毛布を2枚お願いするのですよ。」
備考