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「必解する固卵」ハードエッグ

最終更新日時 :
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作成者: ゲストユーザー
最終更新者: ユーザー48909

「必解する固卵」ハードエッグの基本データ

出身機械の国
年齢?歳
性別不明
レアリティ★4
属性
成長タイプ早熟
武器ワイヤー
武器種別突撃
同時攻撃数3体
攻撃段数-

初期体力初期攻撃力
2,4502,690
最大体力最大攻撃力
4,6555,111
覚醒体力覚醒攻撃力
7,4308,186
スキル進化体力スキル進化攻撃力
--
移動速度攻撃間隔
552.73
リーチタフネス
9544
DPS総合DPS
18725616
覚醒DPS覚醒総合DPS
2,9998,996
スキル進化DPSスキル進化総合DPS
--

進化-
-
スキル1-
-
スキル2-
-
追加日2020.03.31
4月新ユニット追加フェス2020
入手方法-
-


属性補正

炎属性

 90%

水属性

 90%

風属性

 90%

光属性

 145%

闇属性

 100%


モデル


ストーリー

ネタバレ注意!

<機械の国>

警吏の男性「面会時間は1時間です。」

警吏の男性「それ以上は、申し訳ありませんが……。何分まだ、対応を審議中なものでして。」

ハードエッグ「承知している。こちらこそ、忙しい時にすまないな。」

ミスター「ぴよよ。」

警吏の男性「いえ。それでは……、」

警吏の男性「お入りください。」

「……。」

ギア「よく来てくれたな、ハードエッグ。」


<時間経過>

ギア「……なるほど、国を出るのか。」

ハードエッグ「ああ、しばらくは戻ってこられない。その前に挨拶をしておこうと思ってな。」

ギア「そうか。……お前はもう、完全に私の手を離れてしまったな。」

ハードエッグ「そう寂しいことを言ってくれるな。俺にとって、君は母親のようなものなのだから。」

ギア「母親、か……。」

ギア「だっこでもしようか、息子よ。」

ハードエッグ「いや、残念だが遠慮しておこう。ヘキサルト嬢の体で耐えられるとは思えん。」

ハードエッグ「彼女とはどうだ? うまくやれているか。」

ギア「ああ、状態自体は何も問題ない。ヘキサルトとも、やり取りする方法を確立した。」

ハードエッグ「ほほぅ、いったいどんな方法だ?」

ギア「日記帳を共有している。相手に伝えたいことはそこに書き記しておけば、次に目を覚ました時に確認することができる。」

ギア「会話、とまではいかないが、意思疎通の手段としてはそこまで悪くはない。」

ハードエッグ「そうか。問題がないようでなによりだ。」

ギア「……いや、ないわけではない。」

ギア「私がこの体にいる以上、どうしても彼女の時間を奪ってしまう。……今も、彼女の意識を眠らせてしまっている。」

ギア「ヘキサルトが望んでくれたこととはいえ、やはり……心苦しい部分はある。」

ハードエッグ「……。」

ギア「知識と技術が残っていれば、すぐにでも代替えのボディを準備できたのだがな。今の私は、何もできないただの少女だ。」

ギア「……すまない、少女という歳ではないな。」

ハードエッグ「いや、正直に『900歳は越えてます』なんて言っても、相手を混乱させるだけだ。」

ギア「そうか。」

ハードエッグ「……ギア、そう自分を恥じるな。」

ハードエッグ「確かに、お前の持っていた能力は素晴らしいものだ。それは誰もが……、もちろんヘキサルト嬢も理解していたこと。」

ハードエッグ「だが、彼女は人格を優先して取り込んだ。技術や知識よりも大切だと、彼女はそう思ったわけだ。……俺も、まったくもって同意見。」

ミスター「ぴよ!」

ハードエッグ「ほら、ミスターもこう言っている。ミスターは正直者だ。信じたほうがいい。」

ハードエッグ「だから、今の自分を恥じることはない。君の人格は守られてしかるべき価値のあるものなのだから。」

ギア「……。」

ギア「ありがとう。」

ハードエッグ「その決断をしたヘキサルト嬢に言ってやれ。俺達は指をくわえてみているしかできなかった。」

ハードエッグ「だがまぁ、ヒヤッとはしたがね。結果的にうまくいったのは良かったが……。」

ギア「そうだな。ヘキサルトなりには勝算があったようだが……、」

ギア「彼女には私からも伝えておこう。カプナートもいるのだし、あまりそんな無茶はするなと。彼女は自分を低く扱いすぎているきらいがある。」

ハードエッグ「それは君もだぞ。」

ミスター「ぴよよ。」

ハードエッグ「え、俺も? 俺はいいんだ、丈夫だから。」

ミスター「ぴっよー!」

ハードエッグ「つつくな、つつくな。すまんかった。」

ギア「……それで、今日は出発の報告に来てくれたのか?」

ハードエッグ「ああ、それもなんだが……、これを差し入れようと思ってな。」

ギア「卵……?」

ハードエッグ「いいや、ゆで卵だ。黄身までカチカチの固ゆで卵。それを君に食べてもらう必要があった。」

ギア「なぜ?」

ハードエッグ「彼女の願いだからだ。」

ギア「……ショーン。」

ハードエッグ「君が目覚めた時に、食べさせてやれと仕込まれていてね。すっかり忘れていた。」

ハードエッグ「だが『スクリーン』の中で彼女の声を聞き、失ったと思っていた記録が呼び覚まされた。幸運だったよ。このまま出発するところだった。」

ギア「……。」

ハードエッグ「やはり君はすさまじい技術者だ。900年以上も記録を行える機械を作れるとは。」

ギア「いいや、それは違う。お前が設計通りなのであれば、100年以上の記録は古い物から抹消されていくはず。」

ギア「そもそも『スクリーン』には、機械の記録など映し出すことはできない。」

ハードエッグ「では、なぜ。」

ギア「簡単な話だ。それはお前にとって、記録ではなく記憶だから。」

ギア「心に刻んだ、忘れがたき思い出だからだ。」

ハードエッグ「……心か。」

ギア「獲得したのだろう、ここに至るまでに。」

ハードエッグ「どうだろうな。俺はただ、自分の正体を隠すために、人を模倣し続けてきただけだ。」

ハードエッグ「だが……ああ、そうだな。理解したいとは、思っていたかもしれない。」

ギア「……そうか。」

ギア「これ、食べても構わないか?」

ハードエッグ「もちろん、そのために持ってきた。」

ギア「いただこう。」

ギア「……。」

ハードエッグ「どうだ?」

ギア「……固ゆでだ。」

ハードエッグ「まぁな。」

ギア「黄身がパラパラと口の中で崩れていく。懐かしい食感だ。」

ハードエッグ「……マスターの作ったものだったか?」

ギア「いいや。」

ギア「わずかにだが、差異がある。その詳細は私にはわからないが。」

ギア「これは、ショーンのゆで卵ではない。」

ハードエッグ「……。」

ハードエッグ「さすがに、900年は守りきれなかなったか。」

ミスター「ぴよ~。」

ギア「だが、ショーンの気持ちは伝わった。そして、私はこのゆで卵も好きだ。」

ギア「ありがとう、ハードエッグ。」

ハードエッグ「……礼を言われることじゃない。俺はただ、マスターの命令を守っただけだ。」

ハードエッグ「だがまぁこれで……、彼女の自動人形としての役割は、ようやく果たせたか。」

ギア「……では、これからどうするんだ。」

ハードエッグ「だから、国を出て……、」

ギア「その後は? 永遠に人の為に働き続けるつもりか、46号。」

ハードエッグ「……。」

ギア「本来、自動人形は命令がなければ、自身で考えて行動を行うことはできない。逆に言えば、命令さえなければ休むことができる。」

ギア「お前はもう、休んでもいいんじゃないのか。」

ハードエッグ「……確かに。マスターを得てからずっと、働き通しだ。そろそろ休みを取ってもいいのかもしれないな。」

ハードエッグ「だがな、ギア。俺は、探偵なのさ。」

ハードエッグ「依頼があれば、断るわけにはいかん。謎があるなら、解かなければならない。」

ハードエッグ「そういう職業を、自分で選択したんだ。」

ギア「……なぜ?」

ハードエッグ「だって、面白いじゃないか。」

ギア「……。」

ハードエッグ「人の頼みを聞くのは俺の欲求のようなものだ。それを満たせる上に、驚くべき発見に次々出会える。探偵になってから、退屈したことなど一度もなかった。」

ハードエッグ「そして、こうして本来の役割も果たせた。こんなに面白い仕事は他にない。」

ギア「……満たされているのか?」

ハードエッグ「ああ、満たされているとも。自動人形なのにおかしな話だよな?」

ハードエッグ「だが、かつて教えられた。いや自分で気づいたのか? まぁどちらでもいい。」

ハードエッグ「たとえイレギュラーで得たものでも、時間は時間。ならば、それは大いに楽しみ、無駄にするべきでないと。」

ハードエッグ「だから俺は、自分から停止は選ばない。この体が動く限りは、この人生……自動人形生か。それを心行くまで堪能すると決めている。」

ハードエッグ「気遣いだけ受け取っておくよ、ギア。ありがとう。」

ギア「……そうか。お前自身がそう決めたのであれば、私に止める権利はないな。」

ギア「ならば、気遣いだけ受け取ってくれ。」

ハードエッグ「ああ、ありがたく……、」

ギア「ん……。」

ハードエッグ「……俺はどうして、頭を抱きかかえられているんだろうか?」

ギア「母とは、こういうものではないか?」

ギア「子の選択に幸あれと、祈ってやるものではないか?」

ハードエッグ「……。」

ギア「いや、すまない。そうだな、私にはこれが正しい母の形かはわからない。」

ギア「だが、私は母にこうしてほしいと思ったから。」

ハードエッグ「……そうか。」

ハードエッグ「なら俺も、君のこれからに幸あれと祈ろう。」

ギア「母としてか?」

ハードエッグ「いいや。」

ハードエッグ「息子としてだ。」


<紹介所>

主人公「ハードエッグさん、お手紙です。」

ハードエッグ「ありがとう。お礼にゆで卵をあげよう。」

主人公「あ、ありがとうございます……。」

ハードエッグ「ん、これは……。」

ミスター「ぴよぴよ。」

ハードエッグ「ああ、彼女からだ。」

ハードエッグ「……ふふふ、なるほどそう来たか。」

ミスター「ぴよ?」

ハードエッグ「彼女どうやら、代替えの体を作る傍らで、半熟卵の練習を始めたらしい。」

ハードエッグ「帰ってきたら、味見をしろとさ。……また依頼を受けてしまったな、ミスター。」

ミスター「ぴっぴよぴー。」

ハードエッグ「お前の言う通りだ。そういうことなら、のんびりもしてられん。」

ハードエッグ「とっとと仕事を片付けて帰るとしようか、ミスター。」

ミスター「ぴよぴよぴー!」


備考



※ ステータスの項目名でよくわからない場合は「ユニットページについて」を参照してください。
※ 画像やステータスなど掲載の無い場合は情報提供してくださると助かります。ストーリーはネタバレ配慮のため、コメント欄へ直接書き込まず返信から投稿してください。


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コメント (「必解する固卵」ハードエッグ)
  • 総コメント数21
  • 最終投稿日時 2020年11月08日 15:16
    • さすらいの癒術師さん
    21
    2020年11月08日 15:16 ID:jud93uri

    >>19

    長文の作成お疲れ様です!

    • さすらいの癒術師さん
    20
    2020年04月04日 13:43 ID:hshztpsk

    すみません、ユニストの順番が変になってしまいました。書き込みNo.の小さい方から順番に見ていただければorz

    • さすらいの癒術師さん
    19
    2020年04月04日 13:28 ID:hshztpsk

    >>1

    ''ハードエッグ''「彼女どうやら、代替えの体を作る傍らで、半熟卵の練習を始めたらしい。」

    ''ハードエッグ''「帰ってきたら、味見をしろとさ。……また依頼を受けてしまったな、ミスター。」

    ''ミスター''「ぴっぴよぴー。」

    ''ハードエッグ''「お前の言う通りだ。そういうことなら、のんびりもしてられん。」

    ''ハードエッグ''「とっとと仕事を片付けて帰るとしようか、ミスター。」

    ''ミスター''「ぴよぴよぴー!」

    • さすらいの癒術師さん
    18
    2020年04月04日 13:28 ID:hshztpsk

    >>1

    <紹介所>

    ''主人公''「ハードエッグさん、お手紙です。」

    ''ハードエッグ''「ありがとう。お礼にゆで卵をあげよう。」

    ''主人公''「あ、ありがとうございます……。」

    ''ハードエッグ''「ん、これは……。」

    ''ミスター''「ぴよぴよ。」

    ''ハードエッグ''「ああ、彼女からだ。」

    ''ハードエッグ''「……ふふふ、なるほどそう来たか。」

    ''ミスター''「ぴよ?」

    • さすらいの癒術師さん
    17
    2020年04月04日 13:28 ID:hshztpsk

    >>1

    ''ハードエッグ''「……そうか。」

    ''ハードエッグ''「なら俺も、君のこれからに幸あれと祈ろう。」

    ''ギア''「母としてか?」

    ''ハードエッグ''「いいや。」

    ''ハードエッグ''「息子としてだ。」

    • さすらいの癒術師さん
    16
    2020年04月04日 13:27 ID:hshztpsk

    >>1

    ''ハードエッグ''「ああ、ありがたく……、」

    ''ギア''「ん……。」

    ''ハードエッグ''「……俺はどうして、頭を抱きかかえられているんだろうか?」

    ''ギア''「母とは、こういうものではないか?」

    ''ギア''「子の選択に幸あれと、祈ってやるものではないか?」

    ''ハードエッグ''「……。」

    ''ギア''「いや、すまない。そうだな、私にはこれが正しい母の形かはわからない。」

    ''ギア''「だが、私は母にこうしてほしいと思ったから。」

    • さすらいの癒術師さん
    15
    2020年04月04日 13:27 ID:hshztpsk

    >>1

    ''ハードエッグ''「だが、かつて教えられた。いや自分で気づいたのか? まぁどちらでもいい。」

    ''ハードエッグ''「たとえイレギュラーで得たものでも、時間は時間。ならば、それは大いに楽しみ、無駄にするべきでないと。」

    ''ハードエッグ''「だから俺は、自分から停止は選ばない。この体が動く限りは、この人生……自動人形生か。それを心行くまで堪能すると決めている。」

    ''ハードエッグ''「気遣いだけ受け取っておくよ、ギア。ありがとう。」

    ''ギア''「……そうか。お前自身がそう決めたのであれば、私に止める権利はないな。」

    ''ギア''「ならば、気遣いだけ受け取ってくれ。」

    • さすらいの癒術師さん
    14
    2020年04月04日 13:27 ID:hshztpsk

    >>1

    ''ハードエッグ''「そういう職業を、自分で選択したんだ。」

    ''ギア''「……なぜ?」

    ''ハードエッグ''「だって、面白いじゃないか。」

    ''ギア''「……。」

    ''ハードエッグ''「人の頼みを聞くのは俺の欲求のようなものだ。それを満たせる上に、驚くべき発見に次々出会える。探偵になってから、退屈したことなど一度もなかった。」

    ''ハードエッグ''「そして、こうして本来の役割も果たせた。こんなに面白い仕事は他にない。」

    ''ギア''「……満たされているのか?」

    ''ハードエッグ''「ああ、満たされているとも。自動人形なのにおかしな話だよな?」

    • さすらいの癒術師さん
    13
    2020年04月04日 13:26 ID:hshztpsk

    >>1

    ''ギア''「その後は? 永遠に人の為に働き続けるつもりか、46号。」

    ''ハードエッグ''「……。」

    ''ギア''「本来、自動人形は命令がなければ、自身で考えて行動を行うことはできない。逆に言えば、命令さえなければ休むことができる。」

    ''ギア''「お前はもう、休んでもいいんじゃないのか。」

    ''ハードエッグ''「……確かに。マスターを得てからずっと、働き通しだ。そろそろ休みを取ってもいいのかもしれないな。」

    ''ハードエッグ''「だがな、ギア。俺は、探偵なのさ。」

    ''ハードエッグ''「依頼があれば、断るわけにはいかん。謎があるなら、解かなければならない。」

    • さすらいの癒術師さん
    12
    2020年04月04日 13:25 ID:hshztpsk

    >>1

    ''ハードエッグ''「……。」

    ''ハードエッグ''「さすがに、900年は守りきれなかなったか。」

    ''ミスター''「ぴよ~。」

    ''ギア''「だが、ショーンの気持ちは伝わった。そして、私はこのゆで卵も好きだ。」

    ''ギア''「ありがとう、ハードエッグ。」

    ''ハードエッグ''「……礼を言われることじゃない。俺はただ、マスターの命令を守っただけだ。」

    ''ハードエッグ''「だがまぁこれで……、彼女の自動人形としての役割は、ようやく果たせたか。」

    ''ギア''「……では、これからどうするんだ。」

    ''ハードエッグ''「だから、国を出て……、」

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ゲーム情報
タイトル メルクストーリア 癒術士と鐘の音色(ライン・ストラテジー)
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014年02月18日
    • Android
    • リリース日:2014年01月30日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • アクション
    ストラテジー
ゲーム概要 あなたの心を感動で癒す温かなストーリーを、圧倒的ボリュームで送るRPG。 簡単操作ながら遊びつくせない程の遊びと物語の世界へ、今旅立とう!

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