「必解する固卵」ハードエッグ
「必解する固卵」ハードエッグの基本データ
出身 | 機械の国 |
---|---|
年齢 | ?歳 |
性別 | 不明 |
レアリティ | ★4 |
属性 | 闇 |
成長タイプ | 早熟 |
武器 | ワイヤー |
武器種別 | 突撃 |
同時攻撃数 | 3体 |
攻撃段数 | - |
初期体力 | 初期攻撃力 |
---|---|
2,450 | 2,690 |
最大体力 | 最大攻撃力 |
4,655 | 5,111 |
覚醒体力 | 覚醒攻撃力 |
7,430 | 8,186 |
スキル進化体力 | スキル進化攻撃力 |
- | - |
移動速度 | 攻撃間隔 |
55 | 2.73 |
リーチ | タフネス |
95 | 44 |
DPS | 総合DPS |
1872 | 5616 |
覚醒DPS | 覚醒総合DPS |
2,999 | 8,996 |
スキル進化DPS | スキル進化総合DPS |
- | - |
進化 | - |
---|---|
- |
スキル1 | - |
---|---|
- |
スキル2 | - |
---|---|
- |
追加日 | 2020.03.31 |
---|---|
4月新ユニット追加フェス2020 |
入手方法 | - |
---|---|
- |
属性補正
炎属性
90%
水属性
90%
風属性
90%
光属性
145%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
<機械の国>
警吏の男性「面会時間は1時間です。」
警吏の男性「それ以上は、申し訳ありませんが……。何分まだ、対応を審議中なものでして。」
ハードエッグ「承知している。こちらこそ、忙しい時にすまないな。」
ミスター「ぴよよ。」
警吏の男性「いえ。それでは……、」
警吏の男性「お入りください。」
「……。」
ギア「よく来てくれたな、ハードエッグ。」
<時間経過>
ギア「……なるほど、国を出るのか。」
ハードエッグ「ああ、しばらくは戻ってこられない。その前に挨拶をしておこうと思ってな。」
ギア「そうか。……お前はもう、完全に私の手を離れてしまったな。」
ハードエッグ「そう寂しいことを言ってくれるな。俺にとって、君は母親のようなものなのだから。」
ギア「母親、か……。」
ギア「だっこでもしようか、息子よ。」
ハードエッグ「いや、残念だが遠慮しておこう。ヘキサルト嬢の体で耐えられるとは思えん。」
ハードエッグ「彼女とはどうだ? うまくやれているか。」
ギア「ああ、状態自体は何も問題ない。ヘキサルトとも、やり取りする方法を確立した。」
ハードエッグ「ほほぅ、いったいどんな方法だ?」
ギア「日記帳を共有している。相手に伝えたいことはそこに書き記しておけば、次に目を覚ました時に確認することができる。」
ギア「会話、とまではいかないが、意思疎通の手段としてはそこまで悪くはない。」
ハードエッグ「そうか。問題がないようでなによりだ。」
ギア「……いや、ないわけではない。」
ギア「私がこの体にいる以上、どうしても彼女の時間を奪ってしまう。……今も、彼女の意識を眠らせてしまっている。」
ギア「ヘキサルトが望んでくれたこととはいえ、やはり……心苦しい部分はある。」
ハードエッグ「……。」
ギア「知識と技術が残っていれば、すぐにでも代替えのボディを準備できたのだがな。今の私は、何もできないただの少女だ。」
ギア「……すまない、少女という歳ではないな。」
ハードエッグ「いや、正直に『900歳は越えてます』なんて言っても、相手を混乱させるだけだ。」
ギア「そうか。」
ハードエッグ「……ギア、そう自分を恥じるな。」
ハードエッグ「確かに、お前の持っていた能力は素晴らしいものだ。それは誰もが……、もちろんヘキサルト嬢も理解していたこと。」
ハードエッグ「だが、彼女は人格を優先して取り込んだ。技術や知識よりも大切だと、彼女はそう思ったわけだ。……俺も、まったくもって同意見。」
ミスター「ぴよ!」
ハードエッグ「ほら、ミスターもこう言っている。ミスターは正直者だ。信じたほうがいい。」
ハードエッグ「だから、今の自分を恥じることはない。君の人格は守られてしかるべき価値のあるものなのだから。」
ギア「……。」
ギア「ありがとう。」
ハードエッグ「その決断をしたヘキサルト嬢に言ってやれ。俺達は指をくわえてみているしかできなかった。」
ハードエッグ「だがまぁ、ヒヤッとはしたがね。結果的にうまくいったのは良かったが……。」
ギア「そうだな。ヘキサルトなりには勝算があったようだが……、」
ギア「彼女には私からも伝えておこう。カプナートもいるのだし、あまりそんな無茶はするなと。彼女は自分を低く扱いすぎているきらいがある。」
ハードエッグ「それは君もだぞ。」
ミスター「ぴよよ。」
ハードエッグ「え、俺も? 俺はいいんだ、丈夫だから。」
ミスター「ぴっよー!」
ハードエッグ「つつくな、つつくな。すまんかった。」
ギア「……それで、今日は出発の報告に来てくれたのか?」
ハードエッグ「ああ、それもなんだが……、これを差し入れようと思ってな。」
ギア「卵……?」
ハードエッグ「いいや、ゆで卵だ。黄身までカチカチの固ゆで卵。それを君に食べてもらう必要があった。」
ギア「なぜ?」
ハードエッグ「彼女の願いだからだ。」
ギア「……ショーン。」
ハードエッグ「君が目覚めた時に、食べさせてやれと仕込まれていてね。すっかり忘れていた。」
ハードエッグ「だが『スクリーン』の中で彼女の声を聞き、失ったと思っていた記録が呼び覚まされた。幸運だったよ。このまま出発するところだった。」
ギア「……。」
ハードエッグ「やはり君はすさまじい技術者だ。900年以上も記録を行える機械を作れるとは。」
ギア「いいや、それは違う。お前が設計通りなのであれば、100年以上の記録は古い物から抹消されていくはず。」
ギア「そもそも『スクリーン』には、機械の記録など映し出すことはできない。」
ハードエッグ「では、なぜ。」
ギア「簡単な話だ。それはお前にとって、記録ではなく記憶だから。」
ギア「心に刻んだ、忘れがたき思い出だからだ。」
ハードエッグ「……心か。」
ギア「獲得したのだろう、ここに至るまでに。」
ハードエッグ「どうだろうな。俺はただ、自分の正体を隠すために、人を模倣し続けてきただけだ。」
ハードエッグ「だが……ああ、そうだな。理解したいとは、思っていたかもしれない。」
ギア「……そうか。」
ギア「これ、食べても構わないか?」
ハードエッグ「もちろん、そのために持ってきた。」
ギア「いただこう。」
ギア「……。」
ハードエッグ「どうだ?」
ギア「……固ゆでだ。」
ハードエッグ「まぁな。」
ギア「黄身がパラパラと口の中で崩れていく。懐かしい食感だ。」
ハードエッグ「……マスターの作ったものだったか?」
ギア「いいや。」
ギア「わずかにだが、差異がある。その詳細は私にはわからないが。」
ギア「これは、ショーンのゆで卵ではない。」
ハードエッグ「……。」
ハードエッグ「さすがに、900年は守りきれなかなったか。」
ミスター「ぴよ~。」
ギア「だが、ショーンの気持ちは伝わった。そして、私はこのゆで卵も好きだ。」
ギア「ありがとう、ハードエッグ。」
ハードエッグ「……礼を言われることじゃない。俺はただ、マスターの命令を守っただけだ。」
ハードエッグ「だがまぁこれで……、彼女の自動人形としての役割は、ようやく果たせたか。」
ギア「……では、これからどうするんだ。」
ハードエッグ「だから、国を出て……、」
ギア「その後は? 永遠に人の為に働き続けるつもりか、46号。」
ハードエッグ「……。」
ギア「本来、自動人形は命令がなければ、自身で考えて行動を行うことはできない。逆に言えば、命令さえなければ休むことができる。」
ギア「お前はもう、休んでもいいんじゃないのか。」
ハードエッグ「……確かに。マスターを得てからずっと、働き通しだ。そろそろ休みを取ってもいいのかもしれないな。」
ハードエッグ「だがな、ギア。俺は、探偵なのさ。」
ハードエッグ「依頼があれば、断るわけにはいかん。謎があるなら、解かなければならない。」
ハードエッグ「そういう職業を、自分で選択したんだ。」
ギア「……なぜ?」
ハードエッグ「だって、面白いじゃないか。」
ギア「……。」
ハードエッグ「人の頼みを聞くのは俺の欲求のようなものだ。それを満たせる上に、驚くべき発見に次々出会える。探偵になってから、退屈したことなど一度もなかった。」
ハードエッグ「そして、こうして本来の役割も果たせた。こんなに面白い仕事は他にない。」
ギア「……満たされているのか?」
ハードエッグ「ああ、満たされているとも。自動人形なのにおかしな話だよな?」
ハードエッグ「だが、かつて教えられた。いや自分で気づいたのか? まぁどちらでもいい。」
ハードエッグ「たとえイレギュラーで得たものでも、時間は時間。ならば、それは大いに楽しみ、無駄にするべきでないと。」
ハードエッグ「だから俺は、自分から停止は選ばない。この体が動く限りは、この人生……自動人形生か。それを心行くまで堪能すると決めている。」
ハードエッグ「気遣いだけ受け取っておくよ、ギア。ありがとう。」
ギア「……そうか。お前自身がそう決めたのであれば、私に止める権利はないな。」
ギア「ならば、気遣いだけ受け取ってくれ。」
ハードエッグ「ああ、ありがたく……、」
ギア「ん……。」
ハードエッグ「……俺はどうして、頭を抱きかかえられているんだろうか?」
ギア「母とは、こういうものではないか?」
ギア「子の選択に幸あれと、祈ってやるものではないか?」
ハードエッグ「……。」
ギア「いや、すまない。そうだな、私にはこれが正しい母の形かはわからない。」
ギア「だが、私は母にこうしてほしいと思ったから。」
ハードエッグ「……そうか。」
ハードエッグ「なら俺も、君のこれからに幸あれと祈ろう。」
ギア「母としてか?」
ハードエッグ「いいや。」
ハードエッグ「息子としてだ。」
<紹介所>
主人公「ハードエッグさん、お手紙です。」
ハードエッグ「ありがとう。お礼にゆで卵をあげよう。」
主人公「あ、ありがとうございます……。」
ハードエッグ「ん、これは……。」
ミスター「ぴよぴよ。」
ハードエッグ「ああ、彼女からだ。」
ハードエッグ「……ふふふ、なるほどそう来たか。」
ミスター「ぴよ?」
ハードエッグ「彼女どうやら、代替えの体を作る傍らで、半熟卵の練習を始めたらしい。」
ハードエッグ「帰ってきたら、味見をしろとさ。……また依頼を受けてしまったな、ミスター。」
ミスター「ぴっぴよぴー。」
ハードエッグ「お前の言う通りだ。そういうことなら、のんびりもしてられん。」
ハードエッグ「とっとと仕事を片付けて帰るとしようか、ミスター。」
ミスター「ぴよぴよぴー!」
備考
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レアリティ別 | |||||
★5 | ★4 | ★3 | ★2 | ★1 | |
属性別 | |||||
炎 | 水 | 風 | 光 | 闇 | |
武器種別 | |||||
斬撃 | 突撃 | 打撃 | 弓矢 | 魔法 | |
銃弾 | 回復 | ||||
出身別 | |||||
王国 | 妖精の国 | 機械の国 | 和の国 | 空の国 | |
西部の国 | エレキの国 | 魔法の国 | 恐竜の国 | 砂漠の国 | |
死者の国 | 少数民族の国 | 動物の国 | 常夏の国 | 植物の国 | |
科学の国 | お菓子の国 | 雪の国 | |||
コラボユニット |
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さすらいの癒術師さん
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さすらいの癒術師さん
202020年04月04日 13:43 ID:hshztpskすみません、ユニストの順番が変になってしまいました。書き込みNo.の小さい方から順番に見ていただければorz
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さすらいの癒術師さん
192020年04月04日 13:28 ID:hshztpsk''ハードエッグ''「彼女どうやら、代替えの体を作る傍らで、半熟卵の練習を始めたらしい。」
''ハードエッグ''「帰ってきたら、味見をしろとさ。……また依頼を受けてしまったな、ミスター。」
''ミスター''「ぴっぴよぴー。」
''ハードエッグ''「お前の言う通りだ。そういうことなら、のんびりもしてられん。」
''ハードエッグ''「とっとと仕事を片付けて帰るとしようか、ミスター。」
''ミスター''「ぴよぴよぴー!」
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さすらいの癒術師さん
182020年04月04日 13:28 ID:hshztpsk<紹介所>
''主人公''「ハードエッグさん、お手紙です。」
''ハードエッグ''「ありがとう。お礼にゆで卵をあげよう。」
''主人公''「あ、ありがとうございます……。」
''ハードエッグ''「ん、これは……。」
''ミスター''「ぴよぴよ。」
''ハードエッグ''「ああ、彼女からだ。」
''ハードエッグ''「……ふふふ、なるほどそう来たか。」
''ミスター''「ぴよ?」
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さすらいの癒術師さん
172020年04月04日 13:28 ID:hshztpsk''ハードエッグ''「……そうか。」
''ハードエッグ''「なら俺も、君のこれからに幸あれと祈ろう。」
''ギア''「母としてか?」
''ハードエッグ''「いいや。」
''ハードエッグ''「息子としてだ。」
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さすらいの癒術師さん
162020年04月04日 13:27 ID:hshztpsk''ハードエッグ''「ああ、ありがたく……、」
''ギア''「ん……。」
''ハードエッグ''「……俺はどうして、頭を抱きかかえられているんだろうか?」
''ギア''「母とは、こういうものではないか?」
''ギア''「子の選択に幸あれと、祈ってやるものではないか?」
''ハードエッグ''「……。」
''ギア''「いや、すまない。そうだな、私にはこれが正しい母の形かはわからない。」
''ギア''「だが、私は母にこうしてほしいと思ったから。」
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さすらいの癒術師さん
152020年04月04日 13:27 ID:hshztpsk''ハードエッグ''「だが、かつて教えられた。いや自分で気づいたのか? まぁどちらでもいい。」
''ハードエッグ''「たとえイレギュラーで得たものでも、時間は時間。ならば、それは大いに楽しみ、無駄にするべきでないと。」
''ハードエッグ''「だから俺は、自分から停止は選ばない。この体が動く限りは、この人生……自動人形生か。それを心行くまで堪能すると決めている。」
''ハードエッグ''「気遣いだけ受け取っておくよ、ギア。ありがとう。」
''ギア''「……そうか。お前自身がそう決めたのであれば、私に止める権利はないな。」
''ギア''「ならば、気遣いだけ受け取ってくれ。」
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さすらいの癒術師さん
142020年04月04日 13:27 ID:hshztpsk''ハードエッグ''「そういう職業を、自分で選択したんだ。」
''ギア''「……なぜ?」
''ハードエッグ''「だって、面白いじゃないか。」
''ギア''「……。」
''ハードエッグ''「人の頼みを聞くのは俺の欲求のようなものだ。それを満たせる上に、驚くべき発見に次々出会える。探偵になってから、退屈したことなど一度もなかった。」
''ハードエッグ''「そして、こうして本来の役割も果たせた。こんなに面白い仕事は他にない。」
''ギア''「……満たされているのか?」
''ハードエッグ''「ああ、満たされているとも。自動人形なのにおかしな話だよな?」
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さすらいの癒術師さん
132020年04月04日 13:26 ID:hshztpsk''ギア''「その後は? 永遠に人の為に働き続けるつもりか、46号。」
''ハードエッグ''「……。」
''ギア''「本来、自動人形は命令がなければ、自身で考えて行動を行うことはできない。逆に言えば、命令さえなければ休むことができる。」
''ギア''「お前はもう、休んでもいいんじゃないのか。」
''ハードエッグ''「……確かに。マスターを得てからずっと、働き通しだ。そろそろ休みを取ってもいいのかもしれないな。」
''ハードエッグ''「だがな、ギア。俺は、探偵なのさ。」
''ハードエッグ''「依頼があれば、断るわけにはいかん。謎があるなら、解かなければならない。」
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さすらいの癒術師さん
122020年04月04日 13:25 ID:hshztpsk''ハードエッグ''「……。」
''ハードエッグ''「さすがに、900年は守りきれなかなったか。」
''ミスター''「ぴよ~。」
''ギア''「だが、ショーンの気持ちは伝わった。そして、私はこのゆで卵も好きだ。」
''ギア''「ありがとう、ハードエッグ。」
''ハードエッグ''「……礼を言われることじゃない。俺はただ、マスターの命令を守っただけだ。」
''ハードエッグ''「だがまぁこれで……、彼女の自動人形としての役割は、ようやく果たせたか。」
''ギア''「……では、これからどうするんだ。」
''ハードエッグ''「だから、国を出て……、」