営業報告・雪が解ける時
妖刀姫は売店を静かに徘徊している……
確認出来ている式神:蛍草、金魚姫、かぐや姫、大天狗、酒呑童子、茨木童子
確認出来ている店:売店、花信風
《売店/花信風》に入った妖刀姫は、店内に並んでいる精巧な贈り物を見て、目を輝かせた。だがどれも、手に取ってみようとはしなかった。
妖刀姫がもう一度仮面の前で足を止めた時、《派遣式神》は手を伸ばし仮面を取って、彼女に渡した。その仮面は、微笑んでおり、妖刀姫の氷のような表情とは強烈なギャップがあった。
「こちらをお納めください。」《派遣式神》は妖刀姫に言った。妖刀姫は少し戸惑ったように《派遣式神》を見て、首を振った。「こういうものには……縁はない。」
「そんなこと言わないで……この仮面は、君が自分の笑顔を見つけることを望んでのものだ。」《派遣式神》は言うと、仮面を彼女の手に渡した。
妖刀姫は手の中の仮面を見て、長い間黙っていたが、ついに受け取った。「……ありがとう。」彼女はぎこちなくそう言った。
獲得:木材*3(売店) / 木材*6(花信風)