営業報告・借り物競争
山兎はバタバタと売店に駆け込んだ。理由はなんと……?
確認出来ている式神:蛍草、金魚姫、かぐや姫、大天狗、酒呑童子、茨木童子
確認出来ている店:売店、花信風
《店》の入口からガタンと大きな音がした。入口のほうを見たが、そこには誰もいなかった。不思議に思う前に、カウンターの下から「おい、ここ、ここだよ!」という呼び声が聞こえた。
下を向いた時、まず目に入ったのは垂直な兎の耳だった。カウンターの外に身を乗り出してみると、《派遣式神》は山兎がにこにこ笑っているのが見えた。
◇彼女にどう答えればいい?
・あれ、蛙さんはどこ?✔️
・君はまだカウンターより背が低かったの?
「この店の扉は小さすぎるよ、蛙さんはいつも体を傾けて入らなきゃならなくて、大変だから、外で私を待ってるの!」山兎は答えた。「あのね、実は孟婆と借物競争をしてて、光るものが必要なの! すごく急いでるの! 早く!」
***
・あれ、蛙さんはどこ?
・君はまだカウンターより背が低かったの?✔️
「ふん、ならどうだっていうの。蛙さんと一緒なら、カウンター10台より高いんだから!」山兎は頬を膨らませ、口をへの字に曲げた。「この話はおしまい。私は孟婆と借物競争をしてるの、光るものが必要なの! 今すぐ!」
ふさわしい商品を思い出せる?【完了】
《派遣式神》はしばらく考え、山兎に勧めた――店主の頭蓋骨を。山兎はぎょっとして下あごに手を当て、真剣な顔で、呟いた。「なるほど……その方法があったか! わかった! ありがとう!」彼女は手を振り、外に向かって走っていった。
山兎が出ていった後、外からカエルの悲鳴が聞こえて来た。「いててて、あ、この小悪魔……!」一体何かあったのか? なぜか分からないが、《派遣式神》はカエルさんに同情したくなった。
***
ふさわしい商品を思い出せる?
《派遣式神》はカウンターから小さな提灯を取り出した。中には躍動する青い鬼火が入れられている――これは百聞館の不滅の火だ。「わあ、これ、なんだかすごそう……!」山兎は興奮して跳び上がった。