営業報告・兄弟のお菓子
鎌鼬三兄弟が菓子屋にやってきた……
確認出来ている店:菓子屋
菓子屋を行き交う人々の中に、聞きなれた三つの声がして、《派遣式神》の注意を引き寄せた。
「一太郎兄さん、今日は三太郎のお菓子を買いに来たんだろう? どうして一太郎兄さんの好物ばかり手にしてるんだ?」鎌鼬二太郎は聞いた。
「馬鹿。三太郎のために選んでるじゃないか?」鎌鼬一太郎は怒って言った。
「でも、自分で選びたいよ。一太郎兄さん……」一番下の三太郎は哀れな声を上げた。
「これが兄貴の気持ちだ! ……まあ、ご先祖の教えに従って、専門家の意見を聞こう。そうすれば、文句ないだろう?」鎌鼬三兄弟は一緒に《派遣式神》に目を向けた。
鎌鼬兄弟がほしいお菓子を選べる?【完了】
《派遣式神》はカウンターから金平糖の缶を取り出した。
***
鎌鼬兄弟がほしいお菓子を選べる?【大成功】
《派遣式神》は棚から串団子を取り出した。
「繋がった串団子は、僕ら三兄弟みたいだ……食べるのがもったいないね……」鎌鼬三太郎は突然感動したように串団子を見た。