営業報告・兄弟の日常
鎌鼬一太郎が三太郎に贈り物を買ってやると言った。
確認出来ている式神:蛍草、金魚姫、かぐや姫、大天狗、酒呑童子、茨木童子
確認出来ている店:売店、花信風
《店》を行き交う人々の中、耳慣れた3つの音が《派遣式神》の注意を引いた。
「一太郎兄さん、今日は三太郎に贈り物を買いに来たんだろう? どうして一太郎兄さんの好きなものばかり持ってるんだ?」鎌鼬二太郎が尋ねた。
「馬鹿、三太郎のために選んでるじゃないか?」鎌鼬一太郎は怒って言った。
「でも、自分で選びたいよ。一太郎兄さん……」一番下の三太郎は哀れな声を上げた。
「これが兄貴の気持ちだ!……まあ、ご先祖の教えに従って、専門家の意見を聞こう。そうすれば、文句ないだろう?」鎌鼬三兄弟は一緒に《派遣式神》に目を向けた。
鎌鼬兄弟に欲しい贈り物を選んであげられる?【完了】
《派遣式神》はカウンターからダルマの像を1つ取り出した。
三太郎の目が輝いた。ちょうどダルマの彫像が欲しかったので、とても嬉しそうだ。
***
鎌鼬兄弟に欲しい贈り物を選んであげられる?【大成功】
《派遣式神》は棚から竹馬を1つ取り出した。
三太郎が竹馬に乗ってみると、鎌鼬三兄弟は一斉に背が高くなった。「これなら! 一太郎兄さんの普段の高さにになったぞ!」三太郎は嬉しそうに言った。これは余談だが、店を出る時、鎌鼬一太郎の頭が扉の枠にぶつかった。
***
鎌鼬兄弟に欲しい贈り物を選んであげられる?【失敗】
《派遣式神》は棚から凧を1つ取り出した。
鎌鼬一太郎は大声で笑った。「はは、兄弟三人で凧揚げができるぞ!」三太郎は苦い顔をした。自分は一番下にいるから凧揚げなどできない。美味しいところはまた一太郎兄貴に取られてしまう!」