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宮保鶏丁・物語

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一 赤心の証・壱

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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たくましい銀杏の木が古い壁を隠し、金色の葉っぱがゆらりと落ちる。旅人は少なく、静寂が流れている。

建築の額には「丁公祠」と書かれていた。


宮保鶏丁

「先生…会いに参りました。」


宮保鶏丁

「○○様も長旅、お疲れ様でした。」

【選択肢】

・あなたもお疲れ様

・こんなに長い距離を歩くとは思わなかった

選択肢

あなたもお疲れ様

宮保鶏丁

「毎年私は先生を弔うため、ここへ訪れるのでもう慣れました。」


宮保鶏丁

「こんな長い山道を歩いてきましたから、きっとお疲れでしょう。今日の仕事は私にお任せください。」


こんなに長い距離を歩くとは思わなかった

宮保鶏丁

「ずっと机の上で仕事をしていますが、鍛練は一度も欠かしたことはありません。」


宮保鶏丁

「もし体調を崩して仕事中に倒れてしまえば、私はあなたの仕事をお手伝いすることも出来なくなります。」

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驢打滾

「一応おれもいるんだけどな、○○ばっかり気にかけて悲しいぜ~」


宮保鶏丁

「あなたは○○様が出かけると聞いて、勝手について来たんでしょう、私が付き合うことではありません」


驢打滾

「まぁいいだろ、もう来たんだしよ。その黄色い帽子を被ってるおじさんはガイドなのか?」


おじさん

「ガイド?ハハハ、俺はここの管理人だ。

 久々に盛り上がってきたからな、案内をしてもいいぞ!」






おじさん

「これから最後の場所に案内するから、足元の敷居に気を付けて――」


宮保鶏丁

「いつも御霊屋で弔っていましたから、まさかこんな場所もあるとは思いませんでした。」


おじさん

「ご覧ください。廊下の壁にある壁画は、丁宝楨が四川総督を務めた時の功績を記録したものだ。一番最初は都江堰を修繕し、洪水の脅威を取り除いた!」


おじさん

「伝説によれば、当時の四川はあらゆる分野の改革が必要な状態で、丁宝楨は忙しく手が回らなかった。それで彼は皇帝から賜った金の銅鑼と玉の棍棒を持ち出し、香を燻らせて銅鑼を鳴らし、神の意思を求めていた。」


宮保鶏丁

「はい…はい?」


おじさん

「神様が神託を下し、都江堰の修繕を示唆した。さらに警告として、貪官汚吏の家に雷を落としただとか…」


驢打滾

「でたらめにも程があんな。銅鑼を鳴らすだけで済むなんてよ、なんで神様はそんなにそいつを後押しするんだ?」


おじさん

「ああ~これは清廉な役人には神のご加護があるっていう話さ、ずっとそう言い伝えられてきた。

 今時の若者たちは、そういう話が通用しないか。待ってろ、資料室で確認してからまたもう一度紹介するぜ。」


祠の管理人であるおじさんは手を後ろに回し、何かを呟いて管理人室の隣にある部屋に入った。


驢打滾

「ん?丁宝楨の功績と言えば、ここに一番詳しい人がいるじゃねぇか!

 宮保鶏丁、本当にそういうことがあったのか?」


宮保鶏丁

「四川の地で民の生活を良くするための道のりは、先生が一歩一歩試行錯誤しながら模索してできました。神様からの近道は絶対にありません。」


宮保鶏丁

「民間の伝説は信じかねますが、水利工事を起こすきっかけは意外な所に確かにあります…」






数人の官吏は正式な服装を身に纏い、城門に並んでは、時々城内を眺める。


役人A

「丁総督が今日視察をすると言ったからここで待っているが、どうしてまだ官輿が来ないのか?」


役人B

「今日は曇っているから、多分あの方も気だるくて、城を出た後形式的に一遍見るだけになるだろう。」


私語が交し合わされる中、番人の催促と共に、ある地味な輿が静かに通った。


宮保鶏丁

「土砂降りですね…都江堰まで四五里しかないのは幸いです。」


???

「城を出てからの第一声はそれか。丁季、何を考えている?」


宮保鶏丁

「先生、官吏の皆様を置いて出かけるのは、本当によろしいのでしょうか?」


輿の垂れ絹が捲り上げられ、中姿勢正しく座っている老人の姿が見られた。地味な服に小さな帽子をかぶり、袖には継ぎが1枚当ててある。


丁宝楨

「そう言うということは、よくないと思ったか?」


宮保鶏丁

「いえ…先生は礼儀作法は要らないと注意しましたが、彼らはまた官服を着て、銅鑼を鳴らして道を開くことをしました。私はそうすれば視察に支障が出る上に、民の生活をかき乱す恐れがあると思います。」


宮保鶏丁

「しかし、先生が官吏たちを置いて行くことによって、後に彼らにそれを口実に中傷されるのではないかとも心配しています。」


丁宝楨

「ふふ、彼らの言辞に心する理由はあるか?官吏は百姓の声を大事にしなさい。まだおまえは日が浅い、それを覚えておきなさい。」


宮保鶏丁

「はい、肝に銘じておきます。」


丁宝楨

「それでいい…うん?何やら騒ぎがあるようだな。」


重苦しい雷が鳴り、前方から騒がしい声が響き渡ってくる。


宮保鶏丁

「恐らく雨宿りしている百姓かもしれません。雨も段々酷くなってきました、私達も雨宿りしましょう――」


百姓

「逃げろ。堤防が押し流された。洪水が来るぞ!」


宮保鶏丁

「なんだと!?」





宮保鶏丁

「二人で先生を護送し、総督の令符を持って救援を集めてくれ!他の人は私と一緒に沿岸の救助に入るんだ!」


護衛衆

「はっ!」


激しく流れる川の水は土砂、樹木、家屋を巻き込み、黄色い龍の如く遠方から流れ込み、瞬く間に全てを呑み込んでしまった。


宮保鶏丁と従者は堤防の横に立ち、水に落ちた人々を救出していた。


中年女性

「ありがとう…ありがとうございます!私の子供がまだその木の上にいるんです…」


宮保鶏丁

「安心してください、奥さん。私が救助に全力を尽くしますから。」


護衛

「殿!流れはどんどん激しくなる一方です、この堤防はもう持ちません。撤退しましょう!」


宮保鶏丁

「で、でも……!」


子供

「うわわあ――お母さん助けて!」


宮保鶏丁

「奥さんと先に行け、私はすぐに戻る!」


「ドボンッ」、宮保鶏丁は勢いよく水に飛び込み、木の所まで泳いで子供を抱き上げた後、また川沿に向けて泳いでいく。


宮保鶏丁

「はぁ…はぁ…人を抱いて急流を渡るのは、結構きついな…」


護衛

「子供を私に渡して、早く上がってください!」


宮保鶏丁

「人々の安全はあなた達に任せた。私は…もう体力がないみたいだ…」


護衛の驚きの声と共に、宮保鶏丁は強烈な眩暈を感じ、水に流されて下流に流れていった。


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二 赤心の証・弐

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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宮保鶏丁

「コホンコホン――

 ここはどこだ⋯そうだ。私は洪水に流されて⋯」


宮保鶏丁

「先生とみなは無事だったのか。早く戻らないと。」


宮保鶏丁は立ち上がって数歩歩いてみるが、疲労と空腹感が彼を苦しめる。


宮保鶏丁

「何か口にしないと前に進めない気がする。遠い所に農家が見える。そこに何か食べ物を分けてもらおう⋯」


枯れた草原の中に粗末な農家一軒建っていた。ちょうど農夫らしい人影が庭の中で労働している。

農夫は宮保鶏丁をしげしげと見つめ、その破れた上着の下に着ている官服を見て、敵意のこもった目を向けた。


宮保鶏丁

「少し食べ物を分けてもらうことは可能でしょうか?今お金を持っていないのですが、数日後必ずお金を持って伺います。」


農夫

「食べ物を分ける?自分の分さえないんだ!分け与えるものはない、さっさと行け!」

【選択肢】

・理由を聞く

・背を向けて去る

選択肢

理由を聞く

宮保鶏丁

「他の農家も同じ事を言っていました。ここはこんなに貧しかったですか?何か困り事があるなら、官吏を尋ねて⋯」


農夫

「ふん、その官吏こそが俺たちをこの窮地に陥れた張本人だ。」


背を向けて去る

農夫

「どこへ行っても同じだ。力を無駄にするな。」


宮保鶏丁

「どうしてですか?」


農夫

「目を大きくして見てみろ。」

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農夫

「この田んぼを見ろ、日照りがある時は、上流が悪質な地主に遮断され、作物を育てる水が足りない。

 洪水の時は、上流が堤防を開け、水がまた田んぼを水没させる。収穫がないなら、食べるものはどこから来るって言うんだ!」


宮保鶏丁

「悪徳地主が民生を壊して、この地の官府は何もしなかったのですか?」


農夫

「フン、県令とその悪質地主の黄財主は同じ穴の狢だ。庇い合うだけで、何もしないさ?」


宮保鶏丁

「こんなことがあるとは。奴がやらないなら、私がやる!」


農夫はその言葉を聞き、目を丸くさせては、表情を緩ませた。


宮保鶏丁

「また何か不満があれば、全部教えてください。絶対に解決しますから。」


農夫

「あんた⋯

 この辺りはあの財主に虐げられてる奴が多い。案内するぜ。」






宮保鶏丁

「財主が水門を占領し、高額な費用を請求する。あなたのお父様は争論時に、気絶するまで殴打された

 そのときの目撃者はいますか?」


百姓

「いる、みんなも見たし⋯」


横暴な声

「どけ、どけ!この野暮、邪魔をするな!」


宮保鶏丁

「どうやら自ら現れたようですね。」


鞭の音が響き、宮保鶏丁を囲む人が徐々に退いて、ある豪華な馬車がゆっくりと近づいた。


黄財主

「ここで騒いでいる奴がいるって?」


宮保鶏丁

「人々にむちを打ち、問題を起こしているのはあなたの方だ。」


黄財主

「へ〜県令様に会ったら、またそんなこと言えるのかね。誰か――」


宮保鶏丁

「フン、ちょうどいい!一緒に行ってやる。」


宮保鶏丁は颯爽と馬車に登って、黄財主の隣で姿勢正しく座りながら、短剣をいじっていた。

黄財主はその短剣の光を見て、しばらく言葉を失い、ただ馬車を前に行かせた。


車両の後ろで空に飛んだ細い花火には誰も気が付かなかった。






県令

「黄さんよ、今日はどういう風の吹き回しだ?」


黄財主

「騒ぎを起こす無礼者が居りまして、そいつを連れてきたのですが、どのように処置いたしますか?」


県令

「お?どこのどいつだ――丁、丁様!?」


宮保鶏丁

「ご無沙汰しております、銭県令。

 こちらの黄財主は公の場で百姓を鞭打って、さらに上流の水門も乗り取り、官府を欺いた。これはどう処置するのでしょうか?」


県令

「も⋯もちろん厳重に処罰いたします!この無礼者が丁総督の公子を知らないせいで、不快な思いをさ

せてしまいましたから!」


黄財主

「あ?これは⋯」


県令が手を振り、側近に黄財主を引き下げさせる。しばらく経つと、屋外から拷問する音と悲鳴が響いた。


宮保鶏丁

「水門の件は民生に関わりますから、銭県令にも責任があります。

 しかし悪質な地主を厳重に懲罰した事に免じて、私は事実通りに丁総督に報告し、罪を軽くします。」


県令

「はは⋯ありがとうございます。丁様も疲れたでしょう。もし良ければ、今夜は拙宅でお休みになるのはいかがでしょうか?」


宮保鶏丁

「それはありがたい。よろしければ、明日に駿馬一匹を借りたい、早く総督に報告したいですから。」






宮保鶏丁

「財主が水門を占領していた一件の資料はもう整理した。あとは先生の手に届ければいい。」


宮保鶏丁

「二人が共謀していた証拠はない、徹底的に気風を正すことは出来ない⋯」


宮保鶏丁が寝ようとした時、人影が窓の外に現れた。

彼は静かに扉の方に移動し、一気に扉を開けた――


宮保鶏丁

「誰だ?」


雑役

「あ、丁、丁様、どうかお許しを!拙者は⋯報告があります。」


宮保鶏丁

「あなたは銭府の雑役だな。安心しろ、ゆっくり話せばいい。」


雑役

「はい⋯丁様、早くお逃げください!先程聞こえた話によれば⋯うちのご主人様と黄財主が今夜あなたを殺すつもりだと!」


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三 赤心の証・参

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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雑役

「銭県令はあなたに従っているふりをしたけど、実はもう邪心を持っている。早く裏の門から逃げてください!

 あなたはみんなに代わってうっぷんを晴らしてくれたから、ここで命を落とされる事はいけません!」


宮保鶏丁

「そうか、ありがとう。もし警戒されているなら、今後調査するのは難しくなるな。

 そうなると、今回の騒乱で証拠を見つけ出すほうがいい――県令の書斎はどこだ?」


雑役

「ひ、東側の三番目の部屋に⋯」


宮保鶏丁

「分かった。先に行け、主人に見つからないようにな。」


そう言うと、宮保鶏丁は躊躇なく書斎の方に走り出した。






県令

「府から出た人がいない、きっと府の中にいるはずだ。探せ、早く探せ!」


外では騒々しく足音が鳴り響き、光も行ったり来たりとしていた。

そんな中、宮保鶏丁はずっと書斎の中を探し続けていた。


宮保鶏丁

「これは公文、これも違う。早くしないと⋯」


県令

「居ないだと?この部屋も探せ!」


突如足音が明晰になった。宮保鶏丁はすぐさまテーブルの下に身を隠し、頭を上げればある暗門を見つけた。


宮保鶏丁

「ここは押すことができる、もしや⋯

 そうだ、これだ。二人が結託していた証拠の手紙だ!」


「ドカン」、部屋の扉が開けられ、いくつかの松明によって書斎を明るく映し出される。


県令

「丁様、ここはお客様が入る場所ではないですよ。」


宮保鶏丁

「フン、お前は地方官として、賄賂を受け取り、悪質な地主と結託していた、これはお前がやるべきことではない!」


県令

「あなたがここにいるという事は、きっと誰かからの密告があったからだな。そいつは誰だ。」


宮保鶏丁

「知りたいか?」


宮保鶏丁

「お前らに圧迫された百姓、洪水に奪われた民の亡霊、闇に屈しない清廉な心が――私をここに連れてきたんだ!」


県令

「ぼ、亡霊だと馬鹿馬鹿しい!もし総督に報告しないと約束するなら、命だけは助けてやろう!」


宮保鶏丁

「お前が犯した罪、その分の懲罰もお前に償って貰う。例え私がここで死んでも、お前みたいな虫けらを逃がすものか。私は堂々と生きたいだけだ!」


県令

「お前――チッ、やれ!」


銭府の使用人たちが武器を手にし、一気に襲い掛かった。


宮保鶏丁

「え――!!コホン⋯。。。」


突如、扉がぶつかる音や、武器がぶつかり合う金属音が鳴り響く。使用人からの報告を耳にした県令の顔色が一気に変わる。


丁宝槙

「報告を受けた。銭県令は地方の権力者と結託し、百姓を傷つけ、さらに朝廷官吏を監禁した――」


宮保鶏丁

「間に合った⋯手紙⋯証拠を、先生に⋯」






驢打滾

「うおっ、スリル満点だったな!もしこの件の主人公がおれだったら、一年中ずっと自慢しても飽きないぜ!」


宮保鶏丁

「大袈裟だ。当時の私はただ貪官汚吏を懲罰できるかどうか、専念するだけだった。」


【選択肢】

・あなたは、本当に鉄人だ

・その後、体は大丈夫だった

選択肢

あなたは、本当に鉄人だ

宮保鶏丁

「私は料理の化霊です。鉄とは無関係です。」


宮保鶏丁

「あ、性格が鉄のように硬いと褒めたのですか?ありがとうございます。あなたの期待に応えます。」


その後、体は大丈夫だった

宮保鶏丁

「そう聞いたのはあなたが初めてです。⋯しばらく静養したら完全に治りましたから、ご心配には及びません。」


宮保鶏丁

「頑丈な体は、あなたの仕事をお手伝いする前提条件ですから。私はずっと健康を維持し、あなたを守ります。」

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おじさん

「はぁ〜、ようやく見つけた。もう一度丁宝槙水利工程の話を聞いてくれ、今度こそ本当だから。」


おじさん

「当時の丁宝模は就任したばかりで、民の事情についてはまた分かっていなかった。とある清廉な官吏が自ら視察をして、水利における不正を暴いた。」


おじさん

「丁宝模がその件を追いかけて、水利建設が当地の民生に関わる大事な要件だと気付いた。それ以来堤防や用水路を修繕して、多くの四川の民を洪水から守った!」


宮保鶏丁

「丁様は立派な地方官であり、尊敬に値する方です。」


驢打滾

「おじさんやるな、今度は事実を言ったぜ〜」


おじさん

「それはそうさ!

 あれ⋯どうして事実だと知ってるんだ?」


驢打滾

「え⋯ハハハハ⋯」


宮保鶏丁

「案内いただきありがとうございました。もう遅いですから、私たちはこれで失礼します。」


おじさん

「おお、また来てくれ!」


おじさんが長廊の門を閉めようとした時、無意識に壁画に視線をやれば、思わず動きを止めた。


おじさん

「気のせいか⋯?

 なんか、壁の官吏画像が、さっき羽根のマフラーをしていた人と似てないか?」


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