子推燕・梅影探踪

隠れ場

◆主人公【男性】の場合◆

（逆の場合の差分は募集中）

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若：……

子推燕：……

子推燕：またこんなに簡単に……見つかりました？

子推燕：もしこの体が小さな燕に変われば、簡単に木の穴の中にも隠れられるでしょうね……　そのときも翼がこんなに大きくなければいいのですが……

若：だから、あなたは木の穴から抜け出せない理由を探しているの？

子推燕：……

子推燕：……あ、すっかり忘れていました……

触れ合い

頭に触れる（彼の頭の草葉をはらう）

子推燕：ああ、私の頭の上にこんなに葉っぱが落ちていたんですか？

子推燕：もしもっと時間をかければ、私は落ち葉に覆い尽くされるでしょう。落ち葉と一緒に春の泥と化して、この木の一部になるのもいいですね……

若：いやそれどんなホラー映画の展開か！　待って、あなたを引っ張り出すから。

手に触れる（彼の手をつかんで引っ張る）

子推燕：○○、私をこの木の一部だと思って扱ってください。そうすれば、私はもっと楽しく思えます。

子推燕：草木のように生きて、草木のように散って、そんなふうに出来れば良かったです……

若：でも、あなたは草木じゃないから、食事と睡眠が必要だ！　待って、あなたを引っ張り出すよ。

胸に触れる（彼の翼の毛をチェックする）

子推燕：私の翼をチェックしてくださっているのですか？　大丈夫です、私にとって、これは無用なものですから、折れていても構いません

子推燕：私の血がここで流れ尽きれば、待ち望んだ消滅を迎えられます……

子推燕：もし私の血で、この木がもっと生い茂ることができたならと願います。そうすれば私の長い退屈な命にも少しは意味が生まれるでしょう。

若：もう。失血のせいで馬鹿なことを言ってるの？　待って、引っ張ってあげる、怪我とかをちゃんとチェックするよ！

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若：これから他の場所に隠れてもいいけど、どうせ木の穴には入れないから！

子推燕：……

子推燕：……どうぞ、お好きになさってください。

若：ふぅ、今度は棚とかの中に隠したら……

子推燕：……今度は、必ずもっと大きな木の穴に隠れます。

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匣の中の燕

◆主人公【男性】の場合◆

（逆の場合の差分は募集中）

若：ここに置けばよさそうだね。設置してみる！

　買ったばかりのテレビを棚の上に置き、音と映像を延々と流していた。

　賑やかなBGMのなか、燕の群れが柳の枝に舞い降り、ガヤガヤと鳴いている。この活気あふれる景色に僕の気分は高ぶったが、振り返ってみると驚いた――

子推燕：……

若：子推燕、どうして真っ青な顔でここに立っているの？

子推燕：この鉄の箱は……

子推燕：どうして鉄の箱にこんなにも多くの燕を閉じ込めているのですか……燕たちに何をするつもりなのです？

子推燕：万物は消滅する日が来ますが、燕という生霊は、私の長い命に短い興味を与えてくれました。私にとっては、特別な存在です。

子推燕：燕を閉じ込めるなんて……貴方だとしても、許せません……

若：えっ？待って！子推燕、あなた――

　買ったばかりのテレビが眩しい火花を散らした。もう廃品になってしまい、心が痛んでため息をついた――

若：くっ……

子推燕：さっきの燕たちはどこへ飛んで行ったのでしょう？　この中で確かに羽ばたいて閉じ込められていたのですが。どうして一瞬で……まさか……

若：落ち着いて、先の燕たちは……えっと、ただ幻想だから！

　この原理を子推燕に詳しく紹介できずに、幻想だと伝えた。彼は長い間僕を見つめている、この解説に納得したみたいだ。

子推燕：幻想？　本物じゃなかったのですね。ならいいのです……私は……

若：そうだ、偽物だよ！でも、このテレビは本物のお金で買ったんだよ。ねえ！

子推燕：……万物は消滅する日が来ます――

若：……

若：万物は消える日が来るけど、テレビは僕に短い楽しみをもたらした。それが僕にとっては、特別な意味があるから。テレビを壊すなんて、たとえあなたでも……許さないよ！

若：フン！ぼ、僕からあなたに日直の罰をあたえます――！！

子推燕：でしたら、草花の世話や、動物を飼育するような仕事をさせてください。

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