龍須酥・梅影探踪

小さな冒険

◆主人公【男性】の場合◆

（逆の場合の差分は募集中）

若

「龍須酥、ワゴンを押してあげる！」

龍須酥

「何でもない」

「大丈夫です。こちらの野菜はなんの問題もなく厨房へ運ばれます。占っておきましたから」

若

「そうじゃなくて！　野菜を一緒に運ぶって約束したのに、全部あなたに押し付けるなんて…」

龍須酥

「さっき箱詰めを手伝ってくれたじゃありませんか？　あとは私に任せてください」

？？？

「ぷぷ！ぷぷぷー！」

若

「何の音？　聞き覚えがある…まさか…」

その途端に、仮面にんじんの群れが目の前に現れ、まっすぐ僕たちを襲ってきた。

仮面人参

「ぷぷ！ぷぷ！ぷぷぷーっ！」

若

「自分の領地に二度もにんじんに囲まれた？　どうしてこうなったの！？」

龍須酥

「落ち着いてください。占っておいたと言ったでしょう。私たちには運がついています。きっとそいつらを倒して、野菜を倉庫まで無事に運べます…きっと！」

若

「…いや、突っ込んだだけだよ。それより、あなたが真面目にこういうことを占ったなんて、逆に緊張するよ」

龍須酥

「易に太極あり、これ両儀を生じ。両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず……えい！」

若

「うわ、どうして戦い始めたの？　まずはあいつらの目的を聞いたほうがいい！」

龍須酥

「うむ…ワゴンも野菜も無事ですね。まもなく目的地ですし。どうやら今回の占いは正確――」

さわさわ――

若

「ちょっと、なんかワゴンから変な音がする…聞こえない？」

その音がだんだんと強くなり、やがてドーンと大きな音を立てた。苦労して綺麗に積み上げた野菜はバラバラに落ちて転がっていった。

仮面人参

「ぷぷ！ぷぷぷー！」

そして一匹の仮面にんじんがシートから出てきて、跳んだり跳ねたりしてから仲間を追いかけていった。僕はただ龍須酥と黙ったまま見つめ合った…

若

「……」

龍須酥

「……」

若

「梱包した野菜にいつの間にか仮面にんじんが潜り込んでた？　さっきのやつらは…こいつを助けに来たのか！」

「仮面にんじんたちにお詫びしないと…」

「はあ、トマトも芋も潰された…龍須酥、早く野菜を片付けないと！」

龍須酥

「ど…どうしてこんな事に…」

「本当に大大吉だったのに。もしかして手でも汚れていたんでしょうか？　もう一度占います」

「乾、乾上乾下。元、亨、利、貞……坤、坤上坤下。元、亨……需、坎上乾下。有孚、光亨、貞吉……履、乾上兌下。履虎尾、不咥人。亨……」

「……」

若

「…はあ、もういい。僕一人で片付けよう」

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長髪、滝の如き

◆主人公【男性】の場合◆

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龍須酥：……○○？

若：龍須酥、何してるの？一緒に公園に行くって約束しなかった？

龍須酥：はい？ああ…もうこんな時間ですか？すみません。起きてからずっと八卦の研究に没頭してしまいました…

龍須酥：今から――

若：え！　ちょっと、髪がめちゃくちゃになってるよ。このまま出掛けるのはダメ。梳かしてあげようか！

龍須酥：髪をとかしてくれるのですか？ありがとうございます。

選択肢

優しく……

龍須酥：……

龍須酥：……

龍須酥：絡まった髪をほどいてくれたのですね。自分でも普段はそこまで手間をかけないのに。

龍須酥：なぜかいつも目覚めると髪が絡まっているんです…もしかして八卦の通りの姿勢で寝なかったから？これからは気をつけないと。

若：…それよりヘアローションを使ってみない？ちゃんとヘアケアするとサラサラになるかも！

力を入れる！

龍須酥：――！！

若：あ！ごめん、力を入れすぎた？　髪が絡んでいるから、つい…

龍須酥：平気です。

龍須酥：なぜかいつも目覚めると髪が絡まっているんです…もしかして八卦の通りの姿勢で寝なかったから？これからは気をつけないと。

若：…それよりヘアローションを使ってみない？ちゃんとヘアケアするとサラサラになるかも！

ツインテールにしたら？

龍須酥：なんか嫌な予感がしますね…占っておいたほうがいいでしょうか？

龍須酥：もしかしてまた私の髪で遊ぶ気ですか？

龍須酥：前回みたいに三つ編みにする気ですか？それとも前々回の団子頭に？やめてください。髪が絡むとほどきにくいですから…

若：わかった…でもよく考えたら、やっぱりストレートの方があなたにぴったりかも！

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