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子推燕・物語

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一 逆旅光陰・壱

◆主人公【男性】の場合◆

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小鶏燉モーグー:よお、よっさん!あんたらの帰宅部、また「ランキング入り」か?

西湖酢魚:はあ?『部活警告名簿』… 消極部員:子推燕;不合格理由:部活に参加する積極性が欠けている

西湖酢魚:はあ…。またこいつか。

小鶏燉モーグー:帰宅部なのに部活だと? 一緒に行動することもないんだろう?適当に濡れ衣を着せたんじゃないのか。

西湖酢魚:いやその…うちの部活は…

【選択肢】

・人の邪魔をする

・引っ込み思案になる

選択肢

人の邪魔をする

西湖酢魚:自分が邪魔されないために、他の人の邪魔をする、ってわけか。屁理屈だが一理あるね…

引っ込み思案になる

小鶏燉モーグー:ってなんであんたもこうなるんだよ!若いのにこんなまねするんじゃねえ!白雲貸してやろうか?なでなですれば癒されるぞ?

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西湖酢魚:コホン!何言ってやがる!うちの部活はな、じっとして、誰も見つからなければ合格なんだ!

西湖酢魚:子推燕のやつ、大きな翼だけならまだしも、余計に目を引くようなことを… 風呂桶に沈んだり、ツバメの巣に座ったりして、気づかねぇ方がおかしいぞ!

西湖酢魚:このまま警告が続けば、退部だろうな…まぁ、そう遠くはないだろう。

小鶏燉モーグー:なるほどな。さっき翼を引きずって山へ行ったのを見たが、前よりしょんぼりしていたように見えたぜ。その…○○がさ、話を聞いてみたらどうだ?


小鶏燉モーグー:ここの草木、生きがいいな…子推燕がよく手入れしているからか? ちょっ、前はこんなに生い茂ってなかったぞ!?これじゃ歩けねえよ!

 何かの音に驚いたように、砕金燕の翼が枝葉の間を掠めた。

小鶏燉モーグー:えっと…俺はやめとくから、あんたはさっさとしろよ。なんか雨が降りそうだし、白雲の寝床もまだ外に置きっぱなしだからさ…帰って片付けねえと。

 枝葉の隙間から薄霧の中へと差し込んだ陽光は、森の中にいる子推燕の周りを微かに輝かせている。

 差し込む光を拒むように、子推燕は片翼を広げた。彼は顔を伏せ、思いに沈んでいた。

子推燕:草木のように、目立たず生きていけたらいいですね…

子推燕:ああ、来てくださったのですね。

子推燕:はい…特訓ですか?貴方の耳にも入ったんですね。一人で静かに過ごしていたいのですが…困りましたね。

【選択肢】

・存在感が強いから

・いつも変なことするから

選択肢

存在感が強いから

子推燕:この翼と身長のことでしょうか…なぜ人間はいつも外見を気にするのでしょう。

子推燕:こんな時は…羨ましくなってしまいます。臭桂魚たちに教えてもらったあの…「親指姫」という話が。

いつも変なことするから

子推燕:これはただ、どうすれば消えることができるか試しているに過ぎません…

子推燕:やったらやったで注目されて、しなかったらしなかったで消える術も探せません… それで進退窮まってしまっていたところです。正しさと完璧さを両立させるのは難しいことなんです…

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子推燕:持って生まれた本性ですから、特訓したって時間の無駄です。別に残念だなんて思っていませんから…

子推燕:無駄だと思いますけど…はあ…貴方にお任せします。


子推燕:これからは…貴方の言う通りにすればいいんですね…

子推燕:うーん…まずは翼や服の色と似ている所を探してみましょう。この褐色の枯れ蔓は使えそうですね…

子推燕:ここに立つと、なんだか翼と枯れ蔓が同じように見えますね…残念ながら、本当に枯れているわけではありませんが。

子推燕:さっきのマニュアルによると…呼吸を控えめに――長い時間息を止めていれば、消えることに繋がるみたいですね…

【選択肢】

・彼を止める

・人工呼吸の説明をする

選択肢

彼を止める

子推燕:けほ、間違っていましたか?…ゆっくり呼吸をするということでしょうか?

子推燕:分かりました…

人工呼吸の説明をする

子推燕:……

子推燕:こんな方法で人を助けるなんて…失望しました。

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子推燕:なぜ消えたがっているのか、ですか? そんなことを知っても、悩むことになるだけです…

子推燕:人間はいつも消えるということについて触れないようにしていますが、それはただその日が来ることを認めたくないだけです… 貴方に直面する勇気があるのなら、教えてあげてもいいでしょう。

子推燕:それはもう、遠い昔のことです…


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二 逆旅光陰・弐

◆主人公【男性】の場合◆

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男の子

「お母さん…字を教えてくれたあのおじいちゃん…死んだって…死んだってなに?」


中年女性

「それはね…おじいちゃんがここじゃない遠い、地下の世界に行って、もう二度と帰ってこないことよ…」


男の子

「もうおじいちゃんに会えないの? 物語も教えてくれない、一緒に遊ぶこともできないの…?

 う、うわああああ!」


号泣の中で、子推燕はゆっくりと目を開けた。

それは肌寒い春の日だった。喪服を着た老若男女は香典を持参し、列を正して並んでいた。泣き出す人も、涙にむせぶ人も、言葉を失っている人も――誰もが逝く者を追悼している。


子推燕

「……」


兵卒甲

「介子推さんは大義のために犠牲になった! 彼の名声はとこしえに伝わるに違いない…

 はぁ…百姓のことを保護してくれた介子推さんが他界した今、これからどうすればいいのか…」


子推燕

「「柳の下で鬼になり会うことはない」…しかし彼は、世間にその名を永遠に遺すことになりました」

「命を捧げることで、逆にその人の存在感が増すのです。死も、生の一部として永遠に残されていくと…」




年寄

「そろそろもう年だ、今年が最後の墓参りかもしれん…

 介子推さんが文字を教えてくれたおかげで、この世に耕作以外のことが沢山あるって知れたなぁ…おおっ?」


子推燕

「……」


年寄

「うーん? き、君は…確か若い頃にも会ったような…この翼!間違いない!

 不老不死なのか…果たして君は神なのか、それとも…妖怪なのか?」


子推燕

「消えるために奔走してきましたが、いまだにその願いは叶いません…」


年寄

「けほ、けほ…儂は長生きしたいんだが」


子推燕

「終わりなき命など愚かなものです…家族も親友もみんな死んでいき、万物が新たな命を育む中で、自分だけが時の流れから捨てられ、彷徨うだなんて」

「介子推を懐かしむのも、彼が壮烈な死を遂げたからというわけではありません。死があるからこそ、命は大事にされ、有意義なものだと見なされるのです…」

「私に癒しを与えてくれた木々たちも、いつか終わりを迎える日が来ます。それはもちろん、自然の理です。けど…」

「私は消える時すら…自分で決めることができません」




子推燕

「つまらない話に過ぎません。

 この長い人生の中で、自然と一緒にいたほうが、私は落ち着くのです…」

「たくさん話しましたから、木の下で少し休もうと思います…」

【選択肢】

・黙ったまま寄り添う

・勇気付ける

選択肢

黙ったまま寄り添う

子推燕

「……」

「どうして黙り込んでいるのですか? 別に何か話をしても私は構いませんよ…」

勇気付ける

子推燕

「私を元気づけるために、その変な動きと合言葉を…?」

「それは…たぶんあまり有意義なことではないと思いますが…ありがとうございます」

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???

「ほら、早く行きましょう。時は金なりですから~」


子推燕

「誰か来ましたね…」

「さっきの方法が試せると? いいですが…あまり期待せずにやってみます」


片児川

「この忌々しい木枝が! もしやつらに耳が生えたら、このボク・片児川の名を聞いた瞬間に、服を引っかける勇気もなくなるからな!」


担仔麺

「今回は、ただ遊休土地の状況を見に来ただけですよ。ついて来てって誰も言ってませんけど」


片児川

「後方勤務の建設といえば、この奎元楼の店主である片児川より詳しい人なんていないだろう?」


担仔麺

「いや、倉庫を一つ建てるだけで、建設とは言えませんけど…」


片児川

「鶏茸金絲筍から聞いたぞ! なんつうか…環境設備施設とかなんとかも、客引きできるらしい。

 空桑の知名度を上げるためには、センスを磨かないといけない!」

「まあ、雑草抜いたり、整地したりして、最後はボクの看板みたいに、キラキラとした大きな倉庫でも建てればいいと思うぞ!」


担仔麺

「お金の無駄遣いですよ…普通の倉庫にしましょう。

 材料は…直接ここの木を切って建てれば、節約になりますね!」


子推燕

「取って…、切って…」

「植物を何だと思ってるんでしょう…」


陰に隠れていた子推燕は突然姿を現し、驚きの目線を浴びる中彼は翼を力強く振った。

すると二人はあっという間に起こされた突風に吹き飛ばされた。


担仔麺

「うぅ…! 台風の日ではないのに、どうしてこんな目に…」


片児川

「このボク・片児川が無名のやつに吹き飛ばされたなど…○○!何をぼーっとしているんだ!」

【選択肢】

・子推燕を止める

・目を閉じる

選択肢

子推燕を止める

子推燕

「ならば…軽く吹き飛ばしてあげましょう」

目を閉じる

子推燕

「現実から目を背けていても仕方がありません…もう少し遠くに吹き飛ばしておきましょう」

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片児川

「これはなめられたな…このボクを怒らせるなんて、今日こそ思い知らせてやるぞ!」


片児川が勢いよく前へ踏み出すと、間が悪くまたオナモミを一本踏み潰した。彼は恐る恐る振り返れば、子推燕はもう一度突風を起こそうとしていた――


片児川

「お、覚えてろ!!!」


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三 逆旅光陰・参

◆主人公【男性】の場合◆

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両者が向かい合う中、遠くから雷鳴が鳴り響く。瞬く間に雨は葉っぱや木々を濡らしていった。


担仔麺

「雨が強くなりそうです。このままでは大変なことになるかもしれないので、どこかで雨宿りをしましょう」


片児川

「土地をちゃんと整えるまで、このボク・片児川は帰らないぞ!話はあとだ!」


子推燕

「雨に降られたくらいでは私は消えたりしませんが、貴方はこの翼の下にいる方がいいでしょう」

【選択肢】

・一緒に雨宿りする

・一緒に雨景色を見る

選択肢

一緒に雨宿りする

子推燕

「雨ぐらい、私にはなんでもありません。ですが、人間は脆くて儚くて…羨ましいとさえ思いますが、心配もしてしまいます」

「やはり雨宿りでもしましょう…」

一緒に雨景色を見る

子推燕

「ぬかるみの中に消えていく雨粒は、私の望みである消えるということとよく似ていますね」

「ああ、雨に濡れてしまっていますね。やはり雨宿りが出来そうな場所を探しましょう」

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雨は強まり、やがて大雨となっていく。大地も震えるような轟々たる音を時折響かせていた。





雨が止み、今まで繁盛していた景色は嘘のように消えた――


担仔麺

「数日の大雨によって起こった地滑りか…石や植物は清掃して、しっかり地固めしないと…。あとは人力と物資次第…これは損失ばかりですね」


片児川

「花草がこんな惨めなことに…子、子推燕、落ち着くんだ!ボクとは関係ないからな!」


以前吹き飛ばされた二人は未だに子推燕のことを怖がっているようだ。不安を抱えている二人を余所に、子推燕は何も言わずに、ただしゃがみこんで、まだ折れていない花木を慎重に片付け始めた。


片児川

「あれ…」


担仔麺

「この植物、とっても大事にしていたのに、なんでそんなに平然としていられるんですか?」


子推燕

「万物は常にその命の軌跡を守っていますから。人の力や悲喜など、所詮無駄なこと…、私はただ、自分の本心に従うだけです」


担仔麺

「そうですね。災難に遭っても、ちゃんと建て直せば大丈夫ですね…素晴らしい考えです!」


子推燕

「……?」

「遅かれ早かれ、これらの植物は土に還ります…。ですが、もし他の場所で芽生え、成長して消えても、その命の価値は大きくなるかもしれません」





担仔麺

「へへ、使えそうな花木は農場に移植すれば、意外に儲かりますね!」


子推燕

「あの土地も空きましたから…修築もできるでしょう」


担仔麺

「「ウインウイン」というのは儲かります~!部活の評判に悩んでいるって若様から聞きましたよ」


子推燕

「いえ…」


担仔麺

「では、潜水はいかがでしょう。葦一本で水中呼吸ができるらしいですよ」


子推燕

「そこまでは…」


片児川

「ええい!今日からこのボク・片児川がキミの肩を持つ!不合格とか評価したヤツは、ぶっ倒してあげるぞ!」


子推燕

「ありがとうございます…」


子推燕は担仔麺と片児川が議論しているうちに、こっそりと抜け出した。





子推燕

「……」

【選択肢】

・それはいい発想ですね

・こっちの方がいいと思うけど

選択肢

それはいい発想ですね

子推燕

「圧倒的な暑苦しさですね…貴方の特訓のほうが余程良かったです」

こっちの方がいいと思うけど

子推燕

「そうかもしれませんね…」

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「貴方と過ごすことは、長く生きた中での癒しだと思っています」

「しばらく隣に座っててください…」





西湖酢魚

「また警告名簿が貼られたのか…って、俺らの部活名が入ってない?

 ほう~子推燕のやつ…、やりやがったな」

「○○も見なかったのか?

 そりゃそうだ、山道も険しいし、探すのも大変なわけだな」




柳の枝上で小鳥たちがさえずっている。翼を羽ばたかせ飛び出したツバメの中に、座り込む子推燕の姿が見える。


子推燕

「どこか落ち込んでいるように見えますが…」

【選択肢】

・あなたの見間違え

・あなたがなかなか見つからないから

選択肢

あなたの見間違え

子推燕

「人々は自分が制御できないことに遭うと、思わず己を欺きます…」

あなたがなかなか見つからないから

子推燕

「貴方にとっての悩みですか…」

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子推燕

「そうですか……分かりました」

「貴方が見える範囲で部活動を行う…やってみましょう」

「亡くなる覚悟をしていても、ここに留まる理由があります…」

「上の風は…気持ちがいいです。夕陽を眺めて消えた霊感を探すつもりですが、付き合っていただけますか?」


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