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徳州扒鶏・物語

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最終更新者:皮蛋納豆丼

一 一日館長

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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徳州扒鶏

「今週の空桑の訪客記録は全部こちらにあるんですね。了解です、お疲れ様です」


鵠羹

「ええ。でも、これを見る限りでは、異常はなさそうですね……農場付近に不審者が出入りしたという痕跡も見られませんでしたし」


徳州扒鶏

「ええ、煲仔飯に帳簿を確認してもらったところ、予定外の食料の支出もなかったようです」

「よりによってオレが当番の間に問題が起きるなんて、これは徹底的に調べなくてはなりませんね」


鵠羹

「徳州、そう焦らなくても大丈夫ですよ。農場の帳簿に記載ミスがあるだけかもしれません」


徳州扒鶏

「いえ、一日館長の責務をしっかりと果たすために、オレは事前に空桑の全部署を巡回したんです」

「このような明らかな食料の消耗どころか、田んぼにいあるあらゆる虫の家系図だって、描けと言われれば描けますよ……

 って、すみません、話がずれました」

「ともかく……ん?警務部に新入りですか?」


鵠羹

「新しい食魂のようですね。

 もしや……若の特許で入ったのでしょうか?」


徳州扒鶏

「そうかもしれませんね。

 そういえば、餃子から最近空の手紙が次々と来ていると言われたんですよ。代わりに状況を見てきてもらえませんか?」


鵠羹

「わかりました。それではお先に」


徳州扒鶏

「……」

「どれどれ、警務部の名簿、新入りの申請リストに貴方は入っていないし、ましてや名札すらつけていない……」

「……今度変装するときは、もっと注意しなくてはなりませんね。

 わかりましたか、○○?」

【選択肢】

・選どうしてわかったの?

・人間違いだよ

選択肢

どうしてわかったの?

徳州扒鶏

「ただの職業柄の癖ですよ。それに、○○なら……」

「何があってもオレが見間違うはずがないでしょう?」

人間違いだよ

徳州扒鶏

「……はあ、オレが逮捕した255,910人のうち、198,707人が同じセリフを言ってましたよ」

「○○、せめて貴方は特別な犯人であってほしいですね」

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徳州扒鶏

「しかし、どうして変装してこの辺りをうろついているんですか?」

「なるほど、若旦那も最近の食材窃盗事件のために来たんですね。

 情報収集をしやすいように、わざと身分を隠してたとは……すみません。オレが計画の邪魔をしてしまって……」


そう言っている途中で、彼の持っている通信機が鳴り出した。


徳州扒鶏

「はい、こちら徳州。

 農場付近で新しい発見あり?わかりました。すぐ向かいます」




徳州扒鶏

「なるほど……四本指の足跡ですか。菜畑の近辺に分布していて、野菜が盗まれた地点の近くに徘徊していたとみられる足跡……」

「これはおそらく犯人……いや、犯獣のものでしょう。

 若、しばらく待っていてください。オレは隣の菜畑の様子を見に行ってきます」


煲仔飯

「徳州……わかさまと同じで、いつもやる気満々だねぇ」

「やれやれ――こんなに足跡を描くのも大変な仕事だったなぁ。

 なかなかいい出来だったと思わないかい、わかさま?」

「約束したからね~、来週からはもう早起きしなくていいって……」

「でも……わかさま、どうしてその格好で彼と一緒に来たんだい?まさか……」

「徳州の好みを聞けなかったうえに、現行犯逮捕されちゃったんだねぇ。アハハ」

「あぁ……ごめんごめん、小声で言うよ。

 約束するよ……寝言でも……人に漏らしたりしないから……」




徳州扒鶏

「ううん、新しい足跡は見つかりませんでした。

 空桑で四本指の足跡を残せるのは陸吾くらいなんですが……」

「しかし、隣り合う指と肉球にかかっている力の大きさが明らかに違うのはどうしてでしょう。

 少しおかしいですね」

「盗まれた小麦は、根っこごと引き抜かれていて、周りの土壌と植物はきれいなままでした。

 これが、獣類の仕業であれば、噛んだり引っかいたりする痕跡が必ず残されているはずでしょう」

「さては、これはそそっかしい怠け者が作ったダミーの証拠ですね……」

「先日見かけた『猫の足型のデザインと標準』……

 一冊買ってこの偽証犯に送ってあげますか……」

「証拠の偽造もしっかりしなければなりません。この本で勉強になればいいですが……

 いや、考え過ぎましたね。早く若旦那のそばに戻りましょう」




煲仔飯

「はくしょん――!

 わかさま、寝てるうちに悪口言われたようだ……うぅ、弱り目に祟り目だよぅ」


徳州扒鶏

「煲仔飯、外で寝ているから風邪を引いてしまったんじゃないですか?」

「それに、昼から若旦那に膝枕をしてもらうなんて、空桑のルールに反しています」

【選択肢】

・そんなルールあったの?

・自分は大丈夫だよ

選択肢

そんなルールあったの?

徳州扒鶏

「今日からあるんです」

「ん?なんで驚きます……

 ゴホン、一日館長はルールを変えてよいと貴方が言ったはず……」

自分は大丈夫だよ

徳州扒鶏

「貴方は古すぎると思うかもしれませんが、空桑の主として、自分の立ち振る舞いには常に心がけねばなりません」

「空桑の管理は、子供のままごとではありません。軽率な言動は、自らの威厳を損なってしまいます」

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煲仔飯

「まぁ、まぁ……徳州ったら最近ますますわかさまに厳しくなってきたんじゃないかなぁ……」

「これじゃかわいい男の子に逃げられてしまうよ。

 おっと、顔色がまた悪くなったんじゃないかい?」

「睡眠不足のせいだと思うよ……ほらおいで、三人で草むらに横たわって……

 息を吸って、吐いて……ふぅ~ふぅ~……」




鵠羹

「予定より少々遅くなってしまいましたが、ようやく戻ってこれました。

 何かあったんですか?」

「……煲仔飯が一緒に瞑想しようと言ったのに自分の方が寝てしまったって?」

「そういえば、夕食の定額割引申請書はどこにありましたっけ……」

「はい?進捗なら、うまくいっていますよ。今朝届いたにんじんは、全部しっかりしていましてね。

 ほら、このハンドルの彫刻、よくできているでしょう?」

「車体の部分はもう完成しているので、あとは飾るだけですね。

 ……ああ、若。まだ練り粉を揉みたいんですか?」

【選択肢】

・た、食べるしかできない

・自分の腕を見せてやる!

選択肢

た、食べるしかできない

鵠羹

「若は、それができれば十分ですよ……

 ゴホン。すみません、調子に乗りました。とにかく、若にはまだまだ勉強が必要で、この鵠羹もずっと付き添います」

「あ、若も自分でしてみたんですね?

 なら私は……幸運ですね」

自分の腕を見せてやる!

鵠羹

「ええ、食神の後裔の風采が見られるなんて、嬉しい限りです」

「鵠羹にも手伝わせてください……」

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鵠羹

「まず、生地をバラして……このふるいに置いてあるのはすべて着色する必要のある食材です。

 そして、こちらのトレイに置いてあるのは、加熱して着色できる食材で……」

「そうだ、配色表はこちらにあります。

 こちらは、昨晩注文した花です。竹カゴに入っているのが着色用のもので、他のものは部屋の飾りに使ってもいいでしょう」


鵠羹

「そうです。このまま生地をよく揉みましょう。よくやりました……諦めないでください……」

「このセリフどっかで聞いたことあります?すみません、今度は変えますね」


青団子

「大変だ大変だ~!徳州兄ちゃんが餐庁に向かってきてる!なんでも、キッチンを見回りたいって~」

【選択肢】

・悪い知らせの時、「~」っていらなくない?

・心配しないで、任せてよ

選択肢

悪い知らせの時、「~」っていらなくない?

青団子

「うぅ……小旦那さま厳しい……」

「青知ってるよ~こうなったのは~きっと徳州兄ちゃんのせいだよ~」

心配しないで、任せてよ

青団子

「小旦那さまがいるなら青も安心だよ~」

「徳州兄ちゃん、小旦那さまに会うたびに、お喋りが止まらないもんね、えへへ~」

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鵠羹

「若、少し彼を足止めしていただけませんか。こちらで準備しますので」




徳州扒鶏

「若、どうしてここに?さっき部屋まで送ったから。もう寝てるかと思ったんですが……」

「まあ、ちょうど報告したいこともあります。

 今得られた手掛かりから見ていくと、大方の流れが見えてきました」

「おそらく、誰かが空桑で何か企んでいるのでしょう。そして、オレを誘導するために、陸吾の足跡まで偽造した。

 空の手紙も関わりがあります、よく調べた結果……」

「ん……間違いない、この香りは……」

「あっ、すみません、急に近づいて」

「ただ、この便箋は花を包んだから、その香りは、あなたの香りと同じです」

「……あなたにとてもお似合いです」

「あ、その、そうではなくて。つまり……ゴホン……」

「ここ数日、農場で消えた食材の行方は必ずあると思い、出入りの記録を調べたところ、食材は運び出されていないことがわかりました。そして、冷蔵庫にも怪しい痕跡が見つかりませんでした」

「つまり、なくなった食材を隠せる場所は、残り一つしかありません――ここ、キッチンです」

【選択肢】

・同じ考えだ!

・盗まれた食材はもう消えたんじゃないの!

選択肢

同じ考えだ!

徳州扒鶏

「だから若もキッチンを捜索していたんですね……

 オレより先に思いつくとは、さすがは空桑の主」

「キッチンにありませんか?

 あぁ……煲仔飯の専用台所に隠している可能性が大きいとお考えですね?」

盗まれた食材はもう消えたんじゃないの!

徳州扒鶏

「それは新たな見解ですね……え?

 空桑に隠れ大食い王がいるって、調査で分かったんですか?」

「うん、その可能性もありますね……

 あとで宿舎区のガス代と水道代を調べてみましょう」

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徳州扒鶏

「ただ、この推論を確かめる前に、やはり自らキッチンを確認しなくては」

「なぜオレを止めているんですか?

 今後の調査のためにも、盗まれた食材がキッチンにある可能性を除去しなくては」

「それでは、失礼します」

【選択肢】

・止まれ、天下第一鶏!

・と……徳州兄ちゃん!徳州ちゃん!州ちゃん……!

選択肢

止まれ、天下第一鶏!

徳州扒鶏

「……」

「……どうしたらそんなあだ名が口から出ますか……」

と……徳州兄ちゃん!徳州ちゃん!州ちゃん……!

徳州扒鶏

「……」

「………………」

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徳州扒鶏

「どうしてもキッチンに入れたくないようですね。中にオレが見ちゃいけないようなものでもあるんですか?」

「ふぅ……わかりました。どうしてもオレを中に入れたくないんですね?それなら、そうしましょう」

「オレは……貴方が嫌がるようなことは絶対にしませんよ、若」


青団子

「ら~らら~、徳州兄ちゃん、空桑にお帰り~!これぜ~んぶ、みんなの気持ちだよ~」


鵠羹

「青団子、そう押さないでください。ジャガイモの煙突が落ちてしまいますよ!」


徳州扒鶏

「……汽車……食べ物を彫って作ったんですか……!?」

「そうか……なるほど、これが……」

「……盗品」

「……あはは、すみません、つい……。

 これは大切なプレゼントですね、みんな、お気遣いありがとうございます」


鵠羹

「どういたしまして、これは若の提案ですよ。

 お礼は、若に言いましょう」


徳州扒鶏

「若、貴方って人は……」

「サプライズの準備でも、空桑のルールに従うべきです。

 あとで一緒に帳簿に追記しておきましょう」

「オレのために、こんなサプライズを用意してくれてありがとう……そして……」


鵠羹

「お待ちください。お礼を言うだけで、そのように近づく必要はありますか!?」


徳州扒鶏

「ここと、ここ……小麦粉が付いてますよ。

 ああ、大丈夫、オレが拭いてあげますから」

「若にはわからないでしょうけど……

 こんな独特な色をしているのは、オレ達の農場の小麦粉だけなんですよ」

「そして今朝、警務室に小麦粉を付けた警務が1人だけいた……それは誰だと思いますか?」


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二 汽車模型

◆主人公【男性】の場合◆

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鍋包肉

「若様、丁度いいところに。徳州扒鶏を見かけませんでしたか?」

「今日の当番は彼なのですが、一向に姿が見えず……」

「サボるような方ではないはずですので、はたしてどこにいるのか……」


青団子

「青団ね、知ってるの~! この時間は、銃の練習をしてるよ! 朝の6時からやってるんだよ」

「小旦那さま見て見て~。青団ね、記念品も持ってきたの!」


鍋包肉

「青団子、練習場にある射撃用の的、全部持ってきたのか? 何に使うつもりだ?」


青団子

「これね、普通の的じゃないんだよ~。今日、徳州兄ちゃんが射撃してた的なの!」

「一発も当たらなかったんだよ~。むしろ、すごいなって! だから、記念品として持ってきちゃった!」

【選択肢】

・やるなぁ、青団子!

・他人事とは思えない腕前……さすが『空桑の若』の徳州!

選択肢

やるなぁ、青団子!

青団子

「小旦那さま、気に入りましたか? でしたら、何日かお貸ししますよ~!」


鍋包肉

「ふむ。でしたら、いっそのこと空桑のミニストラップにして、皆さんに配ってみるのはどうでしょう?」

他人事とは思えない腕前……さすが『空桑の若』の徳州!

鍋包肉

「若様と同じく、射撃の腕前が微妙な徳州……。まさに『空桑の若様に仕えるに相応しい若様の徳州』という感じではないでしょうか?」


青団子

「えへへ~。青団も、空桑の若の……小旦那さまの青団子だよ~!」

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鍋包肉

「ところで、徳州に悩みがあるのでは? 彼はこの空桑では珍しいストイックな人で、弾道を計算しながら射撃する性格ですから……」

「え?代わりに探してくるんですか?それは助かります……」

「ぜひとも、彼に当番に、いや、ご飯を食べに、戻ってきていただきたいです」




徳州扒鶏

「はぁ、効くかどうかはわからないが」

「若……!?ずっと後ろにいたんですか、いつから?」

【選択肢】

・望夫石って知ってる?

・長官殿ご容赦ください、ただの通りすがりの庶民です

選択肢

望夫石って知ってる?

徳州扒鶏

「待たせてすみません。っていや、望夫……?」

「ゴホン。オレの知ってる限りだと、津浦鉄道の沿線に似たような観光スポットがたくさんあります。興味があるのなら、今度一緒に行きましょうか」

長官殿ご容赦ください、ただの通りすがりの庶民です

徳州扒鶏

「それではルーティンのボディーチェックしましょう。禁止物を持っている場合は、乗車できませんからね」

「本当に手を挙げてくれるんですね……た、ただの冗談ですが」

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徳州扒鶏

「おっと若、気を付けてくださいね。木くずが服を汚してしまうかもしれませんから」

「木くずは確かにオレの仕業ですが……オレは大工をして暇つぶしをしてるわけじゃないんです。話すと長くなりますね……」

「昨晩、変な夢を見まして……起きたらなんだか落ち着かなくて、貴方が贈ってくれた汽車のモデルをいじっていたら……うっかり、壊してしまったんです。それで、ここで替えのパーツを作っていました」

「笑わないでください、ス、スリーディのモデリングは難しいです。そうだ、○○はここにきて、何か用があったんですか?」

「えっ、今日はオレの当番の日でしたか!? そんな大事なことを忘れてしまうとは!早く餐庁に戻らないと!」

「いや、やっぱり先に貴方を部屋まで送りましょう。もうすっかり遅くなりましたし、外で一人にさせるなんて心配です」

「え、戻る前に、どんな夢だったのか聞きたいんですか?」

「あ……」

「いや、やめときましょう。話すまでもないつまらない夢です。早く戻らなくては、みんなが心配してしまいます」

【選択肢】

・自分も心配する

・当番にサボったって掲示板に書いていい?

選択肢

自分も心配する

徳州扒鶏

「……!」

「オレは……ただ、貴方を心配させたくない……はぁ、わかりました。話しますね」

当番にサボったって掲示板に書いていい?

徳州扒鶏

「なんですか?」

「……仕方ないですね」

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徳州扒鶏

「オレが夢で見たのは……汽車が豪雨の中、脱線する場面だったんです」

「良からぬ記憶が甦りました。恥ずかしながら、なんだかその夢が、オレを注意しているような気がして――」

「ああいう感情をほっといたら、オレもいつかあの汽車のように、秩序の整った世界から脱線してしまうんじゃないかって……」

「そう思って、オレは不安になったんです」

【選択肢】

・記憶?

・感情?

選択肢

記憶?

徳州扒鶏

「あれは、津浦鉄道で働いていた時のことでした。また今度教えてあげましょう……」

感情?

徳州扒鶏

「最近、感情が溜まってきてまして……どう対処すればいいか分からないほどに……」

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徳州扒鶏

「……世の中のすべてのことに、規則があればいいのに」

「そうしたら、規則を読めば、何で混乱しているのかが分かりますのに」

「そうしたら、もうこのまま……」

「何をやっても集中できず、バルブ駆動装置が壊れた蒸気機関のようにならなくて済むのに」


そびえ立つ壁に、一瞬ぼんやりとした黒い影が飛び越えていった。


徳州扒鶏

「……!?」

「――誰だ?○○、オレの後ろに隠れてください!」

「空桑の安全を守るのはオレの責務です。壁を飛び越えてきた犯人を――法に則り、必ず逮捕してやる!」




符離集焼鶏

「チッ、放せ!痛えじゃねえか!」


徳州扒鶏

「扉があるのに、壁から入ってくるとは。符は空桑行動規則を何処まで読んだ?」


符離集焼鶏

「男なら離して堂々と勝負しろ!」

【選択肢】

・ヒマワリの種を食べてもいい?

・仲良しだね……

選択肢

ヒマワリの種を食べてもいい?

符離集焼鶏

「こらーー!○○、高みの見物すんな!」


徳州扒鶏

「キーヲツケッ!」

仲良しだね……

符離集焼鶏

「なっ、徳州、お前、あいつに何した!なんか頭がおかしそう!」


徳州扒鶏

「頭がおかしいのは符だろう、夜中に壁を飛び越えてくるなんて、こまったな……」

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徳州扒鶏

「何回言わせるんだ、規矩を以てすること無くんば、方円を成さず」

「いつも軽率なのはよしとして、なぜまた壁を?」

【選択肢】

・符、なんか持ってる……

・詳細を聞きましょう

選択肢

符、なんか持ってる……

符離集焼鶏

「な、何見てんだよ!チッ、ほら、やりゃいいだろう!」


徳州扒鶏

「オレの汽車のモデル?どうしてここに?」

詳細を聞きましょう

符離集焼鶏

「チッ、こいつに聞かれても、答える筋合いはないかんな! オレは自由自在で、誰もオレを……あっ!」


徳州扒鶏

「オレの汽車のモデル?なぜ符がもってる?」

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徳州扒鶏

「おかしい……直されてる? 符、どうやって?」


符離集焼鶏

「ふん、弟子入りでもしたくなった? ハイテクってやつは、17世紀から来たジジイに分かるわけねぇ」


徳州扒鶏

「……」


符離集焼鶏

「人間界の職人さんに直してもらったんだ!」

「○○からのプレゼントだからって、肌身離さず持っていて……寝る時もそれを抱っこしてんじゃないの?」


徳州扒鶏

「符、変な事言うな!」


符離集焼鶏

「違うか?あの大雨の日、お前がそれを抱えて、ベッド脇に座り込んでたのを見たぞ」

「お前にもあんなに意気消沈な一面があるなんて、ハハ!一ヶ月くらいは笑えるぜ!」


徳州扒鶏

「符!」


符離集焼鶏

「チッ、何怒ってんだよ!オ、オレ行くからな――!」

「○○お前……オレにプレゼントすんなよ、オレはこいつのように買収されねぇから!!」


徳州扒鶏

「すみません、みっともない所お見せしました」

【選択肢】

・雨の日は嫌いなの?

・プレゼントをそんなに気に入ってくれてるんだ

選択肢

雨の日は嫌いなの?

徳州扒鶏

「嫌いってわけでもないんですが……」

「ただ……とある突然の水害を思い出してしまったんです」

プレゼントをそんなに気に入ってくれてるんだ

徳州扒鶏

「ふ、符の言うことなんてアテになりませんよ。オレはただ……とある水害のことを思い出してしまったんです」

「あっ、気に入ってないって意味じゃないんです。好きですよ……とっても」

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徳州扒鶏

「あの水害は、ある天津行きの列車で起きたことです」

「乗客数を増やすために、列車長はオレの忠告を無視して、オープン車両を付けました」

「結局途中で豪雨に遭い、路盤まで崩されてしまいました」

「やむを得ず停車したが、洪水で半月近く、南京浦口に止まっていました」

「オープンの乗客は大変でした。四等列車はもともと先頭車両に近く、黒煙や飛び散る火花にも襲われる毎日だったのに、更に雨が降って、まさに泣きっ面に蜂でしたよ」

「その様子が見るに忍びなく、三等車両を一部開けて、お年寄りや子供、女性の雨宿り場所にしようとしましたが……」

「食魂のオレは……人間の生存欲を甘く見ていました……」

「当時、車内は戦場になり、誰もが三等車両に入りたがって押し寄せている中、ある婦人が抱いていた赤ん坊が、窓から押し出されてしまい、そのまま激流に流されてしまいました」

「オレは、その子を救おうと流れに飛び込みましたが、掴めたのはおくるみについていた、赤い垂れ飾りだけです」

「もし、オレ達が最初から、鉄道の規則をしっかり守っていれば……」

「もし、オレが、あんな馬鹿な案を出さなかったら……こうはならなかったのに……」

【選択肢】

・だからこういう性格に……

・全部あなたのせいじゃないよ……

選択肢

だからこういう性格に……

徳州扒鶏

「どうだか……ただ、あれからオレは、想定外の事が恐ろしくなりました」

「大事な人には、なおさら厳しいでしょうね、想定外が起こらないかってずっと心配です」

全部あなたのせいじゃないよ……

徳州扒鶏

「でも、そう考えざるを得ないんです……」

「オレは、自分の世界をすべて条理規則に従っているようにしないと、落ち着けないんです……」

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徳州扒鶏

「え?想定外も、この世界の一部……ですか?」

「それならば、それはきっと理解するのに、とても苦労する部分でしょう。オレはいまだにそれを拒みますが……」

「なんだか、貴方に話したら……」

「少しだけ、その存在価値がわかったような気がします……」

「あの水害のことは、今まで誰にも話しませんでしたが。貴方になら、なぜか自然に打ち明ける気持ちになりました」

「何故か、貴方にはオレのことをもっと知ってもらいたいんです。そして、こんなオレでも、受け入れてくれるか知りたいです……」

「ふぅ……今日はしゃべりすぎましたね。すみません」

「○○、オレが昨日見たあの夢は……いい夢になるんでしょうか?」


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三 待月西廂

◆主人公【女性】の場合◆

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徳州扒鶏

「やっと着きましたね。〇〇、オレの後ろにしっかりついてきてくださいね。ホームではぐれないように。」

「この時代の生活を体験したいと言うので、ここを思いつきました……」

「ここで世界遊芸館というのが最近建てられて、地元の人にも人気です。中にはオペラ劇場、曲芸院、映画館にスケート場といろいろあって……」

「なぜ黙り込んでいます……?乗車時間が長すぎて、気持ち悪くなってしまいました?」

「〇〇……汽車旅行はお好きですか?」


【選択肢】

・たまにはいいね

・あんまり

選択肢

たまにはいいね

徳州扒鶏

「その気持ち、わかります。一年中、見慣れた家の中に住んでいると、この広く鮮やかな世界を目の当たりにすると、喜ばしく感じます。」

「ああ、これは昔、豊子愷先生と雑談した時に言われた言葉です。一度、同じ車両に乗った事があります……」


あんまり

徳州扒鶏

「ああ、そうですね。汽車はいつも騒々しいですから。静かで優雅な環境のほうが貴方には向いています。」

「あの風流の才子、郁達夫先生でさえ、膠済線に乗ったら、騒がしさで何も書けませんでした……」


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「見識が広い……?そう思ってくれるのは嬉しいですが、……オレはただ、汽車で巡回する序に、色々を耳に入れただけです。」



徳州扒鶏

「ほら、着きましたよ。現代の遊園地には及びませんが、この時代では十分スケールが大きいですよ。」

「あれが東戯楼、観客に上流社会の方が多いです。劇場の床はパイン材で、左右の柱のデザインと、中央の木製ドームが共鳴効果を高めています。」


【選択肢】

・おぉ、どうやら常連だね~

・先生、ノートを取らせてください

選択肢

おぉ、どうやら常連だね~

徳州扒鶏

「とんでもありません、オレはこのような娯楽施設に一度たりとも足を運んだ事がありません。」

「ただ、事前に調べただけです……なんせ、今日は大事な日ですから、ミスがないようにしたいんです。つまらないなら、黙っておきます。」


先生、ノートを取らせてください

徳州扒鶏

「〇〇はここまで勤勉とは、国立中央大学に行けるんじゃないですか。」

「何をそんなに驚くんですか……オ、オレだって冗談くらいは言いますよ。笑ってくださいね、でないと今日は0点です。」


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徳州扒鶏

「……あいにく今日は戯楼が休業のようですね。この道に沿って、他のエリアは営業しているか見てみましょう。」



徳州扒鶏

「時計台の隣は映画館とスケート場ですね。あ、鐘が鳴りましたね……」

「全部行きたいんですか?では先に映画館に行きましょう、順番に行った方がいいかと思います……」

「すみません、上映中なのはロマンスばかりのようです……いえ、オレは別にかまいませんよ。」

「むしろちょうどいい、コホン。」

「さあ、お座りください。手袋とコートはオレが預かりますよ。」


【選択肢】

・カップルが多いね……

・彼氏力+99点!

選択肢

カップルが多いね……

徳州扒鶏

「確かに、映画館は最近流行りのデートスポットですね。」

「調べた資料によると、口コミ順に、洋風のレストラン、映画館、スケート場、全部いい場所だそうですよ。」


彼氏力+99点!

徳州扒鶏

「彼氏力……?なんだか「ネットサーフィン」のような新しい言葉のようですね……」

「それより、引かれた1点はなんなのかが気になります……」


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「ただ、この時代では、馴れ初めの二人が、映画館で二人きりになるのはよくないことです。」

「〇〇、心配そうに見えますが。オレもこの間考えました……「馴れ初め」の基準はなんなのかを。」

「そして人の関係を馴れ初め・好感持ち・友・伴侶のステージに分けました。それから人生の終わりの時間で推定して……」

「初めて会った時のことを覚えていますか?」

「あの時、オレはぎこちなく、短めに自己紹介をしただけでした。」

「貴方のために尽くすと言った瞬間から……先ほど、鐘が鳴った瞬間まで。」

「計算によると、それが「馴れ初め」になります。」

「もう……二人で映画館にいてもいい関係になりましたよ、〇〇。」


【選択肢】

・もっと進んだ関係でもいい?

・今日は戯楼の定休日だって聞いた……

選択肢

もっと進んだ関係でもいい?

徳州扒鶏

「もちろん、全て貴方次第です。オレも、もっと貴方との関係を進みたいです。」

「実際……貴方とここまで来たのは、〇〇、貴方が突き進んだお陰ではありませんか?」


今日は戯楼の定休日だって聞いた……

徳州扒鶏

「……気づかれましたか。」

「……オレ……以前から映画館に来たいと思っていました。彼らを見ていると、貴方を思い出します、〇〇。」


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徳州扒鶏

「照明のせいでしょうか?なんか、顔が……赤いですよ?」

「いえ、オレはいつも口下手ですから。貴方の言う、「遊び人才子」というのはチャーリー・チャップリン先生のような人物かもしれませんね。」

「そういえば、彼のロマンスも、聞いたことがありますよ。」

「〇〇、手を出してください。」

「うん……これは生命線で、これは……」

「はあ、手のひらにはこんなにも線があるんですね。一つ一つ、名前も意味も知り尽くすとは……。チャーリー・チャップリン先生の遊び人学も、奥深いですね。」


【選択肢】

・まだまだ勉強が足りないね

・徳州には徳州の魅力があるよ

選択肢

まだまだ勉強が足りないね

徳州扒鶏

「そうですね、オレはもっと努力して勉強しなくては……」


徳州には徳州の魅力があるよ

徳州扒鶏

「オレの魅力……?」

「貴方に民国時代の生活を体験してもらおうと思ったのに……ついつい教科書みたいに喋りだして……」

「こんなオレでも認めてくれて、本当によかった。」


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徳州扒鶏

「でも、貴方の手のひらに、特別な線があることに気付きましたよ。」

「ほら……この生命線の中点を極座標にして、ここからここを繋いだら、まるで関数みたいでしょう?」

「r=a(1-sinθ)の関数ですよ。」

「〇〇、この関数は学びました?」




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