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牡丹燕菜・物語

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一 心付瑤琴・壱

◆主人公【女性】の場合◆

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広々とした宮殿に灯の光が幾重にも影を落とし、薄紗の帆が影でなびいている。宮殿に人影はなく、唯一聞こえてくるヒソヒソと話は廊下の方から漂って来る。


牡丹燕菜

「あなた、皇都は初めて?

皇都は他と違うから、もし水が合わないようなことがあったら、遠慮なくあたしに言うのよ。でもあなたみたいに不思議な子なら、ちょっとやそっとじゃ動じないわよね。聞くところによるとあの万象陣というものは陸や海はおろか、時空さえも超えるというじゃない……本当にそうなのかい?」



【選択肢】

・森羅万象、天地四方何処へでも。

・長い間修復されていなかったので、初っ端から命拾いしました。

選択肢

森羅万象、天地四方何処へでも。

牡丹燕菜 

「へぇ、あなたの言う通りだとしたら、万象陣は本当に仙人様の宝物なのかもしれないわね!

あなたのような不思議な子が率いているなら、いずれ空桑も復興し、世の食魂に幸が訪れるわ。」


長い間修復されていなかったので、初っ端から命拾いしました。

牡丹燕菜

「命拾い?それは危なかったわね、○○、使う時は慎重になさいよ。

緊急用に何かしら常に持っていた方が良いかもねしれないわね。」


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牡丹燕菜

「そろそろ時間ね。近々、沙州へ旅立つのでしょう?これ以上あたしが足止めしちゃ悪いしね。

御史の手翰は心配しなくていいわよ、あなたが沙州に着けば自ずと必要とする人の元に送られるから。

この銀魚袋は、あたしがあなたの為に特別に用意した物よ。あなたが近道をしない限り、これが必ず行く先々の障害を取り除いてるれるはず。

あら?どうしてそんな畏れ多い顔をするんだい?

こんな物、あなたとあたしの絆に比べたら、取るに足らないものよ。

別にあなたから見返りを貰おうなんて思ってないし、だからそんなに緊張しないでちょうだい。」


ちょうどそのとき、渡り廊下の向こうに置かれた精巧な鯉の石像から清流がゆっくりと流れ出し、静かだった蓮の池に波紋を広げていった。


その石像を眺めていた燕太傅がまた笑いだし、微かに身を起こして客人を送る仕草をする。


牡丹燕菜

「お疲れなら、あの輿に乗って帰るといいわ。

あれはあたしのお気に入りの「牡丹輿」よ、存分に堪能してちょうだい。」


輿が遠ざかると、鯉の石像の裏から一人の老人が現れた。そして老人にあるまじき速さで、あっという間に燕太傅の隣へとやってくる。


老人

「辰影閣の主人を長いこと待たせております、お会いになられますか?」


牡丹燕菜

「長い事?そうだったかしら?」


老人

「……。」


牡丹燕菜

「前回彼から謁見の申し出があってから、どれぐらい経ったの?」


老人

「ちょうど23日目になります。」


牡丹燕菜

「あぁそう……通してもいいわよ。もう片方も手配済だし、先延ばしにする必要もないから。

この手紙を彼に直接渡してちょうだい。中には千面の影の行方が記されているわ。相手と連絡が取れるかどうかは……ふふふ、神のみぞ知るってね。

あたしは体調がすぐれないから、顔は出さないでおくわ。」


老人

「かしこまりました。」


老人はその場を離れようとしたが、少し躊躇し、何か聞きたそうなそぶりを見せた。


老人

「差し出がましいようですが……

燕太傅はその……彼等と話したがらないようですが。理由をお聞きしても?」


牡丹燕菜

「ふふ、宴仙壇の奴らは、どうも面白みに欠けると思わないかい?


あの目的さえなければ……誰があんな奴らの相手なんてするもんか!」


そう言って彼は手を挙げ、明かりの下で自分の爪紅をしげしげと眺める。先ほどの空桑の若さまとの会話を思い出したか、顔に笑みが浮かんだ。


牡丹燕菜

「奴らなんて、先ほどのおチビちゃんとは比べ物にならないわね!あれこそが……面白いという物じゃない?」


仕事机の前で牡丹燕菜は古い公文書をめくっていた。周りに積まれた書類がちょっとした山になっている。


牡丹燕菜

「はは!やっぱり、彼らの関係はあたしが思っていたよりも特別みたいだね。

こうして駒を進めたら、果たしてどのような結末になるのかしら……」


手中の文書に見入っていると、突然、窓の外にある恋の石像からほとばしるよな水音をが響きだし、怒涛の水しぶきが大きく水面を波立たせ始めるーー


牡丹燕菜はハッとして顔を上げ、衣服を整えてから立ち上がり、正面の玄関前に跪いた。


???

「太傅はおるか?」


牡丹燕菜

「こちらに。」


月の光で窓に映るその者の影はぼんやりしていて判別しづらいが、深く鳴り響く鐘のような声色は、この世において一人しかいない。


???

「して、進展は?」


牡丹燕菜

「つつがなく。奴らの間に……一つ不確定な駒を仕組みました。

今後「千面の影」の件で、これ異常貴方様や李尚様を煩わすことはないかと。」


???

「そこまでは……

宜しい。 

本日宮中に珍しい牡丹が幾つも送られてきたのだが、愛卿が暇ならば、蝋燭の光の下、共に花見でも如何かな?」


牡丹燕菜

「光栄の至りにございます。」


牡丹燕菜は身を起こし、また自身の爪紅をふと眺めた。瞳が微かに揺らいで、小さく独り言を口ずさむ。


牡丹燕菜

「盾か、刃か、はたまた……」


そこで振りかぶり、大きく扉を開ける。

秀麗な顔にはたちまち魅力的で真摯溢れる笑顔が浮かび上がっていた。


扉から吹き込む夜風は、仕事机の上にある書類をはためかせる。


そこには隋の時代に民間に伝わる逸話が記されていた:貧民窟で生き延びた少年が、ある日、奇怪な服を身に纏う幼児を誘拐する。


幼児が官府によって救い出されると、少年は笑い声をあげながら燃え盛る酒楼に飛び込み、それから一切の消息を経ってしまったーー


???

「わかさま、わかさまーー!!」


双皮ミルク

「わかさま、起きて下さいよ。汗だくになってどうしたんですか!?


今日はぼくと一緒に牛の放牧に行ってデカ頭がどうやって5トンの牧草を一気に食べるのか見たいって言ってたじゃ無いですか?もう大陽があんなに高いところに昇ってますよ、まだおきないならぼくの方がお腹が空きすぎて5トンの草を食べちゃいそうです!」


〇〇

「……!!」


双皮ミルク

「わっ……!ようやく目を覚ましたんですね、わかさま!こんなに汗だくになって、顔色も真っ白ですよ!悪夢でもみたんですか、何か嫌なことがあったのなら、ぼくが何時でも話を聞きますよ!

もしくは牡丹姉さ…あ、いや、牡丹兄さんにいうのもいいかもしれないです!あの人色んなアドバイスをくれるので、みんな何かあるとあの人に相談するんですよ!わかさま早く早く、牡丹兄さんの所に連れて言ってあげますよ!ほらほら早くー!!」


二人が急いで扉から出て行くと、ようやく部屋の中に静けさが残った、窓のそばに置かれたお香だけが、一筋の煙をゆらゆらと伸ばしている。



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二 心付瑤琴・弐

◆主人公【男性/女性】の場合◆

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臘八粥

「次は拙者の番です!もう誰にも割り込みはさせませんよ!

牡丹先生!これ以上鬼どもが近づかないようにするにはどうすれば良いですか、拙者奴らに毎日驚かされていて……

もう何日もろくに寝ていないんですよ!ほら拙者の目のクマをみてくださよ!花椒みたいになちゃってーー! 」


牡丹燕菜

「うぅ〜あなたが見たという鬼、もしかして口がなかったりしない?」


臘八粥

「ど、どうしてそれを!?流石は先生だ、助けて下さい、何か術でも施して……!」


牡丹は首を振り、服のポケットから一枚のーー映画ポスターを取り出した。

そこには驚愕な表情をした少女が映っており、彼女の鼻から下には口がなかった。


牡丹燕菜

「いわゆる「日々思うことが夢に出る」よ、一日中こんな映画観ているから、自然と恐怖が生まれ、幻覚をみてビクビクしてたのよ。


「術」を施すならそうねぇ〜いっそのことあなたの師匠の隣に引っ越して、師匠のお経を1ヶ月間聞くというのはどうかしら?

もちろん、この一ヶ月の間はホラー映画禁止!いくら趣味だといっても、限度があるわよ。」


臘八粥

「ご、ごもっともです……うぅ、ひとまずこれらの映画を見て、師匠の部屋に預けて来ます……」


牡丹燕菜

「あなたは?何か困ってるのかしら?」


子推燕

「……。……私が何処に隠れようとも、必ず誰かが私のことを探そうとするのです……それに困っていて…」 


牡丹燕菜

「そういうことなら、あなたが先にその人に会いに行けばいいんじゃない?」


子推燕

「なんだと!?」


牡丹燕菜

「ふふ、そんなに驚かないでよ。考えても見て、何時も誰かが探しにくるということは。あなたが必要とされているということでしょう?だったら先に需要を満たして仕舞えば、もう誰にも煩わされなくなるわ。」


子推燕

「貴方の仰っていることは理にかなっているようで……無茶苦茶ですね……。」


牡丹燕菜

「まぁまぁ、物は試しよ。そうねぇ……まずは毎朝空桑の住民に一人一人に挨拶を始めてみてはどうかしら……。」


子推燕は翼をはためかせると、何かを考え込んでいる様子で静かに飛び去って行ったーー


小鶏燉蘑菇

「あの、えっと、次は俺の番で良いんだよな?その、別に大したことじゃねえんだが、もし……方法があれば……俺の見てくれをもう少し怖くないように……ほら、俺、体がでかいから、何時も相手を驚かせてばりでーー」


小鶏燉蘑菇がしどろもどろに話す様子を見て、たまらず牡丹燕菜は吹き出してしまった。

続けて七弦琴を取り出して、おもむろに弾き始めると、なんとも楽しそうな曲が鳴り響くーー


牡丹燕菜

「何事かと思えば、そんなの簡単じゃない。あなた、運動後の柔軟運動をちゃんとしていないでしょ?

だから筋肉がガチガチに盛り上がっちゃうのよ。ほら!あたしと一緒に動いて、これはあたしが作った柔軟体操よ、毎日二回やれば、拉麺みたいな細い体型になること間違いなし! 一、二、三、四、二、二、三、四ーー

あら?後ろで踊っているおチビちゃん、腕をまっすぐ伸ばして!

そうそう、あなたよーー○○。

ふふふ、どういう風の吹き回しかしら、空桑の若さまが来るなんてね?

まさか、あなたにも何か困りごとがあって……あたしに聞きに来たのかしら?」

【選択肢】

・変な夢を見たんです。

・あなたが夢に出て来たんです。

選択肢

変な夢を見たんです。

牡丹燕菜

「夢は往々として変なものよ?夢の中にまで筋道が通っていたら、世の中の人々は夢と現実の区別がつかなうなってしまうじゃないの。」


あなたが夢に出て来たんです。

牡丹燕菜

「ふふふ……おチビちゃん、あなたはあたしに悩みを言いにきたの?それとも謎かけをしにきたの?」


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そう言って牡丹が手を振ると、天井にかけてあった竹傘がそれぞれ下に降りてきて、周りと隔てられた空間を作り出したーー


牡丹燕菜

「言ってごらん、ここまであなたを困らせる夢とは一体何なのか。」



【選択肢】

・不確定な駒……

・夢にあなたと千面の影が……

選択肢

不確定な駒……

牡丹燕菜

「……。」


その言葉を聴いた途端、常に穏やかな彼の表情に驚きの色が走った。


牡丹燕菜

「あなたは過去の夢を見ることができるのね……」


夢にあなたと千面の影が……

牡丹燕菜

「どうしてあんな昔のことを夢に見るのかしら?もしかして長安にいた頃、あたしのもてなしが気に食わなかったとか?ふふふ……」



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牡丹燕菜

「あたしはもう空桑の民よ。お互い腹を割って話しましょう。

宴仙壇、空桑の若さま、千面の影……当時、あたしは確かにあなた達を引き合わせた。 

っふ、あの魚はなかなかの曲者でね、どんなにおだててもダメ、強硬手段も意味がない、いつもするりと逃げられてしまうのよ。あなたみたいな不確定な駒だけが……混乱した局面に終止符を打てると思ったの。

でも今、あたしはあなたと共に空桑にいる、もうあんな陰で糸を引くようなことはしない…

これに関しては、安心して欲しい。」


○○

「あなたの忠誠を疑ってはいません、ただ知りたいのは……」


牡丹燕菜がこちらに身を乗り出し、真剣に耳を立てている



【選択肢】

・空桑での生活は楽しいですか?

・二人の絆は本物ですか?

選択肢

空桑での生活は楽しいですか?

牡丹燕菜

「…… 。はぁ、本当にこのおチビちゃんは、一体何を考えているんだか……

あたしを驚かせるようなことばかり聞くんだから。」


二人の絆は本物ですか?

牡丹燕菜

「あはは!どうしたらそんな夢を煮るかしら、現実と夢の区別もつかなくなっちゃたの?」


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牡丹燕菜

「毎日そんな妄想ばかりしているから、体まで弱っちゃうのよ?

 ほら、おでこにこんなに汗を滲ませて、ふらふらだし、立ってるのも辛そうじゃないの?手ぬぐいで汗を拭いてあげるから……  〇〇!?」 


言うが否や、目の前の人物がおもむろに牡丹の懐へ倒れ込んだ。その衝撃が彼の心に思い岩が投げ込まれたかのように、心内に幾重にも波紋を引き起こした。


飛び込んできた小鶏燉蘑菇が周りを囲んだ傘を払い除け、起こった事を一目見るや、またすぐさま飛び出していく。


小鶏燉蘑菇

「門前にいる餃子を呼べ!若さんが倒れたーー」


牡丹燕菜の目は閉じられ、表情からはなにも読み取れない。ふと、懐にもたれかかっている者の袖口に、何やら青い灰の跡が付いてることに気付く……。


牡丹燕菜

「これは……? 

 ……!!」


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三 心付瑤琴・参

◆主人公【男性】の場合◆

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魘甲

「ひひひひ……!毒に侵されて死んでしまえ!

この男が死ねば、牡丹様を連れ戻せる……」


魘乙

「この前の迷香が効かないとはな、まったく!この空桑の若さまとやらは頭が悪いんじゃねぇのか?

真相を知っても怒らないとか、どうやったら仲違いするんだよ!グルル!」


眩暈が何度も脳天を突き抜ける、体中が錆びてしまったかのように動くことができない。


狂ったような笑い声が響く中で、意識が霞んでいき、遠のいていくーー


???(牡丹燕菜)

「怖がらないで。」


【選択肢】

・辺りを見回す。

・声に反応する。


選択肢

辺りを見回す。

???(牡丹燕菜)

「あたしはここにいるわ……」


声に反応する。

???(牡丹燕菜)

「あたしが誰かって?」

「ふふふ、おチビちゃん……あたしの声も分からなくなったの?」


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悠然と響き渡る琴の音が霧を引き裂き、無粋な笑い声を蹴散らしていく……


遠くに朧げな明かりが見え、人影がますます霞んでいく。でもあの琴の音は、とても懐かしくて、心地良い……


???(牡丹燕菜)

「あなたが無防備なのか、あたしが油断したのか……ふふっ……

でも安心して。あなたを邪魔する小石は、あたしが全て取り除いてあげる。」

「ゆっくりお休み、○○……」


暖かく、微かに沈香の香りがする柔らかいなにかが、手の甲に触れる感触がした。


小鶏燉蘑菇

「おおお!若さん、やっと目を覚ましたか。

気分はどうだ?どっか変なとこはないか?なぁ?」

「何とか熱も下がったみたいで良かったよ、みんな心配してたんだぜ!」

「昨晩餃子先生が熱さましの薬を出してくれてよ、それを牡丹燕菜が飲ませてくれたんだ……

でもな、若さんの体にはまだ変な症状が残ってるんだ、後で餃子先生たちに診てもらわないとな。」


【選択肢】

・牡丹燕菜はどこに?

・大分良くなりましたよ。


選択肢

牡丹燕菜はどこに?

小鶏燉蘑菇

「昨晩はずっと若さんの隣にいたぜ!でも今朝若さんの熱が下がったのを見ると、琴を持って出かけて行ったなぁ……」


大分良くなりましたよ。

小鶏燉蘑菇

「これでようやく一安心だ。昨晩はみんな入れ替わりで付き添ってたんだぜ!」

「でも牡丹燕菜だけは一晩中隣にいたんだ、あいつみたいな高貴なお人でも、こんな事するんだなぁ……」

「今朝若さんの熱が下がったのを見ると、琴を持って出かけて行ったよ。何処へ行ったのかは知らないが……」


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小鶏燉蘑菇

「そういえば、若さんの付き添いをしていた時、ずっと何かを書いたりしていたようだけどよ、何を記録してたんだろうな?」

「ああ!この冊子だよ、ここに落としていったみたいだな。」


それは普通の冊子だった、中には走り書きでおかしな台詞が記されていて、まるで寝言みたいに脈絡が無い。


「迷香で仲違い」、「毒」、「宴仙壇」……


小鶏燉蘑菇

「若さん!?どこへ行くんだ、もっと厚着しないとーー!」


そこは豪雪が吹き荒れる大地、大雪と霧雨が天地の境目をもかき消し、吹き荒れる冷たい風だけが世界に存在しているかのようだった。


牡丹燕菜

「解毒薬は、何処?」


魘丁

「グギ……知らな……グギギ……」

「うぅ──!!」


琴が鳴り響き、雪風が吹き荒れる。


牡丹燕菜

「お香に毒を仕込むとは……お前たち如きが○○を手に掛けるなんて、ずいぶん笑わせてくれるわね。」

「そっちはどう?まさかお前も解毒薬の居場所を知らないなんて……言わないわよね!」


魘乙

「あ、あそこに……ウグゥッ!!」


【選択肢】

・そこまでです!

・牡丹?


選択肢

そこまでです!

言い終わらないうちに、震えていた小さな食魘は琴の音と共に湧き出た黒い気体に包まれ、空中に霧散していった。


牡丹?

雪の中に佇む人影は微かに体を震わせたように見えた。声のした方に顔を向け、自分の傍で死にかけている食魘の事などすっかり忘れてしまったようだ。


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牡丹燕菜

「やっぱり……来たのね。」


彼はすぐさま自分のフードを脱ぎ、相手の体にかける。


牡丹燕菜

「あなたの体に巣くう毒はまだ消えていないのよ、体を冷やしてはいけないわ。」

「あなたの寝室に置かれていたお香、あれは以前食事処にいた行商人から買った物?」


【選択肢】

・あのお香、沈香の香りがしたので……

・お香の香りがあなたの香りに似ていたので……


選択肢

あのお香、沈香の香りがしたので……

牡丹燕菜

「まったく!そんなに沈香の香りが好きなら、あたしの七弦琴を貸してあげるわよ!

毎日抱えているおかげで、あたしの体にも香りが移ってしまっーー」

「……!」

「ふふ……なるほどね、あたしもとんだでくの坊だわ、こんな事にも気付かないなんて。」


お香の香りがあなたの香りに似ていたので……

牡丹燕菜

「ああ、それはあたしが常に持っている沈香の木で作られた琴のせいね。あのお香には沈香が混ぜられているはずーー」

「……!」

「ふふ、おチビちゃん……惹かれていたのは香り?それともこのあたし?」

「あたしはどうしょうもない阿呆だわ!こんな事であなたを危険にさらしてしまうなんて……」


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牡丹燕菜

「○○、解毒薬を手に入れたら、これからは毎夜あなたの部屋で琴を奏でて、眠りにつくまで一緒にいてあげるわ、どうかしら?」

「……危ない!

あなたの体力ではそんなに長くは持たない、あたしに掴まっていて。すぐに解毒薬を持ってきてあげるから。」


「ゴルルルーー」「ウオオーー」


突如雪原に大量の魘獣が現れ、低く唸り声をあげながら、ゆっくりと此方へにじり寄ってくるーー!


そして先頭に立つ魘獣の手には、お香の解毒薬が握られているではないか。


牡丹燕菜

「あははははっ……!」

「あたしはお前たちの主に随分と気にかけてもらっているようだね、こんな雑魚どもを遣わして宴仙壇へ「招待」するほどだもの。」

「そして、空桑の若さまを毒殺しようなどという馬鹿げたことをするほどにね……

あはははは!お前たちの易牙様が聞いたら、驚いて牙が落ちてしまうかもね!」

「お誘いはこの牡丹燕菜が確かに受け取ったわ。では、あたしの返事を聞かせてあげましょうか?」


懐の者をギュッと抱きしめながら、後ろへ二歩下がる。そして、つま先を軽く上げると、その場でひらりと回り始めた。


途端に、天地に吹き荒れていた雪風が全て止み、琴の音だけが響くーー


琴の音は少しづつ速度を増し、破竹が如き勢いになり、更に天地をも揺るがし、殺意に満ち溢れるーー!!


牡丹燕菜

「あははははっ……ははははっ……」

「久しく弾いてなかったからね、少し鈍ってしまったかしらーー」


琴の音が響く中心地が暴風雪の目になり、その場にいる全ての魘獣が泣き叫び、吸い込まれまいともがく……


どれくらい経っただろう、この世の全ての喧騒が終結したかのように思えた。


牡丹燕菜

「目が覚めたのですか?」


【選択肢】

・雪が止んだのですか……


選択肢

雪が止んだのですか……

牡丹燕菜

「そうよ、解毒薬を飲んだ後、あなた暫く寝てたから。」


牡丹はヒラヒラと手を振り、遠くにそびえる巨大な牡丹の雪像を満足げに一瞥した。


牡丹燕菜

「ふふふ、餌がなくなった鳥達は林へ飛び去り、残るは一面の白い大地とは、まさしくこのことねぇ。」


【選択肢】

・どうしてそこまでやってくれるのか……

・自分と武皇は同じですか?


選択肢

どうしてそこまでやってくれるのか……

牡丹燕菜

「おバカ!あなたのためにここまでやったのに、まだ分からないの?」


自分と武皇は同じですか?

牡丹燕菜

「ふふふ、おチビちゃんのくせに野心は一人前ね。

空桑の若さまになったばかりなのに、もう則天皇帝と肩を並べようだなんて。」

「でも、野心自体は悪いものではないわ、この点においては……あなたとあのお方は確かに似ているのかも。」


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彼は立ち上がり、もう一度自身の指先に施された爪紅を眺めた。だが今度は、柔らかな笑顔が浮かんでいる。


牡丹燕菜

「武皇にとって、あたしは盾であり、刃でもある……」

「あなたにとってのあたしは何?出来れば……あなたに決めて欲しいの。」

「どうしてそんな呆けた顔をするの?しょうがないおチビちゃんね!」

「さぁ、家に帰りましょう。」

「あそこは数少ない……あたしをワクワクさせてくれる場所だからね。」


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