牧野 もこ
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【スキル一覧(~PARADISE LOST)】【マップ一覧】
※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。
- このページに記載されているすべてのスキルの効果は、CHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです(限界突破の証系を除き、NEW以降で入手・使用できません)。
- 専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター(いわゆるトランスフォーム対応キャラ)は、RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。
Illustrator:夢ノ内
名前 | 牧野 もこ(まきの もこ) |
---|---|
年齢 | 4歳(見た目は15歳くらい) |
職業 | 専門学生 |
種族 | ヒト羊 |
- 2017年8月24日追加
- STAR ep.Iマップ8完走で入手。<終了済>
- 入手方法:2019/12/5~2020/1/8開催の「「ホーリーナイトダンスパーティー」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2020/7/16~8/5開催の「「幸せを願う、白のマリアージュ2」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2021/1/21~3/3開催の「「穏やかな日々……愛しのあなたへ」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2021/11/4~12/8開催の「「お風呂上がりの一発でわからせる!」ガチャ」<終了済>
- 対応楽曲は「眠れぬ夜君を想フ」。
羊の姿にも人間の姿にもなれる、ヒト羊族の少女。
一流のトリマーを目指している。
牧野 もこ【 通常 / ファザーファーム 】
スキル
- コンボエクステンド・フォーチュン [TECHNICAL]
- 効果にランダム要素があるコンボエクステンド・フォルテ。
- 計算上、最高に運が良ければ1500ノーツ理論値でゲージ10本に届く可能性がある(1/64の確率)が、逆に最低なまでに運が悪ければ、同じ1500ノーツで5本止まりとなる。初期値ではあらゆる通常譜面で4本止まりの可能性さえある。宛城紫や京急紫をAJして4本止まりとなると、逆に凄い(13+をAJできる腕前かつ1/16384の確率)。
- 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
- 筐体内では入手できない。
プレイ環境 | 最大 | |
---|---|---|
開始時期 | ガチャ | |
PARADISE× (2021/8/5~) | 無し | × |
あり | ||
PARADISE (~2021/8/4) | 無し | |
あり | +3 | |
CRYSTAL | 無し | × |
あり | +7 | |
AMAZON+以前 |
GRADE | 効果 | |
---|---|---|
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 (2021/8/5以降では未登場) | ||
共通 | 250コンボごとに確率でボーナス | |
初期値 | 【50%】+21500/【50%】+1000 | |
+1 | 【50%】+22000/【50%】+1500 | |
+2 | 【50%】+22500/【50%】+2000 | |
+3 | 【50%】+23000/【50%】+2500 | |
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 (PARADISE以降では未登場) | ||
+4 | 【50%】+23500/【50%】+3000 | |
+5 | 【50%】+24000/【50%】+3500 | |
+6 | 【50%】+24500/【50%】+4000 | |
+7 | 【50%】+25000/【50%】+4500 | |
ゲージ10本最小必要条件:1750ノーツ[+3] | ||
ゲージ10本最小必要条件:1500ノーツ[+7] |
- カッコ内は当たり回数/発動回数。
- 各段の内訳は以下の通り。
- 上段:全て当たりを引いた場合の最小必要ノート数。
- 中段:通常譜面で最低限必要な当たり回数で到達する場合の発動回数とノート数。
- 下段:WORLD'S END譜面を含めて最低限必要な当たり回数で到達する場合の発動回数とノート数。水色の部分はWORLD'S ENDの特定譜面でのみ到達可能。
GRA DE | 5本 | 6本 | 7本 | 8本 | 9本 | 10本 |
---|---|---|---|---|---|---|
初期 値 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
250 (1/1) | 500 (2/2) | 1250 (3/5) | 2500 (4/10) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) | |
5000 (0/20) | 5500 (1/22) | 6250 (2/25) | 2500 (4/10) | 4500 (5/18) | 6750 (6/27) | |
+1 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1250 (5/5) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
3500 (0/14) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1750 (4/7) | 3000 (5/12) | 1750 (7/7) | |
3500 (0/14) | 7000 (0/28) | 4250 (2/17) | 5250 (3/21) | 6500 (4/26) | 4500 (6/18) | |
+2 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1250 (4/5) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
2500 (0/10) | 2750 (1/11) | 3250 (2/13) | 1250 (4/5) | 2250 (5/9) | 3500 (6/14) | |
2500 (0/10) | 5250 (0/21) | 5750 (1/23) | 6500 (2/26) | 4750 (4/19) | 6000 (5/24) | |
+3 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
2000 (0/8) | 2250 (1/9) | 2500 (2/10) | 3250 (3/13) | 1750 (5/7) | 2750 (6/11) | |
2000 (0/8) | 4250 (0/17) | 6750 (0/27) | 7250 (1/29) | 6000 (3/24) | 7000 (4/28) | |
+4 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1500 (5/6) | 1750 (7/7) |
1750 (0/7) | 3500 (0/14) | 2250 (2/9) | 2750 (3/11) | 3250 (4/13) | 2250 (6/9) | |
1750 (0/7) | 3500 (0/14) | 5500 (0/22) | 6000 (1/24) | 6750 (2/27) | 5750 (4/23) | |
+5 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1750 (7/7) |
1500 (0/6) | 3000 (0/12) | 3250 (1/13) | 2250 (3/9) | 2750 (4/11) | 3500 (5/14) | |
1500 (0/6) | 3000 (0/12) | 4750 (0/19) | 6750 (0/27) | 7250 (1/29) | 6500 (3/26) | |
+6 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1750 (6/7) |
1250 (0/5) | 2750 (0/11) | 3000 (1/12) | 3250 (2/13) | 2500 (4/10) | 3000 (5/12) | |
1250 (0/5) | 2750 (0/11) | 4250 (0/17) | 5750 (0/23) | 6250 (1/25) | 7000 (2/28) | |
+7 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1500 (6/6) |
1250 (0/5) | 2500 (0/10) | 2750 (1/11) | 3000 (2/12) | 3250 (3/13) | 2750 (5/11) | |
1250 (0/5) | 2500 (0/10) | 3750 (0/15) | 5250 (0/21) | 6750 (0/27) | 7250 (1/29) |
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
スキル | ep.1 | ep.2 | ep.3 | スキル | |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
ep.4 | ep.5 | ep.6 | ep.7 | スキル | |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | |
ep.8 | ep.9 | ep.10 | ep.11 | スキル | |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | |
- | - | - | - | - | |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | |
- | - | - | - | スキル | |
~50 | |||||
スキル | |||||
~100 | |||||
スキル |
STORY
名前:牧野 もこ(まきの もこ)
年齢:4歳(見た目は15歳くらい)
職業:専門学生
種族:ヒト羊
普通の人間たちは、あんまり知らないみたいだけどこの世の中には動物から人間の姿になることができる種族がいるんだよ。
わたしもそんな種族の1人なの!名前は『牧野 もこ』っていいます! 年は4歳!人間で言うと……大体中学生から高校生くらいかな?
わたしの種族は『ヒト羊』って言われてて、人と羊、どちらにもなることができるんだ。
わたしとパパとママは人の姿になっていることの方が多いかな~? そっちの方が便利だし!
あ、でもわたしのお兄ちゃん『羊一(よういち)』は、羊の姿にしかなれないの……。
で、でも! お兄ちゃんの毛はとってもフワフワで可愛いんだよ! ……本人に言うと怒るけど。
あと、お兄ちゃんはとっても頭がいいの!
大学に通っててエリートなんだ。
そんなお兄ちゃんはわたしの自慢!
わたしたちの種族の中には、お兄ちゃんみたいな動物の姿で生活する人もいるから……。自然が多い場所に住む方が都合がいいんだ。
わたしのお家も日野にあるの!とっても緑が綺麗なんだよ。良かったら遊びに来てね!
わたしのパパとママのお仕事はペットトリマー……動物の美容師さんなの。
パパもママもすっごく腕のいいトリマーで、遠くからわざわざ、うちの動物美容院に通ってくれるお客さんもいるんだ。
パパとママの手で、可愛いワンちゃんやニャンコがもっともっと可愛くなっちゃう!
そして、そんなペットの姿を見た飼い主さんたちは、とっても幸せそうな表情をするの!
そんな光景を見て育ったわたしは、自然と『パパとママのような一流のトリマーになりたい!』……そう夢見るようになったんだ。
でも、お兄ちゃんはこう言うの。
『もこは昔から不器用だから、厳しいと思う』って……お兄ちゃん! ちょっとクール過ぎるよ!
あと、わたしがパパやママ、それにお兄ちゃんみたいに動物の言葉を理解できないっていうのも、心配しているみたい……それについては返す言葉もないけど。
でも! 例え動物の言葉がハッキリと理解できなくっても、愛があればなんとかなるもん!
らぶ・いず・おーるだよ!
……そう、わたしはようやく念願の動物美容専門学校に合格できたんだから! ……滑り込みだけど!
これから夢に向かって頑張るぞー!
そして将来はお兄ちゃんが驚くくらい、優秀なトリマーになってやるんだ!
わたしが通うことになった動物美容専門学校は新宿にあるんだけど……。
(ほ、ほえぇ……新宿って高い建物ばっかりだなぁ)
あまり日野から出たことのなかったわたしにとって、大都会・新宿は、人も多いし、色んな音が溢れているし、似たような高いビルがたくさんで空が狭いし……。
とにかく初めてだらけで、驚いちゃった!
(ハッ! い、いけない! 早くしないと入学式に間に合わないよ!)
わたしはお兄ちゃんに描いてもらった地図を握り締めて、学校に向かった。
そして無事に入学式を終えた後、わたしはクラスメイトと一緒にお茶をしてから帰ることにした。
「お、おしゃれなカフェ! 流石大都会だなぁ!」
「おしゃれなカフェって……ここ、割と大きいチェーン店だよ? もこちゃん、どこの出身なの?」
「え? 日野だよ」
「日野! それは随分と田舎から来たんだね」
「い、田舎じゃないもん! 同じ東京なんだし……。新宿とそんなに変わらないよ!」
(もう! 田舎だなんて……失礼しちゃうな!……ってアレ? ここはどこ?)
クラスメイトと別れ、わたしは駅に向かおうとしたんだけど……いつの間にか地下通路に迷いこんでいた!
(えええ!? 駅はどこ!? 出口はどこ!?……うわーん! 助けてぇー! お兄ちゃーん!)
……結局わたしは地下通路を2時間彷徨った後、泣きながらお兄ちゃんに電話して、助けてもらったの。
最初はちょっと大都会の雰囲気に戸惑っていたわたしだけど、すぐに慣れて1人でも学校に行けるようになったの。
クラスメイトも先生も、みんな優しくていい人ばかり! 何より、学校で教えてもらえる動物の知識やトリミングの基本の勉強が楽しくて、わたし、毎日がとっても幸せなんだよ。
今日はワンちゃんのトリミングを教えてもらったの!……とは言っても、先生のお手本を見てただけなんだ。折角だし教わった技術を実際に試してみたいよー!
「……ということで近所に住むワンちゃん、ロンくんに協力してもらうことにしました! わーい!」
「『わーい』って……おい、もこ大丈夫なのか?ちゃんとロンの飼い主の許可は取ったんだろうな?」
「もちろん! もう、お兄ちゃんは心配性だなー!」
わたしは笑顔で特大のバリカンのスイッチを入れた。
「ぎゃ、ぎゃわんっ!?」
「お、おい! もこ、初めてのトリミングなんだからハサミとかにしておいた方がいいんじゃないか!?」
「えーっ! でもこっちの方が早いよ!」
「きゃうん! きゃうん!」
「ロンが『止めてくれ!』って言ってるぞ!」
「えーっ……そんなことないよねー? ロンくん?さぁ! 思い切っていってみよー!」
「ぎゃううーーんっ!」
……結局、なぜかロンくんはずっと暴れ回って、円形脱毛症みたいな酷い仕上がりになっちゃった。
最後はパパとママが綺麗にトリミングし直してくれたけど……なんでこんなことになっちゃたんだろう!?
初めてのトリミングは失敗しちゃったけど……。でもこんなことで、くじけてちゃ素敵なトリマーにはなれないよね!
学校で新しい知識や技術を教えてもらってるし、わたし、前よりも動物について詳しくなったと思うの。
……でも、やっぱり大事なのは『実践』だと思うんだ。
「……というわけで!お兄ちゃん! トリミングさせて!」
「……何が『というわけで』なんだよ。お前、この間失敗したばかりじゃねーか!」
「この間のロンくんは普通のワンちゃんだったから、いまいちコミュニケーション取れなかったけど、その点、お兄ちゃんなら安心だし。それに……」
わたしはお兄ちゃんの毛の中に顔を埋めた。
「……お兄ちゃんの毛って、すっごくフカフカしてて、気持ちいいじゃない? わたし、前からトリミングしてみたいなーって思ってたんだー。ね、いいでしょう?」
「あー……うー……あー……」
お兄ちゃんはなぜか冷や汗を浮かべている。
「そ、その! 俺、明日は大学の試験があるんだよ!だから、これから徹夜で猛勉強しなくちゃな!」
「えーっ? 試験? ……じゃあ、仕方がないか」
お兄ちゃんは一流大学の中でも期待の星と言われているエリートだもんね。勉強は大事、大事。
「……分かった。お勉強頑張って。でもいつかお兄ちゃんをトリミングさせてね?」
「あ、ああ……いつか、な」
お兄ちゃんはそう言うと駆け足で自分の部屋に入ってしまった。
……その後もお兄ちゃんは『今日は調子が悪い』とか『占いでトリミングは大凶だった』とか言って、わたしに中々トリミングをさせてくれようとはしないの!
「もう! お兄ちゃん! いつになったら、わたしにトリミングをさせてくれるのぉー!?」
「うっさい! ダメなもんはダメなんだ! ……1人でトリミングをするなんて、もこには早すぎるんだよ!大体、お前が学校で習ってるのって、犬とか猫のトリミングだろうが! 俺、羊なんだぞ!?」
「むぅー……別にワンちゃんとかニャンコ以外の動物についても習ってるもん。例えば……お兄ちゃん、シマウマって毛を刈ると何色になると思う?」
「はっ? シマウマ? なんでいきなりシマウマ?」
「いいから! 答えてみてよ!」
「……なんだよ。全く……ええと、シマウマ……」
(ふふふ。ここでお兄ちゃんが『シマウマは毛を刈っても縞々模様だろー』とか言ったら、思いっ切り突っ込んじゃうんだから! そしてそのままの勢いでトリミングを認めさせちゃうぞー!)
でもお兄ちゃんの回答はわたしの想像とは違っていた。
「……確か、シマウマって濃い灰色とかチョコレート色の地肌をしているじゃなかったか?」
「なんで知ってるのぉ―!? ううう……お兄ちゃんの知識量を甘くみてたぁー!」
「……ていうか、シマウマの毛刈りの情報を知っててどうするんだよ。お前はサバンナにトリミングでも行くつもりなのか? ……もっと他に勉強することがあるだろう?」
「……はい。その通りです」
「今日は! 近所のニャンコ、ミミちゃんのトリミングを行いたいと思いまーす!」
「おい。もこ………悪いことは言わない。1人じゃなくて父さんや母さんの手を借りてだな……」
「2人の力を借りていたら、いつまで経っても自分1人でトリミングできるようにならないじゃない!……大丈夫! 前回とは違って、バリカンは使わないから! 細かいお手入れができるハサミにするから!」
「……そうは言ってもなぁ」
お兄ちゃんはその後も、なんとかしてミミちゃんのトリミングを阻止しようとしてきた。
「……じゃあ、お兄ちゃんが代わりになってくれる?それならミミちゃんのトリミングは諦めるけど」
「うっ!? そ、それは……」
お兄ちゃんは、急に黙り込んでしまった。
「……分かった。ミミに話しをつけよう」
「やったー! ありがとうお兄ちゃん!」
久しぶりのトリミング。『絶対成功させてミミちゃんに喜んでもらう』……そのつもりだったんだけど。
「な、なんでこうなっちゃったのかなぁ~?」
フサフサだったミミちゃんの毛並みは闘いに敗れたライオンみたいな悲惨な状況になっちゃっていたの。
「ミ、ミギャァァーー!? ……フーッ!!」
鏡に映る自分の姿を見たミミちゃんは、一気にわたしに飛び掛かってきた!
「きゃあっ!?」
「あぶねえっ! もこっ! ……ぎゃああーっ!?」
「お、お兄ちゃぁーんっ!?」
……咄嗟にわたしを庇って前に出たお兄ちゃんは、ミミちゃんの爪でボロボロに……ごめんね。お兄ちゃん。
ミミちゃんのトリムに失敗しちゃって、ちょっとだけ落ち込んだけど、今日はテンションを上げていかなくちゃ!
「ふんふん~♪」
「もこちゃん今日はいつにも増して楽しそうだね!」
「うん! だって今日は、待ちに待った牧場での実地研修なんだもん!」
わたし以外のクラスメイトも、ちょっとした遠足気分で、バスの中は笑い声で満ちている。
わたしももちろんみんなでお出かけできるこの機会は本当に楽しみにしていた。でも、わたしが最も楽しみにしていたことは他にあるんだ。
(ようやく仲間の……羊のトリミングができる!)
牧場での実地研修のメインは『羊の毛刈り』なの!
彼らはわたしのように、人間の姿になることはできないけれど、大事な仲間!
みんな牧場でいつも同じ格好をしているんだし、せめてカッコよく! オシャレな毛刈りをしてあげたいってわたしはずっと昔から思ってたんだ。
(ふふふ。夢が1つ叶っちゃうな~! 楽しみ!)
……文字通りこの時のわたしは夢見心地だったの。でも、そんな楽しい気分は、牧場について実地研修を始めたら、すぐに吹き飛んじゃった。
まず最初に羊を捕まえることになって、わたしは仲のいいクラスメイトたちとグループを組んだんだけど……。
「……ねえ、もこちゃん、羊から避けられてない?」
「え、ええ、ええっ!? そ、そんなことないよ!」
そうは言ったものの、明らかに羊たちはわたしから一定の距離を保ち、プイッと首を背けている!ていうか目すら合わせてくれないの!?
「え、ええー!? なんでぇーーっ!?」
小さな牧場にはたくさんの羊たちがいるのにわたしの周りには1匹も羊たちがいなかった。
丁度この間お兄ちゃんが教えてくれた『十戒』という本で、波を割ったモーゼのような状態だった。
「……と、とにかく! 捕まえなくちゃ!」
「メ、メエエエエーー!?」
「あ! 逃げたっ!」
蜘蛛の子を散らすように逃げ出した羊たちをわたしとクラスメイトは全力で追いかけ始めた!
「待って! 逃げないで! ……わたしはただ、貴方たちを綺麗にしてあげたいだけなの!」
「メエエエーーッ!」
わたしの呼び声にも羊たちは止まってくれない。それどころか、むしろ逃げる速度が上った気がする。
(こんな時、お兄ちゃんなら羊たちにちゃんと自分の気持ちが伝えられるのかな……ううん! 今はお兄ちゃんはいないんだもの!1人でなんとかしなくちゃ!)
……ようやくクラスメイトと力を合わせて、1匹の羊を捕まえることができたわたしは、穏やかな笑顔を浮かべながらバリカンを構えた。
「さぁ……羊さん。キレイキレイしましょうね~」
「ンメエエエエーーッ!? メ、メエエ……」
「えっ!? ちょ、ちょっと!? 羊さん!?」
……なんと、羊は白目を剥いて気絶をしてしまったの。それも1匹だけじゃなくて、わたしが近付いていった羊たちが、連鎖反応的にバタバタと倒れていって……。
結果的に毛刈りはすごく楽になったけれど、わたしはクラスメイトから『ヒツジ殺しのもこ』ってあだ名をつけられた……ううう! こんなのってないよーっ!
『ヒツジ殺しのもこ』というあだ名をつけられたわたしは、流石に今回ばかりはものすごく落ち込んだ。
(前から、ほんのちょっとだけ、少しだけ感じていたけど……わたしってもしかして、動物さんたちに嫌われやすい体質なのかな? ……それじゃあ、素敵なトリマーになんてなれないよ……はぁ)
わたしがベッドに転がっていると、いつの間にかお兄ちゃんが部屋の中にいた。
「もこ……母さんがケーキ買ってきたって」
「……いらない。食欲がないの」
「……いつも食い意地が張って、特に甘いもんには目がないお前が『食欲がない』か……重症だな」
お兄ちゃんはベッドにジャンプして、隣に座った。
「……お兄ちゃん、わたしってトリマーになる夢を叶えるの、無理なのかな?」
「……そもそもどうしてお前はトリマーになりたいって思ったんだ? 絶望的、いや壊滅的に不器用なのに」
「それは……パパとママみたいになりたかったから。綺麗にトリミングされた動物さんたちが、自分の魅力に気が付いて、とても嬉しそうにしている姿を見て憧れたんだ。『わたしもこんな風に動物さんたちに自信と勇気を与えたい』って……」
「……なんだ。お前の中で答えは出ていたんだな」
「えっ?」
「もこ、確かにお前は破壊的に不器用かもしれない。トリマーとしての腕は半人前以下かもしれない。でも……想いは一人前だ。その想いを捨てない限り、お前はきっといつかトリマーになれるよ……だから頑張れ」
「お兄ちゃん……」
「……お兄ちゃん、ありがとう。元気出たよ」
「そうか……」
そう言うと、お兄ちゃんはそれ以上何か話すわけでもなく、なぜかモコモコと身体をよじらせている。
「なぁ、もこ……いいぜ?」
「えっ?」
「俺の毛、刈っていいって言ってるんだよ」
「えっ!? ほ、本当に!?」
「男に二言はねぇ」
「わぁ! ありがとうお兄ちゃん! 世界で1番カッコイイ羊のシティボーイ風にするから!」
「……まぁ、お柔らかにな?」
「うんっ! 任せて!」
わたしは、今まで学んだ知識と技術、そしてありったけの想いをお兄ちゃんの毛にぶつけることにした!
――数時間後……。
「……なあ、もこ? お前は俺を『シティボーイ風』にするって言ったよな?」
「う、うん……」
「……これは、どこからどう見てもシティボーイじゃねえ! アルパカだっ! どうしてくれるんだよ!」
「あ、あははは……でもお兄ちゃん、可愛いよ!」
「……はぁ。やっぱりトリマーになる夢は、思い止まらせた方が良かったのか?」
「ふふふ。もう遅いよ! わたし、もう夢を見失うことはないもん!」
そう! わたしの夢は動物さんたちに自信と勇気を与える素敵なトリマー!
今はまだ遠くて届かない夢かもしれないけれど……。いつか必ず叶えてみせるんだ!
チュウニズム大戦
レーベル | 難易度 | スコア | |
---|---|---|---|
スキル名/効果/備考 | |||
●リレイ | BASIC | 0 / 90 / 180 | |
レーベルバニッシュ(♥■▲◆コンボミス) | |||
COMBO/CHAIN時発動。次のプレイヤーの ♥、■、▲、◆のCOMBOは、MISSとなる。 | |||
備考:♥グミン/■メタヴ/▲ゼーリ/◆ジェネ |
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チュウニズムな名無し
332021年02月09日 00:00 ID:knjisdfsなんだかんだでデレると貰える本数多いし閉店がないから重宝するスキル
そして課題曲でツンを引く
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チュウニズムな名無し
322020年10月02日 20:09 ID:h85ite64今更だけどフード取ったら耳と角はどうなるのだろうか?
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チュウニズムな名無し
312019年05月07日 20:59 ID:dmeu03p7描いてる人がアニマリア勢の皆さんと同じことに今更気づいた
実はヒト羊族の先祖ってアニマリア出身なのかなぁとか思ったり
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チュウニズムな名無し
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シロウ
292018年10月13日 18:51 ID:kq5zwv49キャラが可愛いから好きだけどスキルが運ゲーだから嫌いだけどキャラが可愛いから好き
ウニの女の子オリキャラでもトップクラスに良いデザインしてる
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チュウニズムな名無し
282018年01月28日 15:14 ID:h3pac4x4なるほど、ゲージが多い状態だとダメージも多くなるから「スキルでゲージが増えた影響」でダメージが増えるわけですね。ありがとうございます
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木主ではないが
272018年01月19日 19:40 ID:jrl8ufv1画面に映ってるゲージの他にスキルなしの時と同じ増減をするゲージがあって、SKILL RESULTはそのゲージとの差分なのかな?(このページで話す話題かどうかはさておき)
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チュウニズムな名無し
262018年01月19日 14:30 ID:elyoa5cnダメージはゲージn本目の時に300+60n(HOLD/SLIDEは半分)なので、スキルの影響でスキル無しよりゲージ本数が進んでいる時であれば、ダメージは余計に受けることになります。その場合はSKILL RESULTにマイナスの影響があります。
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
242018年01月15日 23:10 ID:elyoa5cnボーナス回数2回(2500x2)
ボーナスの関係でスキルなしの場合よりゲージ本数が多かった時に起きたMISSが5回(余分なダメージ-60x5)
……といった内訳だと思われます