ゴマネ
Illustrator:夢ノ内
名前 | ゴマネ |
---|---|
年齢 | 9歳 |
職業 | 骨董品店店長 |
趣味 | 古美術品の収集 |
- 2018年4月19日追加
- STAR ep.Vマップ4完走で入手。<終了済>
- 入手方法:2020/2/6~3/4開催の「「So Close, Yet So Far Away」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2020/11/12~12/9開催の「「露天湯めぐり生放送」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2021/10/7~11/3開催の「「月下の仮面舞踏会」ガチャ」<終了済>
- 対応楽曲は「CHOCOLATE BOMB!!!!」。
骨董店『海豹屋』を営むアザラシ。
リアリストで合理主義であり、妖の類は全く信じない。
ストーリーは有名な怪談・都市伝説をゴマネが強引にねじ伏せる内容になっている。
その怪談キラーっぷりから、モガラ様のページコメントで派遣を要請されたことも(該当コメント:1 / 2)。
EPISODE2:座敷童
EPISODE3:皿屋敷(お菊)
EPISODE4:口裂け女
EPISODE5:恐怖新聞
厳密には怪談・都市伝説ではなく、ホラー漫画。
EPISODE6:学校の怪談(動く二宮金次郎像)
EPISODE7:メリーさんの電話
余談だが、東方Project作品『東方深秘録』で古明地 こいしが持ちオカルトにしている。
EPISODE8:雪女
EPISODE9:人面魚
SEGAのドリームキャスト用ゲーム『シーマン』と合わせたネタになっている。
EPISODE10・11:ターボばあちゃん
ただし、実際のターボばあちゃんは峠の走り屋ではなく、生身で車に並走する。
走り屋なのはSEGAがレースゲーム化した漫画『頭文字D』が元ネタと思われる。
スキル
RANK | スキル |
---|---|
1 | コンボエクステンド・フォーチュン |
5 | |
10 | |
15 |
- コンボエクステンド・フォーチュン [TECHNICAL]
- 効果にランダム要素があるコンボエクステンド・フォルテ。
- 計算上、最高に運が良ければ1500ノーツ理論値でゲージ10本に届く可能性がある(1/64の確率)が、逆に最低なまでに運が悪ければ、同じ1500ノーツで5本止まりとなる。初期値ではあらゆる通常譜面で4本止まりの可能性さえある。宛城紫や京急紫をAJして4本止まりとなると、逆に凄い(13+をAJできる腕前かつ1/16384の確率)。
- 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
- 筐体内では入手できない。
プレイ環境 | 最大 | |
---|---|---|
開始時期 | ガチャ | |
PARADISE× (2021/8/5~) | 無し | × |
あり | ||
PARADISE (~2021/8/4) | 無し | |
あり | +3 | |
CRYSTAL | 無し | × |
あり | +7 | |
AMAZON+以前 |
GRADE | 効果 | |
---|---|---|
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 (2021/8/5以降では未登場) | ||
共通 | 250コンボごとに確率でボーナス | |
初期値 | 【50%】+21500/【50%】+1000 | |
+1 | 【50%】+22000/【50%】+1500 | |
+2 | 【50%】+22500/【50%】+2000 | |
+3 | 【50%】+23000/【50%】+2500 | |
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 (PARADISE以降では未登場) | ||
+4 | 【50%】+23500/【50%】+3000 | |
+5 | 【50%】+24000/【50%】+3500 | |
+6 | 【50%】+24500/【50%】+4000 | |
+7 | 【50%】+25000/【50%】+4500 | |
ゲージ10本最小必要条件:1750ノーツ[+3] | ||
ゲージ10本最小必要条件:1500ノーツ[+7] |
- カッコ内は当たり回数/発動回数。
- 各段の内訳は以下の通り。
- 上段:全て当たりを引いた場合の最小必要ノート数。
- 中段:通常譜面で最低限必要な当たり回数で到達する場合の発動回数とノート数。
- 下段:WORLD'S END譜面を含めて最低限必要な当たり回数で到達する場合の発動回数とノート数。水色の部分はWORLD'S ENDの特定譜面でのみ到達可能。
GRA DE | 5本 | 6本 | 7本 | 8本 | 9本 | 10本 |
---|---|---|---|---|---|---|
初期 値 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
250 (1/1) | 500 (2/2) | 1250 (3/5) | 2500 (4/10) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) | |
5000 (0/20) | 5500 (1/22) | 6250 (2/25) | 2500 (4/10) | 4500 (5/18) | 6750 (6/27) | |
+1 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1250 (5/5) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
3500 (0/14) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1750 (4/7) | 3000 (5/12) | 1750 (7/7) | |
3500 (0/14) | 7000 (0/28) | 4250 (2/17) | 5250 (3/21) | 6500 (4/26) | 4500 (6/18) | |
+2 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1250 (4/5) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
2500 (0/10) | 2750 (1/11) | 3250 (2/13) | 1250 (4/5) | 2250 (5/9) | 3500 (6/14) | |
2500 (0/10) | 5250 (0/21) | 5750 (1/23) | 6500 (2/26) | 4750 (4/19) | 6000 (5/24) | |
+3 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1500 (6/6) | 1750 (7/7) |
2000 (0/8) | 2250 (1/9) | 2500 (2/10) | 3250 (3/13) | 1750 (5/7) | 2750 (6/11) | |
2000 (0/8) | 4250 (0/17) | 6750 (0/27) | 7250 (1/29) | 6000 (3/24) | 7000 (4/28) | |
+4 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1500 (5/6) | 1750 (7/7) |
1750 (0/7) | 3500 (0/14) | 2250 (2/9) | 2750 (3/11) | 3250 (4/13) | 2250 (6/9) | |
1750 (0/7) | 3500 (0/14) | 5500 (0/22) | 6000 (1/24) | 6750 (2/27) | 5750 (4/23) | |
+5 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1750 (7/7) |
1500 (0/6) | 3000 (0/12) | 3250 (1/13) | 2250 (3/9) | 2750 (4/11) | 3500 (5/14) | |
1500 (0/6) | 3000 (0/12) | 4750 (0/19) | 6750 (0/27) | 7250 (1/29) | 6500 (3/26) | |
+6 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1750 (6/7) |
1250 (0/5) | 2750 (0/11) | 3000 (1/12) | 3250 (2/13) | 2500 (4/10) | 3000 (5/12) | |
1250 (0/5) | 2750 (0/11) | 4250 (0/17) | 5750 (0/23) | 6250 (1/25) | 7000 (2/28) | |
+7 | 250 (1/1) | 500 (2/2) | 750 (3/3) | 1000 (4/4) | 1250 (5/5) | 1500 (6/6) |
1250 (0/5) | 2500 (0/10) | 2750 (1/11) | 3000 (2/12) | 3250 (3/13) | 2750 (5/11) | |
1250 (0/5) | 2500 (0/10) | 3750 (0/15) | 5250 (0/21) | 6750 (0/27) | 7250 (1/29) |
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
スキル | Ep.1 | Ep.2 | Ep.3 | スキル | |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
Ep.4 | Ep.5 | Ep.6 | Ep.7 | スキル | |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | |
Ep.8 | Ep.9 | Ep.10 | Ep.11 | スキル | |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | |
- | - | - | - | - | |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | |
- | - | - | - | スキル | |
~50 | |||||
スキル | |||||
~100 | |||||
スキル |
STORY
ここはしゃべる動物と人間が仲良く生活している不思議な世界『グンマ県』。
このグンマ県のサファリ市でも、大勢の動物たちが毎日楽しく暮らしています。
サファリ市でも由緒ある骨董店『海豹屋』。このお店の店長さんの『ゴマネ』さんは、とってもやり手の商人(あきんど)です。……少々、お金にうるさいという噂もありますが。
ゴマネさんのお店には、毎日色んな骨董品が集まってきます。
また彼女の趣味は『古美術品の収集』なので自ら積極的に商品の買い付けにも行きます。
古美術品に求めるものは何か? 色んな答えがあるでしょう。でもゴマネさんの意見はとてもシンプルでした。
『価値のある商品を一円でも安く仕入れて、一円でも高く売る!』
……ゴマネさんには歴史のロマンとか、作り手の想いを感じるとか、そういう情緒的な感情はありません。非常に合理主義でした。
またゴマネさんはリアリストでもあったので、『世の中は起こることしか起こらない。不思議なことなど何もないのだ』と強く信じているのでした。
ある日のこと。ゴマネさんはサファリ市の中でも古くから続くお家の蔵に、骨董品の鑑定と買い付けを頼まれ、出掛けて行きました。
なんでも、母屋をリフォームするついでに不要な骨董品も処分しようという話です。
ゴマネさんはウキウキしながら蔵の中に入って行きました。
(この家の先代は日本人形の収集が趣味だったはず。きっと掘り出し物があるに違いないわ!)
……ですが、ゴマネさんの予想に反して目ぼしい人形は出てきません。
ようやく発見した日本人形も、やたらリアルではありましたが、骨董品としての価値は無さそうでした。
(……こんな汚い人形、いりませんわね!)
ゴマネさんは、ポイッと人形を捨ててしまいましたが……実は、それはこの旧家に長年住みついていた座敷童だったのです!
家に憑く座敷童は、元々今回のリフォームに反対でした。しかもゴマネさんに粗雑に扱われたことですっかり嫌になり、出ていってしまいました。
座敷童がいなくなったことで、突然の不幸が旧家を襲います!
「きゃーッ! 火の気がないはずなのに、急に火事がッ!? ……これはきっと座敷童の祟りだわッ!」
座敷童の話を知っていた旧家の使用人たちは、祟りを恐れて何もできないままでしたが……。そもそも座敷童の存在を信じていないゴマネさんが祟りを信じるわけもありません。
「ただの火事にうろたえるんじゃありませんッ!」
ゴマネさんは、あっという間に消火器で火の元を消してしまいました。
「全く、騒がしい。これじゃあ、おちおち鑑定もできないわ。ちょっと静かにしてくださいな」
もはや誰もゴマネさんには逆らえません。結局のところ、お目当ての日本人形は手に入りませんでしたが、他の優れた骨董品を言い値で引き取ることができたのでした。
ある日、ゴマネさんのお店にとても古いお皿がやって来ました。
「……ふむ、これは元々なぜかセットで作られたもんだわね……1枚でも価値はありそうだけど……他の皿も手に入れたいところだわ」
……ですが、手元が滑ってしまいゴマネさんはうっかりお皿を落として割ってしまいました!
「ああああーーッ!! 大事な商品がぁーーッ!! ……なんという不覚ッ!!」
仕方なしにゴマネさんが、割れた皿の破片を拾っていると、いつの間にか目の前に1人の女性が立っていました。
(あら? この娘、いつから店にいたのかしら?)
ゴマネさんは、最初娘はお客さんだと考えたのですがどうやら違っていたようです。
「……すみません、私を雇っていただけませんか? ……夜しか働けないのですが……」
青白く不健康そうな娘ですが、ゴマネさんのお店は丁度人手が足りていない時期でした。
「貴女、お勘定は得意かしら?」
「……ええ、数を数えるのは得意です。毎晩やってるので」
「なら採用しましょう!」
ゴマネさんは、試しに娘に売り上げの計算をさせることにしました。……ところが。
「一円……二円……三円……四円……何度数えてもあと一円足りなぁぁーーいぃぃーーッ!!」
娘は聞く者の心を凍らせるような、ゾッとする泣き声をあげるのです。……ですがゴマネさんのハートは鋼鉄製でした。
「何? 計算が合わないの? ……だったら、合うまで退勤するのは認めませんわ」
「えっ……?」
「それじゃあ、あたくしはお先に~」
そういうとゴマネさんはさっさと店の奥にある居住スペースに引っ込んでしまいました。
……翌日、バイトの娘は姿を現しませんでした。しかも閉店作業もまだ途中のままです。
「まったく! 最近の若者はなってませんわねッ!」
ゴマネさんはプリプリと怒りながら娘の作業の続きをしたのでした。
ある日の夜、ゴマネさんが買い付けから自分のお店に帰る途中のことです。
「……ねえ、私……綺麗?」
いきなり見知らぬ女性が、ゴマネさんにそんな質問を投げかけてきました。女性は顔に対して随分と大きなマスクをつけています。
「……ねえ、私……綺麗?」
尚も女性が尋ねてくるので、ゴマネさんは適当に答えることにしました。
「さあ? マスクでよく分かりませんけど小顔だし、パーツは整ってるんじゃありませんこと?」
「そう……これでもぉぉぉぉーーッ!?」
女性は突然マスクを外しました。すると、なんということでしょう! 女性の口は大きく裂けていたのです!
「これでもぉぉぉ! 私、きれいぃぃぃーーッ!?」
狂気的な声で尋ねる女性に対し、ゴマネさんは改めて女性の顔をじっくりと眺めてから言いました。
「……正直、イマイチですわね! 地味過ぎるんですのよ! 貴女、素地はいいんだからもっと手入れをしなさいなッ!」
いきなりお説教タイムを開始したゴマネさんに口が裂けた女性は目を点にしています。
「……あ、あの、私、口が裂けてるんですけど……」
「そんなの、ファンデとコンシーラーでどうにかなりますわよ! ……ちょっと顔を貸してごらんなさいッ!」
ゴマネさんはその場で女性のメイクをし始めます。……そして、しばらく経った後。
「そ、そんな! これが私!?」
ゴマネさんにフルメイクをしてもらった女性は鏡の中に映る自分の姿を見て、感動していました。
「信じられない……こんな美しくなるなんて! コンプレックスだった口も、まったく気にならない!」
「そうよ! 貴女もこの化粧品のセットを使えばこれぐらいに化けられるって訳ですわ!」
ゴマネさんは自分がプロデュースしている化粧品セットを女性に見せました。
「買います! ベースメイクから仕上げのパウダーまで全部買います!」
「まいどあり♪」
こうしてゴマネさんは、口が裂けた女性に高級化粧品一式を買わせることに成功したのでした。
ある日、ゴマネさんが寝る準備をしていると、物凄い勢いで障子を突き破り、何かが飛んできました!
「ぎゃああッ!? な、何よいったいッ!!」
どうやらそれは新聞のようです。
「ちょッ! ……誰よッ! どこの新聞屋よッ! 障子代を弁償して頂戴ッ!!」
ゴマネさんは怒り心頭で家の外に出たのですが……そこには誰もいません。
それもそのはず、今の時刻は午前零時です。こんな時間に新聞が配達されるなんて、常識的に考えてあり得ませんよね。
ですが、障子をダメにされて怒っていたゴマネさんはそのことにまで気が回りませんでした。
「ったく……いったい何の新聞なの? 後でしっかり文句をつけてやらないと」
ゴマネさんは新聞を隅から隅までチェックしました。……すると。
「……あら? この新聞、日付が明日になってますわね?」
『誤植かイタズラだろう』。ゴマネさんはそう思っていたのですが……なんと翌日、その新聞に載っていた事件が本当に起こったのです!
そしてその日の深夜零時、また謎の新聞がゴマネさんの家に配達されてきました。日付はやはり明日のものになっています。
「なんてことでしょうッ! これは未来が書かれた新聞なんですわッ!」
……普段は超常的なことを自動的に脳がシャットアウトしているゴマネさんですが、彼女はスーパー合理主義。使えるものはなんでも使います。それが商売に役立ちそうなことなら尚更です。
「よしッ! この新聞を使って、一儲けさせてもらいましょうッ!」
それからゴマネさんは未来新聞に書かれている情報をフル活用して、株や競馬、宝くじなど、ありとあらゆる方法でお金を稼ぎました。まさに大判小判がザクザクという感じです。
「ホホホホホッ! 笑いが止まらないわねッ!」
これだけお世話になっているというのに、ゴマネさんは用済みになった未来新聞を、ゴキブリ退治に使ったり、靴の湿気取りに使ったりと、散々な扱いをしました。
……それが原因なのでしょうか? 程なくして未来新聞は届かなくなってしまいました。
「何よッ! もうちょっと儲けるつもりだったのにッ!」
……結局、ゴマネさんは一度も未来新聞が届くことに恐怖することはありませんでした。
あるサファリ市の小学校からゴマネさんのお店に相談がありました。
『歩く二宮金次郎像を引き取って欲しい』。
……なんでも、校庭の隅に置いてある二宮金次郎の像が夜中になると動き出すというのです。しかも歩くどころか、スキップもするというのだから驚きです。
……ですがゴマネさんがこんなファンタジーなお話を信じる訳がありません。
「……鉄の像が独りでに動くだなんて、あり得ませんわ。でもまあ、元手がかからずにこいつをゲットできたのはラッキーですわね。明日、早速鉄屑業者に売り払いましょう!」
ゴマネさんは、笑いながら二宮金次郎の像の足をぺちぺちと叩きました。……心なしか、二宮金次郎の像は顔を青くしているようです。
――その日の深夜。ゴマネさんがすっかり寝付いた頃、問題の二宮金次郎の像は行動を開始しました!
昼間のゴマネさんの台詞を聞いていた二宮金次郎の像はなんとか逃げだそうと考えたのです。
……しかし、そんな必死の決意も空しく二宮金次郎の像はゴマネさんが仕掛けたベトコン仕込みの泥棒用トラップに足を獲られ、身動きが取れなくなってしまったのです。
――次の日の朝。トラップにハマっている二宮金次郎の像を見てゴマネさんは怯えました。
「ヤダ……泥棒が来たんだわ。大事な商品が盗まれなくて良かった……。今後はもっとトラップを強化しないといけないわね」
ゴマネさんにとって、怪奇現象よりも泥棒の方が恐ろしいのです。
こうして哀れ、二宮金次郎の像はそのまま簀巻きにされて、鉄屑業者さんに売られてしまいました。
ある日、ゴマネさんは売り物にならない人形を一括で処分しました。
……普通の人であれば、人形を捨てるとなると何となく気を遣ってお寺で供養するとか、業者さんに頼むとかすると思うのですが、ゴマネさんはその辺は一切気にしない人です。普通に燃えるゴミとして処分してしまいました。
――すると次の日のこと。
「……私、メリーさん」
「はい?」
知らない番号の電話に出たゴマネさんですが、相手は小さな女の子。内容も『どこにいる』だの『ゴマネさんに会いに行く』だのと一方的で、イマイチ要領を得ません。しかも何度も何度もかかってくるのです。
「……きっとイタズラ電話ね。まったく、この忙しい時間帯に」
ゴマネさんは女の子の番号を着信拒否に設定しました。
……ですがその後も『メリーさん』を名乗る女の子は公衆電話やプリペイド携帯を使用して、ありとあらゆる手段でゴマネさんの携帯電話にかけてきたのです! これにはゴマネさんのストレスはMAXです!
「ああああッ!! もうッ!! うっとおしいですわッ!!」
普段はお仕事の関係もあって、携帯電話の電源は常に入れておくゴマネさんですが、流石に今日ばかりはオフにしてしまいました。
「はあ、これでスッキリしましたわね。……さ、仕事仕事!」
それから忙しく働いたゴマネさんは、一日の終わりに再び携帯電話の電源を入れてみます。すると、そこには何百件という着信履歴が残っていました!
「……これ、絶対にあの『メリー』って子からよね。まったく、こんな粘着質なイタズラをするなんて、どんな子なのかしら? 一度説教してやりたいですわ」
ゴマネさんはイライラしながら、見知らぬ番号からの着信履歴をまとめて消去しました。
……と、そこへ従業員が。
「……店長、夕方頃、店の前に昨日処分し忘れたらしい、人形が置いてありましたよ」
「処分し忘れた? おかしいわねぇ……。それ、また捨てなくっちゃ」
「そう仰ると思って、すでに処分しておきましたよ。……丁度、ゴミ収集車が来たので、直接手渡しておきました」
「ありがとう!」
……ゴマネさんのお店の従業員は、店長に似てとても肝が据わっている人でした。
2人は知りません。今日、ゴマネさんを怒らせたイタズラ電話の主がゴミ収集車に回収されていってしまったことを……。
そうとも知らずにゴマネさんは、まだまだイライラしているのでした。
「この『メリー』って子、絶対に許さないわよ……」
雪が積もる寒いある日の夜。ゴマネさんのお家に、見知らぬ娘が現れました。
「……すみません、この雪で難儀しておりまして。一晩だけで結構ですので、泊めていただけませんか?」
娘の肌は白く、透き通るよう。儚げに俯く可憐な姿は、流石のゴマネさんでも無視できないものでした。
「あらまあッ! いいわよ! ……宿代は、格安にしておいてあげますわ」
「えっ? あ、はい……ありがとうございます」
こうしてゴマネさんのお家に泊まることになった娘ですが……少々、変わっていました。
雪の中を歩いて来て、さぞ寒かっただろうと思ったゴマネさんが、囲炉裏にたくさん薪を入れたというのに、娘は一向に火に近寄ろうとしないのです。
(……変な子ですわねえ?)
ゴマネさんはそう思いましたが、その時は放っておくことにしました。
ですが娘がゴマネさん自慢の檜風呂まで拒んだので、流石にこれにはツッコミを入れました。
「貴女ッ! 身体が雪のように冷たいんですのよ!? さっさとお風呂に入って温まりなさいなッ! 冷えは女性の敵ですわッ!」
「あ、あの……私は……」
尚も風呂に入らない娘に、埒があかないと判断したゴマネさんは……。
「破ぁーーッ!!」
娘の背中を押して湯船に突き飛ばしてしまいました。するとお風呂場の中に、凄まじい水蒸気が立ち込めます!
……やがて水蒸気が収まると娘は姿を消していました。いくら探しても無駄でした。
「……どこに行っちゃったのかしら? もしかして、あたくしに挨拶も無しに帰ったの? ……失礼な子ねぇ」
……余談ですが、この話を聞いた従業員はこう言ったそうです。
「ゴマネさんってスゴイ、俺は改めてそう思った」
ある日、ゴマネさんは知り合いのアクアリウムショップの店長さんから、不思議な魚を譲り受けることになりました。
「この魚、人みたいな顔をしてるだろう? しかもしゃべるんだぜ!」
「凄いじゃない。『人面魚』って言いましたっけ? もしかして新種なんじゃありませんの? きっと高く売れますわよ!」
「それなんだけど……ちょっと、顔が……シュール系っていうか、キモかわっていうか……」
ゴマネさんは実際に人面魚の顔を見て納得。人面魚はお世辞にも『可愛い』とは言えない面構えでした……まあ『だったら、可愛い人面魚ってどんなものなの?』と聞かれると、困ってしまいますけどね。
「……とにかくこの人面魚、一匹ゴマネさん、育ててみない? 『育成キット』はまだあるし今、実験的に色んな人に育ててもらってるんだ」
「そうねえ……」
……こうしてゴマネさんは謎の人面魚の飼育をすることになりました。
この人面魚は、簡単な会話が楽しめるようです。それに時々、こちらが思わず『はっ!』となるような、深いことを語ってくれたりもします。特に、仕事面や恋愛面に関しての言葉は、後世に残したい名言が多くありました。
……ですが、如何せん態度がふてぶてしい。上から目線で生意気な態度、それに時々こちらの質問に対し、とんちんかんな答えを返して来たりするので、短気な人はイライラしてしまうでしょう。ゴマネさんもその手のタイプの人でした。
最初は面白がって世話をしていたゴマネさんですが段々と人面魚と反りが合わなくなり、最後は……。
「あッ! なんてことッ! ヒーターの温度計が壊れていたのに気が付かなかったわッ!」
水温が上がってしまい、哀れ人面魚は茹で上がってしまいました。
「……カレーが食べたかった」
最後にそう言い残し、人面魚は息絶えました。これには流石のゴマネさんも、罪悪感でいっぱいです。
「……可愛そうなことをしちゃいましたわね」
ゴマネさんは、人面魚を裏庭に埋めて、彼(?)が生まれたというエジプトのナイル川によく似た川に灯篭を流し、丁重に供養したのでした。
ある日、ゴマネさんはハルナ山の奥にある、小さな村に買い付けに向かうことになりました。
目的の村はとんでもない峠道を越えた先にあり、とても寂れていました。村の人口はとても少なく、若者の姿もありません。村唯一の若者は、今配達に出掛けている豆腐屋さんの息子さんのようでした。
(やれやれ、こんな小さな村に、本当にお宝があるのかしら?)
そんな心配をしていたゴマネさんでしたが嬉しいことに、とても質の良い骨董品がいくつも出てきました。
聞けばこの村は、今でこそ寂れているものの『トクガワ埋蔵金』が眠っているという伝説もあるくらい、由緒があるのだといいます。
歴史ロマンに興味のないゴマネさんは、村の老人のお話を話し半分に聞いていました。
そして無事に買い付けが終わったゴマネさんは、結果に満足したのかほくほくした笑顔です。
「ふふふ、中々掘り出し物がありましたわね……おっと!」
両手一杯に骨董品を抱えていたゴマネさんは、その重さでよろけてしまいました。そしてその瞬間、ゴマネさんのふくよかなお尻が何かに触れて『バキッ!』という嫌な音がしました。
「あーッ! で、伝説の刀がーーッ!!」
「伝説の刀?」
見るとゴマネさんのお尻の下で、木製の刀が真っ二つに折れていました。無残な姿になった刀を見たお婆さんが、慌てて駆け寄ってきます。
「なんてことだい! この刀は『トクガワ埋蔵金で出てきた』という設定で、町おこしイベントで使う予定だったのに……」
おばあさんは怒っているのか肩をブルブルと震わせています。
(これは不味いわね……さっさと退散しましょう)
「ほほほ、ごめん遊ばせ~!」
ゴマネさんはお婆さんにバレないように、そっと村を後にしたのですが……。
「……待ちなッ! 逃がしゃあしないよッ!」
「婆ちゃんッ!? それ、俺の車ッ!!」
お婆さんは配達から戻ってきた豆腐屋さんの車を奪うと、物凄いスピードでゴマネさんを追いかけて来ました。
「オラオラオラッ!! 『キタカントウ最速』と呼ばれたあたしを舐めるんじゃないよッ!」
なんと、お婆さんはその昔『峠の女王』と呼ばれた走り屋だったのです!
お婆さんは時速100kmを超える速度でゴマネさんに迫ってきます。
「へえ……やるじゃない。でもあたくしも昔は『伝説の走り屋』と呼ばれた女! この勝負、負ける訳にはいきませんわッ! Don’t miss it!」
お婆さんとゴマネさんは激しいダウンヒルバトルを繰り広げました。
「こいつすげえ……とんでもないヤバイのが出た!! 何モンだぁ!? あたくしもこうなったら奥の手を出して意地でもふりきってやりますわ……!!」
ドラテクはどちらもプロのレーシングドライバー級。ですが、ゴマネさんのコーナリングは、神の領域(ゾーン)に突入していったのです!
「しかけるポイントは……この先の5連続ヘアピンカーブ!!」
そして、『溝落とし』と呼ばれるタイヤのグリップ以上のコーナリングフォースを得る技術が炸裂しました!
「どう見てもオーバースピードなのにインベタでスコーンと行きやがったァ!? くそおおおーっ!! あたしよりも突っこみが速すぎて追いきれない……!?」
……やがてお婆さんの車はバックミラーの彼方へと消えていきました。
お婆さんは遠くなるゴマネさんのブルーの4WDターボ車のテールランプを見送りながら呟きます。
「世の中にゃー凄い奴がいるもんね。峠は奥が深いわ」
ハルナ山から下りてきたゴマネさんは額から落ちる汗を拭いながら笑いました。
「……ありがとう、お婆さん。久しぶりに熱いダウンヒルバトルができましたわ」
今のゴマネさんの心はとても爽やかでした。またゴマネさんは、ブレーキング合戦でつめてきたお婆さんの健闘を称えました。
(このグンマ県にもあんな骨のあるドライバーがいただなんて……ふふふ。まだバトルの余韻が残っていますわね)
昂る気持ちを抑えるために、ゴマネさんはしばらく愛車を流していましたが、やがて日が昇ってくると気持ちを切り替えました。
「……さて! 今日も元気に仕事仕事!」
その顔はすでに『伝説の走り屋』から『伝説の商人』に切り替わっていました。ゴマネさんは行きつけの鑑定士のところに行くと早速山奥の村で仕入れた骨董品の鑑定を頼みます。
「あ、ゴマネさん。見てよ、これ。珍しいでしょう? 河童の腕だって!」
「そんなものどうでもいいから、早くあたくしの品を鑑定して頂戴! こっちは多忙なんだから!」
……こうして今日もゴマネさんは忙しく商売を続けるのでした。
チュウニズム大戦
レーベル | 難易度 | スコア | |
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スキル名/効果/備考 | |||
♠アニマ | EXPERT | 0 / 350 / 700 | |
リバースチェイン(前回コンボ→チェイン) | |||
COMBO時発動。自分と次のプレイヤーは、前回の カードがCOMBOの時、それをCHAINにする。 |
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チュウニズムな名無し
132019年08月09日 20:17 ID:j9bq9i2wぜひともモガラ様と勝負してみて欲しい
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チュウニズムな名無し
122019年04月11日 17:44 ID:d3c48unf途中シーマンあるのほんと草
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チュウニズムな名無し
112019年02月24日 23:53 ID:oe1xuvyv口裂け女に説教して商品売りつけるってww
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
92018年06月22日 21:27 ID:oa99tkbx「カレーが食べたかった」で全部持ってかれたwwwwクッソwwwwwwww
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チュウニズムな名無し
82018年04月26日 22:52 ID:snp0xx7w開幕グンマーでもう草
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チュウニズムな名無し
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チュウニズムな名無し
62018年04月21日 18:05 ID:m057f0ydゴマネさんのふくよかなお尻に踏まれたいな〜俺もな〜
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チュウニズムな名無し
52018年04月21日 13:33 ID:bdbcbxsf圧倒的怪談キラー
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チュウニズムな名無し
42018年04月21日 12:58 ID:p4endjiaつのだじろう