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【白猫】リルム(アイドル)・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

リルム・ロロット CV:
武者修行中の魔道士。
超ラジカルなアイドルを目指す。

メインストーリー
飛行島の思い出 
友情覚醒画像その他相関図



思い出1



「あら……?」

「変わったかたちの物干しざおね。……タオルがほされてるわ。」

『物干し竿ではない。』

「しゃべった!」

「そろそろタオルかわいたかな一?」

『おい小娘。我を物干し竿にするなと何度言えばわかる。』

「まだ生乾きだなあ。……あれ? みんな、この島の人?」

「そ一よ。アタシはキャトラ、横の二人がアイリスと主人公。」

「初めまして。」

「初めましてー! 私はリルム・ロロット! 魔道士だよー。」

「物干しざおがしゃべったけど、知り合い?」

『だから物干し竿ではない!』

「え一、物干しざおがしゃべるわけないじゃん!」

『そうだ。物干し竿はしゃべらん。だが杖はしゃべる!』

「私はいま、武者修行をしててさ。」

「華麗にスルーしたわね。」

「武者修行、というと?」

「ロロット家の掟でね。魔道百人組手っていって、名のある魔道士百人と試合をしなきゃなんないの。」

「へえ。まさに修行ってかんじね。」

「でも、ここにはそんな感じの人はいなさそうだなあ一。」

「それでしたら、ゆっくりとしていってください。」

「ありがとう! じゃあとりあえず寝ようかな!」

『待て小娘。今、お前にはもう一つやるべき事があるだろう。』

「やるべきこと?」

『アイドルだ。』

「あーそうだそうだ。忘れてた。私、いまアイドルなんだった。」

「アンタ、アイドルだったの?」

「なんか、流れでなっちゃった。楽しそうだからいいんだけどね!」

「……あの、結局、この杖の方は、どういう……?」

「ただの杖の人だよー。……あ、なんか、いい匂いが漂ってきた! これは……パイ!?」

『…………』

「とりあえず、タオルがかわくまでこのままかしらね。」

『……マジで?』





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思い出2



「ねえリルム。その杖って……いったいなんなの?

『いいだろう。そんなに知りたいなら教えてやる。我は――

「杖の人だよ一。さっきいったじゃん。

『そう、杖の人だ。もういいよそれで。

「スネちゃった。

『我の名は<エターナル・ロア>――

「語るんかい!

『絶大な力を秘めた、古よりの魔杖……

我を使う者はその魔力を存分に振るう事が出来るが、その代償として、我に精神と身体を奪われる。

「デメリットを説明してくれるなんてしんせつな杖ね。

「あれ? ってことは……リルムさんは、ロアさんに乗っ取られて……?

『いや、この小娘はどういう訳か我を使おうとしない。それどころか我の話もろくに聞かず毎日ぐうたらと過ごしてばかりだ。

隙があれば買い食いし、欲しい物があれば後先考えずに買う。故にいつも金欠だ。

眠くなったら寝る。すぐにふざける。物を壊す。時たま死んだ魚の眼になる。

「アンタ、苦労してるのねえ。

「杖の人はいつもこうだよ。よくわかんないことばかりいってるんだ。

『どうだ貴様ら。己の堕落した性格と生活を『よくわかんないこと』でうっちゃるこの小娘。実に見事であろう。

「う一む、じゃあなんでリルムはロアを持ち続けてるの? 使い道なくない?

「そんなことないよ! 杖の人にも使い道はあるよ!

『我をかわいそうな目で見るな。

「たとえばね。こうやって、杖の人にまたがると……

「……飛んだわ!

『杖である我がなぜ飛ぶようになったのか、その理由は今も不明だ。

だが最近は、宙を舞う自分をナチュラルに受け入れるようになってきた我がいる。

……我がいるのだ!

「…………

「ん? どしたの?

「いつもより飛ばないんだよ。おかしいなあ、いつもはもっとビューンといくんだけど。

『それは恐らく気のせいだ、小娘。

「そーかな一……

「あんがい、ガタがきてたりしてね、この杖。ところどころ、サビついてるし…






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思い出3



「死ーーーーーーん……

「リルムの眼が死んだ魚のように……!

『何もしていないとこうなるのだ。

「しゃきっとしなさい! アンタに依頼がきてるわよ。

「依頼……?

「アンタ、金欠だからってギルドに登録してたじゃないの。

「あ一そうだった。親からの仕送りがまた止められちゃって、仕方なく冒険家になったんだった。

それで? どんな依頼なの?

「一日村長をしてほしいらしいです。

「華のある人がいいらしくてね。アイドルのアンタに白羽の矢が立ったってわけよ。

「それはいいけど……一日村長って、なにをすればいいの?

「カンタンなお仕事よ。ニッコリ笑って手を振つてるだけ。

(もっと色々あると思うけど……!)

「それだったら私にも出来るね! よし行こう! いますぐ行こう!



「うわーい! 祭りだ祭りだ一!

「お祭り期間中なのね。出店もいっぱいだわ。

「焼きそばたこ焼き、リンゴ飴に……あ、みそ田楽もある!

「楽しそうですね、リルムさん。

『無類の祭り好きだからな。

「したら、まずは村役場さ行って……

 「あんな高いところ、お母さんでも無理よ。あきらめなさい。

 「そんなぁ~……

「んー? お嬢ちゃん、どうしたの?

あー、木に引っかかっちゃったんだね。

おっけー! 私が取ってあげる!

「木登り、とくいなの?

リルムは杖――ロアを大きく振りかぶる。

「まさか……

「グレェェーートザッパァァーーッ!

『ぬぁーーーーーーーーーーーーっ!

ぶん投げられたロアは、木の枝の端に引っかかっている風船の糸を巻き取りつつ落下――

『あうっ!』

そのまま勢いよく、地面に突き刺さった。

「はい、どうぞ!

「ありがとう、おね一ちゃん

「村長だからね! 子どもの笑顔を守るのも仕事のうち!

『子どもの笑顔を守るためなら我を犠牲にしていいのか? 我、そういう考えはよくないと思うぞ。

「ロ、ロアさん、大丈夫ですか?

『我のプライドが大丈夫じゃない。

「……これも使い道のひとつ?

「うん。わりと便利だよ。

でさー、あのさ一。……杖の人、やっぱりヘンだよ。

『ヘンなのは貴様の頭だ!

「だって、いつもより飛距離が出なかったもん。

『いいよ出なくて。というか出てたまるか。あーもー、我ダルい。

「杖がやさぐれはじめた……




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思い出4



一日村長の役目を無事に終え、リルム達は飛行島へと戻った。


『ダルい。我はダルいぞ小娘。

「もう、いつまでやさぐれてんのよ。機嫌なおしなさいよ。

『それに、何かこう、節々が軋んでいる感じがする。あとはアレだ、いつもより上手くしゃべれん。

「……そういえば、声が少しかすれているような……?

「よーわからんけど、ロアの調子が悪くなっちやつたみたいね。

「やっぱそっか一。いつもより浮かなかったり、投げても飛距離が出なかったのは、そのせいだ。

「アンタ、乱暴に扱いすぎなんじゃないの……?

『確かにその節はある。だが、少々雑に扱われた程度でダメになるような我ではないぞ。ゴホゴホ……

「あら、咳まで……

「むむー。杖が咳するとか意味わからん!

「恐らく、このままじゃ悪くなるー方ですよ。

「……どーやったらなおるのかしら?

『小娘。この機会に我を使ってみるというのはどうだ? 我、調子良くなっちゃうかもしれんぞ。

「とりあえず持ってるのは良くないかもね。どっかに置いて様子を見よう。

『ま、そうなるよね。

「とりあえず、お布団に寝かせてみました……

「シュールな光景ね。

『ゴホゴホ……

「みんな、ちょっとこのまま預かってもらっといていいかな? 私、出かけてくる。

「どこいくの?

『また買い食いか。ショッピングか。依頼で稼いだせっかくの金が無くなるぞ。

「じゃあ、よろしく!

『まったく。いつまで経っても浪費癖の治らない小娘だ。

「……ロアさんは、リルムさんの事が心配なんですね。

『馬鹿を言うな。何故、我があのような取るに足らない小娘の心配をしてやらねばならんのだ。

我は<魔杖エターナル・ロア>だ。その持ち主として、もっとー―

ゴホゴホ……

「あーもう、いいから寝てなさいよ。杖が寝るってイミわからんけど。


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思い出5



「……どうですか?

『うむ。全く何も変わらん。……それよりも……原因は一体何なのだ!

数々の魔道士を邪悪な魔力の僕とし、世を恐怖の底へと陥れてきた我が、まさかこのような事態に直面するとは……

「困ったわねえ……

「ただいま一! 遅くなってごめん!

「おかえり――

「リルムさん、手に持っているのは……

「これ? 杖だよ。

『……何だと?

「へっヘー、カラフルでかわいいでしょ

『……小娘。それはつまり……

サビついた古い杖なぞさっさと捨てて、新しい杖に乗り換えるという事か。

ピカピカキラキラツルツルの、若い杖に乗り換えるという事なのか!

「意味ありげないい方ね!

「杖の人、なにいってるの?

『わかった。もういい。さっさとその若い杖と共に好きな所へ行くがいい。

「あの、ロアさん――

『我はもうここから出ない。貴様の末代までこの布団の主となり、この部屋から世界の行く末をちびちびと見届けてやる。

「うーん、本格的にヘンになってきたね、杖の人。




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思い出6 (友情覚醒)



『さあ行け! そのおもちゃのような杖と共に行ってしまえ!

「ロアさん。リルムさんの話も聞きましょう?

『聞くような話など――

「私、杖の人が元通りになる方法を探してたんだよ。

『……何?

「そしたら、杖に詳しいおばあさんがいてさ。色々と話を聞いてきた!

『……そうだったのか……

「しゃべる杖のことはよく知らないけど、杖の調子が悪くなることはたまにあるんだって。

杖の寿命が近い時とか、ヒビ割れたり曲がったりした時とか、あとは稀に汚れとかサビとかで――

『サビだな。

「サビね。

「サビですね。

「サビかあ……

えい! えい! えい! とれろ、とれろ一一一っ!

『もの凄い音だが大丈夫か小娘。我、ポッキリといっちゃうんじゃないか小娘!

「なにこれ、ものすごいガンコなサビね!

「長いこと放置してたのがマズかったなあ。……あ、だから杖の人おかしくなっちゃったのか。

う一ん……こうなったら魔法でふっ飛ばすしかないかな。

『やめろ。我そのものが吹っ飛ぶ。


「おっ、なるほど。主人公、ここで例のアレというわけね。

「アレ?


「おおおっ!? なんだこれ、力がみなぎってきた!

いまなら、どんなガンコなサビも落ちる気がする!

『落ちるのはサビじゃなくて我! ……おい、何を構えている。頼むからやめ――

「しゃにむにサビ取り魔法ド--ン!

『やだ……ものすごいソフトタッチ……

「ああっ! あんなにガンコだったサビが、いとも簡単に!

「その魔法……覚えたいわ!

「杖の人、どう?

『……うむ。元気になった。

「よかった……

「リルム、結局そのカラフルな杖は……?

「これ? かわいいから買ってきただけ。

『……我の早とちりだったね。

「ま、元通りになってよかったよ。

『……小娘。これからは、我の手入れを怠るでないぞ。

「そうだね一。今度から気をつけることにするよ。

『素直でよろしい。


「ここにいたのね。

「集合時間、とっくに過ぎてますよ!

「あ、やばい! 忘れてた! 今日はみんなで集まる日だった!

ていうか私アイドルなんだった!

よっしゃ一! なにするか全然わかんないけど頑張るぞ!

「はやく行きましょう!

「はーい! ……っとと、杖の人、杖の人!

『うむ。我を忘れるな――

「あ、手に持ってた。私ったらアホだな一。……待ってー――!!

『…………

「リ……リルムさーん! そっちはロアさんじゃないです一!

「ワザとじゃ……ないわよね?

『ああ……ただのアホだ。




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その他



相関図




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人物紹介
画像説明
アリエッタアリエッタ・トワ cv.黒沢ともよ
超究極の天才魔道少女。幼くして様々な魔法学を修め、多くの魔法を編み出した。
エリスエリス=マギア・シャルム cv.安済知佳
既に廃れたと言われる封印魔法に特化し、世界に名を轟かしていた一族の生まれ。
リルムリルム・ロロット
魔道士の名門「ロロット家」の娘。父親が封印していた〈魔杖エターナル・ロア〉を持ち出し、家の掟である武者修行の旅をしている。
レナレナ・イラプション cv.中原麻衣
『爆炎のレナ』という通り名で有名で、何かにつけ爆発させてきた過去を持つ。
ソフィソフィ・ハーネット cv.山崎はるか
魔法の研究で作った新薬が大ヒット。ハーネット商会を作り、新薬を世界展開しているため、最近は非常に忙しい。
イーニアイーニア・ストラマー cv.久野美咲
長年、魔道士協会の理事を努め、世界中の魔道士を切り盛りしてきたとてもえらい魔道士。
魔杖エターナル・ロアエターナル・ロア
自分を使う者に絶大な力を与えるかわりに、やがてその持ち主の精神と身体を奪い取ってしまう悪しき杖。
ミツボシメリィ・ミツボシ
グウィングウィン・ネルビア
古代都市トランディア古代都市トランディア

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