【お知らせ】【アニメレター vol.6】 2019年5月13日
「消滅都市0.」をご利用いただき、まことにありがとうございます。
アニメ「消滅都市」の裏話を、シリーズディレクタ―の下田から毎話ごとにお届け！
アニメの内容と合わせてお楽しみください。
※ アニメレターには最新話のネタバレが含まれますのでご注意ください
※ アニメレターはアニメ「消滅都市」最終話まで毎週配信予定です
※ アニメレターは随時更新され、過去に配信された内容も読むことができます
過去配信されたアニメレター
第6話「訣別」
シリーズディレクターの下田です。
消滅都市0.プレイヤーのみなさん、
アニメ第６話、お楽しみいただけたでしょうか。
「ありがとう、兄さん。
僕、何も知らなくて」
「ごめんね、ソウマ。
あなたのこと、何もわかってなかった」
象徴的なふたつのセリフで編み上げられた
とても難産だった、第６話でした。
たとえば自分たちの兄弟関係は、
どういう関係だったかなど、
この５話６話の本読みを通して、スタッフ同士
たくさんの話をしました。
そして、どうして敵方に与することになったのか。
ここをきちんと描かなければアニメ化した意味はないと
スタッフ一同、議論を交わしあったのでした。
6話の脚本が上がったのは、2018年の4月末。
「PROJECT消滅都市」発足発表会の準備と
並行して話されていたことを思い出します。
その後、消滅都市2ではレイド更新と並行して
消滅都市0.への準備がはじまっていくのですが、
天上の世界を担当しているスタッフと話す中で
このとき、本読みで深く話をしたソウマが
本編にも深く影響を与えていると感じました。
たとえば、消滅都市0.への更新当日に実施した
Live Exp.の中で、こんなセリフを
朝井さんに読んでもらいました。
ずっとそうだった。
母さんがいなくなって、父さんは仕事が忙しくて、
僕はこれから姉ちゃんと強く生きていかなきゃって、
そう思ったのに。
なのに、姉ちゃんは、父さんに向かって言ったんだ。
「大丈夫だから。ソウマのことも、心配いらないから」
何でだよ。僕も一緒に頑張っていこうって、
そう思ってたのに。
何でお荷物扱いするんだよ。
いつもそうだ。
いつも、いつも、いつもいつも！
アニメアフレコのとき、朝井さんに
「これってLive Exp.のときのやつですよね」
と言われましたが、実はアニメ脚本の方が先にありました。
消滅都市0.とアニメ消滅都市、
それぞれに、それぞれのスタッフで紡いでいる物語ですが
根底で互いに響き合いながら進んできた
ひとつのプロジェクトだったと思います。
ここまでで全12話の半分に到達しました。
が、残り半分、これまでとは全く違った形で
物語は動いていくことになります。
予告にあったとおり、次回は
希望の光養護学園の話、
消滅都市0.では「守れなかった約束」で描かれた物語です。
ユウジとケイゴに受け継がれるリョウコの想い、
残されたヨシアキの意思。
そして、タクヤの過去。
それらが結実していくことで
物語はどう進んでいくのか、
引き続き、楽しんでいただければと思います。
今後とも「消滅都市0.」をよろしくお願いいたします。
