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ブラウニー・エピソード

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最終更新者: 名無し

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ブラウニーのエピソード

生真面目な少年。普段から「一人前の執事になる」ことを目標とし、自制心が強い。他人からするとときに厳しすぎることもあるため、思わずもう少しリラックスするようにと声をかけたくなってしまう。



Ⅰ 極寒の地

「うわあ、寒すぎるよ、辺境よりずっと寒い!」

ナイフラストの凍った大地を踏み、ミルフィーユはそばにいる少女と一緒に手をこすりながら空中に向かって白い息を吐き出した。

「先に綿入れの服を買ってやってよかった。あの服装のままだったらこんなところには絶対来られなかったぞ」


私とミルフィーユは道でその少女に出会った。

正確に言うと、拾った。

当時彼女は意識を失って道端に倒れていた。まだ十歳くらいにしか見えなかったが、着ているものはボロボロで、かわいそうなほど痩せていた。


私より先にミルフィーユが彼女を見つけ、一緒に家へ連れ帰った。

彼女が目を覚ました後、家の場所を聞いて送って行こうと考えていたが、まさかナイフラストまで来ることになるとは思ってもみなかった。


彼女は身の上を詳しく話さなかったので私たちが把握している情報は少なく、道すがらずっと人に尋ねて回るしかなかった。

どうしようもなかったのだ。こんな小さな女の子をグルイラオからナイフラストまで一人で家族を探しに行かせることはできなかった。

もし途中で彼女がトラブルに巻き込まれたらと考えると良心が痛んだ。ミルフィーユもきっと同じ気持ちだったと思う。


ただ、私たちは自分たちが食霊だとわざわざ彼女に告げることはしなかった。


「この道で合ってる?」

彼女は分厚い防寒用のマントで強く身を包み、爪先立って道路の遠くの方にある村を見ようとした。


「君の話と私たちが調べた情報によると、恐らくこの方向で間違っていないでしょう。でももうすぐ太陽が沈むからテントを張る場所を探さなくちゃね」

「うん……」


少女は明らかに不服そうに答えた。一方の、やっと休憩できることになったミルフィーユの関心はやっぱりいつもと同じだった。


ブラウニー、まだスイーツが残ってるだろ」

「残念ですが、全部食べてしまいました。もう一日我慢してください」

「ああ――糖分が足りない――」


紅葉に染まっているナイフラストは既に冬を迎えていた。夜風に当たれば顔が痛いほどだった。少女は幼く、歩みも遅い。野宿は今晩だけにして、明日になれば急いで近くの町の情報を集めなければ。


私がテントを張っている時、少女はそばでぼうっと眺めているのではなく、できるだけ手伝おうとした。

しかし、これは最近になって始めたことだ。


私たちは最初、彼女が十歳の子供だとは信じられなかった。

彼女はいつも、年齢に似合わない憂鬱そうな表情を浮かべ、子供らしい元気のよさはまったく見られなかった。

私たちに近付こうとはせず、自分ではできないことをやってくれと頼もうともしなかった。

だから私は、彼女にまったく信用されていないのだと感じていた。

当時、私はお嬢様としてのプライドだと考えていた。たとえ人の世話になろうとも、あまり身を落とすわけにはいかないという。


幸い、ミルフィーユは人の信頼を得ることに長けていた。彼の自信と温和な性格が人を引きつけるようだ。

大きな子供のようなミルフィーユは昼間、いつも少女を笑わせようとしていた。旅の友を笑顔にするため、自分の大好きなスイーツを分けてやろうとさえした。

夜になると今度は私が悪夢にうなされる少女を慰め、安心させる役割を務めた。


今日もまた、悪夢で目を覚ました少女を慰め、涙を拭ってやった。

彼女にどんな夢を見たかと聞くことはなかった。

ただ気持ちが落ち着くのを待つだけだった。

思いもよらず、彼女が私の服をつかんで小さな声で言った。

「ありがとう」


私は一瞬ポカンとなった後、彼女に向かって微笑んだ。


これはついに彼女が私たちを信用してくれたということだろうか?


Ⅱ 奇妙な食霊

翌日、ミルフィーユは私を先に村まで行かせた。


表面上の目的は、合流した時、彼がすぐ食べられるよう先にスイーツを買っておくためだった。

しかし実際は情報収集のためだった。そうすれば、二人が町に到着した後、滞在期間を短くし、彼女を目的地までいち早く送り届けることができる。

二人の大人の男が一人の少女を連れて歩くのは、どうしても都合が悪い。


ナイフラストの小さな町の雰囲気は、グルイラオとは全く違っていた。氷や霜に囲まれて暮らす人々は温室育ちのグルイラオ人に比べとても気性が荒かった。


町中で盗みに遭った人を見かけたことがあったが、その人は刃物を持って口汚く罵りながら盗っ人を追いかけていた。そんな状態の中で捕まってしまえば、盗っ人は八つ裂きにされかねない。


盗っ人が目の前を逃げていった際、私は何も反応できなかったが、刃物を持って追いかける男が目の前にまで来ると、ようやくこのままでは死人が出る可能性があると思い至った。ただ私より先に行動に移した者がいた。


正確に言えば、その人は宙を飛んでいった。


青い炎を帯びた機械の翼が盗っ人の目の前に降り立つと、巻き起こった風によって盗っ人はその場にへたりこんだ。そしてその懐から盗まれたものを取り戻し、追いかけてきた持ち主に返してやった。

持ち主は盗っ人を見逃すつもりはなく、相手が座り込んでいる隙に殴りつけようとした。

しかしその人は盗っ人の前で動かずに盾となった。持ち主から感謝の言葉も述べられず、逆に脅しを受けようとも、顔色ひとつ変えず、言い返すこともなかった。


彼は間違いなく私と同じ食霊だが、「機械」のような印象が強い。


突然、彼は質問を口にした。

「邪神遺跡がどこにあるかご存知ですか?」

「はあ?そんなこと聞いてどうする。そこをどけ。どかないと痛い目に遭うぞ!」


男は相手が食霊だと見て分かったはずだ。ということは、本当に手を出すつもりはなく、これはただの脅しだ。

間違いない。彼がその場からいなくなれば、この男は自分がやり込められた鬱憤を盗っ人で晴らそうとするに違いない。


「邪神遺跡がどこにあるかご存知ですか?」

彼はもう一度尋ねた。その時、通行人の中から質問に答える声が上がった。

「町を出て北へ進んだ極雪原に……でもなぜあんなところへ行こうと?」


「ありがとう」

礼だけ述べて相手の疑問には答えず、まだ地面に座り込んでいる盗っ人を引っ張り起こした。

「彼を殺さずに治安官のところへ連れていってください」


そう言うと、彼は盗っ人から手を離し、翼を広げて飛んでいった。


男はそれを見て、彼が飛んでいった方に向かって舌打ちをした。

「食霊も頭がおかしくなるものなのか?長生きできるのにわざわざ命を捨てにいくなんて」


男の言葉を聞いて私も奇妙に感じた。

グルイラオにいた時にも邪神遺跡がいかに危険かという話は聞いたことがあった。彼はなぜそんなところに行こうというのだろう?

じっくり考える間もなく、あの男が盗っ人の方へ向かっていったので、急いで駆けつけ、こちらも逃げようとしていた盗っ人を捕まえた。


「止めてください。私刑は不要です。私が治安官のところへ盗っ人を連れていき、彼にふさわしい罰を受けさせます」


あの奇妙な食霊のことは気になったが、今は少女のことが切羽詰まっている。やはりまず、目の前の問題をさっさと片付けることにしよう。

もしかしたら、治安官のところで少女の家族に関する情報が手に入るかも知れない。


Ⅲ 女の子

(※誤字と思われる箇所を編集者の判断で変更して記載しています)


私はこの町で女の子の家族の情報を手に入れられなかった。外からここに赴任してきた治安官さえなんの情報も持っていなかった。無駄足を踏んだ私たちは、前の手がかりに従ってもう一度探し直すしかないだろう。


「まだ来ていないのか……」


私は町で買ってきたデザートを持って、町の入口でミルフィーユを待っていた。しかし約束の時間になっても、彼は女の子を連れて町に到着しなかった。

ミルフィーユが途中で遊び心が起きて、女の子を連れて買い食いして遅れただけと思っていたが。

待てば待つほどおかしく感じてきた。ミルフィーユは約束を必ず守るような人だ。きっと途中で何かが起こったに違いない。


私はあわてて町を出てミルフィーユたちを探しに行った。予想通り近郊で戦闘音が聞こえた――堕神だ。


小さい林の間近で、ミルフィーユは人形の堕神と戦っていた。近くには三人目がいない。

私は細かく考えるのをやめて、すぐさま後ろからバズーカを取って、戦闘に加わってミルフィーユと共に堕神を倒した。


林が静かになったら、私はミルフィーユに聞いた。

「女の子は?」


それを耳にした途端、ミルフィーユの勝利の高揚がすぐ怒りに変わった。

「あいつ、私が堕神と戦い始めた途端、逃げた!まるで私の勝利を信じていないようだ!」


私はため息をついて、ミルフィーユを宥めた。あんな小さな女の子は堕神を怖がって逃げてしまうのは当たり前のことだ、別に彼を信用していないわけではないと。

私はまだ昨夜彼女が私に礼を言ったときの様子を覚えている。その後彼女はすぐに寝た。もし私達を信用していないなら、そんなに安心するわけがない。


「一匹の堕神が現れたので、他にも堕神がいる可能性があります。早く彼女を探しましょう。堕神と遭遇してしまったら危険です」

「わかった~デザートは?先に糖分を!」

「はい、探しながら食べてください」




女の子が走っていった方向に沿って探したら、すぐ彼女を見つけた。

森の土地は平らではなかったから、走ってる時に不注意で踏み外して、足が捻挫して腫れたから、歩くことができなかった。

私は彼女の前で片膝ついて、彼女を抱き上げようとしたが、意外なことに彼女に振りほどかれた。


「食霊は近づかないで!」


私は不思議にこの前と全く違う女の子を眺めていた。

その恐怖と憎悪に満ちた顔は、初対面の時ですら見たことがない。


今まで、人類は食霊を頼って故郷と自分自身を守ってきた。

たとえ何か誤解があっても、救われた人は、敵意を持って食霊を追い払ったりはしないだろう。


一体何が……彼女に食霊に対するこれほどの敵意を与えた?


「いい加減にしろ!」

普段デザートがあれば滅多に怒らないミルフィーユは、今十歳にも満たない小さな女の子に声を上げた。まるで怒ったみたいに。

「君の家族を探すと約束したのは私たち食霊だ、君を堕神から助けたのも私たち食霊だ!」


最初会った時以外私たちの前で泣いたことがない女の子は、ミルフィーユの大声に怯えて、しばらくすると泣き出した。私たちはどうすればいいのかわからなかった。


私がハンカチを取り出して彼女の涙を拭こうとした時、彼女は私の懐に飛び込んで、最初に会った時と同じように、泣きながら願った。


「お願い……助けてください!」


Ⅳ 邪神の遺跡

「彼女は寝ました……」


泣きながら私達に自分の境遇を話したら、一日中不安におののいてきた女の子はついに疲れ果てて、私の懐で眠った。


彼女の涙にかきくれた寝顔を見ながら、私は脳内でさっき受け取った情報を整理した。

彼女は裕福な家の生まれだけど、家族を全員殺された。その犯人は食霊だった――背に機械の両翼が生えて、青い炎を放っていた、機械のような食霊だった。


彼女は自分も両親のように殺されると思ったが、なぜかその食霊は彼女を殺そうとしたとき突然戸惑った。

その隙で彼女は逃げた、町を出るまで走り続けた、その食霊も追ってこなかった。

急に路頭に迷うようになった女の子は心の中に憎しみの種を植えたが、復讐できるほどの力がない。

彼女はまず頼れる人を探さなければならない、犯人はその後だ。


そして、彼女の言ってた食霊は……


「この子もかわいそうに。あんなに怒鳴らなければ良かった。明日デザートを多めに残してやろう」

ミルフィーユは帽子を押さえて、口調は相変わらず気楽だけど、女の子の願いを受けるつもりはないようだ。


「彼女が言ってたあの食霊に……会ったことがあります」

私は女の子を抱き上げて、ミルフィーユと一緒に町へ戻る途中、何度もためらった後、私はミルフィーユに街での見聞を教えることを決めた。


「……しかし彼は凶暴で残酷な人に見えませんでした」

女の子を起こさないために、私は音を抑えた。

「それに彼は……独りで邪神遺跡に行ったようです」


「一人で邪神遺跡に?死にたいのか?何があったらあんなに死に急いでるんだ?まさか以前犯した罪を償いたいから?」

「わかりません……彼に会ったのはその一回だけです。一回だけだけど、彼は確かに普通の殺人犯と違う感じがしたのです。もしかすると何か隠された事情があるかもしれません」


「それはきみの勘か?いつから勘で人を見るようになった?」

ミルフィーユは信じられないと言ってるような顔で私をじろじろ見てた、まるで私がギャグを言ったかのように。


「勘ではありません……あの時彼は人命を助けました」

私は低い声で言い返した。

「彼は命を粗末にするような人ではありません」


「その人もその泥棒を殺すとは限らないだろ……まして彼はあの邪神遺跡に行くつもりじゃなかったか?もし彼があそこで死んだら、この子の復讐もやり遂げたと言えるだろう?」


「探しに行きましょう。もし本当に隠された事情があったら、私達はこの子の家族が殺された真相を見つけ出せるかもしれません。もし彼が死んだら、その真相も一緒に消えてしまいます。あなたは興味ありませんか?」

「ついでに事件の真相を暴くのも悪くないな、確かに彼女の家のことには多少興味がある……それにしても、今回のきみは積極すぎるんじゃないか?」


ミルフィーユの質問を聞いて、私は熟睡している女の子を見た。同時に頭の中であの食霊が「彼を殺すな」と言ってたときの様子も浮かび上がった。

彼が本当に犯人だとしても、きっと何か原因があるはずだ。

私は真相を知りたい。


真相は何であろうと、私はそれをこの十歳しかない女の子に渡さなければならない。

彼女からもらった信頼のために。


今回、彼女は私達を信頼することを選んだ。

ならば私達も彼女に教えるべきだ、決してすべての食霊が悪人なわけではないと。


「私は彼女の食霊に対する憎しみを取り除きたい」




最終的に、ミルフィーユは私の願いを承諾した。

私たちは女の子を一時的に町に落ち着かせ、私たちが戻るまでの間彼女の面倒を見るために人を雇った。


別れる時、女の子は私の腕に抱きついて、無事に帰ってきてと願った。

ミルフィーユと私は共に頷いた。


私たちは必ず真相を持って帰ってくる。


Ⅴ ブラウニー

元々ブラウニーはごく普通の、職務に忠実で厳格で真面目な執事だった。

彼の御侍は広く名を知られている書籍商だったが、賭け事に負けて生涯の蔵書を失ってしまった。

彼自身も、賭け事でミルフィーユの副官になった――専任の後方勤務官とも言える。


最初ブラウニーミルフィーユの処世態度に馴染めなかったが、しかし徐々に、ミルフィーユとの付き合いで彼も過去のように堅苦しくなくなった。

もちろんそれは、ミルフィーユが全く手はず通りに物事を進めてくれないから、ブラウニーも命令に従う習慣を変えざるを得なかった。


それから、彼らは食霊に両親を殺された女の子に出会った。

家族の災難について、女の子が見たのはほんの一部だけだった、それが真実かどうかは定かではない。

それはブラウニーの御侍が負けたあの賭け事と同じ、相手が見せてくれたのは見て欲しい部分だけ、誘導や罠はその部分の下に隠されていた。


ブラウニーB-52その子の両親を殺害した食霊に出会ったことは、誰も予想できなかった。


ブラウニーは初めてB-52に会った時、彼の行動から彼が「命を大切にする」人と推測することができた。そうでなければ、彼は人々に軽蔑される泥棒が殺されるのを止めるはずがなかった。


しかしその食霊こそが、残酷に女の子の家族を皆殺しにした犯人だった。


ブラウニーは納得できない、同じ人物がなぜこうも相反したことをするのだ?


一緒に真相を探すようにミルフィーユを説得するのは難しくなかった。邪神の遺跡でB-52を見つけるのも難しくなかった。

血の道に沿って探したら、二人は堕神に包囲されていた食霊を見つけた。

その時のB-52は地面に這いつくばって、かなり衰弱していた。


「はあ、間に合った、まだ消えてないようだ……ブラウニー、早くこいつを担いでいけ、治療は帰ってからだ。今は戦略的撤退だ!」


ブラウニーミルフィーユは衰弱しきったB-52を彼らが今泊ってる宿に連れ戻した、ブラウニーはあの女の子と会ったばかりの時と同じように、B-52のそばに付き添って、目が覚めるまで面倒を見た。


「僕は……生きているのか」


ブラウニーはベッドの側に座って、静かにB-52を見ていた。


「私たちがあなたを助けたのです」

「……ありがとう」

「礼を言う必要はありません……なぜ邪神遺跡に行ったのか、教えてもらっていいですか?」

「……僕は証明したかった、僕は『機械』ではないということを」


苦痛と死亡を経験したばかりだからだろう、ついに「生」ということを理解したB-52は「生まれ変わった」後最初に会ったブラウニーに、自分は死にたいわけではなくて、生きたいと言った。


ベッドに横たわっているB-52は落ち着いた様子でブラウニーを見ていた、ブラウニーは驚きと困惑の顔になって、続けて何を聞けばいいのか咄嗟にわからなかった。

しかし、彼はB-52から真相を聞き出さなければならない、ミルフィーユと女の子は隣の部屋で彼の答えを待っているのだから。

仕方なく、ブラウニーは思い切ってB-52に彼女の家の事を聞いた。


意外なことに、B-52はすべてを話した。パスタが呪いの石を利用し人を殺して財を奪ったことも、彼を殺人マシーンとして利用したことも、すべてブラウニーに話した。


「……なぜ私に教えてくれたのですか?」

「どうして隠す必要がある?」

「それは……」


ブラウニーは首を振って、それ以上話さなかった。

裏切られた人は、彼を裏切った人に復讐しても、何の問題もない。


「これからどうするつもりですか?」

「わからない……」


B-52は長く沈黙した、長すぎてブラウニーに彼は本当にわからないのだと思った。

しかし、彼は口を開いた、単純な言葉だったが、再びブラウニーの心を揺さぶった。


「僕は……もっと感じたい……生きると言う感覚を」



傍人からすると不思議で簡単な願いが、B-52の人生の目標だった。

そして彼の手から逃れた女の子は、たった十歳だったが、ブラウニーよりも生きたいと言う渇望を理解していた。

彼女はやはり彼を許すことはできない、しかし彼女はわかっていた、たとえ彼を殺しても、本当の意味で両親の仇を取ったとは言えない。

真犯人は、まだナイフラストのどこかで他人を弄ぶことを楽しんでいるから。


女の子は涙ぐんで、何か考えごとをしているミルフィーユを見上げた。


「もう一つお願いを……聞いてくれる?」


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  • 最終投稿日時 2018年12月20日 15:39
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新着スレッド(フードファンタジー攻略wiki)
ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2018年10月11日
    • Android
    • リリース日:2018年10月11日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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