【黒ウィズ】ゲルデハイラ・アルバ

最終更新日時 : 2019/06/22 11:06

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作成者：にゃん

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ゲルデハイラ・アルバ cv.橋本ちなみ

2017/00/00

あの黒猫を連れた魔法使いがいなくなって、今日でおおよそひと月が経つなあ。

最近はルドヴィカもナリを潜めておるし、このままヌルく生きられれば御の字なんじゃが……。

変化の少なさを平和と言うんならな、恐らく今のハーツ・オブ・クイーンとグラン・ファランクスは平和的な関係性にあるかもしれんな。

よくよく考えてみい、今までこんな調子で戦争を続けられたのが奇跡なんじゃぞ？

奴らは規模こそさほど大きくはないが曲がりなりにも正規軍じゃ。練度が高く、装備も整っておるじゃろ？

ワシらは規模は多少大きくとも所詮傭兵団、練度や装備等の品質に於いてはグラン・ファランクスに一歩劣る。

我らは互いに大勝大敗を手にすること無く衝突を繰り返してきた。奴らとの小競り合いが始まってもう数年になるが、この図式が未だ崩れたことは無いじゃろ。

何か大きな変化がなけりや、ワシらも奴らも永遠にやり合わにゃいかんだろうなあ。

ただ、ダリク砦でギルベインに勝利したのは、昨今で最も大きな勝利だったと言えるのう。

……ギルベイン。懐かしい名前じゃ。

少し昔の話をしようかの。

この世界では亜人しかマトモな魔法を使えんじゃろ？　だがな、生まれつきの足伽というか、白い毛を持つ亜人は一切魔法を使うことが出来んのじゃ。それはお前も知っておろう。

そのせいでワシは生まれた郷を追われ、行くアテもなくさまよっていた時――カンナブルという街の近くで行き倒れてしまったのじゃ。だいたいこれが３０年ほど前かの。

……ワシの年齢？　今年で７０歳くらいじゃったか。５０過ぎて数えるのを止めてからはあんまり覚えておらん。別に驚くことでもなかろうに。

話を戻すぞ。

ワシが行き倒れたその時……カンナブルの領主であるイレ家、つまりリヴェータの家に厩番（うまやばん）として拾われたのが、ワシと『覇眼の一族』との腐れ緑の始まりじゃった。

カンナブルの人々は、特別な力を宿した瞳……『覇眼』というものを持っておった。

他人を睨むことで、相手の心に『感情』を植え付けるコトが出来るというものでの。

例えばリヴェータを含む「イレ」の一族は、闘志の炎を植え付ける『煌眼』を。

ルドヴィカを含む「ロア」の一族は、氷の感情を植え付ける『凛眼』を持つとされておる。

その他「スア」「ゲー」「ラド」なんかがおるが……ギルペインを含む「ルガ」の一族は、破壊衝動を植え付ける『烈眼』とやらを継いでおってな。特に危険で強い力を持つとされておった。

で、ワシがイレ家に拾われて２０年後の頃じゃった。

ルドヴィカがカンナブルの『眼力持ち』を引き連れ、領主のイレ家を裏切って反乱を起こしたのは。

理由は未だにわからん。あのリヴェータと仲の良かった優しいルドヴィカ嬢が、まるで文字通り人が変わったように冷酷な人間になり、挙句の果てにリヴェータを裏切るなど、想像もつかんかったからな。

……昔話が長くなってしもうたな。

また今度、気が向いたらこのことも色々と話してやろう。

明日も食って飲んで、面白おかしく生きられれば良いのう。

画像	説明
	リヴェータ・イレ cv.日笠陽子
	ガイアス・エクレール
	ゲルデハイラ・アルバ cv.橋本ちなみ
	アマカド・ヒメザクロ cv.矢作紗友里
	カトレア・ラインハルト
	ガンドゥ・ギギライ cv.市川太一
	アイリス・ランティア
	ジミー・デヴィス cv.大河元気
	マイア・スティルマ cv.和久井優
	ルドヴィカ・ロア cv.小林ゆう
	ヤーボ・ブラックモア cv.泰勇気
	イスルギ・ユスラウメ cv.本泉莉奈
	オーリントール・バイア cv.粟津貴嗣
	アシュタル・ラド cv.日野聡
	ルミア・スア cv.矢作紗友里
	アリオテス・ゲー cv.内田雄馬父の仇を討つために、まずは強くならなければと考えたアリオテスは、なんと父を殺した男に弟子入りすることを決意する。
	ギンガ・カノン cv.斎賀みつき
	イリシオス・ゲー cv.大泊貴揮
	エスメラルダ・アウルム cv.折戸マリ
	アーサー・キャメロット
	ウラジア・カタル cv.粟津貴嗣
	セリアル・ノト cv.山本希望
	ハクア・デスサイス cv.原由実
	メンジャル・アンフ cv.市川太一
	ドゥパン・ギギライ
	ベベル・ヴォルガノン cv.景浦大輔
	ミツィオラ・スア cv.泊明日菜
	リラ・ゲー cv.藍原ことみ
	オリアンヌ・ルガ
	リーブ・エクレール cv.景浦大輔