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【黒ウィズ】アレス・ザ・ヴァンガード2 Story7

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クックックッ……ハーッハッハッハッ!アレスは甦らないだと?そんなこと、あるわけがない!神は不滅だ!

まだ戦いが足りないに違いない。君は戦神だ。物足りなかったのだね。だが安心するといい。ほら、見たまえ。

〈扉〉はもうすぐ完全にひらく。否が応でも神々との戦いが始まる。そうすれば君の記憶も戻るだろう。

A神々との戦いなんて起こさせない店長!ボクがあなたを止める!このアレス神の力で!

これは私の決定なんだよ、アレイシア……。少し黙っていてもらおうか!

 プロメテウスの手に炎が宿る。地上の全てを焼き払い、新生することすら能う極熱の炎。

 放たれた炎がまっすぐにアレイシアヘ向かう。それは戦いというより審判の光景。人を創りし神による、滅びの宣託だ。

 その裁きの炎を、槍のー閃が断つ。

Aハルモニア・スラスト!

 華麗なー撃だった。滾る力はその内に秘め、ただ槍先に戦意が迸る。

我が臓腑を喰らいしものよ、贖罪を果たせブラック・アエトス!ホワイト・イェラキ!

Aフォボス・レイジ!

 振り下ろした槍から放たれた真紅の炎が、2羽の猛禽を包み込み、恐怖に駆られた黒鷲と白鷹は消え去る。

 君は絶えず魔法を放ち、アレイシアに力を送り込む。だから槍は止まることなく、美しい軌跡を描き続ける。

 それはまさしく戦いの芸術。見る者の心を奪い、奮い立たせる神の御業。君の心に、自然とひとつの言葉が浮かび上がる。

 GOD oWAR。この瞬間、まさしく彼女は戦神アレスの化身だった。

そこまでアレスの力を使いこなしながら、どうしても私の邪魔をするのか。ならば、私も神の力でこたえよう。

さあ、人間よ。君たちの希望を、このプロメテウスに見せてくれたまえ!


 ***


受けよ、神の授ける叡智の火をフォティア・ティス・ソフィア!

Aオンスロート・ダイモス!

 炎を裂いて放たれた槍のー撃が、プロメテウスを穿つ。翼により防がれたが、衝撃は神の肉体を吹き飛ばした。

たいしたものだね。さすがだよ。それでこそ私のアレスだ。君に勝つことはできそうもない。

Aだったら、もうやめよう。ボクだって、あなたを失いたくはない。

そうだね。私たちが戦う必要はない。神々との戦いは、もう始まるのだから。

みんな、あれを見るにゃ!

 中枢がつなぐ異界への〈扉〉。それはもはや、完全にひらこうとしていた。この戦いはただの時間稼ぎだったのだ。

Aさせない!ハァッ!

 アレイシアの槍が中枢を穿つ。だが、依然として〈扉〉はひらきつづける。

ポセイドンが力をこめた装置だ。君との相性は最悪。そう簡単には壊せないさ。

Aまだだ!まだ諦めない!

無駄だよ。もう〈扉〉はひらく。だれにも止めることなど出来ない。

zそいつはどうかな。

Aこの声は……あの時の!

v希望は消えない!この俺がいる限り!エンド・オブ・ザ・ミュートス!

 ー閃したのは、絶望を断つ刃。

 次の瞬間、〈扉〉もろとも、空中神殿アトランティスは両断されていた。

ディオニソスⅫゥゥゥ!貴様はどこまで私の邪魔をするのだ!

vプロメトリック。本当は気づいているんだろう?自分がアレイシアを、アレスとは異なる、ひとりの人間として見ていることを。

神話の時代は、終わったんだよ。

認めない……認めるものか。こんな世界を認めるものか!

 叫ぶなり、プロメテウスは姿を消す。すぐに通信音が鳴り響いた。

ゾエおい、テメエらなにしてやがる!街の上空にとんでもなく×××××な奴があらわれやがったぞ!

アレスもなく!神々とも戦えぬなら!人間などもういらぬ!

滅びよ、オリュンポリス!全てを創りしこのプロメテウスが、貴様らに滅びを与えてやろう!

vまずい!早く街に戻らなければ!くっ……!

 飛び立とうとしたヴァッカリオは、顔を歪めて膝をついた。

v力を使いすぎたか。こんな時に……!

A大丈夫だよ、ディオニソスⅫ。

 アレイシアはしゃがみこみ、ヴァッカリオと顔の高さを合わせて、ニコリと笑う。

vやっぱり生きていたんだね。ずっと信じてたよ。

vヒーローは遅れてやって来る、だろ?だがすまないな。情けない姿を見せた。夢を壊してしまったか?

Aううん。そんなことない。カッコよかった。やっぱりディオニソスⅫは、ボクの最高のヒーローだ。

だから――後はボクに任せて!

 アレイシアは立ち上がり、プロメテウスのいるであろう方角――オリュンポリスを見やった。

そうは言っても、事態はー刻を争うにゃ。どうやってあそこまで移動するにゃ?

A魔法使いさん、君の力を貸して欲しい。

 もちろんだよ、と君はうなずく。ありがとう。

Aそれじゃ、君の魔法でボクに全力パンチをして欲しい。

 え?

 と思ったが、君はすぐに思い当たる。アキレラレウスに追いついた時のあの戦法、爆風で瞬間的に移動するやつの応用だ。

A遠く離れたオリュンポリスまで飛んでいけるような強力なー発。君ならできるはずだよ。さあ!

キミ、こんな時にはあの精霊しかないにゃ。

 君はうなずき、とっておきのカードに魔力をこめる。

 熱いHEARTを見せてやれ。けんか魔帝――クィントゥス・ジルヴァ

出たァァ!絶火暴襲月昂覇にゃ!

Aこ、これは……う、うおおおおおおおおおお!

 君の放った全力の魔法を受け、アレイシアは吹っ飛んでいく。きっとオリュンポリスに届くだろう。

 安心した君はその場に膝をつく。あの魔法を放つとしばらく動けないのだ。後はアレイシアに託すしかない。

vすまないな、魔法使い。最後まで世話になる。

 自分もヴァンガードのー員だからね、と君は笑い、ヴァッカリオに尋ねる。店長の正体に気づいていたの、と。

vまあな。刺激して雲隠れされることを恐れて監視するにとどめていた――ってのは言い訳になるか。

本当はな、アレイシアに接する奴の姿を見ていて、思っちまったのさ。こいつを救えるのは俺じゃない、ってね。

E隊長ー!魔法使いさーん!どこー!遺跡が落ち始めているのよ!いるなら返事してー!

v出来のいい部下がいると助かるねえ。ここだ~!早く助けてくれ~!おいらもう、早く帰って1杯やりた~い!

 近づいてくるVTOLに向かって手を振るヴァッカリオに、君はもうひとつ尋ねる。

 そういえば、なんでマスクをしていたの?

vえ?そりゃお前……聞いていただろ?なんか知らんが、アレイシアはディオニソスⅫ(俺)に憧れてる。だから――

恥ずかしいじゃん。



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Aうおおおおおおおお……なんだこのー撃!こ、こんなのもらったら……。

HEARTにHEATが灯るじゃろがああぁぁぁぁぁ!

 降り立ったのは、オリュンポリスの摩天楼。英雄庁本部、その外壁。見上げた空には、創滅の魔神。

A店長オオオオオオオオオオオオオオ!

アレイシアァァァァァァァァァ!まだ私の邪魔をするかぁぁぁぁぁぁぁ!

 天より放たれる滅びの炎。アレイシアの槍がそれを華麗に切断――しない。突き出されたのは、左の拳。

Aどっせいやああああああああああああああ!

すまんのぉ、アレッさん!HEARTを抑えんのは確かに強いが、やっぱワシはこっちじゃあ!

なぜだ!なぜ私に抗う!貴様らに叡智を与えたのはだれだと思っている!

Aそんなの知るかああああああああああ!頼んどらんわあああああああい!でもありがとおおおおおおおおおう!

アレスを忘れた人類の罪がわからないのか君だって奴らの恩知らずを実感しているはず!

命を懸けてヴィランと戦い続けた君を、この街の人間は知りもしない!君の戦いも忘却されるだけだ!

ゾエそうでもねえぞ、×××××・ゴッド。周りを見渡し、耳を澄ませてみな!

 前方に集中していたアレイシアも、そこでようやく気づく。

「「「アレスちゃん!」」」

 オリュンポリスの街中のモニターに映る自分の姿に。

「「「アレスちゃん!アレスちゃん!アレスちゃん!」」」

 割れんばかりに響く、己の名に!

コリうぇ~~~~~い!っぱヒーローは、バエてなんぼっしょ!

 ヴァンガードに見習いとして雇われて以来、コリーヌはー般市民がこっそり撮ったアレイシアの活躍の映像を集めていた。

 いざという時のため、市民感情を味方につけるためのゾエルの仕込みだ。それがいま、〈アリオン〉を通じて都市中に流されている。

 アレイシアが駆け抜けたヒーローの日々。それは見る者すべての心に強く訴えかける。

コリ道を間違えていたウチに、本来の気持ちを取り戻してくれたのはアレイシア先輩だ!これがヒーローでなくてなんなんだよ!

w負けるな、アレスちゃん!君を見ていると、涙があふれてくる。大切ななにかを思い出させてくれた気がするんだ。

w刑務所から出たら、あの子に買ってもらうんだ。俺の誇りをこめた商品を。だから……負けないでくれ!アレスちゃん―!

w罵られても傷ついても構わないこれだけは言わせてくれ!がんばれ!アレスちゃん!がんばれ!

w僕に外の世界の楽しさを教えたんだ。勝手にいなくなったりしたら許さないからな、アレスちゃん!

w私を止めてくれたヒーロー……。あなたといっしょに、正しい走りをしたい!だから負けないでアレスちゃん!

 アレイシアの戦いにわずかでも触れたものは、ヒーローに頼れない絶望的な状況のなかでも戦い続けた。

 アレイシアの生き様が、人々の胸にHEATを灯した。その熱が彼らのHEARTを衝き動かした。彼らは知ったのだ。

「「「ヒーローはここにいる!」」」


 ***


愚民ばかりかヴィランどもまで応援だと!?己の身勝手な望みばかりを願っていたあの人間どもが、なぜ!

Aわからんか、店長!ホントにわからんのか!これがアレツさんのつないだ意志じゃ!

確かに人間はアレッさんを忘れてしもうたかもしれん。じゃけんど、その意志は残り続けとる!

アレッさんから、アレッさんの戦いを見た人へ。その人から、次の人へ。その次の人から、また次の人へ。

つながってつながって、ディオニソスⅫへ。ディオニソスⅫからボクヘ。そしてボクからこの戦いを見ている次の人へ!

理由なんかいらん!特別である必要もない!守りたいから守るんじゃ!

それがアレッさんの残したもの――つながっていくヒーローの意志!せやろが!店長!

アレス!それでも私は許せない!君は忘れられるべきではないんだ!

Aだっしゃしょかああああああああああああ!いつまでごちゃごちゃ言いよるんよ!ワシがいいと言うとるんじゃい!

 駆け上がる。駆け抜ける。ビルの壁を、炎のように。天へ向かって。神に向かって。

君は……なんだ?アレスなのか?アレイシアなのか?この想いは……私は……おおおおおおお!

 慟哭のような叫びとともに、巨大な火球があらわれる。叡智の炎。受けた者の身を滅ぼす、過ぎた力。

 この世界をまるごと焼き尽くしてもなお足りぬほどの熱を秘めたその力が、アレイシアに向かって放たれた。

 アレイシアは止まらない。曲がらない。拳を握り、まっすぐ前へ。天へ。未来へ進む。

Aボクはアレスだ!ボクはアレイシアだ!きっとどちらもボクなんじゃ!それでもボクに本当の名前があるとしたら――

「「「アレスちゃん!アレスちゃん!アレスちゃん!アレスちゃん!アレスちゃん!アレスちゃん!」」」

Aボクはアレスちゃん!みんなのスーパーヒーロー!!アレスちゃんだあああああああああああ!!!

 創滅の炎を突き抜けて、アレイシアはなお走る。その手には槍。宿るのは戦神の力。余力はない。放てるのはー撃だけ。

人は愚かで!間違いばかりを繰り返す!そんな身勝手なものを守るのか!

 もう目の前に、神がいる。全てを失った嘆きの神。だったら全てをぶつけるまで。

A間違っていても!愚かでも!それでも人は未来に進む!そんな人間が好きでたまらんけん!

みんなのために!みんなといっしょに!ボクは未来を切り拓く!それが!

 放つのは、ただ全力でぶち当たる、いつも通りのー撃。そんなものにつける名前があるとしたら、きっとそれは、これしかない。

Aアレス・ザ……ヴァンガァァァァァァァァァァド!

私は!私はああああああああああああああ!


「なあ、プロメテウス。なんでお前は人間に叡智を授けたんだ?親父(ゼウス)が怒り狂うってわかってたろうに。

「私はね、人間が可愛いのだよ。あの身勝手で、なのにとても優しい生き物が、どうにも好きでたまらないのだ。

「ハハッ!なんだ。オレとおんなじか。そんじゃ、今日からオレとお前は友達だな!


そうか……そうだったね。だから君は友だったのだ。私は、そんなことも忘れて――

 アレイシアの槍はプロメテウスの胸を貫いた。そこにあるのは神の力の源。その紋様が、砕けて消える。

 力を失った神は、ゆっくりと手を伸ばすと、自分を倒したヒーローの頭を撫で――

止めてくれてありがとう、アレイシア――私の……ヒー……ロー……。

 ――それが創滅の魔神、最期の瞬間であった。




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 数日後。英雄庁本部。〈神卓の間〉にて――

n6私は全員に招集をかけたはずだが、なぜお前たちしかいないのだ?

n9たり前じゃん。みんな自分の地区の復興で忙しーし。あーしだって来たくなかったんですけど?

n610年ぶりの襲名だぞ?仲間を祝う気持ちはないのか。すまぬな、ハデスⅣ。

Eあの……そのことなんですけど……。正式な襲名はもう少し待ってもらえませんか?

n9え~?いまの状況わかってる?ⅦもⅪも空席になって、みんな不安よ?公表すれば少しは安心させられるっての。

Eすみません。でも私はまだ未熟です。それにもう少し、ヴァンガードにいたいんです。

n6ふむ……いいだろう。

n9マ?そんな簡単に認めるんだ?

n6此度の苦難は正規部隊とヴァンガード、双方が力を合わせなければ切り抜けられなかった。

そのことを思えば、新たなⅣをヴァンガードに配することも、悪い方策ではあるまい。

Eありがとうございます!

n6ただし――弟にこう伝えておいてくれ。たまには顔を出せ。兄が寂しがっている――とな。

n9あ~、これアレでしょ。単に弟に甘いだけ。

n6なにか問題でも?あれは私の、自慢の弟なのだ。


 **


n11さてと、神器もこっそり置いてきたし、そろそろ行くかい、ネルヴァちゃん?

n7ああ。あまり長居すると、余計な奴らに出会いそうだ。

n11でも本当にいいの?僕とはちがって、ネルヴァちゃんは謝れば許してもらえると思うよぉ?

n71からやり直しだよ。私は私の正義を見つめ直さねばならん。さあ、行くぞ。

n11ああ、もう。いつも先に行っちゃうんだから。ちょっと待ってよぉ、ネルヴァちゃん。

n7どうした、アイスキュロス?なにかやり残したことでもあるのか?

n11わっ、ビックリした。え、ネルヴァちゃん、いま止まってくれた?それに、僕のこと、名前で呼んだ気がするけど。

n7当たり前だろう。もうゴッド・ナンバーズではないのだ。

ただ……「ちゃん」はやめてくれ。私は子供ではないのだ。

n11……了解だよ。行こうか、ネルヴァ。僕たちなりの正義を探しにね。


 ***


E……と、いうわけで、ヴァンガードは当面のあいだはいまの体制のままでいいと、保証していただけました。

ゾエ気に食わねえな、あの××××XⅥ。なんでボスであるアタシじゃなくて、エウブレナにナシ通してやがる。

コリまあまあ、ウチらのボスはボスっすよ。な、ハルディス?

ハルそのうちエウブレナがボスになってるかもしれないけどな。ふ……ひひひひひひ……。

Eそんなわけないでしょ。でもネーレイス、貴方はいいの?ポセイドンフォースに戻らなくて?

Nわたくしはお父様が力を貸してくださっただけ。神器に正式に認められたわけではありませんわ。

しょ、しょれに、リーダーのわたくしがいなくなったら、みなしゃま、お困りににゃられるのでは?

V前から思ってたんだけどさ、ネーレイスちゃん、言えてないよ?

Aヴァカ隊長!大事なのは気持ちが伝わることだと思います!

Eそうよ、隊長。というか酔っ払ってる時の隊長の方が、なに言ってるかわかりません。

Vえ、なんかおいらが責められる流れになってる?おかしくない、これ?

にゃはは。ヴァンガードはいいチームにゃ。

 君は笑ってうなずく。

 全員がバラバラのように見えて、おなじ正義を見つめている。本当にいいチームだ。

 そして、おなじ正義だけではない。アポロンⅥやアフロディテⅨたちもまた、異なる形で正義に向き合っている。

 正義の形はひとつではない。だれもが自分の正義を掲げている。だから時にぶつかり合う。

 けれども、その想いが強いからこそ、真の危機に手を携えることができるのだ。

 きっと、自分はこれを見届けに来たのだろう、そう思っていると、白い光が君を包み込む。

 どうやら帰る時間のようだ。それを告げると、仲間たちは寂しそうに、けれども笑みを浮かべて見送ってくれた。

ゾエありがとよ、魔法使い。アンタのおかげさ。けど、退職は認めねえよ。休職にしとくからいつでも戻ってきな。またこき使ってやるよ。

ハルそのカードが神器なのか人造神器なのか、まだなにもわかってねえんだ。だから、な?絶対に、また来てくれよな。

コリあ、魔法使い先輩といっしょに自撮りしてない!帰るのちょっと待ってくれないっすか?ムリ?んじゃ、次に期待っす!

Nあなたみたいなお人好し、はじめて見ましたわ。もっとよく研究しなくてはなりませんの。また来ると約束できますわよね?よね?ね?

Eネーレイス、ワガママ言わないの。でも魔法使いさん……きっとまた会えるって、信じてるから。

Aさよならは、また会うための約束の言葉魔法使いさん、手え出せやぁ!

 勢いにつられて、意味もわからず挙げた君の掌に――

 アレイシアの熱い拳がぶつかり、気持ちの良い音が空に響く。

Aバイバーイ!またね!

 またね、という笑顔と返事をともに、君の姿はオリュンポリスから消えた。



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E行っちゃったわね、魔法使いさん。

Aきっとまた会える!だってボクらはヒーローだから!

Vヒーローはいいけどさ、ちょっとそこのエリュマ行かない?おいら、ノド渇いちゃったんだけど。

Aエリュマは……ちょっと……。しばらく行く気にならないかな。店長を思い出しちゃうし……。

N信じられないデリカシーのなさですわ。

E行きたいのでしたら、おひとりでどうぞ。

Vえ、そこまで言う?わかったよ、ひとりで行きゃいいんでしょ、ひとりで行きゃ。


「どこどこ、どこかな?急いで見つけないと!

ねえねえ、そこの人たち!黒猫を連れた魔法使い見なかった?

Aえ?たったいまどっかに行っちゃったぞ。

「ウソウソ!?もういなくなっちゃってる!?

ムリムリがムリムリだよ~。早く次の異界に行って捜さなくちゃ。

消えたぁ!?


Vん?なんだか外が騒がしいな。またなんか事件かぁ?よし、いまのうちに、1杯飲んどこ。

ね~え、パワフルワン、ちゃんと仕入れておいてくれた?――店長。

もちろんです。お客様の幸せが我々の楽園。エリュマです。




アレス・ザ・ヴァンガードⅡ
~END~







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