Gamerch
CHUNITHM攻略wiki SUN

RG-XIII ダインスレイヴ

最終更新日時 :
1人が閲覧中
作成者: ゲストユーザー
最終更新者: ゲストユーザー


通常モードラグナロック

Illustrator:和隆


名前RG-XIII ダインスレイヴ(Dainsleif)
年齢製造年不明(記録抹消)
職業超大型大質量破壊機動兵器
特技アンマンド・テレイグジスタンス

かつては都市防備に使われていた、巨大な有人機動兵器。多彩な連動兵装が仕込まれている。


「ダインスレイヴ」とは、北欧の伝承に登場する魔剣。一度鞘から抜くと、生き血を浴びて吸い切るまで鞘に戻らないと言われている。

「ラグナロク」とは、北欧神話における世界終末の日。幾つかのパターンがあるようだが、その一つに「神々と巨人族の最終戦争」がある。

スキル

RANKスキル
1コンボエッジ・カルテット
5
10
15

include:共通スキル

~※以降はイベントマップで獲得
-神殺しの一撃

  • コンボエッジ・カルテット [TECHNICAL]
  • その名の通り4段階にボーナスが分かれているコンボエッジ。
    当然ながらその他コンボエッジ系列に比べると各段階のボーナスは落ちているが、目標とするコンボを達成できなかった際の保険になるというメリットもある。
    1000コンボを達成するとダブルシャープよりも安定して7本に到達する。
  • 似たようなスキルの中では全体的にノルマあたりのボーナス量が低いが、現時点では唯一の汎用スキルである。
  • 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
  • 筐体内では入手できない。
  • STAR ep.VIマップ3のマップボーナス(+1、パンタパンタであれば合わせて+3)に名指しで指定されていた。
プレイ環境と最大GRADEの関係
プレイ環境最大
開始時期ガチャ
PARADISE×
(2021/8/5~)
無し×
あり+3
PARADISE
(~2021/8/4)
無し×
あり+9
CRYSTAL無し×
あり+9
AMAZON無し+5
あり+9
STAR+無し+5
あり+9
STAR以前
GRADE効果
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
共通最大コンボ数に応じて終了時にボーナス
250コンボ +????? / 500コンボ +?????
750コンボ +????? / 1000コンボ +?????
2505007501000
初期値+10000+30000+50000+70000
+1+11000+31000+51000+71000
+2+12000+32000+52000+72000
+3+13000+33000+53000+73000
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
(2021/8/5以降では未登場)
+4+14000+34000+54000+74000
+5+15000+35000+55000+75000
+6+16000+36000+56000+76000
+7+17000+37000+57000+77000
+8+18000+38000+58000+78000
+9+19000+39000+59000+79000
理論値:133000(7本+7000/26k)[+3]
理論値:135000(7本+9000/26k)[+5]
理論値:139000(7本+13000/26k)[+9]

所有キャラ【 ダインスレイヴ / 間宮 真琴(1,5) / パンタパンタ

PLUSまでの旧仕様

AIRバージョンからボーナス量が変化して、キリの良い数値になった。500コンボまでは増加750コンボ以降は減少している。

STARバージョンで常設マップに所有者が増えた。

初期値最大コンボ数に応じて終了時にボーナス
250コンボ +5000 / 500コンボ +20000
750コンボ +50000 / 1000コンボ +70000
GRADE UPコンボ達成ボーナス 一律+2000増加
(最大+11000/+26000/+56000/+76000)
最大コンボ数のノルマを複数段階持つスキル

最大コンボ数に応じてボーナスが入るスキルのうち、ノルマが複数段階設定されているスキル。

スキルの分類はV.O.X.オーヴァーライドのみ[CATASTROPHY]、それ以外は[TECHNICAL]

スキル名各段階ノルマ
最大ボーナス/理論値
(ゲージ換算)
備考・他の効果
コンボエッジ・カルテット+9250/500/750/1000
+79000/139000
(7本+13000/26k)
※汎用スキル
Oshama Scramble!+1101/259/486/594/1111
+80000/140000
(7本+14000/26k)
777☆SISTERS+11111/333/555/777
+60000/120000
(6本+18000/24k)
ご注文はうさぎですか??
~Dear My Sister~
+4
200/400/600/800/1000
+84000/144000
(7本+18000/26k)
Shout Our Evidence!250/500/750/1000/
1250/1500
+120000/180000
(9本+0/30k)
※各段階の説明なし
マジカルイースト+3100/200/300/400
+44500/104500
(6本+2500/24k)
異世界かるてっと+15300/600/900/1200
+92000/152000
(8本+0/28k)
V.O.X.オーヴァーライド800/1600/2400
+202500/262500
(10本+52500/30k)
※各段階の説明なし
MISS3回で強制終了

  • 神殺しの一撃 [ABSOLUTE] ※専用スキル
  • 入手方法:「Contrapasso -inferno- イベント」MAP2完走
  • 同イベントでSTAR PLUS以降で一度も開催されていないため、今後の入手可否は不明。
  • ボーダージャッジのコンボ版といったところ。
    1000コンボ達成さえできれば強制終了しなくなるので「確実に1000コンボ達成する自信があるが、局所的にミスが多発してしまう」とかなり限定的な状況ではあるがその他即死スキルよりも安全に使用できる。
  • ノーツ数1000未満の譜面では、プレイ自体は可能だが1ミスで終了、フルコンボを達成してもボーナスは無いので、ただの縛りプレイにしかならない。
GRADE効果
初期値1000コンボを達成した場合
ゲーム終了時にボーナス +93000

1000コンボ達成不能となる
MISS判定で強制終了
理論値:153000(8本+1000/28k)
PLUSまでの旧仕様

AIRバージョンからボーナス量が増加した。

効果1000コンボを達成した場合ゲーム終了時にボーナス +90000
1000コンボ達成不能となるMISS判定で強制終了
一定コンボ達成でボーナス・達成不能となるMISSで強制終了するスキル

一定コンボ達成でゲーム終了時にボーナスが入るが、達成不能となるMISS判定(ノルマ未達成かつ残りノーツ数がコンボノルマ未満)を出した時点で強制終了するスキル。

要はコンボエッジ系列の即死版で、コンボジャッジとでも言えばよいだろうか。

ノーツ数自体がノルマより少ない場合は単に「MISS判定1回で強制終了」だけでボーナス無しの縛りスキルと化す。

スキル名ノルマ
ボーナス
理論値
[HARD]
メテオスウォーム+1300コンボ
+53000
113000(6本+11k)
絶†影+3
二重最強化・連鎖する龍雷+3400コンボ
+66000
126000(7本+0)
ジャンボセイバースラッシュ+3500コンボ
+70500
130500(7本+4.5k)
[ABSOLUTE]
滅亡の風+1800コンボ
+92000
152000(8本+0)
神殺しの一撃1000コンボ
+93000
153000(8本+1k)
悪童1000コンボ
+93000
153000(8本+1k)
※初期値時点

▲ ページトップ

ランクテーブル

12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
-----
2122232425
----スキル
~50
スキル
~100
スキル

▲ ページトップ

STORY

EPISODE1 SPEC:ダインスレイヴ「かつて、神を敵に回し、神と互角に戦った究極の機動兵器が存在した……」

 旧都市連合軍が生み出した究極の機体がここに復活。

 神が自在に雷鳴を操るならば、彼はその雷鳴を己の剣と変え、神に抗う斬撃を成す。

 かつての都市防備のための威力が、人間の意地を神に見せつけるべく、今、都市破壊のために振るわれる。

 

 そびえ立つ巨体は、有人の機動兵器としてはまさに限界のサイズと威容を誇り、その禍々しいフォルムは対峙するすべての者を威圧する。大容量ジェネレータが電磁駆動系に対して莫大な運動性をもたらし、また、あらゆる攻撃と防御を兼ね備えた多彩な連動兵装群を支える。

 機体に魔剣の名を冠するのは、伊達ではない。

 

 万能の強靱さを持つ本機。だが、やはりじゃじゃ馬であり、搭乗者は選ぶ。操縦系に親和性の高い熟練の達人が扱い、さらに人機一体の境地へと至ったならば、本機の真価がより引き出されるだろう。

EPISODE2 人造の神、その信仰の意義「人類は限界に達し、新たな世界の誕生を神へと願い望んだ……だが、神に賛同しない者もいた」

 ひとつの時代の終端に、人類はいた。

 資源の枯渇。汚染された空と海。

 人が人として地上で暮らし続けることには、大きな限界が訪れていた。

 

『手段は尽きた。我々はただひたすらに、神と、地球の自然に祈り、地上環境の再生を待ち続けねばならない』

 荒れ果てた地平の回復には、数万の周期を要するとされ、統一政府は人を地下に集め、地上進出を禁じた。

 

 だが。雷撃を操る人工知性体・神格エクレールによる地上環境の改革実験が、政府により密かに実行されていた。この実験は、仮想空間のみならず、現実世界へのアプローチを伴っており、そしてこの事実は多くの地下市民には伏せられた。

 市民たちは、灯火をともすこともままならぬ厳戒態勢での過酷な生活を余儀なくされた。政府の政策説明は不充分で、不信は募り、不平不満は日々蓄積していく。

 そして――

 

「あの人造の神は、果たして信仰に値するのか?」

 ひとりの元軍人が、地上を目指す。

 彼の名はヘグニ。歴戦の機動兵器乗りであった。

EPISODE3 雷神への反駁「同志よ、集え! 神に頼った世界ではいけない!自ら決断し進まなければ、人の歴史とは言えない!」

 旧都市連合軍は、荒廃する地上に最期まで残っていた抵抗集団であり、しかし、統一政府軍との抗争の末に破れ、屈服したという経緯があった。

 男ヘグニは、旧連合軍の攻撃隊長だった。

 軍を抜けたあとは模範的な労働市民となったが、内心では未だ政府の方針に対し、疑念を抱いていた。

 

 ある日ヘグニは、地下都市での慢性的な電力不足の原因が、政府の擁するコンピュータ群とユニットデバイスの優先運用――つまり神格エクレールを『生かす』ためであることを突き止める。

 稼働当初のエクレールは、自然の雷をまだ充分に利用できなかった。人工の電撃によるきっかけがなければ、動き始めることができなかった。よって市民の生活は神のため、犠牲となっていたのだ……

 

「地上に神を存立させるために、多くの人々を地中深くで飢えさせ、凍えさせるというのか、政府は!!」

 激怒したヘグニは、事実を市民たちに公表した。

 

「同志よ、集え! 神に我らの未来を託していいのか?

 我々が選んだのではない、あの人造神格に!!」

 ヘグニは、政府に反旗を翻すレジスタンスの先鋒として、立ち上がったのである。

EPISODE4 神が人を殺せぬならば「旧世代の機構だからこそ、神を討つチャンスがある!世界を変えるのは、我々の手だ……!」

 地下市民の半数は既に地上の汚濁に疲れ、統一政府のもたらす静かな安寧の中、眠りに就きつつあった。

 だが残る半分の人々の中から、ヘグニの呼びかけに同調して目覚める者が続出。数千人規模となった彼らは武器を取り、レジスタンス勢力を結集した。

 

「機体を回せ! 俺が防護シェルターを打ち破る!」

 先陣を切るヘグニは、地下深く封じられていた巨大機動兵器、その最後の一機に乗り込む。

 ダインスレイヴ。旧連合軍の誇る最強の機体である。

 

 明確なる叛乱。地下市民を汚染から守る天井防護壁を自ら破壊し、地上と繋げるという行為。

 それは神から人の権限を取り戻すための行軍だった。

 政府の警察ロボットによる封鎖を乗り越え、地下深くから脱し、人々は地上にあるドゥーム都市『EDEN』

跡地へと這い上った。

 

 中空高くに浮かんだまま、神格エクレールは何も言わず、地下から現れた人々を見下ろしていた。

「あれが……神の姿か……!?」

 レジスタンスたちは初めて目にする神格へ戦慄する。

 だがヘグニには、ひとつの勝算があった。

 

「恐れるな。たとえ神が天空にいようとも構わん。

 何故なら奴は、人に直に鉄槌を下すことができん」

 ダインスレイヴは上空目がけ、砲の一撃を放った。

 以前の政府軍との戦いで使用した電磁砲。

 EDENを通じて神格エクレールへと供給されていた大電力が、そのまま砲の威力となり、神の姿を貫く。

「旧式の機構と侮り、対策を怠ったな」

 天を見つめ、ヘグニはほくそ笑んだ。

EPISODE5 未来の再構築「神から一方的に与えられた理想など、破壊しろ!人類の理想郷は、我々自ら創り上げるのだ……!」

 ダインスレイヴによる、神格への奇襲は成功した。

 エクレールは、環境再生と都市計画の機能に特化したエージェントだ。対人戦闘などは、想定外である。

 半身を吹き飛ばされたまま、エクレールは防御も反撃もすることなく、呆然と宙に浮かんでいる。

 

「利いているようだな。この調子で、もう一撃を――」

 地上に愛機の巨体を立ち上がらせたヘグニは嬉々となるが、一方レジスタンスにはざわめきが生じていた。

 

「馬鹿な、見事すぎる」「人類復権の兆しを感じるぞ」

 周囲を見回せば……かつての環境破壊と戦争によって壊滅し破棄された都市EDENは、エクレールの力でほぼ完全に回復していた。

 エクレールは、政府のネットワークに集められた市民の願望と理想とを、形として現出してみせたのだ。

「この神の行いに、感謝すべきか……」

 レジスタンスたちの一部に、戸惑いが生まれた。

 もしや神格の威力は、信用に値するのではないか?

 そもそも、地下市民の日常生活は政府のコンピュータ群なしでは成立しない。では我々は既に、あの神の臣民ではないのか? この叛乱は、正しいことなのか?

 

「騙されるな! これは理想ではない、まやかしだ!」

 ヘグニが叫ぶ。そして巨大なダインスレイヴの振るう拳が、都市のビル群を打ち砕いた。

 崩れたビルの影が、音も立てず、ノイズを放って消滅する……それはホログラフで補完された、虚像だった。

「破壊しろ! 理想郷は、我ら自身の手で築くのだ!」

 口火を切ったダインスレイヴにならい、レジスタンスは再び、武器を掲げ、暴威と共に結束する。

EPISODE6 思わぬ神の反撃「人を救うはずの神が、我らを襲う……おのれ、崇拝者どもの差し金か……!」

『神は必ず、人々の理想の都市を作り上げる。人類の地上復権は遠くない。彼を称えよ。彼を崇めよ――』

 ――政府は神格による環境改変を公に認め、市民に喧伝するよう方針転換を図っていた。だが、既に遅し。

 

「思い出せ。神に抗う我々の決起理由を」

 率先して破壊を行うダインスレイヴを通じ、ヘグニはレジスタンスを鼓舞するため、宣言する。

「あのような神に、人類の先行きを託せるものか」

 ダインスレイヴは天を指さした。エクレールは未だ半身を無くしたまま、宙に立ち尽くして微動だにしない。

「もはや神は死んだかもしれん。だとすれば尚のこと!

 我々は自ら、我々の新たな歴史を刻まねばならん!」

 

「そうだ! 神の造った理想の都市など不要!」

「虚構の夢を破壊せよ!」「未来は我らが創造する!」

 参戦する市民たちは兵としては非力だったが、彼らはネットワークの扱いに長けた。遠隔操作により近隣の廃棄都市から重機や自動攻撃装置をこのEDENへと呼び

寄せ、片端から『ラッダイト(打壊)』を実行する。

 

 しかし、EDEN上空にわずかな変化が現れていた。

「なんだ? 神の姿が……戻っていく?」

 欠けていた半身が、徐々に復活しているようだった。

 本当に再生しているのか、それともそれも虚像か。

 そして、エクレールの両眼が見開かれた。

 神は無言のまま、雷撃をひとつ放った。

 

 沈黙。ほんの数秒の出来事だった。

 廃棄都市に派遣したレジスタンスの同志たちからの連絡が取れなくなる。遠隔操作の機器もすべて停止した。

 人を直接傷つけることができないエクレールは、都市間ネットワーク上に、雷を落としたのだ。

EPISODE7 神罰を巡る決戦「決起せよ! これは、かの神との総力戦である!まさに人類の意地と誇り、存亡を賭けた一戦……!」

「奴の攻撃だと!? まさか……」

 ダインスレイヴのコクピットに座るヘグニは、天の神格が再び動き出した様子に、歯軋りした。

 

 長くEDEN上空にたたずんでいたエクレールは、雲上の汚染大気を原動力と変え、自身の機能制限を解除しつつあった……蘇った神は無尽蔵の電力を得たのだ。けれどそれをレジスタンス側では、知る由がない。

 神は何も語らず、ただ地上を見下ろし、威をふるう。

 

「何故だ、何故だ! どうして奴に、人が討てる!?」

 立て続けに、凄まじい雷撃がEDENへと降り注ぐ。

 衝撃がダインスレイヴの機体を幾度も打つ。

 電流はさらに周囲へと拡散する。ヘグニの足元に展開していた支援部隊は、瞬く間に消し炭となった。

 戦局維持を担っていた重機や攻撃装置も次々に朽ち、赤錆を含んだ鉄屑と化す。

 

「ぐうっ!? た、立て! 同志たちよ、決起せよ!!

 このまま神格の前に、膝を折ってはならない!!」

 ヘグニとダインスレイヴは神罰の如き雷火の猛攻に耐えながら、レジスタンスたちへと強く呼びかける。

 だが、その呼び声に応える者はもう、いなかった。

「そうか、お、おのれ……俺の身体、俺の機体を通して神は、皆の命を奪うことができたというのか……」

 地上に出た人々は皆、恐るべき神の雷槌により、全滅してしまったのだ。

 

 それから、一時の静寂が訪れた。

 EDENの街並みは、跡形もなく消えていた。

 時折どこからか照らされ、廃墟に空しく重なる理想の都市の幻影……ホログラフ映像が、以前の神格の働きの名残を示す。

 ダインスレイヴ、ただ一機だけが戦場に残っていた。

EPISODE8 人智超えし機獣の力「もしも神が、人の想像する秩序の究極であろうとも。人をも超えた機構であれば、その秩序を壊せる」

 EDEN上空の神格エクレールは今や、まさに神の如く、付近一帯の電磁場を支配していた。

 地表のダインスレイヴは神の遥か下方に、見下ろされている。思うように動けない。

 外部電源供給を断たれ、燃料電池は残り少ない。

 活動限界時間が迫っていた。

 

「万策尽きたか」

 孤立無援となったヘグニは、考える。

 全砲門一斉射撃ならばあるいは、再生を許す暇を与えず、神の全身を一瞬にして吹き飛ばすことが可能だと。

 だが足りない。懸念が多すぎる。

 神への射程距離。弾道演算。神に迫るための機動性。

 そして何よりも……

 自分という、肉体を持った人間の操縦者では、あの神格が放っている防護電磁フィールドを破って接近することができない。近づけば肉を焼かれ、確実に絶命する。

 このままでは、奴に打撃を加えることは、不可能。

 だが、彼は笑んだ。

 

「ふ……今更、死を恐れるか。秩序を捨て、獣となれ。

最終セーフティ、解除。モードラグナロック始動」

 コクピットのヘグニが告げると、ダインスレイヴは形状を変化、全兵装を解放した。

 最終攻撃形態ラグナロックは、メカニカルパイロット

専用の突撃仕様である。操縦者の生命は保証されない。

 つまり――

 

 ――つまり俺は、この時から己の肉体を捨て、意識と精神をAIに浸透させ、感覚と神経を機体に同化する。

 物事は簡単だ。これで懸念の大部分は解消される。

 激痛を伴ったが、その痛みは一瞬だった。

 そうだ。『俺自身がダインスレイヴ』となる。

EPISODE9 希望を穿つ魔剣「人々の絶望を集めた一撃……これで神の望みを絶つ」

 コクピットから俺は消え、冷たい肉塊が残った。

 しかし俺は単に元の肉体から逃れたのではない。腕を払えば風が唸りをあげ、弾幕が生じ、光刃を爪弾く。脚を振るえば咆吼と共に空を裂き、身を天へと上らせる。

 人機一体。これだ。俺の求めていた力は。そして。

 

 思い浮かべるだけで容易に、政府のネットワークへと俺の意識は侵入する。そのネットに囚われていた同志たちの記憶と想念――メタヴァース上のアバターデータを俺は救い出し、味方につけ、機体各部に載せる。

 

 政府ネットの機能を乗っ取り、神格への初期供給電源を奪う。遠隔エネルギーバイパスを本機体へと構築。

 機体の残存電力での可能な限りの高機動と兵装稼働、その制御演算を同志たちが完了する。

 決戦の支度は整った。あとは俺が果たすだけだ。

 俺がこの手で、あの神格を殺す。

 人の未来をまやかしで埋めようとした、あの神を。

 皆の絶望を、憎しみを、悲しみを背負い、必ず。

 

「同志たちよ、俺に最後の力を貸せ……!!」

 リミッター反転。敵防護フィールド突破。磁場吸収。

敵神格の雷撃さえもついに俺は克服し、己の力とした。

 高く高く、俺は跳躍する。神が振り向く前に、俺は神の背後を取り、至近で銃口を突きつけた。

 間髪を入れず全砲門、密着斉射。

 伸びる光の渦が、敵を裂く。光の影に、穴が空く。爆音が轟き、爆風が天を長く揺らした。

EPISODE10 ある反乱者の死「システムダウン、イジェクトエラー。だが俺は、人間だ……ひとりの人間、だ……」

 機体は誘爆を受け、俺はEDENへと墜ちていく。

 だが確かに、俺は神エクレールを倒した。

 神は真っ二つになり、そしてその姿はゆっくりと大気の成分の中へ、掻き消えていった。

 

 俺は誰なのか。もうヘグニではない。

 俺はダインスレイヴ。

 では俺は、俺はどこに行く?

 地下に戻る必要はない。

 だが地上で生きることはまだ難しい。

 神も死んだ。人は、今からどうあるべきなのか。

 

 ――機体AIが、パイロットイジェクトエラーを発生させたまま、システムダウン。復帰しない。

 ダインスレイヴは機動兵器であり、人のアバターを搭載するためのマシンボディではない。AIは俺が操縦者だと誤認、脱出させようとし、混乱の末、壊れたのだ。

 

「馬鹿な奴だ」

 俺は人間だ。ひとりの人間だ。

 戻らず、逃げず、自由意志を失い、さまよっても。

 俺の魂はヒトのまま、ただ、ここにいる――

 

 やがて墜落した機体は稼働電力を失い、停止した。

 倒れたまま、もう、動かない。

 ダインスレイヴはEDENに眠り続ける。

EPISODE11 再び、神を狩るその日まで「後世に蘇ったその自律兵器は、死神と呼ばれ……神屠る神として、新たな理想の前に立ちはだかる」

 ダインスレイヴ。その名は北欧神話における魔剣に由来する。その剣が鞘から抜かれれば、必ず相手の血を吸い、治らぬ傷をつけ、命を奪うとされる。

 

 長らく、ダインスレイヴは伝承上の存在であった。

 しかしある時、探索者により、都の地下深くにそれが眠っていることがわかった。

 是非ともその秘めたる力を一度見てみたいと、好奇に駆られた王は、地下に降り、剣を手にしてしまった。

 

 そしてダインスレイヴ……彼は再び、息を吹き返す。

「なんだ? 見たことのない人々、風景……」

 彼は戸惑いながら呟いたが、彼の言葉は『この時代と世界』の住人には通じなかった。

 剣を手放して逃げ出した王と、ダインスレイヴの巨大な姿に恐れおののき、攻撃を仕掛ける兵士たち。

「何故逃げる、何故恐れる? 俺は、人間の未来と自由のために戦った、EDENのレジスタンス……」

 嘆く彼は、足元にまとわりつく兵士を軽く払った。

 たちまち蹴散らされた兵士はより彼に対する恐怖を強め、そして後には彼のことを『死神』と呼ぶ。

 

「それよりも神は、神は何処にいる! 俺の使命は、神を殺すことだ! 誰も俺を、止めてくれるな……!」

 彼は天を見上げ、そして飛翔する。

 倒したはずの神格の気配が、そこかしこにするのだ。

 だから彼は決意した。奴を探し、討たねばならぬと。

 必ず神を殺す。あらゆる邪魔立ては容赦せぬ、と。

▲ ページトップ

チュウニズム大戦

レーベル難易度スコア
スキル名/効果/備考
■メタヴMASTER 0 / 500 / 1000
ブレイクフィールド(100~250ミス)
次のプレイヤーの100~250の
COMBO/CHAINは、MISSとなる。


コメント (RG-XIII ダインスレイヴ)
  • 総コメント数98
  • 最終投稿日時 2018年05月31日 13:12
    • チュウニズムな名無し
    98
    2018年05月31日 13:12 ID:lri17pee

    >>72

    色々新キャラが出てきた今だから思うが複数の神ってのは最古のことなのかもしれないな。というか是非ともティフォンたおして

    • チュウニズムな名無し
    97
    2018年03月03日 21:40 ID:a00g6voj

    顔がジジイに見えてきたんだが

    • チュウニズムな名無し
    96
    2017年12月26日 23:04 ID:jrl8ufv1

    >>95

    コイツも鍛えといた方がゲージ本数は安定すると思うぞ

    神殺しの一撃はコイツしか使えないし

    • チュウニズムな名無し
    95
    2017年12月26日 15:31 ID:tioisi6m

    カルテットが常駐マップで入手出来る今もうこいつ要らない子じゃん

    • チュウニズムな名無し
    94
    2017年04月13日 19:29 ID:hlhjmzt4

    今さらだけど、神殺しの一撃ってあーりん嘘のためにあるみたいなスキルじゃね?確実に1000コンボ達成できる(最初か最後の部分で少し頑張れば達成できる)けど局所的にミスが多発する(電光掲示板で一気にミスが出る)ってスキル説明ともぴったりだし。

    • チュウニズムな名無し
    93
    2016年12月22日 16:35 ID:ekg8iznn

    paradisoのストーリはあるのか…?

    • チュウニズムな名無し
    92
    2016年11月16日 18:45 ID:nqeeerx5

    >>88

    500コンボじゃダメなの?

    • チュウニズムな名無し
    91
    2016年11月16日 18:23 ID:sgo8w2xd

    インフェルノ(映画)のCMにダインスレイブの胸部が……映りません。

    • チュウニズムな名無し
    90
    2016年10月23日 19:52 ID:c939pvh2

    >>88

    200コンボじゃボーナス発動してないやないかーい!

    • チュウニズムな名無し
    89
    2016年10月11日 21:10 ID:p3z4p67r

    これはエクレールのストーリーと青の死神に繋がってるんかな...?

新着スレッド(CHUNITHM攻略wiki SUN)
注目記事
ページトップへ