ヴィンデット・ジャン・ラディオール
通常 | Life is just a journey. |
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Illustrator:ホン・トク
名前 | ヴィンデット・ジャン・ラディオール |
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年齢 | 23歳 |
職業 | 御曹司/怪物コレクター |
- 2021年7月21日追加
- PARADISE ep.IVマップ3(PARADISE LOST時点で245マス/累計565マス)課題曲「Tattoo」クリアで入手。
イベントinclude:開催日(オリジナルNEW+)
- 専用スキル「悪童」を装備することで「ヴィンデット・ジャン・ラディオール/Life is just a journey.」へと名前とグラフィックが変化する。
祖国から命を狙われている男。
ふとしたきっかけで姫月 るーなという少女の元へ身を寄せることになるが、全ては彼の野望のためであった。
スキル
RANK | スキル |
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1 | コンボエッジ・ダブルシャープ |
5 | |
10 | 悪童 |
15 |
include:共通スキル
スキルinclude:コンボエッジ・ダブルシャープ
- 悪童 [ABSOLUTE] ※専用スキル
- 初期値では神殺しの一撃と同じ効果。
こちらではGRADE UPがあるため上位互換となる。
GRADE | 効果 |
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共通 | 1000コンボ達成不能となる MISS判定で強制終了 |
初期値 | 1000コンボを達成した場合 ゲーム終了時にボーナス +93000 |
+1 | 〃 +95000 |
理論値:155000(8本+3000/28k) |
一定コンボ達成でゲーム終了時にボーナスが入るが、達成不能となるMISS判定(ノルマ未達成かつ残りノーツ数がコンボノルマ未満)を出した時点で強制終了するスキル。
要はコンボエッジ系列の即死版で、コンボジャッジとでも言えばよいだろうか。
ノーツ数自体がノルマより少ない場合は単に「MISS判定1回で強制終了」だけでボーナス無しの縛りスキルと化す。
スキル名 | ノルマ ボーナス 理論値 |
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[HARD] | |
メテオスウォーム+1 | 300コンボ +53000 113000(6本+11k) |
絶†影+3 | |
二重最強化・連鎖する龍雷+3 | 400コンボ +66000 126000(7本+0) |
ジャンボセイバースラッシュ+3 | 500コンボ +70500 130500(7本+4.5k) |
[ABSOLUTE] | |
滅亡の風+1 | 800コンボ +92000 152000(8本+0) |
神殺しの一撃 | 1000コンボ +93000 153000(8本+1k) |
悪童 | 1000コンボ +93000 153000(8本+1k) ※初期値時点 |
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
スキル | Ep.1 | Ep.2 | Ep.3 | スキル | |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
Ep.4 | Ep.5 | Ep.6 | Ep.7 | スキル | |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | |
Ep.8 | Ep.9 | Ep.10 | Ep.11 | スキル | |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | |
スキル | |||||
~50 | |||||
スキル | |||||
~100 | |||||
スキル |
STORY
眩いほどの銀髪と、純白のスーツ。そして絵画のように整った顔立ち。
それでいて、雄々しい力強さは隠しきれない。街を歩けば女性だけでなく同性さえも思わず振り向いてしまうような、そんな好男子。
彼の名はヴィンデット・ジャン・ラディオール。
彼はとある組織から命を狙われている。
その日も闇夜に乗じて襲いかかってきた刺客を返り討ちにしていた。
しかし、その現場を姫月るーなという少女に目撃されてしまう。
はたから見れば、ヴィンデットはまるで罪なき人を嬲り殺した犯罪者だ。
誤解を解くためにるーなを追いかけるヴィンデッドだったが、手違いで気絶させてしまい、彼女を自宅に送り届ける羽目になった。
そこでヴィンデッドは目覚めたるーなに気に入られ、一時の宿として匿ってもらう事となる。
ヴィンデットとるーな。
偶然の出会いとなりゆきで始まった共同生活は、いつしか互いをかけがえのない存在へと変えていった――。
ここまでが、今こうしてヴィンデットがるーなの部屋にいる理由である。
だがそれは――ヴィンデットが描いたシナリオ通り。
ふたりの出会いに『偶然』などない。
全ては、彼が仕組んでいた事だ。
「ただいまぁ~、今日も疲れたよぉぉぉ~~! ヴィンデットぉ、よしよしって頭撫でてぇ~褒めてぇ~~」
「おかえり。今日もお疲れ様、るーな」
何も知らないるーなは『愛する人』に甘やかしてもらおうと、猫撫で声を出しながら身体を預ける。
ヴィンデットはそんな彼女を抱きしめて、要望通り頭を撫でてやると、誰に見せるでもなく静かに微笑んだ。
――いや、正確には一人だけ。
部屋の隅に置かれた姿見には、るーなの背中と自分を見据えるヴィンデット自身の姿が映っていた。
鏡の中の彼はひとり微笑する。
どこまでも冷徹に。そして、邪悪に。
ヴィンデットは、とある財閥の次男として生まれた。
勉学に研究、さらにはスポーツに格闘技。何をやっても超一流の才能を持つ上、あまりに飛び抜けて過ぎていて嫉妬すらされない美しい容姿を生まれ持っていた。
彼の将来はきっと素晴らしいものになるだろうと、周囲から期待されていた幼少期。
神童と敬われながら、やがて彼は少年から青年へと成長していく。
資産家や政治家、セレブを相手に、社交場で堂々とした立ち居振る舞いを見せ、誰に対しても柔和な笑みを振りまくヴィンデット。
その姿は誰が見ようと、清廉潔白な若きカリスマとして映るだろう。
だがその実、幼少期より抱えていた小さな“染み”は成長と共に膨れ上がり、彼の心の中に禍々しい影を落としていた。
才能、美貌、生まれ、金。
全てを持つヴィンデットは、夢中になって渇望するモノを見つけた。
それは――『力』。
腕力や権力といった即物的なものではない。
ヒトとしての常識を逸脱した『人知を超えた力』だ。
力を追い求める事に、深い理由はない。
自分自身の『楽しい』という感情に従っただけ。
骨、皮膚、臓器、脳。
最先端の技術を用いて、己の肉体に次々と人体改造を施していく。
先へ。どこまでも先へ。
しかし、いかに革新的な技術だろうと所詮は人の作り出したもの。満たされる事はない。
その欲望はやがて、真の意味で人智を超えるため、ヴィンデットを『人ならざる者』へと手を伸ばさせた。
金を使って多大な人間を動かし、その犠牲の果てに、所謂『怪物』を捕獲すると、あらゆる手段を使って『彼ら』の能力をヒトの身体へと取り込んでいく。
それでも、ヴィンデッドの欲望は満たされない。
新たな力とともに得られる、かつて感じた事のないような力や多幸感は、一時のものに過ぎなかった。
――人智を超えた力の渇望に、果てなどないのだ。
だが、その蛮行はすぐに露見する。それは、2体目の力を取り込んだ直後の事であった。
結果としてヴィンデットは祖国を追われ、彼の実兄の息がかかった組織に追われる事となってしまったのだ。
そうして実質的に国から追放されたヴィンデット。
しかし、彼に悲痛の色は一切ない。それどころか、彼はこの状況さえも楽しんでいた。
殺しもいとわない、世界中で暗躍する組織を相手に命のやりとりをする。
その状況は平和な暮らしには無用である『力』を使うのにうってつけだったからだ。
逃亡生活の中であっても、ヴィンデットの欲望は抑えられる事はない。
彼は次なるターゲットを見定めていた。
(ああ……なんて素敵なのだろう。吸血鬼、不老の力……それを手に入れたら私は……っ! ふふ……焦りは禁物だ。今はまだ……時が熟すまで……)
舌舐めずりをしそうなほど昂る心を抑え、ヴィンデットはベッドを見やる。
そこには、喚き疲れて眠ってしまったるーなの姿があった。
無防備に眠りこけているるーなは、ヴィンデットの思惑など気づかない。彼を運命の相手――王子様だと盲信し続けている。
彼女の持つ最大の価値を――その吸血鬼の力を狙われているとも知らずに。
「吸血鬼の所在に関する情報を掴みました」
調査員からそう報告を受けたのは数年前――ヴィンデットが祖国を脱出したばかりの時だった。
「それは本当かい? なんて素晴らしいニュースなんだ。聞かせてくれ」
「はい。しかし……我々も未だ半信半疑の情報であります」
「ずいぶんもったいつけるじゃないか。続けて」
「情報によると、吸血鬼は……日本にいるらしいのです」
報告を聞いたヴィンデットは、驚きの表情を僅かに浮かべる。
西洋で語り継がれてきたその存在が、遠く離れたアジアの島国である日本に、集落を作って潜んでいるというのだ。
「信頼できる筋からの情報ではあるのですが、確実とは言えず……」
「ならば、この目で確かめる。それだけの事だ」
祖国を追われ、今や何者にも縛られぬ身。
組織からの逃亡も兼ねて、すぐさまヴィンデットの足は日本へと向かっていた――。
それから僅か半月。
日本にある深い山の奥に、ヴィンデットの姿があった。
「本当にこんなところに村が……うん、確かに血の匂いがほのかに漂っている……」
吸血鬼の村は、わざわざ人目につかない山中で暮らしている事から分かるように、外の人間に対して非常に排他的である。
しかし、完全自給自足で暮らす事はできないため、信用に足るわずかな人間を通じて、下界との繋がりを保持していた。
そこでヴィンデッドは橋渡しとなっていた商人を買収し『信用できる新人の紹介』という設定で、村へと潜入したのだった。
「変な動きはしないでくださいね、旦那。吸血鬼の方々を怒らせれば……タダでは済みませんから……」
山奥に潜んでいるといっても、これまで一度も人間に見つからずにこられたわけではない。
十数年前、所謂『怪物コレクター』と呼ばれる資産家が武力を従えて村を訪れた際、吸血鬼の手によって部隊は一瞬で壊滅させられたのだという。
商人はそう釘を刺しながら、村の長である吸血鬼の屋敷へとヴィンデットを連れて歩く。
道中、いくつか家屋は見られたが、不自然なほど村人――村の吸血鬼の姿はない。
だが、ヴィンデットは確かな気配と視線は感じていた。
警戒する吸血鬼たちが、隠れてヴィンデットを観察しているのだ。
やがて、村の中でも特に立派な洋館へと辿り着く。
そこでヴィンデット達を出迎えたのは、村の長。
長という立場が不釣り合いに見えるな、若々しい姿を保った男性の吸血鬼だった。
「……よく来たな。そこに掛けて楽にしてもらって構わない」
「お目にかかれて光栄です。この度は、皆様にとって有益なお話をお持ちしました」
秀でた頭脳と、天性の話術。それらを用いて、細かい表情や所作を使いながら相手の心に入り込む。
ヴィンデットは息をするように嘘を吐きながら、セールストークを繰り広げていく。
並の人間を相手にするならば、既にこの時点で、彼のカリスマ性にあてられ信仰に近い感情を抱いてもおかしくない。
しかし、多少くだけた様子を見せるようになったものの、長が警戒を緩める事はなかった。
(なるほど、これほどとは……少し侮っていたようだ。村中の吸血鬼を相手にするのは、得策ではないかもしれないな……)
異形の力を取り込んでいるとはいえ、『人ならざる者』である吸血鬼を、それも村の者全てを相手にするのは不可能。
そう判断したヴィンデットは、思考を転換させる。
『群』が不可能ならば『個』を狙えばいい。
あくまでヴィンデットの狙いは『吸血鬼の力』を手に入れる事なのだ。
いくら結束力のある吸血鬼達とはいえ、何かしらのイレギュラーはあるはずだ。
「ところで……村の皆さんが外に出る事はないのですか? ああ、いえ……これはただの興味本位です」
「この村の吸血鬼は、人間を襲う事をやめた一族だ。君たちのような人間を通じて必要なものを手に入れる事はあるが、我々が村の外へ出る事はない」
そう言いながら、長の視線が部屋の隅に置かれた棚へと向けられたのを、ヴィンデットは見逃さなかった。
棚には写真が飾られており、そこには長と妻、そしておそらくその子供が写っている。
「ご家族ですか?」
「あ、ああ……妻と、娘だ」
「これはこれは、素敵なご家族ですね。よろしければご挨拶をさせて頂きたいのですが……」
「ならん! ……いや、その必要はない……さあ、話を進めてくれ」
――ビンゴ。
舌舐めずりをして喜ぶ心は一切表に出さず、ヴィンデットは再びセールストークへ戻る。
ヴィンデットは確信していた。
村の外に『個』が存在すると。
吸血鬼の村の長、その娘である姫月るーなが東京にいるという情報を割り出すまでに、そう時間はかからなかった。
街の影に潜む『人ならざる者』。
その中には己の素性を隠しもせず人間に危害を加える者もいれば、人間に擬態しひっそりと暮らす者もいる。
後者であったるーなは、吸血鬼だと悟られないよう慎重に生活していたのだが、吸血鬼である彼女の特性そのものが落とし穴となった。
るーなは定期的に、人ならざる者から血液パックの取引をしている。
いかに人間のような暮らしをしているとはいえ、血を摂取しなければその命を保てないからだ。
血液を必要とする怪物。これだけである程度は容易に絞り込める。
都会の闇に紛れ、血液ブローカーをしている怪物の一味。その一人を捕まえたヴィンデットは、泣き叫び抵抗する怪物に容赦無く拳を叩き込む。
なかなか口を割らない怪物に、さらなる暴力を加える度、ヴィンデットは心から楽しそうに笑った。
「わ……分かった……情報は渡す……だから殺さないでくれ……」
今にも息絶えそうな怪物は、震える手で一冊のファイルをヴィンデットに渡した。
「ははは。まるで人間の真似事のような事をするじゃないか」
嘲笑しつつ受け取ったヴィンデットは、ファイルをパラパラとめくっていく。
そこに記されているのは、血液の取引をしている相手の顧客情報だ。
注文頻度、取引実績、主なねぐら。商売をする上で必要なのだろう、ご丁寧に隠し撮りした写真まで添えてある。
長の屋敷で家族写真を見ているヴィンデットは、すぐに目的のページを探し当てた。
「……いたぞ。なるほど……娘のほうだったか……」
ターゲットの特定さえできれば、あとはもう難しい事は何もない。
数日後、調査員の報告書に目を通しながら、ヴィンデットは今回の獲物について考えていた。
姫月るーな。女性型の吸血鬼で名家の生まれ。
東京都内のコンビニでアルバイト勤務。
性格は非常に幼稚かつ利己的。感情の波が激しく、情緒不安定。少女趣味。
エゴイスティックでナルシストだが、自虐的な面あり。
面食い。
「……ふっ」
ヴィンデットは報告書を放り投げながら、鼻で笑う。
(こういう女は社交場に腐る程いた。蝶よ花よと育てられ、自尊心が際限なく膨れ上がった欲望の化物……)
ヴィンデットを『ステイタス』としか見ない、資産家、貴族、政治家の娘達。
そんな女性と多く接してきたヴィンデットにとって、今回のターゲットは『楽な相手』であった。
他者の心の隙間から忍び込み、意のままにコントロールする。そのために、ヴィンデットはその都度完璧に『演じて』きた。
「こういう手合いは……そうだな……『依存』させるのが手っ取り早いか……)
ゆっくりと目を閉じると、ヴィンデットは『求められているであろう人物像』へとなりきっていく。
本当の自分を封じ、別の誰かを演じる。
これは目的達成のための作業ではあるが、ヴィンデットは楽しんでいた。
他人の心を操るのは、彼にとって一種のゲームのようなものなのだ。
そして計画は次の段階へ。
嘘だらけのロマンスが始まろうとしていた。
ヴィンデットの用意した『喜劇』は、面白いほど脚本通りに進んでいた。
命の危機を感じるほどの暴力的な出会い。
特別な非日常感を与える事で強制的に精神を高揚させる効果を狙ったものであったが、一連の流れの中でるーなが本当に吸血鬼である事も確認できた。
あとはるーなが好むキーワードを巧みに使いながら『孤独な王子』を演じきり、対象の心を掴む。
あっけなく懐柔に成功したヴィンデットは、るーなの王子様として偽りの同棲生活を始めるのだった。
(研究所のある祖国には戻れないし、この街は人目につきやすい。強制的に吸血鬼の力を奪うのは得策じゃないな……ならば、この女から自発的に与えてくれるよう仕向ければいいだけの事……)
今回のターゲットは吸血鬼。
これまでヴィンデットが力を取り込んできた人ならざる者達は、研究所に用意した器具を用い、拷問というには生温い実験の数々の末に力を取り込んできた。
だが、吸血鬼には人間を眷属にする力がある。
つまり、よりスマートに力を手に入れる方法があるという事だ。
二人の生活が進むにつれ、るーなはみるみるうちにヴィンデットへの依存心を強める。
『自分にはるーなしかいない』そう甘い言葉を囁く度、るーなの自尊心は満たされ、同時にるーなもヴィンデットが自分の全てだと思うようになっていく。
己が描いた脚本とはいえ、あまりに思い通りにいきすぎる展開に、少し張り合いがないなとヴィンデットは感じていた。
そんなある日の事。
1時間後にバイトの出勤を控えたるーなは、自室でパチパチと音を立てて指の爪を切っていた。
その光景に違和感を覚えたヴィンデットが、るーなへと尋ねる。
「切っちゃっていいのかい? あんなに丁寧に手入れしていたのに」
「うん? あー……ね。髪色はギリ許されたんだけど、さすがにネイルだけは店長的にもダメ寄りのダメらしくって! だから切るしかないんだよね~!」
「でも……すごく大切にしていたじゃないか」
「いいのいいのぉ~! るーなとヴィンデットとの尊み溢れる未来のための課金額考えたら、そろそろ諭吉貯めなきゃだし! るーなちゃん良妻すぎん!? ……っていうか、そもそもるーなの場合爪なんていつでも伸ばせ……じゃなくて! そのうち伸びてくるから問題な~し!」
このやりとりに、ヴィンデットは少し驚いていた。
完璧であったはずのプロファイリングに、初めてのイレギュラーが生じたからだ。
これまでの人生で、多くの女性がヴィンデットへと近づいてきた。
金、地位、ステイタス。ヴィンデットに付随する様々な物を欲する事を隠しもせず、彼女達はいかに自分が魅力的であるかを売り込んでくる。
だが、ヴィンデットのために己の何かを犠牲にする者はただの一人もいなかった。
相手のために自分の大切なものを捨てるという行動は、少なからずカルチャーショックだったのだ。
(ふん……吸血鬼の名家に生まれたとはいえ、所詮は世間知らずの間抜けか……だが、少しは飽きずに楽しませてくれるじゃないか)
しかしヴィンデットにとって、これもゲームを楽しむ上での僅かなスパイスでしかない。
脚本は既に中盤を超え、佳境へと向かっていく。
人間に憧れているるーなは、己が吸血鬼であるという事を徹底的に隠して生活を送っていた。
そのため、彼女に自分の意思で『他者を眷属にする力』を使わせるには、そうせざるを得ない危機的状況を演出する必要がある。
まずは人を雇って、るーなを誘拐させる。
身体の自由を奪った状態で幽閉し、飲まず食わずの状態でどれだけ生きられるかを確かめるためだ。
吸血鬼の限界を測りつつ、無駄な抵抗ができない程に弱らせる。機会を見て救い出して逃走。
やがて追手に追い詰められ、術がなくなった時――るーなはヴィンデットを救うため、眷属化する。
これがヴィンデットの描いた一連のシナリオだった。
全ては順調に、ヴィンデットの意のまま進んでいく。
るーなを助け出し、追手である黒服の集団から逃れたヴィンデッドは大きなフロアにたどり着いた。
超高層ビルからの夜景を望む、ガラス張りの壁。ガラスが割れた一辺の側に立ち、ヴィンデットは彼女を守るようにるーなを抱きしめていた。
(さあ……これでクライマックスだ……姫月るーな、あとはお前が幕を下ろすんだ……)
自身を抱きしめるヴィンデットの首筋を、るーなはじっと見つめている。
僅かに苦悩の表情を浮かべたるーなだったが、そのうち意を決したように小さく呟いた。
「ヴィンデット……ごめんね……」
白い首筋へ目掛けて、るーなが牙を剥く。
るーなは選んだのだ。唯一残された道――空へ脱出するために、ヴィンデットを眷属にする事を。
(これで……これで……っ! 吸血鬼の力が……!! 永久の時を歩み、あらゆる異形の力をこの身に宿すための礎となる力が!! 私のものになるのだ……!!)
これが、この舞台のクライマックス。
吸血鬼の力を手に入れさえすれば、もうるーなの前で偽りの自分を演じる必要もない。
再び捕らえて実験材料にするか、この場で始末してもいいだろう。
そう考えていた。
だが――予期せぬ出演者が舞台へ乱入した。
「やめておけ」
ヴィンデットでもなく、るーなのものでもない声がフロアに響く。
そのよく知っていた声に、ヴィンデットは心の中で舌打ちをする。
(さすがだよ……貴方はいつも最悪のタイミングで私の邪魔をする……)
声の主はひどく落ち着き払った声でるーなに言い放った。
「私は、そこにいるヴィンデットという男の兄だ」
ヴィンデットはるーなに取り入る際、『孤独な自分』を強調する演出装置として、兄は死んだと説明していた。
その死んだはずの兄が現れた事で、当然るーなは驚愕する。
嘘で縫い上げられた『るーなの王子様』という偶像の、僅かな綻びだった。
ヴィンデットの兄が軽く手を挙げる。すると、周囲の黒服の集団は銃を下ろし『休め』の姿勢を取った。
瞬間、ヴィンデットは気付く。
自分が雇った人間は、すでに兄に買収されていると。
(さすがだな……姑息さ、しつこさは私以上だ……)
ヴィンデットの兄は、計画の全てを洗いざらいるーなにぶち撒けた。
ヴィンデットが吸血鬼の力を欲している事。
るーなに近づいたのは目的達成のために過ぎない事。
これまでも同じ事を繰り返している事。
生い立ちも、言葉も、愛も、何もかもが嘘である事。
淡々と事実を語る兄と、何度も驚きを見せる彼女。
そんな二人を眺めながら、ヴィンデットは落ち着いている。
あるかも分からないチャンスを、待っていた。
計画が台無しになってしまった以上、自分もまた窮地に追い詰められている。
(どうしたものか……姫月るーなは私の支配から離れてしまう可能性がある……)
真実が露呈した今、恐らくるーなはヴィンデットの元を去る事になるだろう。
再度取り入ろうとすれば、かなり手を焼く事態になるのは容易に予想できる。
しかし、それもまた一興。状況を愉しめばいい。
そう思っていた矢先――その確信は、裏切られた。
「あんたに……あんたにヴィンデットの……何が分かるっていうのよぉぉぉ!!!」
るーなは信じなかったのだ。
状況証拠から、物的証拠まで、あらゆる要素を突きつけられても、兄の言葉を信じようとしない。
あるいは、無視している。
それは、彼女が何よりもヴィンデットを信じている事の証。
それが、るーなの重すぎるほどの深い愛情の形。
るーなは吸血鬼の力を顕現させ、兄へ襲いかかる。
それを止めようと黒服達は銃を撃つが、変幻自在に姿を変えて進む彼女には当たらない。
(ふふふ……好機は、まだ私の手の中にある……)
るーなに向けられた銃弾の何発かが自分へ飛んでくるのを、ヴィンデットは捉えていた。
弾丸を一発あえて腹部で受け止めると、派手な音を立ててその場に倒れてみせる。
人智を超えた肉体を持つ彼にとって、この程度の傷は致命傷ではない。だが、ヴィンデットが人体改造を受けているとはいえ、普通の人間だと信じている彼女にとっては、そうではなかった。
るーなは、慌てて踵を返して駆け寄ってくる。
ヴィンデットはそれを倒れたまま眺めながら、不思議と感心していた。
(……この状況下で、なおも私も信じようとは……取るに足らない凡庸な女かと思っていたが、こうも私を驚かせるとは……)
るーなの腕の中に抱かれたヴィンデットは、再び演じ始める。
今度は『凶弾に倒れた薄幸の王子とヒロインの、切ない別れのシーン』を。
るーなのおかげだ。彼女がヴィンデットを信じ続ける限り、何度でもやり直す事は可能なのだ。
「君だけでも……幸せになっ――」
まるでチープなラブロマンス映画のような、『るーな好みの』の安いセリフを吐き、ヴィンデットは割れた窓からるーなを突き落とす。
彼女が持つ吸血鬼の飛行能力を使えば、超高層ビルとはいえ落下死するような事はないだろう。
るーなはヴィンデットを兄の組織から守ろうとしているつもりだったが、実際はその逆。
自分の身はどうとでもなるが、るーなを始末される事だけはどうしても避けたかった。
(これでいい……計画は、まだ終わらない……!)
貴重なサンプルを守り抜いた上、『愛する人が身を挺して自分を守り抜いてくれた』という事実まで植え付ける事ができる。
ヴィンデットは、いつか来る未来での勝利を確信し、ひとり微笑んでいた。
「茶番は終わりか?」
兄からそう声をかけられたヴィンデットは、凶弾に倒れ苦しむ姿から一転、何事もなかったかのように立ち上がると、軽く膝を払った。
「お見通しだったか」
「お前の事は誰よりもよく分かっているからな」
「ほう……それは本人よりも、という意味かい?」
「ああ。本当のお前はこんな事をするようなやつじゃない」
己の言葉に絶対の自信を持ちながらそう言い放つ兄を前に、ヴィンデットは口を歪め肩をすくめて見せる。
幼い頃からヴィンデットの兄は、過保護と呼べるほどヴィンデットを大切にしていた。
輝かしい未来が約束された道から決して外れてしまわぬよう、ヴィンデットの行動の全てを偏執的なまでに監視し続けていたのだ。
「ヴィンデット……本当のお前はもっといい子になれるはずだ。ずっとそうだったのだから」
「それは『貴方の中の僕』でしょう? 妄想に取り憑かれるのもいい加減にしてくれないか」
「妄想なものか。お前は国を愛し、家族を愛し、そして私を愛する、清い心を持った最高の弟だ。そんな弟を前に、あの小娘の目を覚まさせるためとはいえ、お前を貶すのは多少心苦しかったぞ。さあ、狂人の真似事などもうやめて、私の元へ帰ってこい」
「……狂人だって? 貴方の方がよっぽど狂っている」
彼の頭の中では、妄想と現実がすり替わってしまっている。
兄にとって、ヴィンデットの趣向によって犠牲になった者などはどうでもいい。どれだけの人間が、異形の者が殺されようと、微塵も心は痛まない。
望んでいるのは、ただ弟を理想という檻に閉じ込め、己の支配下に置くという事だけ。
「まったく……反抗期の抜けん弟だ……おい」
その声に呼応して、黒服の集団は一斉にヴィンデットへと銃を向ける。
「可愛い弟にそんなものを向けるなんて、ひどいなあ」
「愛の鞭だ。愛には時に痛みが伴う。私の心のほうが痛いからな……わかるだろう?」
「ははは。やっぱり僕以上だよ、貴方は」
「……ちょっとやそっとでは死なん。徹底的にやれ」
黒服達が引き金を引こうとした、その時。
ヴィンデットが高笑いを上げたかと思うと、ボタンを引きちぎりながら己のスーツとシャツをはだけて見せた。
露わになった上半身。その背中には黒い羽根――それは紛れもなく、吸血鬼の羽根であった。
「なっ……!?」
「私がこれまで何もせず、ただ道化を演じてきたと思っていたのか? 彼女から抜き取った血を使って進めていた実験……不完全ではあるが、ここまでの成果は得る事ができた!! はははは!!」
呆気に取られていた黒服達の一人から銃声が鳴ると、連鎖するように一斉に銃撃がヴィンデットへ襲い掛かった。
ヴィンデットは羽根を使うまでもなく己の肉体でそれを避け、避けきれないものは掌で掴み取る。
やがて弾丸が尽き、銃声が鳴り止むと、小馬鹿にしたように薄ら笑いを浮かべた。
「残念でしたね、兄上。またお会いしましょう」
「ああ、なんたる事か……運命を狂わされた、哀れな弟よ!!」
兄の声には返事もせず、ヴィンデットは割れた窓から夜の空へと飛び去っていく。
ヒトが持つはずもない、黒い羽根を羽ばたかせながら。
とある地方の山中。
吸血鬼が隠れ住む村へと続く道の途中に、ヴィンデットはいた。
つい先日まで寝食を共にしていた吸血鬼――姫月るーなを出迎えるためだ。
招かれざる客のおかげで方向転換は余儀なくされたものの、この上なくドラマチックに演出された『別れの言葉』を交わした相手。
あらかじめるーなの身体にGPS発信器を埋め込んで監視していたヴィンデットは、普段の生活では見られない彼女の動きを見て、目的の場所がこの村であるとすぐに目星がついた。
『死に別れたと思っていた愛する人との感動の再会』。これもるーなが好みそうなシチュエーションだ。
ヴィンデットが考えていた以上に、るーなは愛を盲信している事は分かった。
ならば、これ以上小細工をする必要はない。
これ以上なく単純な方法が、ひとつだけ残されている。
やがて、道の向こうからるーながやってきた。
キャリーケースの持ち手を力なく握りながらトボトボと歩く様は、どこか寂しそうに見える。
だが、ヴィンデットの姿を見るや否や荷物も放り出して駆け出したかと思うと、そのまま彼に抱きついて嗚咽混じりで盛大に号泣し始めた。
そんなるーなを抱きしめながら、ヴィンデットは何か違和感を覚えていた。
「ヴィンデットぉ~~~!! 絶対迎えに来てくれるって、ずっとずっと信じてたぁぁぁ!!! るーなの王子様ぁぁぁ~~~!!」
これまでも、弱音を吐きながら泣き喚くるーなを何度もあやしてきたヴィンデット。
だが、現在自分の胸の中にいる彼女の泣き方は、今まで見た事がないものだったからだ。
天性の嘘吐きであるヴィンデットは、その分他人の真意を見抜く事ができる。
だからこそ、るーなの涙がヴィンデットに会えた事で心の底から嬉しくて流れているものだと、分かってしまったのだ。
(……本当に面白い女だ。私が死ねと命じたら死にかねん。それほどまでに他人を愛す事が……いや、私には関係のない感情だ)
余計な事を考えている場合ではないと思い直し、ヴィンデットは本来の目的を果たすため、るーなへと囁く。
「るーな、2人で幸せになろう……今度こそ」
「うぇっ……えぐっ……うん……じあわぜになるぅ~~!!」
「だから……私を吸血鬼にしてほしい」
「うん……吸血鬼……って、ええっ!?」
「るーなが吸血鬼だと知っても、私の愛は変わらない。君が故郷に帰るというなら、私も共に行こうと思ったんだ」
「うん……」
「でも、人間はるーなの村には入れないと知った。ならば、人間を捨てればいい。そう決意したんだ。私も吸血鬼になれば、君と一緒にこの村で生き続けられる」
「ヴィンデット……本当に、本当に本当にいいの……?」
「もちろん。るーなより大切なものなど、この世にはない」
感激し、再びむせび泣くるーな。
遠回りはしたが、いよいよヴィンデットの計画は成就する。
ヴィンデットの深層心理に何か変化があったのかは分からない。
だが、異形の力を手に入れるこの行為は、これまでで最も平和的な手段で行われる事となった。
「じゃあ、いくよ? チクってするかもだけど、我慢してね」
なんとか泣き止んだるーなはそう言うと、
剥いた己の牙を、ヴィンデットの首筋へと当てがう。
まるで――誓いのキスのように。
吸血鬼の村が蹂躙されるまで、そう時間は掛からなかった。
るーなが人生の伴侶として『吸血鬼となった』ヴィンデットを村へと連れ帰ったのも束の間、ヴィンデットは偽りの仮面を脱ぎ捨て本性を表す。
ヴィンデットの目的は、村をまるごと手中に収める事。
祖国を追われる際に失った研究所を再建するには、人目につかないこの村は絶好の場所だったからだ。
そして同時に、吸血鬼達を己が自由に使える手駒として支配しようと目論んでいた。
これだけの吸血鬼を従えれば、これからの活動に大いに役立つと考えていたのだ。
当然、吸血鬼達は激しく抵抗したが、自身も彼らと同じ能力を有している上、さらに強力な異形の力をふたつも持つヴィンデットにとってはもはや敵ではなかった。
のどかな田園風景が広がっていた村は、今や巨大な研究所へと様変わりしている。
投薬により洗脳された吸血鬼達が、主のために働く研究所。
その中にあるヴィンデットの私室に、唯一洗脳処置を施されていない吸血鬼がいた。
「あ、あのぉ~なんでるーなだけ洗脳されてないんでショウカ……?」
「それは、答えなくてはならない質問か? 私は今忙しいのだが」
「村人全員洗脳しといて、るーなだけ無事ってのはちょっと怖みがエグいと言いますか……ううん、ヴィンデットを信じてないわけじゃないの! るーなのために嫌いなク〇田舎を潰してくれたのはわかるんだけど、そのぉ~ちょっとやりすぎじゃないかな~とか思ったり思わなかったり……」
「……嫌だったか? 私達が“普通”の幸せを手に入れられる世界を作るため。これはそのための第一歩だったのだが」
「……っ!」
ヴィンデットは知っている。
家族を含む村中の者を支配された上、生まれ故郷を破壊されるほど非道な目に遭っても、るーなは心の底ではヴィンデットを信じきっている事を。
「ヴィンデット…ヴィンデットぉぉぉぉぉ! 全部二人の未来のためだったんだねぇ~~~! やりすぎとか言ってごめん~~~~! 一緒に作ろう~~!! 吸血鬼でも“普通”の幸せを手に入れられる世界を~~~~!!」
(ふっ。バカな女だ)
ソファに深く腰掛けながらむせび泣くるーなを横目で見ていたヴィンデットは、そう悪態をつきつつも、自然と自分が笑みを浮かべている事に気がついた。
るーなと共にいると、なぜか心が落ち着くのを感じる。
自分の中に生まれた見知らぬ感情を、ヴィンデットはすでに認めている。
今度はその見知らぬ感情の正体も研究して解き明かそうかと、彼はあえてるーなを自身の側に置いているのだった。
「さて、次はどんな力をこの肉体へ取り込もうか……」
テーブルに広げた報告資料を前に、ヴィンデットは品定めを始める。
まるで、おもちゃのカタログを広げている無垢な子供のように。
「ヴィンデットぉ……本当にやらなきゃダメ?」
「もちろんだ。何をためらう必要がある。お前の力なら苦労するような相手ではないだろう」
「う~ん。ちょっと人間以外の血は専門外でして……衛生的に気になっちゃうな~と……」
「なるほど。確かにそれは盲点だった。分かった。これが終わったら私の血を吸わせてやる」
「それガチ!? るーなちゃんテンション爆上がり!! ヴィンデットのものなら、同族の血でもごくごく飲めちゃう!!」
まるで何気ない日常のワンシーンのように、気の抜けたふたりの会話。
それに痺れを切らし、彼らの眼前で敵意と殺意を剥き出しにしていた『人ならざる者』が、襲い掛かる。
返り血を気にしていたるーなは一瞬でオオカミへと自身の肉体を変化させ、その攻撃をかわすと、身を翻しながら相手の首元へと牙を突き立てた。
途端に吹き出す血液を口元から溢れさせながら、それを一息に飲み干していく。
『人ならざる者』は抵抗しようと暴れていたが、やがて力なくその場へと倒れ込んだ。
「な、なぜだ……貴様も『我々の側』であろう……何を目的に……」
「うぇぇ~~そんな目で見ないでよぉ……だって、二人がハピエン迎えるには必要な事なんだも~ん」
「こ、こんな……ふざけた小娘に……不覚……」
「ひ、ひええぇぇ~~死んじゃった!? ナンマイダーナンマイダー……」
るーなが思わず手を合わせ熱心に擦っていると、ヴィンデットはるーなの尻尾を握り上げる。
「ひゃうっ!?」
「お前がお経を唱えてどうする。それに、殺すなと言ったはずだ」
「あ、テンパっちゃってつい……大丈夫! 死なない程度にしか吸血してないから! 多分、いや絶対!!」
「そうか。よくやったぞ、るーな」
「ほ、褒めらりた!! それに『るーな』って!! ね、ね、ね! もっかい! もっかいゆって!」
「るーな、よくやった」
「死~~~っ!!! もっかいもっかい!」
「……もう言わん。ほら、さっさと連れて帰るぞ」
「あ~~そっけないよぅ~~!! でも解釈一致~~!!」
本来であればヴィンデットはるーなの眷属である。
だが、強化された肉体はその支配権を打ち消したため結果的に主従関係は完全に入れ替わっていた。
るーなは慌てて『異形の者』の脚へロープを結ぶと、ズルズルと極めて雑に引きずりながら、ヴィンデットの後を追いかける。
いくつもの異形の力をその身に宿し、目的のためならどんなに冷酷で残忍な手法も問わない『元人間』の王。
そして、それに付き従う吸血鬼の女王。
――極めて異質な男女が『怪物狩り』を行っている。
そんな噂が闇の住人達へと広まるのは、もう間も無くの事であった。
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チュウニズムな名無し
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編集した者です
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チュウニズムな名無し
32021年09月04日 17:26 ID:so38omrrEPISODE2に誤字あったけどウニネットも誤字ってるのかな?
(「ヴィンデット」が「ヴェンデット」になってた)
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チュウニズムな名無し
22021年08月29日 19:02 ID:cpyaw0hf.
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チュウニズムな名無し
12021年07月27日 00:21 ID:n1csqyfoでも(るーなちゃんが)幸せならOKです