【白猫】ハオ・思い出
若き軍師 ハオ・フォンラン cv.七瀬亜深 ある国を支える軍師の少年。 民の平和を守るため、無数の策を巡らせている。 |
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思い出1
軍師のハオと申します。よろしく願います。
<羽扇を手にした少年が、深々と一礼する。>
軍師?
策略を練り、策を巡らせて、国に勝利をもたらす役職です。
ふぅ~ん。じゃあ、ハオって頭いいんだ~?
未熟者ではありますが、民が平和に暮らせるよう勉強をしています。
敵の内実を知り、心理を読んで策をなせば、戦わず勝つことも可能。
僕は多くの兵法を学び、泰平の世を作りたいのです。
そうなの……ふふ、いい夢ね。
じゃあさ、困ったことがあったら、相談してもいい~?
はい!このハオに、お任せください!
思い出2
ふむ……
<ハオは、島の地図を手に、いかめしい表情をしている。>
この島は、対空防備に気を遣っていないようですね。
そりゃそうよ~。ここは飛行島よ?空から攻撃なんてされないって。
いえ、そうとも限りませんよ、キャトラさん。
飛行島が実在するのだから、他の飛行島との戦いもありうるかもしれない。
そうなれば『空から攻撃されない』と思っているこちらが不利です。
言われてみれば、そうかも~。しっかり考えてるのねぇ、ハオって。
子供と侮られては、たまりませんからね。大人に負けない知を示さねば。
では、対空防備の件について、バロンさんに相談してまいります!
思い出3
さあ、行っておいで。
<ハオの手のなかから、一羽の鳩が飛び立っていく。>
うずうず……
狙っちゃだめよ、キャトラ。ハオくんの鳩なんだから。
はは、自重していただけると助かります。僕の鳩ではないですけどね。
違うの?
あれは国の伝書鳩なんです。
あの鳩を通じて、各地に放った斥候と情報を交換し、軍略を練っているんです。
へぇ~。軍略を考えるのって、大変そうねぇ~。
そうですね。十分な情報を得られなければ、的確な策を立てられませんから。
僕が戦略を構築できるのも、命がけで情報を集めてくれる斥候たちのおかげなんです。
思い出4
この島は、どのような原理で飛行しているのでしょう?
ルーンの力……だと思うけど。
それだけではないかもしれません。卜占術を使ってみましたが、風水の理も利用しているようです。
ぼくせんじゅつ……ってなに~?
我が国の占いですよ。方位や時刻を参照し、吉凶を見極める法です。
アンタ、そんなのもできるの~!?
運気の流れは人の流れ。軍略を練るには欠かせません。
あ、もちろん、普通に占うこともできますよ。たとえば……
主人公さん。今日のラッキーカラーは蘇芳ですね。
ラッキーカラー!?ていうかそれ色の名前ぇ!?
思い出5
…………
<ハオは、ひどく真剣な表情で、何枚も広げた羊皮紙を、じっとにらんでいる。>
ハオ……何かあったのぉ?
以前から隣国には、故郷の国の資源を狙っているフシがあったのですが……
斥候のもたらした情報によれば……隣国は、侵略の準備をしているようなのです。
し、侵略ぅ!? 大事じゃない!
大変……!
まだ侵略は準備段階ですが……まずいことになりました。
敵国は、強大なルーンを保有しています。それを使われれば……
くそっ……僕の失策だ!まだ動かないだろうと決め付けて、油断した!
これでは国が……これでは民が……!!
思い出6
この光は……木火土金水のどれでもない……いや、すべて内包している――?
木は火を生み、火は土を、土は金を、金は水を、そして水は木を……
……ありがとうございます、主人公さん。おかげで見えました……僕の進むべき道が!
すべては巡る。隣国が我が国を攻めようとすれば、そこに隙が生ずる……
他国にその情報を流せば、隣国も容易には動けなくなるはず……!
僕としたことが……冷静さを欠くあまり、こんなことも思いつかなかったなんて……
……大丈夫そう?
はい。まだ予断を許しませんが、すぐに開戦することはないです。
いえ――そうはさせません。
そう……よかったわ。これで戦争にならなくてすむのね。
戦争になれば勝てませんからね。僕の国にはルーンがないので……
えっ……
わが国が、ルーンを持つ他国に対抗するには、策を用いるしかない……
僕がここに来たのは、国の礎となるルーンを探すためでもあるのです。
そうだったのね……
だから僕は油断できない。あらゆる危険を考慮し、策を練らなければ。
ですが、その意識が重荷となり、冷静さを欠くなど……軍師失格です。
主人公さん。もうしばらく、共に進ませてください。
そうすることで、僕は軍師として、もっと成長できる気がするんです。
それが―――今の僕にとって、最も大事な策なのです!
覚醒絵・覚醒画像
神機妙算 ハオ・フォンラン
「まさか――こんなことがあるだなんて――!
「どうしたの、ハオくん?
「あおい顔して……また、いくさの話?
「はい……隣国が、我が国を狙っているという話はしたと思うのですが……
「うん、だけど、その隣国の情報を他の国に伝えて、攻められないようけん制したのよね?
「ええ……そうだったのですが……その僕の策は、まさに破られようとしています……!
隣国の新しい軍師が、僕の策のことごとくを看破するのです……!
練りに練った僕の策を、いともたやすく見抜くだなんて……!
隣国の新しい軍師……奴は……鬼神か何かか……!?
「――そうか……僕は、何を迷っていたのでしょう……
僕を上回る策士が現れるのは当然の道理。策で争っていたのだから。
だけど、だからこそ、打ち破る次の一手があります。
策で挑んできた相手に、策で挑み返すは愚かなこと。
今度は――正攻法です。
飛行島に来て、僕にはかけがえのない仲間が増えました。
みなさんのお力を……僕に貸してください!
その他