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ジュダ・思い出

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2016/07/15

帝国の棺
ジュダ・バル・アーウェルサ CV:子安武人
帝国第十三軍団に所属する大佐。
皇帝に仇なす者を納棺する執行人。

思い出1



聖地ディルムンで起こった、世界各国を巻き込んだ戦乱――

それは一時の終息を見、主人公たちも本拠地である飛行島へと帰還していた。


――新たなる、仲間……と、ともに……



「アンタは、ジュダ……よね?

そんなとこでぼーっとしてどうしたの?」


「嘆きの声に耳を傾けていた。」

「!? 嘆きの……声、ですか……?」


「多くの英雄がいた。黒か白か、いずれにせよ、この島に関わりし、英雄が。」

ジュダの言う<英雄>とは、戦場にて散った者たちのことだ……


「…………」

「おーむかしのハナシだわ!」

「そうだ。この島をとりまく遺恨は、遥かなる――神話の世界の物語。

今を生きるお前たちに、関係はない。」


「ハイハイ! 難しい話は置いといてさ!おしゃべりしましょう!

ジュダってば、なんか、普通の人には聞こえない声とか聞けたりするわけなのかしら?」

「そうだ。」

「あら♪ 耳がいいのね♪」

「そうだ。俺は帝国の棺と呼ばれている。帝国軍、第十三軍団所属、大佐、ジュダ……

だがそれは真実ではない。俺の使命は、皇帝に仇なす者を、納棺すること……」

「……!」

「なればこそ……耳を澄まさねばならぬ。

死神の忍び寄る、微かな足音に、な……」


ジュダは、射抜くような眼光でこちらを真っ直ぐに見据えている……


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思い出2



「…………」

ジュダの周りで風が哭いている……


「ジュダ? どうしたの?

そんなヘリのトコにいて、風が気持ちいいの?

(キャトラ……)


ジュダは振り向くと、圧のある瞳で見つめてくる。


世界が誕生したときから、風は吹き続けている。

海も、空も、大地も。世界は、在り続けている――


「ほほう……!ふむふむ!たしかにね!

普段意識してないけども、たしかにそうね!」

「海は、何万年も前から海ですもんね……」


「そして、人も――」

「ひとも……?」

「子には親がある。親にも親が。その親にも。

人でなくなる線を越えても、親は必ず存在する。

なれば人とて、たぐれば世界の発生へと、行きつく――」


「なんだかまた難しい話だけど……

お父さんお母さんをたどれば、ものすごい昔までいくってことよね?」

「そうだ。」

「ジュダも?」

「いや――俺は違う。俺に親と呼べる者はいない。

「で、でも……?必ず存在してなきゃ、ジュダもいないはずじゃない……?


「俺は造られたのだ。

世界の<我儘>――その因子から、な……」


ジュダはギラギラと光る眼差しでこちらから視線を外さない……


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思い出3



「――お前たちか。」

ジュダがこちらを見つめている。


「…………俺の本性は――

世界の<我儀>の因子、神獣の因子、それを合成し、造られた、俺は――

――納棺する者。そして――

――大地を飲み込み、門の前に侍る孤狼……!」


ジュダは、野性を宿した瞳でこちらを射すくめる……


「大地を飲む……おおかみ……!」

ジュダはなおも、こちらに目線を定めている……


「…………」

「…………」


足音も立てず、ジュダが眼前まで迫ってくる!


「…………」

「な、なに……!?」


――と。ジュダは唐突にプイと真横を向いた。


「…………俺は、狼だ。」

「――?」

「!――わかったわ!」



「とう!」

「そうだ。」

「そうよね。」


「きゃ、キャトラ……?」

「ああ、説明するわね。おおかみが近くでプイっと横を向くのは――

――毛並を整えてくれ、っていうサインなのよ。」


「助かる。しばらくの間、手入れが滞っていたからな。」

「お安いご用よ♪」


「キャトラ……!」


「あとね、おおかみがじーっとこっちを見てるのも――

――遊びたい、っていうサインなのよね♪」

「そうだ。」

「じゃあこれ終わったら遊びましょーね♪」

「ああ。」


「キャトラ……!!!」


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思い出4



「さ~て、今日もジュダの毛並をなでてあげましょうかね~♪」

「キャトラ、ずいぶんジュダさんと仲良しになったのね♪」

「そうね♪ アタシは猫だけど、おおかみの気持ちも――

――ジュダ!?」


「……う……く……!」

木陰で目をつぶっているジュダが、うめき声を上げている!


「……く……おお……!」



――欠片よ――


「貴様は……!

世界の<我儘>か……!」


――我が門を解き放て――

――欠片よ――


――均衡を――

――粉微塵に破壊するのだ――


「また、それか……!」


――この世界ごと、な――!


「!!」


 ***


「……!?」


「気がつきましたか、ジュダさん!

「どうしたのよ!?ウンウンうなされて、怖い夢でも見てたの!?」

「……声を、聞いていた。」

「声……?」

「俺に内在する、世界の<我儘>の因子……その声だ。」

「なんていってたの……?」

「門を解き放て、と。……この世界を、破壊するのだ、と……」

「え!? じゃあ、ジュダは……するの!?

だって、その<我儘>のいんしが、アンタにもあるのよね!?」


「世界、には、帝国も含まれる。なれば無論、皇帝も。

俺の使命と、矛盾する。」

「ジュダさん……」


「俺は棺。皇帝に害を及ぼす者、ことごとく始末する、棺。

俺は……皇帝を……!」


「ジュダ……」


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思い出5



「己の生まれを呪ったことがないわけではない。


俺は、なぜ造られたのか……?

作り主の顔も知らぬ。捨て置かれたのか。なぜ俺は、ここにいる。

……わからぬまま、無為に時を過ごしていた。


人の時間に換算すれぱ、数万年にもなるだろうか。

俺には目的がなかった。

生きながら棺に入っていたも同然だった。



――ある時、あいつと出会った。


俺は何も考えていなかった。

考えるべきことなど、なかったのだから。


「……?」

「ゴメン! ぶつかっちゃった!?」


そのままなら興味を抱くことはなかっただろう。

だが、俺の足元に転がったのは――


「……骨……?」

「ヘヘヘ……当てるんじゃなくてね。目の前に転がすつもりだったんだ。

あげるよ、それは。」

「この……骨を……?」

「キミ、狼だろ?」

「……?」


「わかるんだボクには、そういうの。キミは――

――遊び相手を欲しがっている。」



「……侮辱するなよ……!下等生物があああああ!!!」



「な……!?んだ、これ、は……? 俺、なのか……?

それが初めての変身だった。

狼狽する俺を見ながら、楽しそうにそいつは言った。


「オニゴッコなら、ボク、得意でね……♪」

「貴様……!八つ裂きにしてやる!」

「ハハハハッ♪」



それからそいつは、毎日やってきた。


「ほらほら♪ボクを、つかまえてごらん♪」


すばしっこい奴だった。目が覚めてから眠るまで、毎日俺は、そいつを追いかけた。


……いつしか、俺は感じていた。

……楽しさを……


雨の日も……雪の日も……


――そして――



「とうとう捕まえたぞ……!

……はは……はははははは……!

はははははは!やった、やったぞ……!」


「――最初にあげた骨、覚えているかい?」

「……?」

「ボクの鎖骨さ。」

「!?」


「少し、戦ってね……尻尾巻いて、逃げてきた。」

「お前の、逃げ足の速さでか……?」


間の抜けた俺の質問には答えず、そいつは立ち上がると、真っ直ぐに見つめてきた。

純粋な瞳――では、なかった。嫉妬、憎悪、怒り……そういったものも、あった。

だが、その眼に……!たまらなく、魅かれた……!


「キミはこれから<ジュダ>と名乗れ。

そしてボクと、共に来い。

ボクはこれから―――帝国を作る――!」


「……!!」



――それからまた、歳月が流れた――


奴はまだ生きている。あらゆる技術を駆使し、延命している。

だから――


――俺と皇帝の絆も、永遠に続いてゆくのだ――!



 ***



――儂の門を開けるがいい――


「……世界の<我儘>……!」


――破壊するのだ――

――この世界の――――全てを――!



「……くっ……!……うぅ……!

……ぁぁああああ……!」


 ***


「ジュダさんが……!」

「このあいだよりも苦しんでる!どうにかしてあげなきゃ、主人公!」


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思い出6 (友情覚醒)



――見るがいい、欠片よ――


「……?」


――この世界は発生より――

――均衡を求めた――


――くだらぬ約束よ――



――儂は<我儘>となろう――

――全てを――無に還すのだ――!


――さあ――

――門を開け――!


「……貴様の思い通りに……事が運ぶと思うな……!」


――反抗するか――

――儂の、欠片よ――


「黙れ! 俺は俺だ!

貴様に命令されるいわれはない!


貴様が門の開放を望むならば――


――俺は貴様に対する<我儘>として!門を封じてやる!

未来永劫、決して開かぬようにな!」


――ハハハハハ……!


――それが<我儘>――

――さすがは儂の欠片よ――


「俺の中から消え失せろ!くだらぬ因子など知ったことか!

俺は奴の……皇帝の味方だ!帝国の棺だ!」


 ***


「――はっ!?」

「よかった……!気がついたんですね……!」


「俺は……?」

「寝てたわ。めちゃくちゃ苦しみながらね……」

「……ジュダさんが、何かに飲み込まれてしまいそうで……

主人公の、ルーンの光の力で手助けしたんです……」

「……そうか……」


「……ふ……ふふふふ……!

礼を言う。俺は、知らぬうちに束縛されていたようだ。

だが、もう心配はいらぬ。」

「ジュダ……?」


「俺は、世界の<我儘>の欠片……なればこそ……

何者の言いなりにもならぬ……!フハハハハハハ……!」


「ちょ、ちょっとジュダ……?」

「……ううん。いいんだよ、キャトラ。きっと、ね……」



(俺は勝手にやらせてもらう。これからも、永遠にな……!)

付き合ってもらうぞ……!我が、友よ……!)




世界の<我儘>を封印せし門

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画像説明
ジュダ・バル・アーウェルサ
帝国第十三軍団に所属する大佐。
皇帝に仇なす者を納棺する執行人。
ジュダ(帝国)
帝国軍第十三軍団<葬送>大佐。
特務機関<狩猟戦旗>のメンバーとなった。
ジュダ(帝国Ⅱ)
鎖を引きずる弔い手。
縛られてなお、獣は帝国の敵を追い続ける。
ジュダ(王冠)
棺に名誉は必要ない。
ただそれは、語られざる絆の証であった。

人物紹介
画像詳細
ジュダ・バル・アーウェルサ
1人で構成された特殊な帝国軍十三軍団「葬送」に所属。
親友である皇帝への忠義は非常に強く、帝国の敵には一切の容赦をしないことから「帝国の棺」と呼ばれ、恐れられている。
アイシャ・アージェント
特務機関<狩猟戦旗>に席を置く女性。
ジェリービーンズを手放さない。
サイファー・オブニアル cv.三上哲
聖王家の特務機関<V.O.X>の一員。
危機的状況でもユーモアは欠かさない。
エリス・ミラージュ
聖王家の特務機関<V.O.X>の一員。
主な仕事はお茶くみ。


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