メインストーリーSeason4まとめ
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目次
概要
メインストーリーの内容を抜粋または要約し、Season4をインデックス化したページです。
読み返したいストーリーがどのステージにあるのか探したい場合などにお役立てください。
「†」マークは用語解説にリンクしています。
記載のあらすじは内容紹介にとどめ、詳細になりすぎないよう注意していますが、メインスト未読の方にはネタバレとなります。閲覧には充分ご注意ください。
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ストーリー
File.1『月』終幕編
File.1『月』終幕編(旧No.1~20) | |
No. | 内容 |
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1-1 | 誠は伊田に『本当のギムレット』について尋ねるが、伊田には「遅すぎる」と言われる。 ※長いお別れ - あらすじ - Wikipedia 服部とヒロインが駆けつけると、大谷の病室にはRevelメンバーが揃っていた。 |
1-2 | 単独行動を取っていたこと以外に大谷がこうなる心当たりはと服部に問われ、桧山と槙はないと答え、神楽は何も答えなかった。 大谷の件は自分に責任があると謝罪しかけたヒロインを、神楽と桧山それぞれが止める。服部は「それは責任感じゃなく罪悪感」だとひとしきりヒロインを諭す。 |
1-3 | |
1-4 | 『研修』を終えた服部は、ヒロインのことを『マトリちゃん』ではなくファーストネームで呼ぶ。 |
1-5 | 服部は名無し事件発生当時の伊田と日比谷について語り始める。二人が友情以上の繋がりを持つきっかけとなった共通の目標は『薬物依存に苦しむ人間を救うこと』だった。 |
1-6 | 伊田が薬物依存に強い想いを抱いていたことが「俺も当時は不思議だった」と言った服部に、今は何か心当たりがあるのか尋ねたヒロインに、何の証拠もないからと服部は答えなかった。伊田が犯人だという根拠となる証言をしたのは、服部本人だった。 |
1-7 | 15年前、事件発生当時の服部の回想。 伊田「正義のための、犠牲だ」 |
1-8 | 服部は逃走中の伊田から「話しておきたいことがある」と呼び出された。 |
1-9 | 日比谷を殺したと言う伊田に服部は理由を問う。 日比谷が研究していた完成間近だった薬がはらむ危険性――「優の弱さはいずれ〈悪用〉される」「優は悪に屈する人間」「自分の正義を貫けない」と言う伊田に、服部は「どこから引っ張ってきた台詞ですか。薄ら寒い」と返す。 |
1-10 | 話し終えた服部に、日比谷の人となりを尋ねたヒロイン。見透かしていたのか、同じことを考えていたのか、「別に弱い人じゃなかったよ」と服部は答える。 |
1-11 | 幼い頃の槙の事件と大谷の件の悪夢を見て起き「…ごめん」とつぶやく神楽。 |
1-12 | 誠の元を訪れたヒロインは、『名無し事件』の元になった小説を事件後に記憶を頼りに誠が再現したものを受け取る。 「君を信じると決めた、君の判断も信じる。これは君と、君の信用に足る人間達に向けた捜査協力だ」 |
1-13 | メモを読むヒロインは、台詞に強烈な既視感を覚える。小説は名無し事件の1年前、沙良の事故後に書かれたものだった。 |
1-14 | この15年で大森製薬†の研究員や日比谷に近しかった人間が複数消息不明になっていること、小説のクライマックスの展開について話す誠。 |
1-15 | 〈『これで全部、やっと終わる』〉の一文で結ばれる小説。誠は改めて「あの人を、止めてくれ」とヒロインに頼む。 |
1-16 | スタンド管轄で、ヒロインの身辺警護・送迎を一課とマトリで行うことになっていた。そのために桧山から提供された引越し先は、青山の二軒隣だった。 |
1-17 | ヒロインの警護を指示したのは菅野未守†参事官だった。 |
1-18 | 翌日に青山とともに警察庁での菅野参事官との面会の予定になる。 |
1-19 | 桧山のオフィスに現れた服部は、大谷に使われた『かもしれない』薬物について話す。桧山は、事件の夜大谷が会う予定だった相手が菅野夏樹†だということについて服部に問う。 |
1-20 | 大谷の病室に現れる菅野。「忠告したのに。聞かないから」 槙と鉢合わせした菅野は会話の中で「…ごめん」と一言付け加えるようにつぶやいて去る。 |
エピローグ | 今大路に食事に誘われたヒロインは、告白され、恋人として米国についてきほしいと言われる。 |
File.2『運命の輪』終幕編
File.2『運命の輪』終幕編(旧No.21~40) | |
No. | 内容 |
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1-1 | 瀬尾は厚労省の会議室でヒロインに記録を頼んだ『何度も失っている記憶』のメモをたどりながら、伊田との会話、大谷のこと、『俺を救ってくれたあの人の言葉』のことを思い出していた。 間もなく研究室を訪ねてくる約束の相手とは、桧山だった。 |
1-2 | 今大路は『マトリ』ではなかった。 |
1-3 | 今大路が示したのは『Drug Enforcement Administration』アメリカ麻薬取締局――DEAのエンブレムだった。 |
1-4 | 今大路に依頼された『協力』とは、恋人のフリをしてアメリカへの帰国に同行することだった。 |
1-5 | 身分を隠したままの今大路と同行する『嘘』の内容を聞く。 |
1-6 | 怒涛のように与えられた情報と、何層にも重なった嘘と建前。ヒロインは告白はいったん脇に置いて今大路への捜査協力を承諾する。 |
1-7 | 大谷のものらしき、回想と会話の断片。 瀬尾「君のそれは、守る者の目だよ」 ――大谷「それは、誰のことですか」瀬尾「……『ソウくん』」 ――「俺はきっとまた、忘れる。だから君も……ちゃんと忘れてくれ」 大谷の意識が戻る。 |
1-8 | 菅野未守参事官「スタンドという組織に夢を託した一人の人間として、どうしても一度直接お礼が言いたかった」 ヒロインの身に迫る危険に関しては、必ず守るのでできることに力を尽くすように言われる。 嬉しい言葉に奮い立つヒロインだったが、色々聞きたいことがあるという未守に「最近は『どんなこと』をしてるのかとか」と言われどきりとする。 |
1-9 | |
1-10 | |
1-11 | 槙から大谷が目を覚ましたという連絡が入る。記憶に欠落が見られること、見舞いを控えてもらいたいという言葉に、意識回復を喜ぶよりも何かを不安に感じているようなヒロイン。 大谷の病室には桧山と槙、そして”会長との話”があって遅れて来た神楽が集まっていた。 |
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1-13 | 今大路と映画を観る。 |
1-14 | 今大路にマンションまで送られたヒロインは、忘れ物を届けようとして別人のような今大路を目撃してしまう。 |
1-15 | |
1-16 | ヒロインの部屋に上がり込んだ今大路は、アメリカ同行の本当の目的、『依存患者を救う特効薬』の完成のためにヒロインの細胞が必要であること、特効薬とは普通の人間を薬効体質に変える薬であることを話す。 |
1-17 | 『守られるばかりのマトリのお姫様』――DEAと厚労省、外務省、警察が絡んでヒロインの『普通の生活』が守られてきたことを聞かされるヒロイン。 DEAに協力しアメリカから戻らなければ、誰にも脅かされない生活が保証されること、また逆に薬効体質を消す薬の開発も進める準備があるという今大路に、返事は待ってくれるように頼む。 |
1-18 | 出国3日前の昼休み。街でサイレンサー付きの銃声に気付いた今大路と路地に向かったヒロインは、伊田を発見する。 |
1-19 | |
1-20 | ヒロインに用があるという伊田。『死なない覚悟』という言葉を思い出すヒロインは今大路の盾となり、ここで話を聞くと答える。 「約束したんです――守ってもらう代わりに、できることには全力を尽くすって」 DEA上層部との繋がりがあることを示唆する伊田。 交渉の末、二人で伊田についていくことになる。 |
エピローグ | 伊田に連れて行かれた部屋に現れたのは、九条壮馬と新堂清志だった。 新堂「……言ったはずだ 『裏切り者には気をつけろ』と」 |
File.3『隠者』終幕編
File.3『隠者』終幕編(旧No.41~60) | |
No. | 内容 |
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1-1 | 九条と新堂が出かけた屋敷では、桐嶋達が帰りを待っていた。 |
1-2 | 『裏切り者』は新堂ではない、と伊田は言った。「俺と先生は、ただ単純に『脅している加害者』と『脅されている被害者』だ。出会って1年、一度も変わっていない」 |
1-3 | 伊田は新堂を『脅して』九条家の内情、具体的には三つのことについて報告させていた。 今大路から「裏切り者についての忠告を受けたのはいつだったか」を問われ、宮瀬が事を起こした〈あの日〉の少し前だったことに思い至るヒロイン。 伊田の話から、新堂が伊田に従っていたのは九条と宮瀬を守るためだったという推測ができたが、新堂は口をつぐんでいた。 |
1-4 | |
1-5 | |
1-6 | 九条の『どうしてそんなことをしていたか』の質問に、「お前達まであの家に食われる必要はない」――『九条』の血とその呪いについて語り始める伊田。 |
1-7 | 自分たちが知る『九条壮一郎†』とは全く繋がらない情報に耳を疑うヒロイン、語気を荒げる九条。 |
1-8 | |
1-9 | 宮瀬の祖父・幸雄†に関する15年前のことを語る伊田。 |
1-10 | 伊田「とにかく俺が言いたいのは、それでも壮一郎はあの家に食われたってことだ」 「血の呪いなんて言ったが、オカルト話じゃない」「九条家にいる限り逃れきれない人為的な負の連鎖」「生きてる人間の業だよ」 |
1-11 | 「本当にあの家の過去の負の遺産を精算し、事実を背負っていくなら知る権利と必要があると思ったから」九条に話すことにしたという伊田。 ふたつめの用件は九条とヒロインへの『相談』と前置きし、伊田が言ったことは「君たち二人に消えてもらいたい」だった。 |
1-12 | 桧山と槙の通話。九条が新堂とともに伊田の元――15年前槙が保護された〈あの部屋〉の方向に向かっていることを報告し、大谷と同じく槙も桧山の屋敷に滞在し警戒することを促す桧山。話は神楽への注意にも及んだが、槙は『大丈夫だから。羽鳥も、俺も。亜貴も。大丈夫だよ』と返した。 |
1-13 | 15年前のことを思い返し、伊田がどんな人間なのか答えが出ないと考える槙。槙†はそれまであえて掘り起こさないようにしてきた記憶を、守りたいもののため『よく思い出そう』とする。 |
1-14 | |
1-15 | 病室で寝入ってしまった京介と沙良†を見ながら、沙良の事件のことを思う誠。死んだ加害者と、守れなかった自分。許さない方が悪いとでも言うような『正義の味方』達――しかし伊田だけは何かが違った。あの頃は、それ以上のことを理解できなかった。 |
1-16 | |
1-17 | 『To say Good bye is to die a little†』伊田は最後にその一節を口にした。 『伊田正義からの突然の接触と連れ去り』から無傷で生還した翌日の夜、ヒロインの新居を菅野未守が訪ねていた。 |
1-18 | |
1-19 | 夜、桧山の部屋を訪ねた槙は、尋常ではないその記憶力で『思い出し』て気付いたことを桧山に話し始めた。 |
1-20 | 未守は、あえて報告されていないことについて、柔らかな声色でヒロインに問いただしていた。「伊田正義のことなら多分誰よりも私が理解してる」「だからこそ私が止めなくちゃならない。それが責任で役目だから」――その理由を問うヒロインと答える未守。 槙が思い出した15年前の逃走中の伊田の様子から、桧山たちは当時伊田が電話で何度も口にし、何を指す言葉だったか分からずじまいだった単語が何なのかを突き止めていた。 九条と新堂、今大路とヒロインに伊田が最後の用件として話したのは――『ある化け物の、正義について』 |
エピローグ | 誠のときと同じように「連絡はこれが最後だ」と新堂と話し、別れを告げる伊田。 誰かに返事をしている様子の瀬尾―― |
File.4『審判』終幕編
File.4『審判』終幕編(旧No.61~80) | |
No. | 内容 |
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1-1 | 夜の墓場らしき場所で『誰か』の言葉を思い出している伊田。”未来はまだ誰にも分からない” ”それは、希望だと思うんだよ” 伊田との関係について、未守に思わず聞き返すヒロイン。未守の話は菅野夏樹のことにも及んだ。 未守は「あなた達が無傷で帰ってこられた理由は『伊田がそうすることを選択した』以外に考えられない」と断じ、伊田の本当の目的は九条とヒロインを『隠す』ことだったのではないかと問う。 |
1-2 | |
1-3 | 「俺の用事が済むまで、言葉通り『消えて』いてほしいだけだ」――伊田の用事とは〈正義〉で人を殺そうとしている人間を止めることだという。九条とヒロインがその存在に狙われ続けること、もし捕まったら利用されると言われたことを未守に話すが、「あの時、日比谷優希が死んだ意味がなくなる」という伊田の一言を伝えるのを止める。 現場にタロットが残される『正義の殺人』事件の真犯人について口にする未守。 |
1-4 | 『正義の殺人』事件に関する警察内部にある見過ごせない動きと状況証拠、『あのタロットカード』が使われ始めた理由についての考えを話す未守だったが、それは伊田の見解と同じだった。普及しているウエイト版ではなくマルセイユ版のタロットカードが使われている理由について語る伊田。 |
1-5 | 「プロファイリングに関しては伊田と意見が分かれたことがない」と少し笑って、心臓に悪いタイミングと内容のジョークを飛ばす未守に、菅野との共通点を見出すヒロイン。 「いつまでも野放しにしておく気はないわ。絶対に」と言う未守に「『正義の女神』がそんなことを許すはずがない」と伊田も確信を持って言い切っていたと伝えるヒロイン。 |
1-6 | 『化け物』について語ったあと、『プラスゼロ†』を完成させないために身を隠して欲しいと言う伊田に、九条はきっぱりと「断る」と答えた。「自分の責任は自分で背負う」「死者の都合で生者を縛るな」という九条の言葉を聞いた伊田は、少し笑い、九条については「諦めよう」と言った。 続いて選択を迫られたヒロインは、断るべきだと思いながらも一瞬迷って口ごもる。それを見た伊田は考えておいてくれ、と話を切り上げた。 |
1-7 | 未守は本当の経緯を隠していたことも、伊田の誘いをはっきり断らなかったことも咎めなかった。 迷うのは当然のことだと理解を見せる未守に「参事官ほどの方でも迷われることがありますか?」と訊くヒロイン。「もちろん」と答えた未守は判断に迷ったとき思い出す自分の根っこにあるものとして『罪のないすべての人に、当たり前のように訪れるべき平和な未来を守りたい』という夢があることを語る。 |
1-8 | 帰り際に未守が何気なく尋ねたことで、ヒロインは大谷がここ数年の記憶を失っていることを知る。 休むように言われているにも関わらず桧山邸でも仕事をしている大谷から、ファイルを取り上げる神楽。無理はしていないと言う大谷に、神楽は「『勝手にすれば』は羽鳥には二度と言わない」と言い返す。 |
1-9 | 今大路はDEAの上官との通話で、彼が『マサ』と呼ぶ伊田についての説明を求めていた。今大路と伊田のどちらもが"ロビン"の獲得に失敗したため〈sweet robin〉作戦はここまでだ、と今大路の帰国を促す上官に、今大路は言い返した。「あいつはまだ、選んでない」「『仲間の意思を軽んじるな』あんたに言われたことだ」「まだ、終わりじゃない」 |
1-10 | 桧山邸で療養中の大谷のお見舞いに向かったヒロインには、服部の指示で菅野が付き添っていた。応対した槙と神楽に「外して欲しい」と言われたが応じなかった菅野は、静かな攻防の末「俺、『今度』は何があっても守るって約束してるんですよ。玲のこと」 |
1-11 | 現れた大谷に何も言えなくなったヒロインに、大谷は「……大丈夫だよ」と声をかける。逆にヒロインの身を案ずる大谷に「私も、大丈夫ですよ」と返すが、大谷は「大丈夫じゃなくてもいいんだよ」と穏やかな言葉を続けた。 大谷の事件の真実を突き止めるという決意を口にするヒロインだったが、便乗する形で大谷から聴取をしようとする菅野。応じた大谷の口から出たのは、淑央大の瀬尾教授の名だった。 |
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1-14 | 大谷が何度も見る夢の話を聞いたヒロインは、警視庁の会議室で瀬尾から記録するように頼まれた『繰り返し忘れている記憶』の件を思い出す。大谷が夢の中の瀬尾と話している『第三者』について菅野が質問しようとしたところで「やめて」という神楽の声が聴取を中断させる。 |
1-15 | 瀬尾の元を訪れたヒロインと菅野。大谷が訪ねてきた可能性があることについて瀬尾に話すと、同じ用件で桧山も来たことを告げられる。 大谷に関する瀬尾の記憶はなく、メモから把握できるのは『伊田について訊ねた若い男性』『俺と伊田は一度会ったことがあって、その件について彼に聞かれた』ことだけだと答える瀬尾だったが、その内容は会議室のあの時のメモのものだった。 メモ帳のページを捲っていた瀬尾の様子が変わった。鍵付きの引き出しから封筒を取り出し、中身を一緒に確かめてほしいと言う瀬尾。その前にひとつ大事なことだと言って、ヒロインにとって菅野は信頼できる人間かどうかを尋ねる。 封筒は伊田が持ってきたものだという。記憶にはなく「伊田さん」「引き出しの封筒」「遺しておくこと」「泉さんに伝える」それ以外にメモも残っていない。だが「伝える」という自分の選択を信じたい、と瀬尾は言った。 |
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1-17 | 封筒の中身はICレコーダーと、伊田と瀬尾との会話が書き起こされた便箋だった。 「忘れてくれる人にしか話せないこともある」「例えば――『遺しておきたい秘密』」 便箋に出てくる、会ったことがあるという日比谷優希の名前に、そのときのことを「彼の言葉に、救われた」と話す瀬尾。 〈日比谷優希は俺が殺したことにした。でも本当は信念のもと、彼が自ら死を選んだ〉――服部から聞いた話と、便箋の内容との違いに混乱するヒロイン。やがて瀬尾は便箋にない伊田との会話を"思い出し"、語り始める。『自分の名前を背負っていく』という『ヨウ』との約束。 ICレコーダーのほうの中身は、封筒を届けに現れた伊田との会話だった。 |
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1-20 | 録音を聴くヒロインと瀬尾。――十年以上前の会話を書き起こしたメモの入った封筒を届けに来たと言う伊田。そして忘れろと言ったことを謝罪する。 時間がないため賭けに出ることにしたと言う伊田は「だからもし君も『賭けたい』人がいるなら、この封筒の中身を共有しても構わない」 ――録音はそこで終わっていたが、瀬尾にはそのあと伊田が礼を言ったことの記憶が戻っていた。「彼がどうしても残したかったのは、日比谷優希という人と、そこに在った時間そのものだった」 |
エピローグ | 『繰り返し忘れている』ことを自覚した日から、記憶の一時的な回復が時々起こるようになっているという瀬尾。 一度睡眠を挟むと頭痛は治まるという瀬尾が教授室で休む間、封筒の中身の確認をするため菅野と研究室に移動したヒロインだったが―― |
File.5『死神』終幕編
File.5『死神』終幕編(旧No.81~100) | |
No. | 内容 |
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1-1 | 大谷の事件の現場、かつて聞いた教師の言葉――菅野夏樹の回想。 菅野はソファに寝かせていたヒロインを『起こす』 |
1-2 | 「『急に倒れたから』、びっくりした」と言う菅野。ヒロインは「さっき……なんで、謝ったの?」と訊く。ごまかそうとする菅野にヒロインは「大事なことならちゃんと話してね」と言う。再び眠りに落ちたヒロインを抱き上げて研究室を出ようとした菅野は、可愛と宝生に鉢合わせする。 |
1-3 | 瀬尾が眠っている間に寝落ちたヒロインを連れて、「”急ぎの用でもないし”、今日は帰ろうとしてたとこ」と説明した菅野の『嘘』にその場ですぐ気付く可愛と宝生 |
1-4 | 菅野がヒロインの拳銃をポケットに入れているらしいことに気付く二人。眠っている瀬尾を起こせない事情があるため、騒ぎにならないようさりげなく早乙女に連絡する可愛。宝生は迷った末、出て行ってしまった菅野たちを追う。 |
1-5 | |
1-6 | 渡部に一報を入れる早乙女。 階段で菅野に追いついた宝生は「悪いこと言わないから引き返して、皆と居なよ。まだ全然、戻れるところにいるからさ、君は」と言われる。 誠の自宅に「急ぎの大事な話がある」と訪れたのは青山と荒木田だった。 |
1-7 | 退職願を置いて姿を消した一課の刑事・園田寛ニの失踪に伊田が絡んでいる可能性があるため、伊田の動向について分かることがあればと協力を願う二人に、何も知らないと答える誠。 自分の憎しみと後悔に他人を巻き込み、人を傷つけたことを自分の『罪』と形容する誠に、荒木田は突然「俺はあなたの小説のファンです!」と宣言する。 |
1-8 | |
1-9 | 「傷つくのも救われるのも読み手の勝手で、意思だ」と言う荒木田は、「だからそれは先生の罪なんかじゃない。絶対に違う」と誠に訴える。伊田が持ち去ったという小説にも『救い』はあったはずだと言う荒木田。 改めて伊田について質問した青山に、誠は自分の小説が「人を殺める為ではなく別の目的のために使われた」こと、「俺たちが知っていると認識『させられている』名無し事件」の真実について語り始める。 |
1-10 | |
1-11 | 伊田に『脅されて』名無し関係者の動向を教える代わりに、誠は伊田から沙良の事故に関する事件の真相を知らされた。誠は沙良の事件を『終わらせる』ことを第二の条件としたが、伊田はそれを承諾する。 伊田と交わしたその約束を守ろうと口をつぐむ一方で、伊田を止めてくれとヒロインに頼んだ誠。「何とかして伊田を止めたいのがお前の意思か?」と問われ肯定する誠に、青山は「同じだな。俺たちと」と言う。 伊田は誠の小説をなぞっているわけではなかったが「自分の15年にもしも題名をつけるなら、同じ言葉を使いたい」と言われた誠は、伊田に題名を『譲った』。荒木田に問われ誠が答えたそれは『Hiraeth†』、「俺の――祈りだった」 |
1-12 | |
1-13 | 菅野の車の中で目覚めたヒロインは、『倒れた』直前の記憶と、現在の状況の異変に気付く。車を止めるよう言うヒロインに、菅野は「約束してるから」できないが、それについては「大事な話」だからちゃんと話すと応じる。 未守の執務室に、服部と桧山が揃って訪れる。 |
1-14 | 桧山は大谷の件について、名無し事件との関与を理由に「スタンド案件として捜査を取り仕切る許可」を願い出る。服部は「引き際がわからなかったんじゃなくて、分かった上で引けなかったんでしょう」「『仲間』を案じていた――あれは、そういう男だ」と大谷を評する。 襲撃事件は、犯人自らが通報していると思われることから、目的は殺害ではなく警告だったと考えを述べる桧山。通報者の情報について尋ねた未守に、判明していることを告げる服部。 |
1-15 | |
1-16 | 菅野夏樹およびヒロインと連絡が取れなくなっていることを話し、未守に挑発的な態度を取る服部。「私も別件で、ちょっと聞きたいことがある」と言う未守から席を外すよう言われた桧山は先に執務室を出る。 「二人をどこにやったんですか」と未守に問い質し「そんなに〈薬効体質〉が怖いですか」と言い、プラスゼロ†と日比谷優希に関して隠されていた事実を語る服部。 |
1-17 | 服部は「大谷羽鳥に踏まれそうになって慌てて追い払ったその尻尾、15年かけてじっくり、踏まれてるとは思いませんでしたか」と畳み掛ける。 未守は『園田寛ニが伊田に警察の内部情報をリークしていた』という疑惑について、服部の課長としての責任を、さらに『通報者』が菅野だと知っていてヒロインの警護を任せたことについて「もしも、あなたが彼女を伊田を誘い出すための『餌』に使おうとしてるなら――引っ叩くだけじゃ、済まないわよ」と服部を追及する。 |
1-18 | 菅野からの連絡を待ちながら、”『吸殻』を『現場』に置いてくれと頼まれた会話”を思い出している未守。 菅野からメッセージが届く。 |
1-19 | 「もう後戻りできないけど、大丈夫?」と問う菅野に、さっきの話が本当ならこれでいいと答えるヒロイン。 桧山との電話中の大谷がいるリビングに入ってきた神楽。電話を終えた大谷は神楽に言う。「桧山が帰ってきたら四人で大事な話しようって」「神楽、俺達に話してないこと、あるよね?」 |
1-20 | 見知らぬ街の立体駐車場で未守を待っていた菅野とヒロイン。ヒロインに優しい言葉をかけた後、未守は菅野に拳銃を向ける。 菅野を逮捕すると言い銃を下げない未守に、ヒロインは『特事執行部』という言葉、そして未守が『幽霊』と形容した存在について口にする。 |
エピローグ | 『どうして人を殺してはいけないのか』。この問いへの答えは無数にあって、きっとそのどれもが誰かにとっての正解で、不正解だ。だから自分で選ぶしかない。何を守るために、何に牙を剥くのか。――自分の正義の在り方を。 「……それが君の答えか――」 |
File.6『正義』終幕編
File.6『正義』終幕編(旧No.101~120) | |
No. | 内容 |
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1-1 | 数時間前。瀬尾研の5人は外務省の渡部の執務室で『保護』されていた。 渡部に服部から着信。ヒロインのひとまずの無事が伝えられ服部は「手を貸して欲しい」と言い、渡部を「渡部くん」と呼んだ。 桧山邸では話があるという大谷と槙・神楽が集まっていた。 |
1-2 | 『守りたいもののため』だったとはいえ、記憶を失ったと騙していたことを大谷は二人に詫び、状況を説明する。 未守に対峙したヒロインは、菅野から何を聞いたのか問われ、特事執行部≒未守に自分の薬効体質が警戒されていること、菅野に与えられた『仕事』のことを話す。 |
1-3 | 桧山邸。槙の「話したということは状況に動きがあったのか」という問いに、大谷は「(ヒロインが)挑みに行ったんだよ――底の知れないあの女神様に」と答える。 未守は「あなたの目は私を仲間として見ていない」と看破する。ヒロインは動じず「(共感の気持ちがあるのは嘘ではないが)私は『なる』ことを選べませんでした」「参事官のやり方が、私の正義に反するからです」と返す。未守は既に気付いていたが、ヒロインの背後にはマトリの五人と服部班が控えていた。「耀の企てだったわけね?」と確認した未守だったが、服部は否定する。 立体駐車場に来る前の菅野との車中で、特事執行部と菅野および服部の関わりについて聞くヒロイン。 |
1-4 | 車中。捨て身で未守を告発するつもりでいたが服部に気付かれ止められた菅野が、次にやろうとしていたのはヒロインの命を狙ったという既成事実作りであり、ヒロインに銃を突きつけその協力を依頼する。 |
1-5 | ヒロインは、服部も菅野も捨て身にならず、誰も犠牲にもならない方法で解決したいと菅野を説得した――服部は「夏樹の暴走を止めたあと、あっちこっちで勝手してた人間を『助け』を求める形でひとつにまとめた。そうやってこの状況を作ったのは、玲です」と未守の問いかけに答える。 その上でヒロインが未守に持ち出した言葉は「スカウト」だった。 |
1-6 | 「いつか耀と夏樹が手を組んで反逆してくると思ってた」と言う未守。自分の夢と正義について語る未守を見て、ヒロインは「この人の信念は他人の道理じゃ曲げられない」と悟る。 勝算があるのかと確認されたヒロインたちの次のカードは麻薬密売組織「トランス・クラブ」だった。未守とトランス・クラブについて説明を交え、追及する関たち。 |
1-7 | 関「我々の手札の中に一撃必殺の一手はありません。それどころか、単体ではほぼ意味をなさないものばかりです。それでも、信頼できる部下たちが諦めずに積み上げてきてくれたものがここであなたに繋がったことは決して偶然ではない」 「道、空けてくれる?」と言い由井に発砲した未守。それを合図にしたようにヒロインたちの後方から現れる拳銃を携えたいくつもの人影。未守に取り込まれた面々だった。 |
1-8 | 止血をされながら、銃を持ち替えて一発当てる由井。 服部「万一、ここから逃げられたとしても……俺が知る中で一番優秀な外交官の『とおせんぼ』が待ってますから」 外務省では、『普通じゃない外交官』と日本一の心理学研究室の夢コラボによる『とおせんぼ』が完成されつつあった。 |
1-9 | 桧山邸。大谷「捜査企画課と服部班が現場に、渡部さんが後方支援の二段構えで”特事”と”菅野未守”を今夜限りで止めようとしてるってことだよ」 桧山が帰宅し四人が揃い、話を促される神楽。 会長職を継ぐこととデザイナー業を続けられることが決まった神楽がそれを口にできなかった理由を、大谷が代弁する。三人は口々に神楽を祝う言葉をかけ、桧山は「四人で定めたRevelの活動期限は何だった」と問う。 |
1-10 | 負傷した由井を連れ出すため、青山たちのバックアップを得てヒロインと由井は夏目とともに銃撃の中を抜けようとし、服部は菅野に同行を指示する。 朝霧は大谷襲撃の実行犯を確保する。 |
1-11 | 盾になると言う夏目だったが、菅野が現れたことでその場を切り抜ける。菅野が未守の姿に気づき撃ち合いとなるが、未守の太腿に当てたのは伊田だった。三者が短く言葉を交わす中、服部も現れる。 「やっと全部終わる」と口にする伊田。伊田と未守の銃撃戦ののち、未守は菅野に確保される。 |
1-12 | 15年前、日比谷の細胞の悪用を恐れた未守は、彼の遺体を『名無し』にするよう指示していた。伊田のひとつ目の用事は、未守を止めること。2つ目の用事はヒロインの『答え』だったが、菅野や服部と並んで未守と対峙するのを選んだことで用は済んだと言う伊田。最後の用は服部と話すことだと言い、二人は屋上に上がる。 |
1-13 | ”幽霊”達の一件は『複数の殺人事件に関連が疑われる現役警察官たちの集団逮捕』として大きく報道されたが、”特事執行部”の存在は一切伏せられ、”名無し事件”の名が挙がることもなかった。そして伊田の遺体はとうとう見つからなかった。 1ヶ月後。警視庁で会った菅野の休憩につきあうヒロイン。 |
1-14 | 今日の便でアメリカに戻るという今大路と屋上で話す関。ヒロインを説得したが連れて行くことは叶わなかったと告げる今大路。今大路を仲間だと、デスクは空けておくと言う関。関と今大路は互いに「また」と言い合って別れる。 |
1-15 | 槙は伊田に誘拐されたとき、預かったまま伝えてない伝言があったと神楽に話す。 桧山が頼んだというカクテルが届く。Revelを創った年・2009年のヴィンテージのシャンパンを使ったバックスフィズで乾杯する四人。 |
1-16 | 瀬尾の脳に負担をかけている『フラッシュバックのような症状』の改善のため、海外で治療を受ける瀬尾の渡航準備に追われる瀬尾研。 |
1-17 | 沙良の病室で新作の構想を練る誠に、京介は「伊田さんに会ったよ」と告げる。 |
1-18 | 九条と宮瀬の会話で主語がないまま語られる、今朝誰にも会わずに出ていったという『誰か』。朝食の場では、受験が終わったらこの家を出ていくというカナメに温かい言葉がかけられる |
1-19 | 日比谷の墓参りに来ている服部を朝霧たち三人が探し当てる。 |
1-20 | 捜査企画課に渡部が差し入れを持って来る。 存続の決まったスタンド。ヒロインがスタンドに所属したい理由として挙げた『選択肢』の話。それを受けて青山は、監査のときの「自分にとっての正義とは何か」の答えに変化はあったか、とヒロインに問いかける。 |
エピローグ | 『私の正義』とは何か、答えるヒロイン。 ―スタッフロール― |
― 2020年1月17日完結 ―
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