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ティエイト

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作成者: ゲストユーザー
最終更新者: ゲストユーザー


通常アビスシーカー

Illustrator:巌井崚


名前ティエイト (Tee―Eight)
年齢21歳/7692周期くらい
職業データサルベージ・ダイバー
特技音響操作

イベントinclude:開催日(ガチャ13)


メタヴァースで生まれ育った新世代の人間。海一面の世界でサルベージを生業としている。


水没物が面妖な件について(仮説まみれのため閲覧注意)

STORYでは様々な水没物が登場する。どこかで聞いたような品々も出ているが、正体を明言されているものはないため、下記はあくまでも仮説である。

なお、チュウニペンギン/ボクノリレイションのSTORY(EPISODE25)にて、メタヴァースレーベルの世界観はSeelischTactレーベル以外の世界観と無関係を明言されているため、SeelischTactレーベル関連以外の物はあくまで似たものらしい。


スイッチで囲まれた大きい丸い窓のついた白い機械

maimai筐体はこのような外観をしている。


「やみをきりさくでんせつの」手袋

セガがコミケ88に出展した際の頒布物「やみをきりさくでんせつのてぶくろ」。


歪んだ音を出すギター「ロック」

楽器を武器とするキャラ(ジェフティ)に関係があり説がある。(直接な関係が無いものの)Genesis of Destinyレーベル由来の楽器と同じように、人体に影響がある楽器があるかもしれない。

ちなみに、PARADISE LOSTまでGenesis of Destinyレーベルのレーン背景には「ROCK」の文字がある。


EPISODE5の水没物

GUMINレーベルのキャラに関係がありそうな品々が登場する。そのためか上記のチュウニペンギンのSTORYを公開するまで、2レーベルの世界観が繋がっているという説がある。


傘:美嶋 はるな

メガホン:鬼蝮 ユリア

変なひらひらついたの服:黒原 きずな(?)・天野 あい(?)

釘バット:八咫烏 鋼太郎(所持ギター「グラムニル」)

マイクスタンド:愛野 ヒカリ(?)

筆記用具:兎音 ココ

5人の集合写真:鬼蝮 ユリア+DIVA達(撮影:観音寺 にこる)


4枚のパネル

MEGA(DJ-MEGA)という説や、GAME(ゲーム)という説、EMAG(SeelischTactレーベルの舞台「エマーグ大陸」)という説などがある。


ビーチサンダル

水没物かどうかは不明。

他のキャラのSTORYで、緑のある地が登場している(スザクソルナ)。

スキル

RANKスキル
1ゲージブースト・プラス
5
10ディープサルベージ
15

include:共通スキル


  • ゲージブースト・プラス [NORMAL]
  • 性能的にはゲージブーストより高上昇率、ダメージが増えるとダメージ軽減に移行、と強力に見えるが
    ゲージ稼ぎでは理論値近くで6本に届くくらいで、基本的にはラス殺しが激しい譜面でクリア重視の運用が考えられる。
  • AIRバージョンで仕様変更はされていない。PLUS時点ではゲージ5本止まりだった。
GRADE効果
初期値MISS10回未満の時、ゲージ上昇UP(170%)
MISS10回以上の時、ダメージ軽減(50%)
+1〃(175%)
〃(60%)
理論値:105000(6本+3000/24k)

  • ディープサルベージ [ABSOLUTE] ※専用スキル
  • 100コンボ未満のゲージ上昇を失うが100コンボを超えると死神の鎌以上の上昇率を誇る。
    MISS3未満が安定しているが事故が怖くて鎌を使えなかった曲等で活躍するだろう。(PLUSから仕様変更されていない場合、約2300ノーツをAJCで8本に届く模様)
    強制終了条件が同じオーバージャッジでゲージ7本は狙えるので、ノーツの多い譜面で8本を狙う時に使われるかもしれない。
  • AIRバージョンで仕様変更はされていない。PLUS時点では約1550ノーツAJCでゲージ7本だった。
GRADE効果
共通100コンボ未満でゲージ上昇しない
MISS判定10回で強制終了
初期値100コンボ以上でゲージ上昇UP (260%)
+1〃 (265%)
理論値:159000(8本+7000/28k)
GRADE・ゲージ本数ごとの必要ノート数目安
  • 以下の値はHOLD/SLIDEが一切無い場合の値。HOLD/SLIDEの分布によって若干の変動があることに注意。
  • 黄色の部分は譜面を問わず到達可能。
本数初期値+1
1本108108
2本119119
3本136135
4本161159
5本204200
6本286277
7本515477
8本38612249
  • ゲージ上昇260%(初期値の上昇量)の理論値が156000(8本+4000)、265%(+1の上昇量)の理論値が159000(8本+7000)だが、100コンボ未満のゲージ上昇無しを考慮するとこの値に到達することはありえない。

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ランクテーブル

12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
-----
2122232425
----スキル
~50
スキル
~100
スキル

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STORY

EPISODE1 SPEC:ティエイト「この世界には海しかない。だけど、電脳の海の底には、あらゆるものが眠っている。」

 ――メタヴァース。

 量子ネットワーク上に生成された仮想空間世界群。

 そこにはさまざまに異なる『世界観』があり、人間とアバタープログラムが共存するようになっていた。

 多様な『世界観』は重層構造で繋がれ、空間を流動するデータはやがて川のように集まり、海へ注ぐ。


 そしてメタヴァースに生まれ育った次世代の人間。

 仮想空間での新たな環境適応性を手に入れた彼らは、セカンドヒューマニティ、アバター人類と呼ばれた。


 ティエイトも、そうしたアバター人類のひとり。

 彼女のいる世界は、見渡す限りが海だった。

 ここには陸地がなく、皆は海上で暮らしている。

EPISODE2 あたしと海 「海は広大。でも、みんな何を怖がっているんだろ?あたしにとっては、潜ることが日常だ」

 「じゃ、行ってくるね。みんな」

 住居船にしばしの別れを告げて、出航。

 風に吹かれながら、あたしは海の上にいる。

 あたしを乗せたラジオボードが、波を蹴って、水面を滑っていく……

 古い人たちからは『電子人間』とか呼ばれてるけど、生まれた時からこの世界にいる自分は、ごくごくフツーの存在。どこにでもいる、アバター人だ。


 「さて、東と西、どっちを目指そう」

 ここには陸がないけど海はたくさんあって、海からはいろいろなものがとれる。

 気紛れに海へ潜って何かを探すのが、あたしの仕事。


 「とりあえず、データソナーを投げるか」

 いい獲物が見つかればいいな。

 海には色々なデータが泳いだり、沈んだりしてる。

 深い海は真っ暗で、暗黒領域とか呼ぶ人もいる。

 怖いウィルスもたまにいるけど退治すれば全然OK。

 私の装備は、電気と音波で自在に動く。

 海で拾ったものは売れることもあるし、ただ集めるだけのこともある。

EPISODE3 あたしとサルベージ「んー……なんか変なの拾っちゃった。これ、何に使うんだろう?

 「よし。今日はこのあたりにしよう」

 ダイビング開始。あたしは背中に意識を集中した。

 ふたつのジャイロスピーカーが回り始めて、あたしの周囲に空気バリアを発生させた。

 このバリアのおかげで、あたしは潜れる。

 海中で濡れることもなく、息が詰まることもない。


 それにしても……海の中は不思議だ。

 あらゆるものが落ちている。

 海底に街の廃墟があるのは、昔の文明の名残らしい。

 人の過去の歴史がどういうものか、詳しくはあたしは知らない。そういうのは学者先生の分野だ。

 あたしは面白そうなものを見つけて持って帰るだけ。


 「――これ、なんだろう?」

 この機械は、長く海中に沈んでたにしては白くてキレイで、大きい丸い窓が中央についてた。

 窓は……向こう側が覗けない。変な構造。

 しかも窓はスイッチで囲まれてた。意味わからない。

 何故か、手袋のたくさん入った箱も近くにあった。

 「や、やみ、を、きりさくでんせつの……???」

 古代文字はよく読めないけど、あたしはとりあえず、手袋をひと組、持って帰ることに決める。

 機械は重すぎて、持ちあがらなかった。次の機会に。

EPISODE4 あたしと海の落とし物「またなんか変なのが引っかかった。……いいや持って帰ろう」

 「今日はここで、釣りをしようっと」

 ドラムセットを起動。あたしは音響操作を念じる。

 あたしのようなアバター人は思考ウェーブを使って、音波駆動の機械を遠隔操作することが可能だ。

 付近の海は岩だらけなので、直接潜るよりも、機械に獲物を釣り上げさせたほうが楽そうだった。

 

 「何これ。かなり旧式の……ギター?」

 仕掛けを引き上げてみると、弦楽器っぽいものがスネアリールにくっついていた。海底にあったんじゃなく、

漂流してたやつをつかまえたのかな?

 「音響操作機能はついてなさそうね」

 ただしフォルムはしっかりしてたから、これが海に流れ出たのはわりと最近だとわかった。

 ずっと沈んでたものなら、もっと形が崩れてるはず。

 

「うわっ!」

 バババババ。試しに弦を爪弾いたら、爆音が出た。

 旧式でも楽器だから、音が鳴るのは当たり前といえば当たり前なんだけど……なんか違和感だ。でも。

 妙に耳に残る歪んだ音を出すそれを――役に立たないかも知れないけど――おみやげに持ち帰ることにした。

 船アパートのこどもたち、喜ぶかもしれないし。

 岩のところで見つけたので、『ロック』という名前をそのギターにつけておいた。

EPISODE5 あたしと光るもの「奥のほうで何か光ってるみたい。手を伸ばせば届くかな?」

「ソナー反応があったけど、何も見つからないなあ」

 そこは、ぶくぶくと泡立つ海域だった。海中の見通しは悪い。ここで潜ったことを、ちょっと後悔する。

 

 もう戻ろうかと思った……いや、待って。

 何か光るものを見つけた。だいぶ奥のほうだ。

 その場所に向かって、水流が動いている気がする。

 泡の濁りも、その周辺だけ薄い。

 

「……行ってみよう」

 私の中で、危険への警戒よりも、好奇心が勝った。

 慎重かつ大胆に、光のほうへ近づいていく。

 進んでいく。さらに接近。そして……

「あった、あった。色々、固まって置いてある」

 光の源を見つけた。宝箱みたいだ。あたしはジャイロの空気バリアの外に両腕を伸ばし、それを掴み取った。

 

 海上に持ち帰って、ラジオボードの上に広げる。

 箱の中身、獲物の内訳はこうだ。

 傘。メガホン。変なひらひらのついた服。釘バット。マイクスタンド。筆記用具。5人の集合画像。等々。

 

 うーん。統一性がない。誰かの何かのコレクションらしいけど……あたしには判断しかねる。

 専門家なら、価値がわかりそうかな? 一応、商店船に持ち込んでみよう。もしかしたら、いいものかも。

EPISODE6 あたしと少し気になること「今日はそろそろ帰ろうかな。って、あれ? あんなところに……人?」

 仮想世界の低い空から、さんさんと日光が降り注ぐ。

 眩しい。それに暑い。本物の太陽なんてあたしは見たことがないけど……比較したら、どんな感じだろう。

 

「今日はそろそろ帰ろうかな」

 本日の収穫はゼロ。まあ、そんな日もある。

 仕事はもう切り上げてしまって、ラジオボードを遠浅の海に浮かべ、あたしは作業着のまま水浴びをしてた。

 生身で水に入ると汚染される、って古い人たちは忠告するけど、あたしの世代は耐性があるから平気だ。

 それにしてもこの海域、こんなに浅かったっけ?

 

「あれ? あんなところに……人?」

 誰かがこっちに向かって、水面を蹴って走ってくる。

 海風で聞こえないけど、何か叫んでる。なんだろ?

 

「――そこの女の子! 後ろ、後ろ!!」

 え、何事? 声に気づいてあたしが振り返ると……

 すぐ背後には、そびえ立つような高波が迫っていた。

 間一髪、あたしは空気バリアで防御する。衝撃。水位が一気に上がり、徐々に平坦な海に戻っていく。流されて行方不明になることだけは回避した。ああ、でも。

 

「ジャイロ、緊急起動で故障しちゃったかな……」

「おい! あんた、大丈夫か!?」

「え、ええ。あたしは無事だけど」

「波には気をつけなよ? 呑まれたら一巻の終わりだ」

 駆けつけた男性は海難救助員でビスリィと名乗った。

 この付近は潮汐がバグっていて進入禁止らしい。

 あたしを見つけて、彼は慌てて飛んできたそうだ。

 知らなかったとはいえ迷惑をかけた。ちょっと反省。

EPISODE7 あたしと新装備「うん。新しい装備は快適、快適。もう少し、長く潜ってみようかな」

「はあ、自業自得。だけど、いい機会でもあるか」

 こないだの大波で、ジャイロスピーカーが壊れた。

 このままだと潜れない……なので思い切って、あたしはコントローラごと装備を新調することに決めた。

 

 商店船に行って、ここ数ヶ月の間に海から拾い集めた資源や希少品を全部売り払った。まとまったお金を得たあたしは、次に音響制御ユニットの買い付けをする。

 

「ジャイロは前と同じタイプが扱いやすくていいかな。それとギターの在庫、あります? できれば最新の」

 渋る店主を拝み倒し、値切り倒して、ついにあたしは新たな装備一式を手に入れた。

 

「うん。新しい装備は快適、快適」

 装備の試運転のため、近場の海に突入する。

 ギタータイプのコントローラはドラムみたいなインパクトはないけど、入力に融通が利くから好きだ。『スライドしながらタップする』とかは、これじゃないとね。

 

「もう少し、潜ってみようかな……」

 新しいジャイロの出力を上昇させて、空気バリアの密度を上げる……よし、うまく動いてるみたい。

 今までより長い時間、深い場所にも行けそうだ。

 明日は、もっと試してみよう。楽しみだなあ。

EPISODE8 あたしと深く暗い海「こんな深くまで潜ったことなかったけど、まだまだいろいろ落ちてるみたいだ」

 本格的に新装備を運用し始めたあたしは、いよいよ、超深海に挑戦することにした。個人で潜るには深すぎる海溝だけど、幸いにもスポンサー企業が見つかり、彼らは空気やエネルギーの準備を支援してくれた。

 

「なんて無茶な! もしも何かあっても助けないぞ!」

 救助員ビスリィが言う。彼はスポンサーに雇われ、今回、あたしの潜水状態を監視する役になってた。

「心配いらないってば。この機材なら、安全だし」

 あたしは笑いながらビスリィに手を振り、水中に消える。バリアに身を包まれ、真っ暗な海を降りていった。

 

「にしても、ほんとに闇だね、ここは……」

 海溝――多くの『世界観』からの破棄データが降り注いで、計測不能な大深度にまで沈んでいる場所。

 自己増殖するメタヴァースは、制作者にも把握できないほど複雑怪奇に入り組んだ構造になって、だから古い人たちは常に、気を揉んでいる。

 『本当に人類は、仮想世界に住んでいけるのか』と。

 だけど私は、その話を聞いて、ちょっと笑う。

 今更そんなの心配しても、仕方ないのに。

 だってあたしみたいなアバター人が、もうこの世界にはたくさん暮らしてる。

 人がこの世界にいられる証明は、もう済んでる。

 

 ただ、海はとっても深くて。静かで。暗くて。

 今、あたしはここでひとりきり。

 世界に他に誰かがいることを、一瞬忘れかける。

EPISODE9 あたしと学者先生「あんな板切れ、なんの役に立つんだろ。高く売れるならなんでもいいけど」

「ねえ~、ビスリィ~」

「な、なんだ!? どうしたティエイト!?」

「なんでもな~い……あ、何か見つけた」

 意味もなく海上と通信するあたしの視野に、古ぼけたパネルの群れが入ってきた。

 これ……何? わからない。けど、行動するが吉だ。

「海溝の崖沿いに何かある。拾えるだけ拾ってみる」

「無茶するなよ、お嬢さん」とビスリィ。

「了解、了解」冗談ぽく答え、あたしは手を伸ばした。

 

「E・M・A・G……?」

 程なく海上へと戻ったあたしは、持ち帰った4枚のパネルを読み上げる。字が書いてあって、壊れてなくて、手で持ってこられるものは、その4つだけだった。

「どういう意味だろ?」「さあ……?」

 意味を考えるのは、あたしのやることじゃない。

 

 ところがこのパネルをスポンサーに提出したところ、ちょっとした騒ぎになってしまった。

 どうもパネルを見た学者先生が、言ったそうなのだ。

 『これは我々人類のルーツを示す大発見だ!』とか。

 ルーツ、由来……? ねえ? ピンと来ないな。

 

 ともあれ、パネルを買ってくれるなら嬉しい。

 タダ同然で冒険して、拾ったものにいい値段をつけてくれるのなら、あたしの商売はそれで……

 でも。確かに。あたしはふと、改めて思った。

 海から拾えるものっていうのは、昔、世界のどこかに誰かが存在してた、その証なんだなって。

EPISODE10 あたしとコレクション「え? 買い取り中止なの?残念~、でも……ま、いいか。無駄じゃないし」

 学者先生はしばらく、例のパネルを分析するために躍起となり、発見者のあたしにも根掘り葉掘り、色々と質

問をぶつけてきた。

 見つけた時の現場の状態はどうだとか、周辺に何か印象的な変わった様子はなかったかとか……

 それを訊かれてもなあ。あたしは拾ってきただけ。

 他にあまり興味もなかった。

 

「――で。結局。売れたのか、ティエイト?」

「残念。売れなかったよ、ビスリィ」

 あれは遺跡の産物ではない。量産品の、模造品。

 つまり超大昔に流行した、おもちゃだったらしい。

 調べた結果、研究資料としての価値はめちゃ低く(学者さんご愁傷さま)、もし売れたとしても、好事家相手に二束三文といったところだった。

「あんたは頑張った。けど、ちょっと空しい結果か」

「え? ……いや、そうでもないよ」

「そ、そうか? 無駄足になったろ?」

「潜るの面白かったから、あたしはそれでいいの」

 

 その後、あたしは自力で潜れる限界に挑み続けた。

 正直言って、あんまり深い海には売れる物が落ちてなかった……役立たずのコレクションがどんどん手元に増え、それを知るとビスリィは苦笑いしたり、あたしをからかったりした。

 まったく、余計なお世話だよー。

 けど、あたしにはお金で買えないものが手に入った。

 それは潜ることでの、あたし自身の見識や経験。

 あたしは純粋に、海が好きなのかもしれない。

EPISODE11 あたしと誰かの思い出「拾った物から、落とし主のことを知ることができる。今の私には、それがとても楽しいんだ」

 この世界は、海だらけ。乾いた陸地は存在しない。

 まあ、別にそれでも、住んでる人は困らない。

 あたしも、潜って商売できればそれでいいし……

 って思ってたけど最近、考えが少し変わってきた。

 

「ティエイト? なんだ、その薄い履き物?」

「ビーチサンダル。波打ち際って場所で使うやつ」

 浅い海に近い陸では、波が寄せては返し、日光が砂を焼く。砂で足の裏にやけどをしないよう、陸に住む人はサンダルを履くのだ……と学者先生から教わった。

 あたしが説明すると、ビスリィは怪訝な顔をする。

 

「波が陸に押し寄せる場所? そんなのがあるのか?」

「あるよ。絶対に、世界のどこかにはある」

「へえ、どうしてそう思う?」

「だってこれ、潮に乗って漂着したのを拾ったから」

 誰かが落としたなら、それは誰かが使っていたのだ。

 どういう時に使ってたんだろ? 何のために?

 これを使っていたのは、どんな人かな?

 どんな気持ちでいたのかな……

 あたしは前より一層、関心を抱くようになってた。

 

「よし。波打ち際を探しに行こう、ビスリィ」

「なんだって!?」

「潮は南から流れてる。きっと砂浜も南にあるよ」

「正気か、おいおい……ったく、しょうがねえなあ!」

 熱い砂の上を歩く感触を、あたしは知りたい。

 ラジオボードはあたしと彼を乗せ、南へと進む。

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チュウニズム大戦

レーベル難易度スコア
スキル名/効果/備考
■メタヴEXPERT0 / 330 / 660
レーベルブレイク(♥◆♣ミス)
次のプレイヤーの♥、◆、♣の
COMBO/CHAINは、MISSとなる。
備考:♥グミン/◆ジェネ/♣イロド

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コメント (ティエイト)
  • 総コメント数65
  • 最終投稿日時 2022年04月08日 18:21
    • チュウニズムな名無し
    65
    2022年04月08日 18:21 ID:b076ic71

    劇中の深い海にシビュラ関連の聖遺物とか流れついているのか妙に気になる…

    聖女アンナが振り翳していた杖を、銛や釣竿に魔改造してないよね…?

    • チュウニズムな名無し
    64
    2021年09月04日 14:56 ID:kuvunlhc

    通常グラでてっきり中性的な男の子だと…

    • チュウニズムな名無し
    63
    2019年06月09日 23:09 ID:k4bgd27v

    >>52

    急展開やんけと思っていたが、こんな昔から決まっていたとは…

    • チュウニズムな名無し
    62
    2019年06月09日 20:55 ID:tbbegtha

    >>53

    ユリアのところに集まりし5人ってのは桃子のストーリーに出てきたアイドル5人、ってことでいいんだよな?

    • チュウニズムな名無し
    61
    2019年03月10日 15:23 ID:s1op1cnb

    通常絵のデザイン大人っぽくて死ぬ程すき

    • チュウニズムな名無し
    60
    2019年01月19日 12:46 ID:pc2s7030

    >>53

    マリアンヌ新城かもしれない

    • チュウニズムな名無し
    59
    2018年06月10日 03:56 ID:nfbxjmlq

    >>54

    TR-808じゃなくてTR-8とした根拠ってありますか?

    • チュウニズムな名無し
    58
    2018年05月17日 19:17 ID:gnlty8qe

    キャラの周りのやつの見た目がティフォンのやつに似ているのは気のせいだろうか

    • チュウニズムな名無し
    57
    2017年08月21日 23:52 ID:gd2ztlu4

    >>56

    並び替えなくてもエマーグ(ゼーレタクト編ストーリーの舞台となった大陸)とも読めるし、GAMEと並び替えることもできる

    「字が書いてあって、壊れてなくて、手で持ってこられるものは、その4つだけだった。」という記述からそもそも四文字じゃなかった可能性もある

    • チュウニズムな名無し
    56
    2017年08月21日 23:43 ID:g306ewvb

    エピソード9で出てきたE・M・A・Gってやつ

    並び替えるとM E G Aになる

    つまり学者はDJ-MEGAに関係している人物だと思われる

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