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【白猫】メインストーリー 第03章 後編

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最終更新者:にゃん

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目次


Story11 残された希望

Story12 廃墟の町の占星術師

Story13 謎の洞窟の入り口で

Story14 二つの希望

Story15 騎士団長の誇り

Story16 闇の陰謀を砕け

Story17 最上階の決戦

Story18 邪竜の断末魔

Story19 エピローグ




story11 残された希望



……ごめんなさい、みなさん。私が浅はかだったばかりに。

どうして、あんなことを……ダンテさんをかばったりしたんですか?

……私は、ダンテと共に王宮で育ちました。彼も、王族の血を引く貴族だったのです。

私が王位を継承することが決まった後も、ずっと仕えてくれて――

ですから、まだ心のどこかで、信じている部分があるのです。

全てが夢であったとか、何か奇跡が起きるとか。

そうだったんだ……

でも……もう、大丈夫。

ダンテを止めなければ、この島だけではなく外の世界にも災いが降りかかることでしょう。

それだけは、なんとしてでも止めなくてはなりません。

アイリスさん、キャトラ、そして――主人公さん。

身勝手は承知していますが――今一度、私に力を貸してください。

――。

――ありがとうございます!

城下町の東の端に、占星術師のイゾルダという女性が住んでいます。

私やダンテの……乳母だった人です。

繁栄のルーンを持って彼女を頼れ、というのが父……王の最期の言葉でした。

ルーンは奪われてしまいましたが、イゾルダなら、何かいい知恵を持っているかもしれません。



廃墟の街

立ちはだかる兵士たち

暴走兵士の大乱闘

兵士たちの包囲網




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story12 廃墟の町の占星術師



姫さま、よくぞご無事で!

イゾルダ、お久しぶりですね。あなたも無事で何よりです。

本当に、ご立派になられて……今回の事件さえ起きなければ、良き王女への道を歩まれていたでしょうに。

イゾルダ……ごめんなさい。

私の甘さが原因で繁栄のルーンはもう――

皆まで言わずとも、星の巡りが全てを私に教えてくれております。

主人公さま、そしてアイリスさま、キャトラ。

この度は、我らの姫さまをお守りいただき深く感謝を申し上げます。

イゾルダ。何か、知恵を借りることはできるかしら。

「あやつ」は繁栄のルーンを手にしたものの、未だ力を解き放つには至っておりませぬ。

真の力が現れる前に、繁栄のルーンの力を封じ込めてしまうのが得策。

ルーンを……封じる?

ついて来てくだされ。

バルラを救う最後の希望の光を、皆さまに授けることに致しましょう。



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story13 謎の洞窟の入り口で



ここは――こんな街のはずれに、洞窟が……?

さぁ、お進みなさい。この奥に、すべての希望が待っています。

希望って言っても……なんだか、ジメっとして危なそうな雰囲気だけど。

道中には魔物もおりますし、少なからずワナもございます。

しかし――皆さまならばきっと乗り越え、光をつかんでくれることでしょう。

ありがとう、イゾルダ。

私めもご一緒させていただきます。くれぐれも、お気をつけて進まれますよう。



隠された洞窟

入り組んだ洞窟

奈落への誘い

運命の分かれ道

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story14 2つの希望



ずっと狭い通路だったけど……ここはすごく広いのね。

あの祭壇にあるのは……もしかしてルーン?

あれこそが繁栄のルーンを打ち消す対なる力、<衰退のルーン>。



これが……衰退のルーン!?

持っているのも恐ろしいくらい、凄い力を秘めてるみたい……

繁栄と衰退は表裏一体。

衰退のルーンをあやつにかざせば瞬く間に力が失われることでしょう。

……後は、これを持ってダンテのところに行けば……

z…………

そんな、まさか……?


ファーベル……本当に、ファーベルなのか!?

ダンテ……どうして、ここに!?

に、逃げるのよ、ファーベル!

待て!俺は王家を裏切ったヤツとは別人だ!

そんなこと言って、またアタシたちをだますつもりなんでしょ!

驚かれるのも無理はない。

ですが、彼こそがファーベルさまにとってのもう一つの希望の光……

俺は、もう一人の俺……あの偽者野郎が王家に刃を向けてから――

ずっとイゾルダに匿ってもらっていたんだ。

何せ、表向き俺は逆賊だからな。見方であるはずの騎士団に顔を見られたら真っ先に殺されちまう。

ダンテ……本当にあのダンテなのね?

何なら、あなたが最後に泣きべそをかいた日をあてて見せましょうか?

――!

これこれ、再会に浸るのもそれくらいにしておきなされ。

ファーベルさま。これで、心置きなく戦うことができますな?

私――もう、迷いません。

かならず、このバルラ王国をあの偽者の手から取り返して見せます!

姫さまは後ろから見ててくれればいい。前線は俺に任せな。

私たちも一緒に戦います! ね、主人公!

行きましょう、みなさん!



城下町バルラン

城門へ続く赤絨毯


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story15 騎士団長の誇り



この先に、偽者のダンテが……

で、でも……!こんな頑丈そうな城門、どうすればいいの~!?

どこか、別の入り口を探しましょう。そうすれば――

お下がりください。王国守備隊のない城門など、この俺が――

<ダンテは槍を構えると、オーラを込めた一撃を城門へ向けて放つ!>



す、すごい気迫――!

あの野郎にはナメた真似をされたからな。正面から叩き潰してやらないと気がすまん。

このまま王城まで突っ切るぞ!


バルラ城

闇に染められしバルラ城

王の間を目指せ


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story16 闇の陰謀を砕け



王の間……やっと、たどり着いた!

フン、どうにも外が騒がしいと思えば貴様らの仕業か。

あれほどの力の差を見せつけられてもなお、世に逆らおうというのか?

ずいぶんなご身分じゃないか、もう一人の俺。

その玉座、貴様ごときが座ることを許されると思うなよ?

貴様は――そうか。死んだと思っていたが、生き延びておったのか。

死に場は心に決めているからな。

虫ケラの考えは余にはわからん。ここで殺されるのが本望ということか。

ならば――それもまた、よかろう。

繁栄のルーンよ、我に力を!

へっ……コイツはすごい。繁栄のルーン、とんでもない代物だ!

アイリスさん――お願い!


衰退のルーンよ、私に、力を!

き――貴様ら、どこでそれを!?

消え失せなさい、悪しき者よ!

く…ぬおおおおおおおお!!!!!



消え……た……?

いや、そんな気配はなかった――おそらく、逃げおおせただけでしょう。

後を追いましょう。ここで叩いておかなければ後々面倒なことになる!



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story17 最上階の決戦


『ガアアアアアッ!!』


コイツが……このドラゴンが偽者の正体か。

道理で魔獣たちを自在に操れるわけだ!

そんな――なんて、禍々しい……!

こ、このドラゴンは――!

少し姿は違うけれど……でも、間違いない!

『グォォォォォ!!!』

来るぞ、構えろ!




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story18 邪竜の断末魔


『グ……グァァァ!!!』


これが、王国を破滅に追い込んだ元凶の末路か。――胸クソ悪いな。

どうして、こんなところにあのドラゴンが……?

……何かを知っているような口ぶりだな。ドラゴンがどうかしたのか?


<旅立ちの出来事をダンテに話す。

飛行島の遺跡に巣食っていた黒きドラゴン、闇に飲まれたカイル。

そして、アイリスを付け狙う闇の一族、エピタフ……。>


するとこの国は、お前たちの言う闇とやらに無茶苦茶にされてしまったというわけだ。

いったい、何者なの? その闇っていうのは。

……ごめんなさい。詳しいことはまだ、何も。

一つ確かなことがあるとすれば、世界が少しずつ闇に蝕まれているということ。

それだけは、間違いありません。

……フン。闇だか何だか知らないが――

イラつかせてくれるぜ。

……主人公、アイリスさま、キャトラさま、そして……ダンテ。

これでやっと、私は――

ファーベル姫。戦いはまだ、何も終わってはいません。

この国を再び建て直し、もとの栄華を取り戻すまで――

我らの戦いは終わることはないのです。

わかっています。それでも――今は言わせてください。

みなさん、本当にありがとうございます。

バルラ城砦王国の王女として、心からのお礼を申し上げます。



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最終話


結局、<ルーン>は見つからなかったね。

<衰退のルーン>も、大いなるルーンじゃなかったみたいだし。

そうね……でも、ルーンドライバーは間違いなくこの島を指していたのよね?

お揃いですな、皆さま。

イソルダさん!それに――


よう、この間は世話になったな。

ファーベル様からおおせつかり、皆様へこれをお届けに参りました。

それ……<繁栄のルーン>と、<衰退のルーン>?

聞けば、皆さまは<大いなるルーン>を求めて旅を続けておられるとか。

ファーベル様はこの度の御礼に、ルーンを皆さまへお贈りするとのこと。

でも、その2つのルーンは――

わかっております。<繁栄>と<衰退>のルーンは大いなるルーンではございません。


<イゾルダは2つのルーンを重ねると不思議な呪文を唱えた。次の瞬間――

閃光を纏いながら、2つのルーンは美しい1つの大きなルーンヘと姿を変える!>


これが、バルラに伝わる大いなるルーン。

繁栄と衰退、表裏の力を併せ持つ<運命のルーン>。

さぁ、受け取っておくれ。

これで、次の島へ出発できるわね~!

星々も、世界中で闇の力が大きくなっていると語りかけてきております。

皆さまの行く先には、さらなる深い闇が待ち受けているやもしれません。

はい――私たちは、それでも進まなければならないんです。

そこで、なんだがな、お前ら。俺も、一緒に行ってやるよ。

闇ってやつにやられっぱなしじゃ、腹の虫が治まらないからな。

でも、ファーベルさんは――

許可はもらってるさ。

じきに、国外に退避してた連中も戻ってくるだろうし――

俺がいなくても、きっと大丈夫だ。

でも……

さあ、早く行こうぜ。さっきから暴れたくて体が――


聞いてないわよ、ダンテ。

!!

まったく、勝手なんだから。

一言くらい、言ってくれてもいいのではないかしら。

それは……まあ、そうですが……

……くすっ。

ごめんなさい、困らせるつもりはなかったの。

ただ、お別れくらいはちゃんと言っておきたかったから。

行ってらっしゃい、ダンテ。

私、あなたが戻ってくるまでに、きっとこの国を建て直してみせます。

だから――必ず。帰ってきて、くださいね。

ああ、約束する。





エピローグ


zク……ククククッ……!

面白くなって来ましたねェ。

決して交わらぬ白と黒の結末……しっかりと、見届けさせてもらうことにしましょう。

ギャハハハッ!!





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